読書メーター KADOKAWA Group

小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)

感想・レビュー
144

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ロロ
新着
そういう読み方もあるのか!と思った。普段、気にせず読んでいるけれど、こういう読み方も面白いな、と思った
0255文字
ひまつぶ市民。
新着
辞書編纂者の小説の読み方から、仕事の方法を知ることができた。とても面白かった。
0255文字
とりぞう
新着
「膝を山の形に立てる座り方は、全国的には『体育座り』と言います。一方、岐阜・愛知・兵庫・福岡などでは『体操座り』と言う人もいます」なんて話など。筆者ないし三省堂国語辞典編集部(?)が、他社を批判しないことを旨としている(?)ので、明らかな誤用に関する言及はなし。小説の中に入り込んで言葉の用法を考える、というスタイル。ぼくはあまり好きじゃない。
0255文字
chiz_ch
新着
最近、某Podcastがきっかけで言語沼にハマりつつあるので、手に取りました。「小説を読む」という目的で物語に没頭していると気づけないであろう「言葉尻」のあれこれに「なるほどー!」と思うことが沢山です。また、それぞれの作品の中に飯間先生が入り込んでいるというシュールさが、言語という割と真面目?なテーマの中に可笑しさを加えていて、読みやすくなっていると思います。
0255文字
Tadashi_N
新着
言葉を捕まえる人が物語世界に紛れ込んだら、どうなるか?
0255文字
すずめ
新着
『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界に隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」することを目的に、エンタメ、ホラー、ライトノベルと様々なジャンルに旅へ出る、という設定の本書。今まであまり気に留めていなかった言葉、そしてその使い方について、とても勉強になる作品でした。
0255文字
joyjoy
新着
飯間さんが小説のなかに程よくもぐり込み、ことばの「用例採集」。小説を読むときに、こんな楽しみ方もあるのかと、新鮮だった。「八日目の蝉」から「よる」と「とる」の違い、「ギケイキ 千年の流転」から不思議な方言「こんかれ」など、方言に関する考察が特に面白かった。私の出身地では「よる」や「とる」ではなく、「ちょう」だったな。「~ん」の後だと「じょう」って濁って。「何しちょう?」、「本読んじょう」。。。もしかして「ぢょう」とつづるべきか? 各章とびらのイラスト、飯間さんがうまく入り込んでいて、そこも楽しんだ。
0255文字
nearco
新着
小説の世界に降りて辞書にない言葉を用例採集するという設定がとても面白かった。二巻では既存の使い方に戻ってたというのなんだか好きだ。
0255文字
dani
新着
三省堂の新明解じゃない方の国語辞典編纂者による小説世界での日本語の「用例採集」物語。既読本2冊での用例採集はもちろん楽しいが、未読本でも楽しい。そして、ギケイキなる小説があることを知った。鎌倉ブームの今、読んでみたい。
0255文字
アルカリオン
新着
角田光代『八日目の蝉』の項が面白い。『うちを悪徳集団と呼ぶ人もいるが、とんでもない』という登場人物に対し、物語の世界に入り込んだ著者が言う。「確かに悪徳集団ではない。悪徳と言うとあくどい手を使って儲けている感じがするがあなた方はそうではない」『その通り!本人の同意もあるし』「いや、そうじゃない。娘を監禁され、財産を取られたと思っている家族にとっては、あなた方のやり方は"あくどい"というよりもむしろ"反社会的"と感じられるはず。つまり彼らからすると、あなた方は悪徳集団ではなく反社会的集団だ」『うるさい!』
0255文字
氷高
新着
国語辞典編纂者が、最近出版された本の中の気になった言葉を探す。初めて出会う言葉の使い方にも「誤用だ」と指摘するのではなく、時代と共に変わっていく言葉としてチェックするのは素晴らしい。「業界が舞台の小説では、普段接する機会が少ない業界用語がたくさん採取できるのでワクワクする」とか「この物語を最初から最後まで楽しんだ読者は、どのくらい語彙力がアップするだろうか」なんて、考えたことがない。次の本を読む時は、少しはこんなことを考えるのだろうか…ないな…
0255文字
ともこ
新着
再読。国語辞典編集者が小説の中に入り込み、用例採集をするという設定が楽しく、イラストもおもしろい。作者独特の言葉遣いや、誤用かと思われる言葉も、状況からその言葉が使われた意味を考える。言葉に対する著者の飽くなき関心と愛情の深さが感じられる。取り上げられた15作品のうち、既読の6作品はその内容が思い出され、未読の作品2冊にも惹かれさっそく購入してしまった。言葉はおもしろい!
0255文字
ブランコ係
新着
2000年代以降の現代小説に登場する言葉・表現に着目し、辞書編集者の目線で解説・考察する本。 誤用をあげつらうような本ではありません。 作品内に筆者がお邪魔して用例採集をする構成には好き嫌いが出るかもしれませんが、読みやすさに繋がっています。 筆者自身も粗い調査だと断ってはいましたが「小説一冊を読んだときと同程度の量の難しい語彙と出合うためには、漫画を十冊読めばいい」というのは面白い定量化。
0255文字
ちー
新着
普段こんな風に本読んでなかったから、素通りしてしまってる言葉も意外と使い方として斬新やったりするんやなって思った。
0255文字
えりこ
新着
ネタバレ小説の物語ではなく言葉に注目して読んでいくのは本当に楽しいのだろうか?という疑問からスタートした。 この本は物語を作っている言葉にケチをつけているわけでなく、その言葉のでき方や意味の繋がりを解き明かしていた。 たくさんの言葉が出てきたので覚えてるのは多くないが、「真逆」が割りと新しい言葉だとか、俺妹の京介の言葉は意外と古風だとか、「体操座り」が方言、他にも文章から物語はどこの地域のことを言っているのかなどとても興味深かった。 本を読んで、お?と思う言葉を調べるのも新しい楽しみ方かも。
0255文字
あつこんぐ
新着
図書館本。15作品中6作品既読。「この人は本当に言葉が好きなんだなぁ」と思うと同時に、新旧問わず色々な物語や辞書から例文が出てきて、どんだけ本読んでんだ⁉️と驚くばかりです。しかし、小説の中に自分も入れたら楽しいでしょうね。次の本は自分も本の中に入ったつもりで読んでみたいと思います。
0255文字
すみか
新着
国語辞典の編集者が小説の世界に入っていく設定で、新書っぽくなくて面白かった。一度読んだことのある小説の方が面白く感じたので、この新書に出てくる小説を読んでからだともっと楽しめるかも。
0255文字
なにをさくらに
新着
以外とよく学んだ気がする
0255文字
chisarunn
新着
国語辞典の編纂者である筆者が、現代小説の中で使われている言葉に注目し、その変遷や用法を解説した本。よく知っている小説ばかりだし、未読のは「おっ、読んでみたい」と思わせる親切前向きな書き方だ。「これは誤用でしょー」みたいなのも「小説の作者には世間的に誤用とされている言葉を含めて、あらゆる言葉を作品中で使う権利がある」と明確にしている。公正な人だ。でもやっぱり誤用って多いよね。ただの読者である自分は面白けりゃかまわないんだけど。最初の2,3ページで「耳を引かれる」とか出てきたらやっぱりその本は買わないよな。
0255文字
わった
新着
小説の中で使われた言葉に注目し、解説分析した本です。作者自身が小説の世界に入り、言葉に注目するというのがすごく良かった。作品の展開を邪魔しないように見守る様子が、作者をまじえてまた一つの作品になっていて面白かったです。言葉尻をとらえる、というと、あまり良い印象なく間違った言葉をあちこち指摘するのかな?と思いましたが、真逆でした。すべて受け入れ、同じ用例がないか探し、成り立ちを想像し、落とし込んでいく。言葉というのはこういうものだったのかと思い知らされました。
わった

言葉の間違いは耳に付きやすいため、あの人また間違えてる…と思ってしまいがちでしたが、そんなふうに思うことはもう二度とないと思います。会話している当人同士で意味が伝わっていれば、いいのではないでしょうか。

08/24 19:12
0255文字
徳力白梅
新着
小説のことばを観察する面白さ。P.255 著者は小説の読み方が独特だ。辞書編纂をすることの難しさが伝わる。同時にことばの意味や変化にも敏感。ことばがどれほど大切で、どれほど重いのか。生かすも殺すも、ことば。著者の考えの中に垣間見える。 〝ことば〟のセンタクを間違えると…大変かもしれない…ことばと行動の矛盾とか…?
0255文字
Като́н
新着
よく誤用と言われる「愛想を振りまく」という言葉。意外にも調べてみると徳冨蘆花、北原白秋、井上ひさし、倉橋由美子なんかがかつて使っていたりする。言葉とは変化するものだし、金田一春彦は「日本語は、これまでいつの世も乱れていた」という名言を思い出させる。一つ言えるのは小説の表現に正解はない。なんでもありということだ。言葉が必要なら作ってもいいのが文学作品だ!そうやって言語は表現の幅を広げてきた。
0255文字
ベルカ
新着
国語辞典編纂者である著者が、さまざまな小説の世界に潜り込み文字通り言葉尻をとらえる本。各小説の作者たちの独特の言い回し、方言などのルーツを読み解くと同時に、誤用とされている言葉にも時代とともに用途が変わった経緯があるなどわかりやすく解説している。こういう職業の人は、趣味の読書でもいろいろ深堀りしすぎてしんどいことになったりしないだろうか。
0255文字
よう
新着
中々面白かった。対象の小説自体はほとんど読んだことなかったですが、本書は読めますしネタバレにもならないんじゃないかなと思います。さて、言葉は時代の流れにそって変遷していくものというスタンスである国語辞典編纂者である著者の言葉なので、これは誤用だとかそう言ったことを言うのではなく、この時代はこの言い回しが多かった、それにより時代が分かる。とか、誤用風なだけで誤用ではないという言い方なので、不快感無くとても入ってきやすい
0255文字
かもしか
新着
ことばの用例採集を生業とする著者が、ことばを求めて15冊の小説世界を探索する。登場人物が発することば尻を捉え、特徴的な単語や言い回しを取り上げる。小説の時代や地域、作者の経歴や好み、歴史的経緯など豊富な知識をもとに、そのことばが使われた理由を考察するのが面白い。登場人物のキャラクター像を読み解き、小説の舞台を深く楽しむにはよい方法だと思う。 著者の興が乗ってくると、ささやかな国語ジョークが飛び出すところが見ものだ。 ことばは変化するものであり、上げ足を取らないように気を付けたい。
0255文字
Yappy!
新着
本を読む楽しみの新しい一つを提案してくれたような、とっても楽しい一冊でした。原作はほとんど読んでいないため(流石にタイトルは知っているけど)、読みたくなった。 最近は何でもかんでもこれが正しい・・・としてしまうけれど、時代とともに変化することもある程度許容して楽しむのも必要ですね。ただ自分の使っている言葉の意味が世代によって違う捉えられ方をする自覚がないと、相手が不機嫌になるのですが。 小説に時代を感じる言葉を探す楽しみが増えたのと同時に時代を超えて楽しまれる小説の凄さもまたこうした一面から感じられる!?
0255文字
豆ふうせん
新着
飯間氏は小説を読みながら、気になる言葉を拾い集めて観察する。めずらしい言い回しに出会っても「誤用だ」と決めつけず、黙々とメモを取ってはiPadで淡々と調査する。いつの時代から、どんな意味で使われてきたのか。方言か古語か。何か元の言葉を省略した言い方なのか。それとも特殊な業界用語?…辞書編纂者の目線が光る。言葉をみつめ、探究することの魅力に気づかせてくれた本。言葉の一つひとつに引っかかっていると物語に夢中になれないけれど、言葉へのこだわりを楽しむ読書というのも、たまにはいいかもしれない。
0255文字
ちさ
新着
ネタバレ小説を言葉に着目して読む、辞書編纂者である飯間さんならではの読み方が面白かった。小説の世界に入り込み、登場人物達の傍らで耳を傾け用例採集をする形がよかった。普段知らない言葉に立ち止まったりすることはあるが、その語源や成り立ちまで考えて読まないので、言葉について考えるいい機会になった。単純に飯間さんの膨大な言葉に対する知識量に感嘆する。作者ごとの言葉の癖だったり、好きな言葉が小説から見え隠れするのが面白いと思った。
0255文字
コウ
新着
文系の先生と言葉尻だけでなく文章表現などもよく話し合います。ただこれは個人的に読むタイミングを間違えた!紹介されてる作品全部読んでない!自分が読了済みの作品で注目できたらと思いました。
0255文字
こばゆみ
新着
タイトルの通り、小説のちょっとした言い回しや、普段使い慣れない言葉に着目して、辞書編纂者の著者がいろいろと考察している。職業柄どうしても量を読むことを優先してしまうわたしにとって、目からウロコな小説の楽しみ方だった。今後意味が曖昧な言葉は推測せず、辞書を引いてみようと思った。
0255文字
DualBlueMoon
新着
指摘して成り立ちを調べて受け入れるスタンスがよい。
0255文字
asobi
新着
小説は風俗を再構成しているから、作者の狙いといったフィルターを通している。でも出身地や時代、読書経験からフリーになりきれないってことがわかる。小説を読む楽しみ、視点が増えた。
0255文字
ぽけっとももんが
新着
言葉尻をとらえる。それがまったく嫌味ではないのが嬉しい。ことばハンターであるところの飯間氏のセンサーに引っかかった言葉を調べ、いつから使われているのか、ほかにどんな人が使っていたのかなど分析する。決して誤用とは言わないし、揚げ足取りでもない。言葉に対してものすごく繊細な感度なのに言葉集めだけじゃなくちゃんと物語を楽しんでいるのもすごい。確か、「〜なのな」という語尾は、わたしは新井素子氏で知ったよ。衝撃的でした。
0255文字
NORIKUMA
新着
ネタバレ非常に斬新な本。まさに、飯間さんが物語の中にすっぽり入ってしまったようだ。この本を読んで改めて日本語の奥深さや不思議さに気づく。例えば「これはあれだろ」のセリフ。日本人だとなんとなく通じる文章だが、「ジス・イズ・ザット」と英語表記にすると確かにおかしい。でも、日常の言葉としては、結構使用していることは確かだ。内容は面白いが、こういう読み方をする飯間さんは、果たして天才か。私なら、小説の内容が全く入ってこなくなるな。
0255文字
いちろく
新着
純文学からライトノベルまで、2004年以降に刊行された15作品の中で使われているコトバの言葉尻をとらえた内容。けして「誤用」として揚げ足を取るのではなく「言葉尻」として考察していく点が、辞書編纂者の飯間さんらしく読んでいて不愉快な感じがしなかった。むしろ、独特な切り口の小説考察として読め面白かった。
0255文字
Kotaro Yamashiro
新着
文章は言葉の集まりであるのにも関わらず、言葉ひとつひとつに対して如何に無関心であったか思い知らされた。今感想を書いていても、使いたい言葉それぞれの由来や意味を考えてしまう。 筆者のような知識はあるに越したことは無いが、例え平凡な読書家であっても、筆者の示してくれた言葉尻の捉え方を参考に文章を味わおうと試みることはできる。 文章の新たな咀嚼法を見せてもらえて、大満足の1冊であった。
0255文字
みち
新着
辞書編集委員の著者がさまざまな小説世界に飛び込んで、登場人物の会話から言葉の世界を広げていく。
0255文字
torami
新着
言葉のプロである、作家と辞書編集者。両者は付かず離れずの関係にある。 小説は辞書に頼りながらも、辞書から自由であろうとする。その工夫からは豊かな表現が生まれる。一方で辞書は、小説内の言葉の変化を呑み込んで、自身をも変化させていく。このいたちごっこを経て、言葉はどんどん豊かになってゆくのだろう。 作家が辞書を語るエッセイは数あれど、辞書編集者が小説を語るのは珍しい。小説読みの方に広く読んでほしい本です。
0255文字
T
新着
ここまで言葉の感度が高いと読書も楽しかろうなあ…と圧倒されました。
0255文字
こだま
新着
『三省堂国語辞典』の編集委員の筆者が小説で用例採集を試みた一冊。私が読んだことのある小説が多く登場してきたので読みやすかった。今まで小説を読む際には話の筋を追うばかりだったが、これからは言葉にも着目したいと思った。
0255文字
全144件中 1-40 件を表示
小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)評価59感想・レビュー144