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奴隷小説 (文春文庫 き 19-20)

感想・レビュー
155

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でっこいみちゃぴん
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様々な時代・境遇の「奴隷」の短編が七つ。 作家の力量は短編に表れると聞いたことがあるが、それって本当だなと思った。 一話一話短いが冒頭から引き込まれるし、桐野先生らしい生々しさ・容赦なさが光っている。そして反骨精神も。 特に「雀」の、喋ることも許されないほど排斥されてきた少女が初めて外で大きな口を開けたラストシーン…「喉の奥まで空気に触れて気持ちがよかった」。彼女が自分で道を拓いた(それはそれで大変な道だろうが)瞬間を切り取った一文。これから物語が広がる予感も感じさせる清々しい終わり方で好きだぁ
0255文字
よしおか のぼる
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ネタバレ特にヒットしなかった。
0255文字
りっちゅん
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ネタバレなんとも重いおはなしだ。「山羊の目は空を青く映すか」が好き。どのお話も題名がうまい。読んだ後に考えてしまう。読んでよかった
0255文字
優
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けっっこうな胸糞作品 最後の話にあのタイトルをつけたのは上手いなぁと思う。
0255文字
みじんこ
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ネタバレどれも舞台設定や世界観が面白かった。「雀」ラストが唐突なのでもう少し読みたかった。「神様男」他グループのファンであり友梨奈をやや見下してもいたような男が、少なくとも彼女にとっての神様にはならない。思い上がり。「ただセックスがしたいだけ」罪が露見した後でも刑を終えた後にまた会えるかをすぐ考えるあたり、愚かだと思うがあの状況であれば同じ気持ちになったかもしれない。「告白」昔話は過酷ではあるが、ヤジローにも別の意味で過酷。「山羊の目は空を青く映すか」広い世界を見て、精神的解放がなされたとは言えるかもしれない。
0255文字
こは
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『神様男』は現実のアイドル志望者や地下、半地下アイドルにいそうだなという感覚がある。李琴峰の小説を読んでいるような感じがして疲れる。大昔に桐野夏生の本を読んだことあったけどこういう作風だったっけ…と思いながら読んでいた。
0255文字
ぽんた
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ネットの繋がらない山の中で半日待機していたのであっという間に読めた。いろんな隷属があるが、いちばん印象に残ったのは「神様男」
0255文字
阿吽
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小説だけど、現実世界で起こっていることだと思うと、絶望する。
0255文字
キューポップ
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ネタバレ短編集。女は社会の中では埋もれないといけないのか?等、じっくりと読んだならば作者からの意図が伝わるかも。最後の編では、某国の強制収容所、監視制度を彷彿とさせられる。ここ三年の日本を見ていると全体主義、密告制度が進めばすんなり馴染む様な気がして私は怖い。これまでの様に戦時中だからとか他国は大変だ・・ではなく読めた所が空恐ろしくて嫌だ。最後の章以外はサラッとそんなに面白くも感じずに読んだが、読了後の方がじわじわと物語の意味が迫って来る気がした。
0255文字
nozomu
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「囚われる」ことをテーマとした7編の短編集。身の危険を感じて囚われから逃げようと手を尽くす者、絶体絶命で逃げられない者、自分の欲求に囚われた者など、支配の構図は様々。アイドル願望のある娘2人の夢を見守る母親目線で描かれた『神様男』で、ファンが放った「夢の奴隷」という言葉にぞっとする。アイドルが夢を与えることと、立ち位置を握るファンに支配されていることの相関関係が明らかに示されると、夢とは程遠い世界。巻末、白井聡氏の解説によると『泥』や『告白』は史実や海外の事例をモチーフとしているとのこと。肝が冷える思い。
0255文字
イシカミハサミ
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その名に恥じない 様々な隷属ラインナップ小説。 極限の状態が舞台になると 生身の人間がむきだしになるような感触があって ときに読みたくなるテーマ。 どこか空想的な設定もはいっているけれど、 どれも人類という歴史のどこかにあったような物語。
0255文字
與那嶺 浩民
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桐野夏生さん、はじめて読みました。短編集でどの作品も読みやすかったですが、重い内容と言いますか、色々と考えさせられる作品だと思いました。白井聡氏の解説も興味深く再読したいです。
0255文字
rico
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逆らえない、逃げられない。[ご主人さま」は、理不尽な因習や暴力的支配者など、いかにもなものから、これもそうなのか?という意外なものまで。様々な切り口で何者かの「奴隷」になっている人々を描く7つの短編は、桐野さんらしく容赦ないのだけど、結末直前の「寸止め」の連続で前のめりになった勢いで、一気に読めてしまった。読後感は当然、鉛を飲み込んだように重い。決死の脱出への試み、諦念、絶望。物語のその先に光は見えるのか、闇に閉ざされているのか。「これはほんの序章にすぎなかった・・・」ってナレーションが聞こえてきそうだ。
0255文字
まなぶ(本コレクター)
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様々な囚われの姿を描いた短編7編。妙な生々しさが時にヒリヒリ。時にゾワッと。どこにも逃げられない怖さが何とも言えない。
0255文字
タケイ
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読書会のため再読。全部よかった。「泥」は建物を囲ってるのが壁や海じゃなく泥っていうのが生々しい。よく読めばちゃんと一人一人個性があるのに、地の文まで徹底された番号呼びのせいでそれが見えにくくなってるのが怖い。最後1番が付いて来てないのも見所。「神様男」で描かれる服従する側の愚かさというのは、西村賢太「廃疾かかえて」を思い出すが、難しい問題だ。規律権力(フーコー)働きまくりのアイドル業界で、アイドルという主体は自ら服従する……。
0255文字
カノープス
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著者にしては珍しい短編集。読んでみて思うのは、やはりこの人は長い物語を書くのに向いているという事。長編の始まり、あるいは一部を切り取ったようなものが多いという印象だ。後半の3編は、それでもまだ力のある短編に思えたが期待を上回るものではない。
0255文字
masayoriA
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ネタバレ久しぶりに桐野ワールド堪能しました。短編ですが。
0255文字
タケイ
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日々を生きるだけ、死んだら終わりの唯物観は、シニシズム的な私小説や大江健三郎『芽むしり仔撃ち』を思い出す。現代の中流階級の人々は彼らを中流たらしめるものを失えばすぐに、素朴な平民ではなくまさに奴隷に成り得るとのこと(解説)だが、本作の「奴隷」たちは一体何を失ったのだろうか。
0255文字
しんいち
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表紙が可愛くて購入し、読んでみた。 様々な奴隷の話。 1番好きだったのは一作目の、雀。性差別と階級差別な話。 似たような話が日本にもあったのだろう。 そうそうのことでは気分悪くなったりしないが、舌を抜かれるという描写には思わず眉をしかめてしまった。
0255文字
毒兎真暗ミサ【副長】
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ネタバレ【最近読んだ本】桐野夏生解釈の奴隷をテーマにした短編集。1話目の『雀』が良い。ある閉鎖的で『独特な風習がある』村で、下の階級に位置する少女スズメ。学校を卒業すると屈辱的な使命が彼女を待っていたーー。果たして彼女はどうする? 【感想】OUTも好きなんですが、桐野作品は窮鼠猫噛むの如く女が逞しいからナイス。柔順に従うだけが賢いわけではない場合もある。女が男を支配してもいいじゃないの、と作者の微笑みが見えてくるようで痛快。
毒兎真暗ミサ【副長】

続いて「グロテスク」は、OUTよりも【THE女】って感じで、もう業まみれ(笑)な作品です。東電OL殺人事件がテーマなんですよ。上下巻なんだけど、下巻で結構な力技を見せてくれます。

01/21 22:36
まゆだま

副長様、ダイレクトメールをお送りしましたので、そちらもよろしくおねがいします!

01/22 00:00
8件のコメントを全て見る
0255文字
インコのしもべ
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ネタバレ支配(奴隷化)をテーマにした短編集
0255文字
あっしゅ
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タイトルから予想できる通りの、桐野夏生らしい後味悪~い短編集。1話ずつが短すぎて、どれも長編で読みたい…ハッピーエンドはゼロだろうが…。
0255文字
小豆姫
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題名通り様々なシチュエーションの奴隷=囚われびと達の七つの物語。『雀』『告白』『山羊の目は空を青く映すか』…どれも小短編ながら、生々しくもの哀しい異世界の確かな構築力に引き込まれた。
0255文字
豆大福
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読書記録
0255文字
那由多
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物理的に心理的に、社会や暴力に囚われ支配される人々の短編集。軽い気持ちでは読めないものばかりだった。
0255文字
さめ
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ネタバレどういう内容なのかと思っていましたが、タイトル通り、奴隷小説でした。桐野夏生さんの短編は初めて読んだのですが、重苦しく辛い雰囲気は変わらず。相変わらず、その発想力に感心してしまいます。 最初の2篇を読んでひどく悲しい気分になりましたが、それでも希望が見えるラストだと感じました。(地下)アイドルの話が身近なだけにまたつらい。炭鉱の話、性欲の奴隷も辛いけれど、生きていくためにその身体を対価として差し出さないと自分も子供も生きていけない女性の境遇を思うときつい……。
0255文字
Akiko Kobayashi
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ここから長編が始まるのか…と何度も思うけど短編集…
0255文字
カニック
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タイトル通り支配する側とされる側のお話。どれも30Pに満たない短編ばかりですが重苦しい。こんな題材の小説を書かせたら桐野夏生さんの右に出る人はいないんじゃないだろうか。
0255文字
夢現
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ネタバレタイトルからしてそうだけど、どれも読んでて息苦しく気持ちが疲れる、とにかく恐ろしい状況の連続。どれも30ページに満たないほどの短さだけど、ずしりと心に重いものが積まれていく感じだった。そんな中で、[泥]は長編もしくは中編くらいのボリュームで読みたかったなと思えた、泥の中で支えてくれているであろう沢山の捨てられた者たち、その上を死を覚悟しながらも前向きに歩み出す彼女たち…切なく、応援したくなるお話でした。様々なカタチの奴隷が表現されてて、本当の意味で自由な人なんてどこにもいないんじゃないかと考えてしまう。
0255文字
石康
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淡々と小出しにされる絶望的状況。女子は15になると嫁に行かされる。この村の人は「神様」以外の漢字を知らないし読めない。アイデンティティのない名付け。13番目の妻の2番目の息子はワニロウ。スズメは口をきいてはいけない。 「自分が奴隷ではない」という幸運に感謝。 どの短編も特にオチはなく、ぬるりと終わる。表紙の象、意味わからんけどかわいい。
0255文字
60代でも思春期
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桐野ワールドはユニークで面白い。人間社会に存在する奴隷状態。それは歴史的にも存在した。想像力、展開力は素晴らしい。
0255文字
60代でも思春期
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桐野ワールドはユニークで面白い。人間社会に存在する奴隷状態。それは歴史的にも存在した。想像力、展開力は素晴らしい。
0255文字
はらぐちもとや
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奴隷話の短編集。 フィクション的に落とし込んであるけど実際にあったりあってたりする話で妙にリアル的。ただシナリオ的にはこれで終わり?感がある話が多くてもやっとする感じでした。
0255文字
icchiy
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囚われたひとたちの短編物語の数々。巻末の解説を読んだけどちょっとピンとこなかった。 桐野女史の視点はそこではなかったような気がします。まぁ解説は好き勝手に書くので参考程度。 自分の好みでは桐野作品は長く重いのが好みなので短編にはあまり思い入れが出来なかった。それでも独特な世界が描かれているので各編楽しめました。
0255文字
ずん
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タイトルに書かれている通り、奴隷にフォーカスをあてた作品たち。とはいえ、シチュエーション的には奴隷という単語を聞いて単純に思い浮かべる状態だけではなく、社会的に隷属している人たちの姿も書くことで、どの関係性においても自分がいきなり奴隷的ポジションにつくこともあるのか。と思わされる。また、現実の出来事をベースにしていると思われるものもあるので、それが余計にリアルさを感じさせてくれる。
0255文字
雨季💘なきうさ
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退屈な本だ。7作の短編集なんだけど。どれも退屈で読むのに恐ろしく時間がかかる。歯を食いしばり、必死で読んだけれど限界が来た。最後の3作は読まずに閉じる。あれえ? (゜∀。)? 桐野夏生ってこんな作風だっけ、、、。間違えて買っちゃったかな😞💦 とにかく中身がない本だった。お金はEのよ。時間を損するのが嫌なのよ(;´Д⊂)
ミウミウ

「OUT」でハマって何冊か桐野作品読んでたけど「バラカ」が個人的にハマらず、積み本があるのですが手付かずです😔昔のキリキリするような際どさが最近ないように思えるのは私だけかな?

03/05 17:45
雨季💘なきうさ

ミウミウさん。あっ❗そうだ、OUTだっ(笑) あれに嵌まってたんだっけ。スッカリ忘れてた。テレビドラマも見ました。本と映像では確実に本が勝つ中で、OUTだけは映像が買ったんだ。それも思い出したわ☺️

03/05 17:58
6件のコメントを全て見る
0255文字
ムジカペッコリーノ
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一見するとなまぬるく幸福、という要素さえなくひたすらストレートに「奴隷小説」だった。寓話めいていたり外国の実話のような話もあるが、同時に現代日本の話でもあるし、同じ時代に同じ国に生きていても全く自分ごとではないと感じる人もいるだろう。寒々しくて、痛い。
0255文字
k5
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奴隷がテーマの短篇集。前半の三つはデスゲームもののプロローグみたいですが、それでも発想力の違いを感じさせる読みやすい作品。後半に行くにつれて実験小説度が上がって多少、読みづらさは出るのですが、舞台の空気を演出するのが本当に上手いです。最後の作品「山羊の目は空を青く映すか」は、これでもかと乱打される「鐘」という漢字と、似たような重い質感の漢字によって、舞台の金臭さまでが演出されたようで好きでした。
0255文字
桜もち 太郎
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7つの物語の短編集。全ての作品のシチュエーションは全く違う。しかし共通して言えることは精神的にも身体的にも「抑圧」されているということだ。作者はそれを奴隷となぞらえている。「山羊の目は空を青く映すか」は全体主義のどこかの国を思い浮かべる。全ての物語の終わりは、スッキリしねぇなぁ、って感じ。ことごとくそれが言える。それと表紙の絵が悲しい・・・。そして何といっても解説が難しい言葉の羅列でチンプンカンプンだった!
0255文字
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