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ビザンツ帝国 生存戦略の一千年

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takao
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ふむ
0255文字
Teo
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家を整理して発掘した、と言うかある意味では分厚いので取っておいたと言うのもある。だから今更読了。最後に訳者が書いているが皇帝史なので歴代皇帝が何をした結果そうなったがメインの記述となっている。そう言う意味では文化史が入る歴史書とは違って読み進めやすい。そしてそうした結果こうなったの連鎖が今迄読んだビザンツ帝国史よりも明瞭で、ああだからどんどん衰退して行ったのだなと言う因果関係が分かりやすい。
Teo

それにしたって内容は「生存戦略」とはちょっと違うのではなかろうか。確かに終盤は帝国の維持の為に何をやったのかと言う話にはなるが。

06/25 16:49
0255文字
みこ
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ネタバレ読み進めている過程で、何故ここまで国内がグダグダになっている国が1000年も続くのだ?というのが疑問であった。 作者は、周辺国をうまくいなしながらむしろそれを自国の力に変える柔軟さと考察しており、たしかにその側面もあると感じた。 しかし、結局のところは、コンスタンティノープルという都が立地的にも防御機能的にも非常に優れており、それが「キリスト教帝国」というコンセプトで設計されていたため、教皇・皇帝の関係にも不和が生じづらかったから?というのは少し思った。
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めだか大砲
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ネタバレローマ帝国末期の東方皇帝から分かりやすく、かつドラマチックに帝国の盛衰を描いている名作!ただ、ところどころに誤植があるようなので逐一Wikiなどで確認しながら読む方がいいです。例えば132Pにはレオンが打倒した皇帝の名が「ティベリオス3世」と記述されていますが、これが名前が似ている「テオドシオス3世」の誤り(ティベリオス3世はそれよりも前の皇帝)など。それ以外の翻訳は自然で、とても読みやすいです。
0255文字
ckagami
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序盤中心に。読みたかった時代が三行で終わってしまった……が、そこに至る帝国の基盤としてのキリスト教受容や異民族の受容についてはおもしろく読んだ。聖者についてが特に面白い。
0255文字
Mana
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ビザンツ帝国のスタートから終わりまでを、コンスタンティヌスから始まって、最後メフメト二世に滅ぼされるまでを時系列順に教えてくれて分かりやすい。コンスタンティヌスがキリスト教に改宗したのを、当時の異教徒知識人が変な宗教にかぶれたせいで帝国の偉大さが損なわれていると捉えたというのは面白い。ビザンツ帝国が西ローマ帝国が滅んだ後も一千年も続いたのは、皇帝が実力主義的に打ち倒されて交代してきたためなのかと思った。その時代時代に対応できる人物が皇帝となることで、王家は交代しても国は続いていく。
Mana

アレクシアスの前の時代に、皇帝バシレイオス二世の姪ゾエが女帝として彼女の夫が三人にわたって皇帝になったりしたのを知って、緋色の皇女アンナが跡取りになろうとしたのもこういう時代背景があったからこそで、そんなに突拍子もないことでもなかったのかと思った。でも当時の情勢やその後の時代の流れを見ると、求められていたのは軍人皇帝だからやはり弟のヨハネスが後を継いだのは正解だったんだと思う。ビザンツ帝国はだんだん周辺国に軍事力で勝てなくなって、それでも経済力という武器があるうちは色々できていたけど、領土が減るに従って

08/10 23:29
Mana

経済力もなくなり、手のうちようがなくなるのを見ていくと、最後は流れようのない歴史の流れだったのかと思う。

08/10 23:31
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g_eiru
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メチャクチャ面白い本。ビザンツ帝国の歴史の概略なんですが、もちろん著者の方の腕もあるんでしょうが、そもそもこの国が最高に面白い国だ。何回も滅びかけながらなんとか生き残ってきたカタルシスや、意外な所に産まれる人間関係の面白さとか、まるで映画を見ているよう。 「反乱者」である老兵から正しい家柄の皇帝に統治のメソッドが授けられる場面とか、本当に漫画のようでビックリしてしまった
0255文字
AS
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同じような名前(〜2世etc)が頻出するが、歴史を扱った書籍にありがちな名前と事績を羅列するだけの本ではなく、初見の読者の興味が尽きないよう考慮された読み物。 訳者あとがきににもあるように、ちょっとしたエピソードを多く盛り込む事で単調な歴史を記述するだけとならないように配慮されている。 また、段落や章を跨ぐ際に次の段落への期待感を意識して持たせる書き方になっていると思う。
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スプリント
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ビザンツ帝国が存続した長さにしては特徴的な人物が少なく印象に残りづらかったのですが、通史として読むことで帝国の復権と生き残りをかけた皇帝たちの苦闘を知ることができました。
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ジュン
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息の長い帝国を歴代皇帝を中心に紹介した一冊。帝国は軍事力のようなハードな力ではなく、文化・芸術・キリスト教解釈といったソフトパワーの行使にこだわざるえなかった。しかしこれは結果的に史上稀にみる長期の生存をビザンツ帝国にもたらした。あの手この手で他者を同化していく戦略にこそ長寿の秘密をみとめる筆者は、武力を誇りながら排他的なイデオローグを持ったナチスが12年間しか存続しなかった様を象徴的に引いている。「問うべきは、なぜ滅びたかではなく、なぜ存続できたかである」。
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newborn
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ビザンツ帝国の長い歴史を全体的に網羅している点で貴重な本です。他にも限られた通史的な本がありますが、それらは中古価格でかなりの高値なので 本書は僕がまさに出会いたかった本でした。
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ゲオルギオ・ハーン
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素晴らしいビザンツ帝国史の一言。ビザンツ帝国には以前から興味があっていろいろ読んでいましたが、どうして一千年も続いたのか分からない状態が続いていました。オスマン帝国に征服される直前の小さな領土のイメージもあり、悲壮感が強かった。ところが、本書では周りの勢いが強い時代で生き残る強かな外交力と侵略される前に住まわせて味方にするというローマ帝国になかった戦略がはっきり見てとれました。ビザンツ帝国史が気になる方がいれば是非とも読んでほしい一冊です。
0255文字
amemosky
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通史ではありますが、物語として読んで楽しめるように書かれています。キリスト教を取り込み、逆に帝国の権威づけとして利用していく過程。周辺の諸民族から繰り返し侵入されながら、同盟を結んで防御に利用する外交手法。ラテン人(西洋)の傭兵とトルコの傭兵を東西入れ替えて使うなど、あっけにとられるしたたかさ。民族単位や同じ宗教信者というくくりでは語れない”帝国”の奥深さ(ややこしさ)が詰まった一千年。魔術的なパワーさえ感じさせた帝都コンスタンティノープルの最期には、やはりもののあわれを感じます。
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tsuki2b
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コンスタンティノープルに遷都したコンスタンティヌス1世から、野望を抱くユスティニアヌス1世、聖像破壊主義者コンスタンティノス5世、帝国の頂点バシレイオス2世、帝国の復活ミカエル8世、そして首都陥落まで、皇帝を中心にビザンツ帝国の1千年を語り読み応え十分。多くの民族が侵入し、多くの国が興亡する中、1千年に渡って生存した理由を探っていくのは興味深い。「もっとも厳しい逆境にあっても、他者をなじませ統合する能力にこそ、社会の強さがある」に納得する。
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Mc6ρ助
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『・・ビザンツ帝国は、千年を超える期間にわたって、ほぼ絶え問なく国境に圧力がかかり、侵入・包囲、戦争が不断に続く、激動する不安定な・・ 流動状態にあったなかで、ビザンツ帝国は存続し、・・もしビザンツ帝国が後世に残した遣産をひとつだけ挙げるとすれば、・・正教キリスト教でも、 ギリシア古典・・でもない・・もっとも厳しい逆境にあっても、他者をなじませ統合する能力にこそ、社会の強さがあるという教訓である。(p339)』コンスタンティヌス帝、ユスティニアヌス帝など習った世界史だけでは想像もできない東ローマ帝国の歴史
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ヨシツネ
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異民族との問題解決に文化による融和があるというのは、ローマとゴート族の関係などいくつか歴史学上示唆されている。それをビザンツ帝国の例で論証する点が勉強になった
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MUNEKAZ
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ビザンツ帝国の歴史を歴代皇帝の事績から紹介した一冊。聖像破壊運動とオモシロあだ名をいじられる程度の扱いが多いコンスタンティヌス5世の武威を高く評価したり、「全盛期を築いた」と評価されるバシレイオス2世の負の遺産に着目したりと、著者の評価が独特で面白い。スラブ人にラテン人、トルコ人といった周囲の強敵たちを武力だけでなく妥協や懐柔で取り込んでいく内実の柔軟性と、ローマ帝国以来の普遍帝国という強烈な自負心の建前の同居が、ビザンツ史の魅力であることを再確認した。
0255文字
じょあん
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軸となる皇帝の治世を中心にビザンツ帝国の歴史を描いている。原著のタイトルは『The Lost World of Byzantium』だが、邦題の『ビザンツ帝国 生存戦略の一千年』というタイトルは一層、本書の内容を良く表しているように思う。繰り返し襲いかかる危機に軍事力よりも、外交、文化、宗教などなど様々な力を駆使した戦略でしなやかに立ち向かう帝国の姿が生き生きと描写されている。まさに「生存戦略の一千年」。
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