形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:NHK出版
おそらくこの時代の各局面を大局的に把握しようという意図からだと思うが、いわゆる論争的な部分には踏み込んでいない(例えば孝明天皇暗殺説、王政復古の「偽勅」問題、明治六年政変の評価等)。特に明治六年政変については、その後の時代の流れに繋がるので、征韓論争についてはもう少し踏み込んだ見解を読みたかった。また、木戸孝允、大久保利通については全体としてかなり高評価。やはり明治政体を近代世界に適合した設計者としての構想力に対してだろうか。その点で西郷隆盛は物足りないのだろうが、ある意味歴史の追認に終わっているのでは。
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