形式:大型本
出版社:ライツ社
本書には、経済的に困窮している生活、あるいは暴力にさらされている生活、宗教に束縛されている生活、あるいはそれらをすべて組み合わせた生活が撮影されている。部屋に私物とみなされるようなものはほとんど見受けられない。 そもそも1部屋に7人も8人もが暮していて、何かを保有することなどできようか。しかしまた、何も所有しないことで心の平安を得ている者たちもいる。 タイの農家の若者は、毎日が似通って静かであることを幸せに感じている。
インドの漁師も、1部屋に10人で暮らすいまの生活を続けたいと言う。富裕層のように大きな建物の中で孤立したくはないという。個々人が何を希望し、どのような生活を送っているかに関わらず、彼らはタフに生きている。彼らはみな若者であり、フランスからやってきた青年に自分の部屋を撮影させるだけの進取の気性を持っている。過去は過去として、今があり、未来がある。 彼らの眼差しの強さには心打たれる。
各国の平均月収も載っているが、これも一般的というのではなく、アメリカが高い数字なのはめちゃくちゃ金持ちの人がいるからってことだろう。(日本もけっこう)でもイタリアが思ったより低くて驚いた。
印象的だったのはタイやインドの少数民族のような素朴な暮らしをしている人たちの村で「誰も頼んでなんかいないのに支援したり、学校を建てがる人がやってきて…」と言っていたこと。なんかハッとした。一方的な価値観の押し付けになってるんじゃないのか。みんなプライドを持って生きているわけだし。
あ、キリストとかタイ国王とかは、あった。
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