形式:文庫
出版社:講談社
形式:Kindle版
→それきり黙りこんでしまった...西太后の声が響いてくる 「民衆が力をつけておる。 人心こそ国家を支える。 仮に人心を失ったとすれば、なにゆえ国家が存立する」...「今こそとき至れり。 皇太后陛下、皇帝陛下、大清帝国に栄光あれ!」 〟
イスラエルの歴史学者ハラリ氏の言葉を思い出す「歴史上で人々は被害者であると同時に加害者でもあるという事実を受け入れなければならない。多くの人がこれを理解しない。被害者か加害者でしかないと思い込んでしまう人がほとんど。地球上に絶対的な正義など存在しない。"絶対的な正義"を探し求める人は、必然的に避けられない争いに陥ってしまう。」
と語り自分達が立ち上がった理由と思い上がった日本に警告を与える所が深く印象に残りました。「ドイツ陸軍は物資面よりも精神面をに優位性を認めたがる、連戦連勝ののち軍人の慢心を招きやすい思想だ」「あなたたちも自分が強いと信じてる。いずれ勝ち目のない戦いに直面したとき同じように奇跡にすがる」満洲事変の前にふたりの会話が日本に広まっていたら歴史は変わっていたのではないかと考えてしまう。
正直、諸外国が中国から退去しても つぎは民族?経済的な問題?宗教? 争う火種は盛り沢山。 多国籍軍に絡まれたときの定石としては仲違いさせることで あり日本を味方に引き込もうとしていたが、あれで収まったのは日本のおかげと考えるべきだろうか。 やはり、近代化。それと地方の振興を進めていくべき。読み終えてからどうしたらこの状況の中国が生き残られるか考えてる(笑)
松岡さんは小説家として日本と中国の友好のため。歴史認識な新しい風を吹き込みたいのだと思う。その行為は尊敬するが、もっとウケる小説を書けるのに厳しい道を選んだのだなぁと偉そうに感じる。
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