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黄砂の進撃 (講談社文庫 ま 73-19)

感想・レビュー
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Gonta55号
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逆転する正義
0255文字
tsuki2b
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ネタバレ先日「黄砂の籠城」を読んだけれど、こちら中国側から義和団の乱を描いた小説。後に続くものがいることを信じて散っていく張徳成や、少女たちを気遣う莎娜には共感を覚える。慢心を戒める柴五郎にも。両方を読んで義和団の方に正義はあるような気もするが、中国の長い歴史の中では漢民族が征服者であった方が多いとも思ったり。
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敷島シットパイカー
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『蒼穹の昴』と『珍妃の井戸』のちょうど間か
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conegi
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ネタバレ黄砂の籠城と対になっている作品。こちらは義和団側視点でこ作品。当然ではあるが、視点が違うことで同じ出来事でも随分と印象が違う。義和団は狂気の集団のようなイメージがあったが、本作では少なくても一部は理性的。理想のために狂気を演じたような。目的のために、理性的に狂気を演じなければならないのもしんどい。これは史実ベースのフィクションではあると思うが、世の狂気的な事件も、裏には理性が存在していたのかもしれない。単体ではなく黄砂の籠城の後に読むべき本。
0255文字
ゆうじのパンツはオニのパンツ
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・あなたたちも、自分たちを強いと信じてる。いずれ勝ち目のない戦いに直面したとき、同じように奇跡にすがる。・なにが正義かは立場と見方によって変わる、それは弁解でなく事実だ。⇨史実を多少知った上で、双方の背景を追憶出来たので、良かった。
0255文字
ニゴディー
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ストーリーとしておもしろいかというと正直なところ微妙だけど『黄砂の籠城』と組み合わせると不思議な感覚になる。 個人的には「籠城」にしても今作にしても単体としては全く興味が持てないし合わなかった。 ただ、合わせて読むことで「題材としてだけでなく作品としても興味深かったなぁ」という感想になった。 単純に反対側の視点ということだけでなく、そもそもの描き方(アプローチの仕方)が違うのでその対比が効果的だった。 こういう手法を見るとさすがだなぁ、と。
0255文字
昼行燈
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黄砂の籠城(上・下)に続く三冊目。前作が日本人からの視線であったが、今作は漢人側からの視線で描かれた「義和団事件」の真相である。たったの三冊では真の歴史的背景を知ることは難しい事ではあるが、朧気ながらその概要は理解できたように思う。いつの世でもそうだが、やはり犠牲を強いられるのは弱い立場の民であろう。この作品では主にキリスト教を排除する所謂宗教戦争なのだ。この宗教は「心」の問題でもあるから武力による制圧は非常に困難だと思う。今までの殆どの戦争は宗教が絡んでいると言っても過言ではない。
0255文字
ヤジ
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やはり物事の見方ってどの立場から見るかで変わるものですね
0255文字
uskmal
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ネタバレ『籠城』から引き続き読んだ。張が、義和団に加わって率いるまでになるところが、あまりついてけなかったが、実際のところどうだったのだろうか。李のような人も実際いたのだろうか。その辺の現実感がなかった印象。でも全体通しては、著者の主張はよくわかった気がする。巻末の解説もよく理解できた。
0255文字
Kentaro ISHII
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ネタバレ結末を知っているだけに悲壮感大。『黄砂の籠城』視点では義和団は狂信者にしか思えなかったが、本作で義和団視点で見ているとこちら側にも理があると感じさせられた。よく言われることだけど、正義の反対は悪ではなく別の正義だということ。
0255文字
Cinejazz
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清朝末期の1900年、欧米と日本による国土分割への危機感、窮迫する貧困に手を打たない朝廷の無策、キリスト教による生活蹂躙への反発の中、「扶清滅洋」のスロ-ガンを掲げた排外主義勢力「義和団」を、駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域へ進撃する義和団側から描かれた、松岡圭祐著『黄砂の籠城』と対をなす歴史小説。 〝光緒帝が控えめに告げる 「大清帝国の現在の兵力と財力では、日本およい欧米列強と戦うことなど、とても・・・」 その時、西太后の低く重い一言が響いた 「皇帝」 張り詰めた空気が漂う。 光緒帝は、↓
Cinejazz

→それきり黙りこんでしまった...西太后の声が響いてくる 「民衆が力をつけておる。 人心こそ国家を支える。 仮に人心を失ったとすれば、なにゆえ国家が存立する」...「今こそとき至れり。 皇太后陛下、皇帝陛下、大清帝国に栄光あれ!」 〟

01/20 17:10
0255文字
ちゅった
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再読だが、前回私はきちんと最後まで読んだのだろうか。読んだのだろうが、今回ずいぶんと受けた印象が違った。前回はなかなか読み進めず苦労したが、今回はぐいぐい進めてあっという間に読み終わった。哀しい物語なことには変わりないが、希望もある。国は違っても真摯に生きる人々はやはり素晴らしい。
0255文字
nyanko
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ネタバレ『黄砂の籠城』を義和団や清国視点で描いたもの。狂信的とも言える義和団の行動の背景など、絶望的な籠城の裏側で起こっていた事が浮かび上がってくる。やはり歴史は多面的に捉える事が大事だと感じさせてくれる一冊。「あなたたちも、自分たちを強いと信じている。いずれ勝ち目のない戦いに直面したとき、同じように奇跡にすがる」と言う莎娜が柴に放った言葉が重い。それにしても西太后が責任の追及を逃れたというのは酷い話だ。
nyanko

イスラエルの歴史学者ハラリ氏の言葉を思い出す「歴史上で人々は被害者であると同時に加害者でもあるという事実を受け入れなければならない。多くの人がこれを理解しない。被害者か加害者でしかないと思い込んでしまう人がほとんど。地球上に絶対的な正義など存在しない。"絶対的な正義"を探し求める人は、必然的に避けられない争いに陥ってしまう。」

11/05 09:04
0255文字
もも(5さい)
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ネタバレ「黄砂の籠城」を読んだ後、本書があるのを知って手に取った。いずれの本も、読んでいる間は当事者側に肩入れしていた。「籠城」の公使館、「進撃」の義和団だけでなく、清朝政府を主役においた本でも、列強諸国側の本でも、当事者目線で書けば正義の物語になるのだろう。現在進行中の諸国の紛争も同じこと。宗教・利権・歴史。いずれの当事者も大義名分を掲げ我こそが正義と言うのだろう。それもつまるところY遺伝子の拡散・増殖を目論む生物的本能に帰する。両書から学んだことは、一人称の正義が戦を生み出すこと。
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まつうら
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清朝末期、あっという間に大規模反乱となった義和団事件を描く。烏合の衆だった義和団のリーダーに担ぎ上げられ、無学な民衆の統率に四苦八苦する張徳成がなんとも不憫だ。ここまでの苦労をするためにリーダーになったのなら、とんだ貧乏くじだ。しかし最後にようやく、張の意図が明らかになってくる。本当は、「扶清滅洋」ではなく「掃清滅洋」としたかった。太平天国の乱を導いた洪秀全に憧れていたが、張はそんな器ではなかったか? もし最初から、「掃清滅洋」に立ち上がっていたらどうだったろう? 著者にそんな歴史イフ物語を期待したい。
0255文字
msm
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あれ?すぐ終わっちゃったな~上下巻だったはずなんだけど……読み終わってから気付いた。読んでたのが「黄砂の籠城」じゃなかったってことが……一緒にこれもダウンロードしてたのか~忘れちゃってたな~これはこれで良かったけど読む順番間違えたかな
0255文字
茅渟釣迷人
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古本
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半べえ (やればできる子)
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★★★
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Xinxi
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「黄砂の籠城」から柴五郎という人物に感銘を受けた。日本人として誇らしい。一方で、歴史は描かれる側によって違うと思っていたら、何と類似の題名「黄砂の進撃」がマサカマサカの中国清国、義和団側から描かれているということで、まず松岡圭祐さんのその試みが素晴らしいということと、内容はやはり今度は義和団側に正義を感じてしまうという著者の狙いに嵌った。柴五郎はこちらでも素晴らしい人物として描かれていたのは安心した。義和団の乱:張徳成、羅嘉傑、戴き、栄禄、董福祥、裕禄、紅灯照
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秋はeuglena
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黄砂の籠城に続いて読みました。/話の流れや動きがあまり感じられなくて、「籠城」を思い出しながら、あの場面、この動きがあった時だと思いながら時期を合わせながら読みました。/解説にあった「寛容さ」について、この物語についてでなくても、人々が生きていくために絶対に必要なものだと思います。
0255文字
ehirano1
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歴史を対立する両面から描くってのは凄く大変だったと思います。しかし、その大変さに比例してとても大切な事だと思います。終始やるせなさや切なさがガンガン響きますが、終盤からは大好きな柴五郎中佐がきれいにしてくれたので、ヒロインはもとより読者である私も救われたのではないかと思います。
0255文字
ねぎまぐろ
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★★
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ちゅった
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ネタバレ哀愁、悲哀、そんなものが物語全体を包む。 虐げられてきた民衆の蜂起の物語となれば当然だ。正義も打算も欲望もやけくそも相まった繰り返される歴史のうねりを垣間見た気持ちになった。一度目は挫折したが、読破できて良かった。解説者に関しては、本書をきちんと読んだのか疑問。登場人物が日本人を憎む描写はあれど、西洋人の胸糞の悪くなる場面に対して日本人のそれは一切なかったように思う。あえてなのか、必要なかったからかはわからないが。むしろ要所要所で持ち上げられていたようにすら個人的には思う。
0255文字
紫陽花
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義和団の乱を日本側から描いた「黄砂の籠城」を義和団側から描いた作品。義和団がどうしてあそこまでの巨大組織になりえたかを上手く書いています。ただ、ちょっと綺麗に書きすぎかなとも感じましたが…。軍機大臣栄禄、「籠城」では策士っぽく描かれ、好感を抱かなかったですが、「進撃」では真に国を思う人として描かれていました。立場が変わると見方も変わりますね。面白い作品でした。
0255文字
サウナ探偵
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義和団事件の、義和団側の話。 黄砂の籠城があったからギリギリ読めるというレベルの一冊。時系列がわかりにくく、籠城と比べて楽しむ、みたいな読み方はできない。 不見識で無学で野蛮な人達の横暴にイライラ。史実に沿ってるから操作できる部分は少ないのだろうけど。 ラストに、日本が義和団と同じ轍を踏まないように諭され、「そんなことにはならんやろ」みたいなやりとりがある。結局はWW2でそうなってしまうのは皮肉やね。
0255文字
スー
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107黄砂の籠城の敵側、義和団のリーダーに祭り上げられた張徳成と纏足の女性莎娜から見た義和団の乱。白人宣教師と手先となってやりたい放題の中国人信者達に反感を持つ人達が武術を広める集団に集まりいつしか大きな集団となり国な争いに利用されていく、籠城では不気味な敵でしたが進撃では西洋諸国に踏みにじられた中国人達の憤りと集団を纏める為についた嘘による張徳成と莎娜の苦悩たこの出来事からナショナリズムに目覚めていく農民達を躍動感たっぷりに描ています。結末はわかっているので後半は読むのが辛いですが最後に莎娜が柴五郎→
スー

と語り自分達が立ち上がった理由と思い上がった日本に警告を与える所が深く印象に残りました。「ドイツ陸軍は物資面よりも精神面をに優位性を認めたがる、連戦連勝ののち軍人の慢心を招きやすい思想だ」「あなたたちも自分が強いと信じてる。いずれ勝ち目のない戦いに直面したとき同じように奇跡にすがる」満洲事変の前にふたりの会話が日本に広まっていたら歴史は変わっていたのではないかと考えてしまう。

09/13 20:47
0255文字
まひはる
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清朝末期、満州族に辮髪と纏足を強要されていた漢人は、宣教師にも生活を蹂躙され不満は頂点に達していた。彼らは扶清滅洋の旗印のもと蜂起し、駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域に攻め入る。中国近代化の萌芽となった「義和団の乱」の内幕を面白さ抜群に描く、『黄砂の籠城』と対をなす歴史小説。
0255文字
ニックス
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黄砂の籠城と対をなす。黄砂の籠城が立てこもった側の話で、この本は義和団側の話。黄砂の籠城が面白かったので、この本が書かれたんだろう。2番煎じが否めなかった。義和団側の視点という発想は面白いけど、資料が少なすぎるのかな。ちょっと物語に入り込めなかった。星2.5
0255文字
one_flat
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ネタバレ「伕清滅洋」維新の時の「尊王攘夷」と似たような気がし、籠城の日本軍より義和団の方に親近感を覚える。(判官贔屓のせいか?)張の目指した革命は辛亥革命によってい成されたようだが、中華民国も、中華人民共和国も彼らが目指した国になり得たのだろうか?(現代の日本だって理想の国とは・・・) 今度辛亥革命を扱った本も呼んでみたいなァ。
0255文字
かずさん
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黄砂の籠城に続いて読んでみました。義和団側の目線から見ると、指導者の戸惑いや葛藤、朝廷側の混乱ばかり。不信と興奮が行ったり来たりするのが、ままならない戦場のリアルを表しているように感じました。個人的には、籠城側より、戸惑いながら突き進む進撃側の方が人間ドラマを感じられて面白かったです。いずれにせよ、両面から捉える物語は好きです。
0255文字
れの
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ネタバレ「黄砂の籠城」の義和団の乱を、義和団側からの視点で描く。欧米列強の帝国主義により祖国が脅かされる農民の怒りの運動が清国の指導者達に都合のよいように使われてしまう。
0255文字
ryohey_novels
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“農民組織が国家の軍団にのしあがり、列強に立ち向かっていく物語”ではない。自らの生活を脅かす洋人を倒すために立った数だけが頼りの集団を、清国が巧みに操り特攻兵として利用し、結果国家諸共に粉砕していく物語である。義和団の一兵卒は知識を得、兵隊となることに純粋に喜ぶ。張たち指導者はこの仕組みを知りながらも流れには逆らえない。その苦悩に焦点をあてる点が興味深い。最後に莎娜が柴に日本も義和団の二の舞にならないよう忠告する。日本が太平洋戦争下で劣勢にも関わらず勝利を喧伝し奇跡に縋るようになるのは実に皮肉的である。
0255文字
wish
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義和団事件を義和団側から見た歴史小説。義和団に誘われた張徳成は無学な民衆を動かすために神々が憑依すれば不死身になれると信じさせ、大きな運動の流れに飲み込まれていく。日本側から見た籠城と対になる歴史エンタメ。長年満洲族に支配されてきた漢民族。欧米列強に戦争で負けてからはキリスト教が国内に入り込み、地元の権力者と結びついて信者以外は弾圧される。政治は西太后の意向が絶対で政治家は保身に走るだけで国の未来を考える者はいない。歴史は両方の側から見ないと分からないと考えさせられる作品。籠城と進撃セットで読むべき。
0255文字
なつみかん
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〝黄砂の篭城〟の表と裏の関係を追いかける(歴史はそうやって見ないとね)面白さ。
0255文字
ねこ@にゃーにゃー
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再読時には同時にネットで調べものも。 中国人の名前は苦手。覚えきれない。 張徳成、すんなりWikiにあった。信頼できるかはわからないけど。清朝の官吏は結構情報があったが、やっぱり平民レベルになると見つからない。 支配階級の満州族と支配される側の漢民族。髪型が違うなんてしらなかった。鉄道敷設にともなって、職を失う人も出た時代なんだな。保障なんて考えもしなかっただろう。 生活できないから立ち上がった農民たち。外国と自国に同時に抗議してる。数で圧倒するしかなかった。すざましい。
0255文字
たぬきち
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ネタバレ義和団の指揮をすることになる張徳成。最初は恐怖心を克服するための憑依や仙術を批判しながらも神父の悪逆や心の底にある不満に引っ張られ、申し訳なさも感じながらそれを利用するようになっていく。しかし戦闘は激化。彼は本当に義和団の教え通り不死身の身体になるのかと問い詰められ、正直に民間信仰だと話してしまう。これにより「指導者は人間だと」統率力を失う。さらに村のキリスト教徒に対する運動だったはずが、一歩間違えば戦争状態になる事態へ。そして、とうとう義和団が公使を殺害。張は自らのケジメをつけるために戦地へ。
たぬきち

正直、諸外国が中国から退去しても つぎは民族?経済的な問題?宗教? 争う火種は盛り沢山。 多国籍軍に絡まれたときの定石としては仲違いさせることで あり日本を味方に引き込もうとしていたが、あれで収まったのは日本のおかげと考えるべきだろうか。 やはり、近代化。それと地方の振興を進めていくべき。読み終えてからどうしたらこの状況の中国が生き残られるか考えてる(笑)

04/21 16:00
たぬきち

松岡さんは小説家として日本と中国の友好のため。歴史認識な新しい風を吹き込みたいのだと思う。その行為は尊敬するが、もっとウケる小説を書けるのに厳しい道を選んだのだなぁと偉そうに感じる。

04/21 16:02
3件のコメントを全て見る
0255文字
えりんぎ
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黄砂の籠城に続き、本書を読む。どちらも義和団事件を描き、籠城は日本を含む諸海外11ヵ国側から、進撃は義和団側からの目線で書かれている。やはり、同じ出来事でも立場が変わるとまるで違う物語となり、何事も1つの側面からでは本質はわからないのだなと感じた。籠城を読んでいたときはただただ気味の悪かった義和団も、義和団からの視点になると決してそうではない誇り高き物語があった。個人的には進撃の方が好きかもしれない。
0255文字
ひー坊
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やっぱり松岡圭祐先生の小説は面白い。最初は「んだよ義和団側が主人公かよ読む気失せるわ」と思ったけど、最終的にはその思い込み、選民思想がいけなかったと反省。そうだよ。立場が代われば見方も変わる。分かってたはずなのに、いざ自分、自国になると冷静になれない。反発してしまう。中国人全てを嫌うんじゃない。悪い中国人が嫌いなんだ。悪い日本人が嫌いなように。武漢ウイルスだって全ての中国人が悪い訳じゃない。自国民にウイルスの危険性を教育してこなかった中国政府が悪いんだ。私は日本人なんだ。冷静になり、知識を得よう。
0255文字
ponpon
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義和団事件を義和団サイドの視点で描き、列強サイドの視点による「黄砂の籠城」と対となる著作。義和団は日清戦争敗戦後に列強の侵略に苦しむ清の民衆が起こしたキリスト教排斥に端を発する運動だが、列強に敗北するまでの過程を指導者・張徳成の視点で、心理描写をメインに描かれる。非道なイメージ濃い義和団だが、彼等なりの論理があっての行動であることを認識。また政府が愚かにも宣戦布告し加担したのか疑問は尽きないが、本書は小説であることは忘れてはいけない。籠城も評判良いようなので、早く読まねば。
0255文字
ぺが
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黄砂の籠城で日本側から描いた義和団の乱を義和団と清の目線から描いた作品、立場が変われば見方が変わる、また、集団の中の一部の行動が全体の印象を決めてしまう、そんなことが良くわかる作品、籠城に比べると心理描写の比率が多く、スペクタクル感がちょっと伝わってこないのが残念な感じはする。
0255文字
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黄砂の進撃 (講談社文庫 ま 73-19)評価68感想・レビュー158