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古代史から読み解く「日本」のかたち (祥伝社新書)

感想・レビュー
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みみりん
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最近は古代史に興味があるので面白かった。地域ごとの勢力があちこちにあった時代から1つの国に統一する過程や最新の文化は取り入れながらも小さな島国が大陸の1部にされないような対策を知りさらに興味を持った。学校の歴史授業でも史実だけでなくこれくらい深く考えてみたらもっと歴史に興味を持つのに。
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ふぃすか
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対談の集成本。「おわりに」からすると、対談3回分って感じだけど、セッティングは各々異なるようなので、まとめる際に結構手が入ってそう。会話してるような流れっぽくないなぁ…ってなるのはそのせいかしら。テーマで章分けしてあるし。<天上の虹>は高校の図書室に置いてあったのを読んだ切りなので、2015年まで続いてたことも知らなかった。この本は2018年刊。やはり対談だと頭に入ってきやすくてありがたい。本読んでても全然なことでも、講義だと頭に入ってきやすい気がするってのと同根かなー。
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源義
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対談を再構成したのだろうか。倉本氏と里中氏が交互(必ずしもそうとは限らないが)言説を述べるスタイル。論証することに主眼が置かれていないので、日頃考えていることや仮説を自由に述べていて面白い。特に藤原不比等の評価は倉本氏に極めて同意。白村江の戦いの解釈は斬新だった。たまにはこういう息抜きのような書籍もよいと思う。
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はら
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ネタバレ大化改新、壬申の乱、白村江など、7世紀代の話が中心。読みやすい。 英雄たちの選択の不比等回、邪馬台国サミット等も一緒に観ると参考になる。 石人石馬と装飾墓の理解については河野説以前の通説。邪馬台国九州説とともに、九州の独立性を強調し過ぎ感はある。(畿内政権にとっても外交窓口となる地域の掌握支配は軽んじられなくないか?)
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KT1123
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ネタバレ「天上の虹」で持統天皇の生涯を描いた漫画家の里中満智子さん(大阪芸術大学の教授にもなられていたんですね)と、国際日本文化研究センター教授の倉本一宏さんが、日本の古代史について交互に執筆している新書。古代日本の国際的な立ち位置を解説している項が多かった印象。それほど新しい知見はないかなと思いましたが、「天皇」を「すめらみこと」と読んだのは、中国(唐)を怒らせないためかも、というのはなるほどなと思いました。(なお、私は高校のころ永井路子さんの著作で持統天皇に興味を持って、「天上の虹」を読み、はまりました)
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ユウユウ
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#読了 『天上の虹』の背景がここに。
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綾
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対談本ではない。なのに、歴史学者の倉本一宏と漫画家の里中満智子が(ほぼ)交互に語る。なぜ、こういう形式にした?倉本一宏の言う、「歴史を学ぶ意味があるとすれば、人間が過去から学ばず、同じ過ちを繰り返す愚かな存在であることを知ることにこそ、存在するのです。」に同意する。
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かりん
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ネタバレ先日、持統天皇物語展を観覧してきた時に買ってきた書物である。里中満智子さんの「天上の虹」は私が高校生の時から愛読していたものでした。その里中満智子さんと倉本一宏先生の対談です。私の中で薄ぼんやりとしていた古代史に更に興味を持つことが出来て、むしろ現在よりも大陸に対する考え方が自由で進歩的であったようにも感じました。 大陸にあった日本の「任那」という国の位置づけもさることながら、遣唐使にはイケメンで聡明な人を派遣したこととか、蘇我氏、藤原氏の興亡など興味深いことが沢山書かれていて会話調で読みやすかったです。
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竜玄葉潤
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古代史の物語にあまり触れていない、マンガ、映画、小説でも。硬い本ばかり理解が進まないかも、里中さんのマンガ読んでみようかな。
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設楽ウルス
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戦国から幕末、そして近代史に関する本は多いが日本の古代史に関する本は中々ない。しかしこの本はそこにフォーカスし、とても面白い内容となっている
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かふ
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里中満智子『女帝の手記』を読んでいてこの頃の時代(持統天皇-壬申の乱・藤原氏の政治・白村江の戦い)の副読本として。どっちかって言うと里中満智子の漫画が歴史の副読本なのだが、里中満智子先生の古代史の知識もなかなかのものである。女性ならでは視点で語っていくのが里中満智子でそれを補足、新説を語るのが倉本先生。持統天皇もどっちかっていうと悪女のイメージなのだが夫の天武天皇と共に日本の天皇制の体制を形作った。
かふ

天武天皇の死後、天武の系譜(草壁天皇を立てるために持統天皇が即位した)を維持するために持統天皇が女性天皇として君臨していくのだが、それは女系天皇制ではなくあくまでも父系天皇制を維持していくため。壬申の乱でクーデターを起こした大海人皇子(天武天皇)。天智天皇と天武天皇の関係が錯綜する。『天上の虹』も読まねば。武闘派なのは天智天皇でその子孫は天皇にしづらいとして草食(草壁)系の天武天皇系の譲位していくのだがその派閥で暗躍したのが藤原氏の者たち。

02/19 18:58
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yayoi
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サクッと読みやすい本でした。古代史を学ぶということは、日本という国の成り立ち、日本人的なモノの考え方、そういったものを理解することに繋がるのかもしれない。共著ということもあり、ある学説が述べられても「私はそうは思えない」など、反対意見があり、(本の記述を鵜呑みにせず)歴史を多面的に見る大事さと難しさに唸ってしまった。
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Hiroh
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ネタバレ倉本さんの『戦争の日本古代史』を先に読んだのでわかりやすいところもあった。白村江の戦いは旧百済軍の援軍として輸送船(漁船)を連ねて航行してたら唐の軍艦に遭遇してしまったのでは、という。それでも引き返さずに突撃していくところが実に大和民族らしいという。(褒めてない)長い歴史でほとんど対外戦争をしてこなかった日本がどうして明治以降戦争を重ねたのか考察すべき問題。天照大神をフィクションとみる倉本氏に対し、里中さんは権力と権威を分ける日本人の精神にその下地があるとしている。
Hiroh

里中満智子さんもいいけれど、長岡良子さんと倉本さんの対談というのも見てみたい。「眉月の誓い」は大河ドラマに向いてると思う。

10/02 18:01
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arere
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遣唐使が中国皇帝前で、天皇をすめらみことと呼んだのは、相手から咎められないようにした p.54韓国歴代大統領は、旧新羅出身者のみで、他の地域は公共投資などが遅れ、差別されているとも 持統天皇の即位は皇族の対立を避けるため P.87天皇は素直に読めばてんこう。てんのうと読むのは、もともと天王と表記されていたから 乙巳の変の背景には皇極と中大兄皇子の母子喧嘩が 年号を使うのは日本と台湾 ベトナムは年号、律令を持った P.160不比等は天武天皇の未亡人、五百娘を妻にした。常識外れ。権力の持ち主であることの裏返し
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ひろただでござる
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やはり近現代になると「すっ飛ばす」感じになるうえ表現が曖昧になってしまう。里中さんの言われる「これほど怖い民族はないと思う」に似たことは小泉八雲も「停車場にて」で書いているし同感。人は伝統を踏まえた上でしか行動できないってオークショットも(多分)書いてたんで紆余曲折はあっても日本人にとって一番納得できる「日本」を形作っていくんだろう。
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河童
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古代史を知ることは日本国の成り立ちを理解するうえでとても有意義です。里中満智子さんの造詣の深さと想像力には驚かされます。そして倉本さんの個性あふれる視点は読んでいて面白い。倉本さんの本はこれで三冊目。私に日本古代史の魅力を教えてくれた倉本さんに感謝。里中さんのコミックも読んでみよかな。
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筑紫の國造
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これはなかなか面白かった。失礼ながら両者とも本書を読むまで存じ上げなかったが、漫画家と古代史学者の取り合わせはなかなか面白い。「日本」がどうやってできたのか、古代史のさまざまな側面から光をあてているが、決して古代史の知識を披瀝する場に終わっていないのがいい。両者が「私はこう考える」と自分の意見を時にぶつけ合い、持論を展開していく様は単なる「歴史書」にはない面白さがある。また、単純に古代の話だけではなく、現代の日本についても言及があり、読ませてくれる。「天皇は神話とつながっている」という見解には完全同意。
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カネコ
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ヒトコ
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「天上の虹」や「日出処の天子」などの漫画から古代史に興味を持つようになったので、とても興味深く読ませてもらった。日本が島国であるという地政学的条件により、我々の国際感覚や精神構造が形作られているというのには、自戒も込めてなるほどと思った。大王天智が乙巳の変や白村江の戦を起こしたのは、自分の生き残りをかけ律令制をすすめる上で必要だったというのは説得力があった。お二人が天武より天智や持統を評価されている理由もわかった。 倉本さんが里中さんのファンで「天上の虹」から天武天皇らをイメージしている話は面白かった。
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Kayo Miyashita
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何と古代史の専門家倉本氏と、古代を描いた「天上の虹」作者の里中満智子の共著です。大王から天皇に変わる時代を担った人物たちの動向を、新しい説も交えてそれぞれに論考されています。島国ながらの日本の有り様に、過去と現在の共通点が見られて面白い内容でした。
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nickname
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ネタバレ倉本先生も里中先生のファンとのこと。私が『天上の虹』を初めて読んだのは中学時代で、一緒に読んだ友達の顔や会話が懐かしく思い出される。今年になって最終巻を読了した。飛鳥時代は系図が複雑、万葉仮名は読めず、馴染みがない語彙が多いので、『天上の虹』は掛け替えの無い存在。知らなかった歴史上の人物も、顔・髪型や科白の御蔭で存在を認識し、身近に感じられるようになった。本書は対談を基にされるも、会話逐語録ではなく、それぞれ短い文章に纏められていて読み易い。本書の内容は全体を理解出来たとは言えないので感想は差し控えます。
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古代史から読み解く「日本」のかたち (祥伝社新書)評価75感想・レビュー21