読書メーター KADOKAWA Group

空色の小鳥 (祥伝社文庫)

感想・レビュー
53

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
平坂裕子
新着
兄、雄一の子供結希を、引き取って育てることにした、弟、敏也。それは財産相続の企みがあったのだが、子供ひとりを育てていく覚悟は、果たしてあるのか!と、読みながら腹も立ってきたが、友人や彼女との共同生活を送りながら徐々に家族になっていく。きっとまだまだ先は長く大変な事も沢山出てくるであろうが、悩み衝突しながらより一層深い家族になることだろう。
0255文字
qoop
新着
疑似家族をモチーフに、遺産相続/お家騒動をテーマとした清涼感のあるピカレスク・ロマン。著者にとっては異色作だろうが、エポックという印象はない。本作以前と以後で何かが変わったと思えないからだが、著者が書いてきたミステリの犯人役を主人公とした作品と考えれば収まりが良いのではないかと途中で気付いた。
0255文字
みちちゃん
新着
ネタバレこの物語は財産と愛情を課題としているような気がする。生きていくうえでお金も大事だけれどもありすぎると、欲が絡み合い骨肉の争いが生じやすい。そして財を築いても徳がないと消えてしまう。愛情は受け継がれていくと無くなることはない。そんな大切なことをこの物語は言っていると思った。敏也は母からも義理の兄からも確かに愛情を受けていた。だから自分では計画して財産を狙っていたにもかかわらず、叶わなくなっても結希を育てていく道を選んだ。そして義父の心さえも変えた。愛が様々な形で実を結んでいく。
0255文字
わった
新着
大崎先生のこういう作品大好き。読み応えあってすごく面白かったです。地元の名家である、主人公の一族。父に代わり、そのうちトップになる予定だった兄が亡くなってしまう。しかし兄には、一族に隠していた家族が居たとわかり、主人公は体を病む妻と子どもに接触する。子どもを使った計画を企んでいる様子だが…。大崎先生の、旧家や名家、少し前の地元の歴史など、本当に面白いものばかり。今作もかなり引き込まれてあっという間に読みました。いろいろ書くとあらゆるものがネタバレになりそうなのでこれで笑
0255文字
恵美
新着
◎図書館本
0255文字
空のかなた
新着
著者の初読の小説。途中からエンディングをなんとなく予想できてくるものの、それでも最後まで読ませてくれる力があり、読後感は格別に爽やか。資産家の義父への憎しみを募らせ続けた主人公敏也。義父とは血が繋がっている唯一の息子雄一からの心ない一言、その雄一の隠し子結希。それ以外の登場人物も一人一人が作りこまれているので、脇役でさえ活き活きと動き出していく。長年の積読本、もっと早く読めば良かった。表紙装丁の醸し出すイメージと同様に、素晴らしい傑作。
0255文字
kaikoma
新着
惹き込まれるストーリーと人物描写で、読む手が止まらない内容ですが、この作者の作品として読むと、少し人物像に違和感が有りました。幸せとは何かという事を何度も考えさせられましたが、やや平和な描写の場面にも、そこはかとない暗さを感じます。
0255文字
黒とかげ
新着
うーん。主人公と子供の関係性の話かと思ったが、全然違った。むしろ御家騒動の話だった。子供そっちのけは期待と違ったが、主人公が娘を傷つけなかっただけましか……。自分も心が汚れているなぁ。
0255文字
りょうちん
新着
図書館で新しい出会いを求めていたところ、ふと目についた一冊。悩んだ末に手に取ったのだけれど正解でした。「物語性」の高いものを読みたいという願望が叶いました。とっても乱暴にいうと横溝正史著「犬神家の一族」要素と瀬尾まいこ著「そして、バトンは渡された」要素が少しずつ混ざっています。という謎の感想です。感想はめちゃくちゃですが、作品はすごく良かったです。登場人物がそれぞれの役割を存分に果たしていて、物語の展開もしっかりしていて好みのもので、最後のしてやられた感も存分に楽しめました。著者の別の作品も読みたいです。
0255文字
tommy
新着
★★★☆☆
0255文字
読書記録(2018/10~)
新着
筋を楽しむ小説をあまり読まないので、夢中になれて良かった。2度の転換があり、最初のはカバーのあらすじにある通り、最後のは「なるほどなぁ」でした。主人公・敏也の人物像にやや違和感あったが、描かれたような稀有な環境ならそれもありうるか。汐野は魅力的だったが、おねえキャラの典型。どうしていつもああなのか……。亜沙子の子ども観は心に響く。「簡単には割り切れない。片づけられない。自分の人生を左右する大問題なの」読後感は良好。
0255文字
くわい
新着
亡き兄の隠し子である結希ちゃんを引き取り育てる敏也。どうしてそこまで尽くせるのだろうと思ったら、後妻の連れ子として育ち居場所のなかった西尾木家に対する腹黒い思惑が!子供を使って数年がかりでそこまでする敏也に理解が追いつかなかったのですが、同居人の汐野と亜沙子のキャラが魅力的で、最後は敏也自身が「目を覚ます」のですが 敏也自身にとっても結希ちゃん他二人にとっても幸せな選択ができて読後感が良かったです。
0255文字
NAOAMI
新着
大金持ちの後継ぎがどうだこうだと騒ぎ立てる大人に直面したことがない僕だが、ホントにこんなに下品なことを言い合うのか。子供の前だろうが、街中でも平気で暴言。一生縁がなくていいと思うが、それほどの資産を持てば解る気持ちなんだろうか。敏也の真面目なのに、他者理解が苦手。憎めない性格と彼を助ける二人の?(笑)女がいい味キャラ。隠された野心がなんか似合わない敏也への違和感。利用しようとした事実が逆転。血縁の呪縛に囚われていたのは誰なのか。後半読んでてもっとアクロバティックな展開も想像したが、結局ぬるいドラマ的オチ。
0255文字
リデル
新着
読後感良し。★★★★☆
0255文字
ryohey_novels
新着
「血」の繋がりとは何かを考えさせられるものだった。義父の雄太郎氏は決して悪者ではなく、自らの血を残すというのは生物の本能であり、血への拘りを非難することはできないと思う(性悪な伯母や従兄弟は擁護しないが)。物語としては、公では血を重視し認めないながらもお爺ちゃんとして敏也と結希を見守るという締め方は非常に読後感が良い。
0255文字
akko
新着
血縁って、今更ながらに、本当に何なの?と思います。
0255文字
introduction
新着
資産家の後妻の連れ子だった敏也。自分の居場所はそこにはなく、母がそこでの嫌がらせで亡くなったあとも肩身が狭い思いをしつつ過ごした思いが抜けない。跡取りの義兄が本家を飛び出し、子どもがいたことを知ってある計画を立てて彼女を引き取るが・・・。学生時代は男「だった」汐野、結婚する気はないと言いつつ付き合っていた亜沙子も巻き込み、上手くいくかと思われた物語は思わぬ結末へと進む。欲だけで動く人、そうでない人の対比が鮮やか。結局色々な意味で「心が通じ合うこと」がいちばん大切なことなのかな。
0255文字
東西南北
新着
人が集まって子どもを育てる話が好き。心根が良い人が幸せになる話が好き。 幸せって人によって違うよね。暖かい心で人生を送れることの方が、地位や財産より大切だわ。
0255文字
ちゃーりー
新着
いろんな思いのある物語、著者の作品なのである程度の結末は浮かんではいたが最後まで面白く読んだ。
0255文字
理恵子
新着
敏也は子供のころから苦労したからこんなに屈折した大人になっちゃったんだね。でも仕事では頼りにされるし、根っ子は賢い良い子だったんだね。結果オーライだね。
0255文字
yamakujira
新着
資産家と再婚した母親の連れ子だった敏也は、急逝した跡取りの兄に隠し子がいたことを突きとめて、余命わずかな未婚の母から結希を引き取る。恋人と友人と奇妙な共同生活を送りながら結希を育てる敏也には、本家の遺産相続を狙う企みがあった。「おまえはちがうから。ここから出て行くことを考えろ」という亡き兄の言葉を曲解したばかりに滾らせた敏也の復讐心は空回りしたけれど、結希と亜沙子と汐野とに救われて、不純な動機も浄化されたみたいだね。母や兄の死にも謎があるかと思ったのに、そこまでミステリじゃなかったのかぁ。 (★★★☆☆)
0255文字
ホタル
新着
血の繋がらない兄の子供 結希を育てる事になった敏也。ある計画の為に育てていたが、月日が経つつれて気持ちに変化が現れる。血の繋がりとはを考える作品だった。
0255文字
2Tone
新着
訳あって兄の子供の結希を育てることになった、異母の弟の敏也。実家が資産家で、いろいろなしがらみがありつつも、結希は、子供らしく元気に育つ。敏也の同級生の汐野も彼女の亜沙もいい奴なので、ここまでやれてきた部分の多い。結希を育てることになった経緯はいただけないが、最後は、一番いい感じで収まった感じがします。いずれにしても、結希がこのまま成長してくれればですが!
0255文字
ぽめこ
新着
家族は血が全てなのか、そんな考えも少しあったけど、この本を一冊読み切った後はこういう家族のあり方もあるんだなと。読み終わって、心がポカポカする気持ちになるいい話。
0255文字
YH
新着
雄一さんってめちゃくちゃいい人なんだなぁ。義理の母にも弟にも。っていうか、西尾木のうちから出て行く事を勧めた真意を汲み取れない敏也の朴念仁ぶりにびっくり。こんな朴念仁だけど亜沙子や汐野などいい人だらけなのは、色々な下心がありつつ、本気で結希に愛情をかけてしまう人の良さがあるからだろうな。大崎さんの作品をで一番好きかも。
0255文字
ひろりん
新着
ある思いから血のつながらない兄の娘を引き取ることになった敏也だが、それに友人や彼女も加わって、奇妙な同居生活が始まります。最初の思いとは裏腹に、知らず知らずのうちに親になっていく姿を見て、人は血がつながっているから親であり、家族であるのではなく、子どもと共に成長することによって、親になり、家族になってゆくのだと改めて感じました。
0255文字
ぶんぶん
新着
【図書館】主人公の心がどこあるのか判らず見込み発車、読み進める内に、これは大崎梢の心の中ではと思う。 青年の思惑とは別に周囲の感情が徐々に少女に向けられる。 空色という色は何色だろう、その時々で色を変える空色、思ったまま生きてゆけば良いんだ、そんな思いがつのる大崎文学であった。 家族とは何かを感じさせる一篇である。出版絡みの作品が多かったが、そろそろ人間性に焦点を当てた作品が書きたくなったみたい、またこの路線で読んで見たい。 最近、大崎梢の家族小説に嵌まっている。書店物はもう書かないのかな、それも淋しい。
0255文字
ミクト
新着
ネタバレ結果オーライだったわけだけど、敏也にも千秋にとってもかなり危険な賭けだったと思う。敏也はもっと早く西尾木とは関係ない人生を選ぶべきだったのに。しーちゃんと麻沙ちゃんがいて本当に良かった。自分の子を持つことが難しい二人にとっては結希はかけがえのない存在で、三人で育てたからこその結末だと思う。そして何より結希が敏也が理想とする大人しいタイプの子じゃなくて良かった。こんなはずじゃなかったと嘆く姿は本当の父親のよう。復讐はあっけなく終わったけど、呪縛から逃れられて良かったのでは?
0255文字
marimo
新着
この作者さんが大好きで殆ど読んでいます。ミステリー系とヒューマン系があるけれど、読んでみないとどちらかわからない。これはヒューマン系。しーちゃん最高!亜沙ちゃん最高!脇役が魅力的です。主人公敏也に感情移入し難かったけどそれは私が女だからかな?かと言って敏也世代の男性が読んで面白い内容ではない気がします。
0255文字
kame
新着
敏也が結希を、雄一を、亜沙子を見る目が少しずつ少しずつ変化していく。最後には雄太郎を見る目にも変化が生まれる。それがじわりじわりと私達にも伝わってくる。でも、敏也の本当の本当の気持ち、真意は私たちには伝わってこない。だけど敏也のことを憎むことはできない。私たちが生きているこの世界も同じなのかな。どれだけその人のことを好きでも、その人の真意は分からない。だけど憎んではいない。
0255文字
猫屋敷十夜(奈落迦☆)
新着
うーん。こちらの著者さんと言えば本関係の作品が多いので、まさか目一杯人間模様な作品だとは思わなかった。苦手なんですよね、よく読んだよ自分。色々考える事はあるが、一番は女の子を育てるのって簡単じゃないよ。。
0255文字
文字水
新着
ネタバレ血は水よりも濃いが、愛は血よりも濃い。幸せとはその境地に辿り着くことなのだろう。しかしその道の険しさに脱落してしまう人は多く、まさにその一人である自分にとって、ここで描かれていることはファンタジーでしかない……のだけど、やっぱりハッピーエンドっていいな。
0255文字
ふぉま
新着
ネタバレ家族のカタチについて考えさせられる。主人公の目的は割とすぐに見当がつくけれど、彼が行動に出るまでは、まどろっこしいくらいに丁寧に過程が描かれる。自分が思っているほどには冷徹になりきれない不器用さが、逆にリアル。同居人にもご近所にも恵まれたのは、人徳もあると思うんだよね。血縁よりも強い繋がりは、絶対ある。ラストで新しい家で暮らし始める四人は、もうとっくに「家族」だよね。いつか紫陽花の咲き誇る古い家に、VIPなお祖父さんが来る日も、きっと来るんだろうな。
0255文字
Mori
新着
主人公の思惑がなんなのか引っかかり続けて読み進めたが,それ自体が筆者の思惑だったのではないかと振り返る。
0255文字
こばゆみ
新着
ネタバレ血の繋がらない兄の子を引き取った主人公と、その友人2人、合わせて4人の同居生活。それが不思議と上手くいくんだな。主人公が子どもを引き取ったのにはそれなりの思惑があったわけだけど、他人との温かな繋がりがその思惑の黒さを薄めていったように思う。このまま同居生活が幸せなものでありますように。
0255文字
☆ 緑   茶   桜 ☆
新着
「株分けしてきたから、種類がどうのではなく同じだ」☆この言葉に家族の絆が集約されているような気がする。一気読みでした!敏也の思惑には当初「えっ?」って思ったけれど、読み進むうちに愛情と優しさがなければここまでのことをふつうではできない(と私は思う)。家督相続物に問う女子がちな悪人親戚(笑)、土壇場であろうことか…☆読みどころ満載!敏也も汐野や亜沙子の愛情を無意識のうちに感じていたから…お金と血縁そこに愛情が加わると最強なんだなぁ(笑)敏也の周りの人々の温もりが心地よい。
☆ 緑   茶   桜 ☆

それにしても汐野といい、『真夜中のパン屋さん』のソフィアといい、ものすごくいい味を出しているなぁ♪

08/25 11:30
0255文字
kaoru
新着
血がつながらない兄の子を引き取り、愛情からではなく、自分や自分の母が受けた仕打ちへの復讐のために育てる。 そんな始まりではあったが、思い通りに動いてくれない子ども、結希や、同居人のしーちゃん、亜沙子との暮らしの中で、何かが変化していた。 遺伝子のつながりだけが大事ではない。しかしこの一連の騒動があったからこそ、敏也だけでなく、雄太郎の心が変化したのだろう。 終盤に入ってどうなることかとハラハラしたが、ほのかなハッピーエンドで、青ではなく、空色の小鳥という表題がしっくりくる。気持ち良い読後感だった。
0255文字
ptyx
新着
★★★
0255文字
全53件中 1-40 件を表示
空色の小鳥 (祥伝社文庫)評価65感想・レビュー53