形式:コミック
出版社:講談社
ヒロインの名前にある「丹沢」は神奈川の山脈で、人殺しかラッパーでしか有名になれない川崎の周縁である。都市のヒップホップ的な生き様はサグになり得るが、郊外に於いてはギャグでしかないのは「SR サイタマノラッパー」が先験的に描いた通りだ。作者は恐らく80年代前半から半ば生まれのさんピン世代、そして都会に近い郊外で育ったのではないか。ヒロインの懊悩は奥手である以上に、都会っ子になりきれない苛立ちのように感じる。90年代後半~00年代初頭の日本語ラップブームは、渋谷(正真正銘都会)系に対するカウンターでもあった。
「額縁あいこ」と女性名っぽいけど、男性のようす。
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