形式:その他
出版社:NHK出版
形式:Kindle版
陰謀論が頭をもたげる所はありましたが、紹介自体はどれも原典に興味を持たせるような物ではありましたよ。ただ、啓蒙主義的というか、ちよっと上から目線が鼻についた所はありますが。
どうもありがとうございます。ウエメセですか、どうもあの人達って(以下自粛)
▼山本:空気とは、①一緒にいる人々の間で共有され、②普遍性がなく、③一枚岩で、④個々人の判断から独立し、⑤明示されない。偶像崇拝の禁止、相対的な物事の把握、場当たり思考ではなく大局的な視点を意識したい。▼オーウェル:「ことばを消す」ニュースピークの恐怖。絶対的な悪よりも絶対的な正義の方がヤバいのでは。自由を奪うのは独裁的な圧力ではなく自由を助長する便利さ。人間らしさを失わないためのは、本音と建前の棲み分けが必要。
煎じ詰めると、「絶対」という概念が諸悪の根源なのではないか。メディアは絶対であってはならないし、メディアに絶対を求めてもならないのだろう。
メディアが私たちに向けて意思を持って作られているならば、私たち次第で未来や歴史も逆にいいものにも変えられるのでは?とも思ったり。キリスト教とユダヤ教はやはりちゃんと勉強するに越したことはない。久々にワクワクした本でした。
確かにミスリードというカタカナ文字は洗練されていて耳ざわりもよい。だが中身はからっぽだ(ブリテン語は表音文字だからね)。こうした利便性はいいが意味は不明確な言葉ばかり使っていると、後で手痛いしっぺ返しをくらう。これはスマホの「便利だが、24時間監視されてしまう」という性質と相似形を描くものだ。スマホもミスリードも、短期的には便利だが、使っているうちに地獄絵巻(ディストピアは…)へと入り込んでしまう。そしてそれを人々に意識させずに行うのが為政者の常套手段。まずは表意文字で意味を取り返すことから始めたい。
翻って本書。「ミスリード」やら「ディストピア」といった定義不明のカタカナ語の大盤振る舞いだ。オイラは「著者たちは、本当に読者を目覚めさせる気があるのか?」と勘繰ってしまう。「為政者とメディアは徐々に言葉の意味を奪う」といったそばから、「ミスリード」と「ディストピア」を乱発する。うん…確かに書籍はメディアであるから言行一致なのかもしれないが…それは盗人猛々しいというものではないのか?自分たちが言葉を空虚なものにしておいて、悪い奴らは言葉の意味を奪うから気をつけろといっても…アッ…すこぶる説得力あるやん(笑)
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