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サンデル教授、中国哲学に出会う

感想・レビュー
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corriedale_
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サンデル氏の著作と思っていたので、寄稿が続いて???となっていた。それぞれにおもしろい部分もあるのだけど 一定ではないので(ギブアップ)。最終章のまとめと謝辞を読む。共同体主義?がとりあえず日本中国で受け入れられたのは儒教という下地があったからなのかも? 家族という単位に振り戻しがくるのか。多様性と調和とは。
corriedale_

『教授』ポジの西洋と『生徒』ポジのその他地域の気分(ウザさ)とかわかるんだけど、だからといって。

05/12 02:51
corriedale_

市民的美徳と道徳的美徳。家族を基準とした小規模集団なら通じるが、「見知らぬ者からなる」大きな社会が共同体感覚を持つのはムズカシイのではないか。また中国でどう考えてられているのか興味はあったのだけどな。

05/12 02:57
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tsuki2b
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9人のサンデル教授への批評とそれに対する応答。サンデル教授の書いた部分は40ページほど。ケーススタディなどではなく、洋の東西の哲学が出てくるため、読むのは難航。よく分からなくて、読み飛ばしてしまったところも。
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タワン
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サンデル教授は善や道徳に基づく共同体のあり方(正義)を模索しているが、それには根本となる「善」や「道徳」の基礎づけが必要である。それを中国哲学では「調和」と基礎づけており、サンデル教授は「そんな発想自分にはなかった」というのがこの本のオチであるか。同じ課題にフランソワ・ジュリアンも『道徳を基礎づける』で取り組んでいたがあまり成功しているとはいえない。その点、ロールズの「無知のヴェール」は道徳に踏み込まず、理性による正義の基礎づけとしては最高傑作だと感じる。
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☆ツイテル☆
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フライヤー
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ふるおさ
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少々難解でした。
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jackbdc
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サンデル本を通じて、現代中国に新自由主義的な考え方が萬栄していること、そしてかつて中国で発祥し、朝鮮・日本にも伝播した儒教的な考え方が劣勢となりつつも消えてしまったわけではないことを知った。道徳、共同体、善、正義、サンデルが東アジアで熱狂的な人気を博した理由のひとつは、彼の語りに我々アジアがかつて大事にしており、今消えかかっているものを見ることができるからなのかもしれない。
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くり坊
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サンデル教授の本を始めて読みました。「私の目的はそれほど壮大なものではなかった。私が提示したテキストについて、学生たちがどう考えるかを聞くことに関心があったのだ。彼らはミルのリベラリズムに魅かれるだろうか、それともそちらに批判的だろうか?孔子や孟子の強い家族主義に賛成だろうか、それとも反対だろうか?当然ながら、意見はさまざまだ。」(279頁)と、サンデル氏。この本は、2016年3月に開催された国際会議「マイケル・サンデルと中国哲学」をまとめたもの。
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Roy
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中国哲学者によるサンデル教授の論考に対する考察とそれに対する応答で構成。儒教、老荘思想など難解な思想哲学をもってサンデル教授の哲学を読み込むので、中盤辺りは読むこむのに苦労した。儒者が重視する調和という視点がサンデル教授の市民的共和主義と通じる部分がある。一方で、人間そのものの捉え方では相違があり、最後40ページのサンデル教授の応答だけでも読み応えがある。儒教は中国文化に強く影響を与えているだけに、市民の熟議を要する哲学と為政者に利用されてきた儒教の共通点や相違点は今後の社会の趨勢を考える上で興味深い。
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hiroizm
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サンデル白熱教室は中国でも大ブームらしく、この本はそれを受けての中国現代哲学者らによる公共哲学批判およびサンデルの回答。ギリシャ古代哲学、孔子、老子、孟子の中国哲学、さらには近現代西洋哲学及ぶ広範囲な論議に、字面を追うだけで脳が熱中症。僕の限界越えた本だった。人権、人間の尊厳がどう論じられてるか知りたくて必死に読んだが、儒教的な徳があれば十分とか、ぼやけた印象なのが、まあ今のチャイナかなぁという感じ。ともあれ中国では東洋哲学がかなりアツく、こんなハイブロウな言論の自由が一応あるとわかって収穫。
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いーぷん
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全体的な印象としては、中国哲学の本かな。難解な部分も多かった。これまで読んだマイケル・サンデルの著書「これからの正義の・・・」や「それをお金で・・・」の考えに馴染み深いものを感じたのは、我々が幼い頃から親しんだ東洋的な価値観に近いものがあったからかも。前述の著書への理解を深めるという点にも役に立ったと思う。特に興味深かったのは第6章と第7章。ジェンダーや多様性に関する考察と、行き過ぎたバイオテクノロジーを警戒すべき理由。
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ottaiken
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ネタバレサンデルの思想は共同体における善や道徳を重視する点で儒教思想と共通する点が多い。西洋ではサンデルの主張は道徳的要求が「厚い」と見なされるが、儒教から見ると不十分でさえあり、より多くの善を公共に対して求めるべきだという。中国哲学はジェンダーに相互依存や補完という概念を示す。西洋の伝統が当たり前とみなす構造に対して、中国哲学は新たな観点を提示する。中国はいま、経済発展とは異なる、市場では得られない幸福の源として、公共哲学を探し求めている。
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Takeya
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①サンデルの思想は共同体における善や道徳を重視する点で儒教思想と共通する点が多い。西洋ではサンデルの主張は道徳的要求が「厚い」と見なされるが、儒教から見ると不十分でさえあり、より多くの善を公共に対して求めるべきだという。②中国哲学はジェンダーに相互依存や補完という概念を示す。西洋の伝統が当たり前とみなす構造に対して、中国哲学は新たな観点を提示する。③中国はいま、経済発展とは異なる、市場では得られない幸福の源として、公共哲学を探し求めている。
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peko
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難しい。サンデル氏の共通善の考え方に興味を持っているが、荘子など中国哲学を理解していないと、わからないことが多い。西洋哲学が世界をリードしてきたが、東洋哲学にも惹かれた。現在の中国はさておき、このような思想を生み出してきた中国はやはりすごいと思う。
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FUJI燦々
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難解でよく理解できない部分もあったが、とくに老荘思想の観点でサンデルの考えに迫る部分が興味深かった。それに加え【意見を一致させることが討論の目的でなく、問題に対して自分の考えに同意しない参加者とともに考えるよう促すことがその目的だ】と述べている部分は至言だと感じた。
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記憶喪失した男
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ネタバレ面白い本ではない。中国の儒教学者のいう主張で良いと思うものはほとんどない。面白かった箇所は、アメリカの哲学者が、感情が道徳を決める判断基準だという。確かに、人類の文明はヒトの感情を満足させる方向へ変化しているのだろう。しかし、感情は身体を幸せにするための補助であるはず。すると、道徳の規準は、感情によるのか、物質的自然淘汰によるのかぼくにはわからない。
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Kentaro
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マイケル・サンデルの著作、とりわけ『リベラリズムと正義の限界』は、個人という概念や正義にかなう社会という概念を的確に理解・評価するには、共同体に基づく枠組みが必要であることを示している。サンデルは、正義は絶対的なものではないと主張する。古典的な儒教思想家は、二つの主要な仕組みが社会の運営を統制し、円滑にすると考えていた。一つは「法」と呼ばれるもので、文字通り「法律」を意味する。もう一つは「礼」である。礼には多くの社会規範、礼儀作法、儀式が含まれており、礼を通じた教化によって、人びとは「仁」へと導かれる。
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さとうしん
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東西の中国哲学研究者によるサンデル論評・批判とサンデルからの応答。サンデルの中国哲学との出会いより、中国人あるいは中国哲学のサンデルとの出会いに比重が置かれている。朱子学・陽明学の立場からサンデルの議論はどう見えるかというのも読みたかった。中国哲学がサンデルの議論と調和できる、あるいは補足できるという議論を見てると、我々日本人は果たしてこのような哲学を持っているのかと感じた。「儒教」は我々日本人の哲学でもあったはずだが…
さとうしん

本書の最後に杜維明の「中国は学ぶ文明であり、西側は教える文明である」という言葉が引かれているが、「学ぶ文明」のバックボーンとなる思想が「聖人学んで至るべし」とする「儒教」なんだよな…

01/30 17:23
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