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柳橋物語・むかしも今も (新潮文庫)

感想・レビュー
32

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ゾーンディフェンス
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町屋物二篇。恋を貫く愚直さ。それが実を結ぶこともあれば結ばないこともある。結べば良し、結ばないときでも全くの不幸で終わるとは限らない。そんな二篇ですかね。武家物と違い町屋物はどうも苦手なのでこんな言い方しか出来ないのだが、沁みてくる話だとは思う。
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おか
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何だか嬉しい この歳になっても こんな純愛物語に胸がつまり 喉がつまり 眼から泪。。。「柳橋物語」は女性が主人公 あ~~~~わかる この気持ち 女って いや 女の子って 先ず 恋に恋しちゃうんですよね 「むかしも今も」あ~~~~こんな男に愛されたかった(笑)
KEI

私も好きな本です。青春時代を思い出させられます。

01/26 22:06
0255文字
いっちょらるれ~
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ネタバレなぜそれほど思ってもいなかった正吉に待っていてくれと言われて、待ち続けられるのか?が腑に落ちませんでしたが、当時の女性にとって将来の約束とは大事なことだったのでしょうか?火事や災害が多いのもこの時代ならではで、そんな時代を当時の人たちは力強く生きたのだなと思います。 これでもかと言うほど直吉に不幸が襲いますが、貧しくても助け合い生きる人たちに今の自分達は少し間違った方向へと向かっていっているのかな?と感じました。2つのお話とも明日からの暮らしが楽になる終わりではありませんが、温かな希望に溢れるものでした。
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お気楽になりたいお気楽さん
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表題作のどちらも悲しい話だった。巻末の奥野健男さんの解説が良かった。「男が悪いのでもなく女に罪があるわけでもない。好く好かないというごく単純な、しかも自分ではどうしようもない愛情の哀しさなのだ(中略)そして誰も彼もそれなしには生きられないし、またそれから逃げることもできない」☆☆
0255文字
拡がる読書会@大阪
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17さいの「おせん」は幼馴染の大工から結婚の約束をしますが、幼馴染は上方へと修行にいってしまいます。その約束を胸に過ごしていきますが、大火事や大切な人の死など過酷な運命に記憶喪失にまでなってしまいます。さらに火事で助けた赤子を育てていきます。 さらに苦難の人生が続いていくのですが、一生懸命生きる江戸の市井の人たちが鮮やかに浮かびあがる人間の本質や愛情の深さを探る作品。 https://note.com/sharebookworld/n/nae346da7cf9f
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しも3
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ネタバレ17歳でおせんは貧しい生活を送っていた。幸太が棟梁の養子になり 嫁にならないかと言われていたが断っていた。庄吉が3年ほど離れるが 結婚するのに待っていてくれと約束、江戸は大火、洪水に巻き込まれ 幸太に助けられて命助かり その時 赤ん坊を守り育て始める。その後 庄吉が帰るが 疑いがはれず 幸太郎(赤ん坊)を証拠に捨てろといわれ 捨てそうになるができなかった。 呆然として 余韻にひたった。  むかしも今もは 味わい深い話 その語りはしみじみ優しい。愚直な迄の思いは独特の読後感がある。再読したい
0255文字
ビグ
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『柳橋物語』は昭和21年の作品。おせんは上方へ旅立つ庄吉に自分が帰ってくるまで必ず待っててくれと言われたひと言で人生が縛られてしまう。自分を好いてくれる幸太を拒み続け、ひと言にがんじがらめに縛りつけられていると気づかず次々と試練がやってくる。『むかしも今も』は昭和24年作品。グズでノロマな直吉は仕事仲間のみんなに蔑まれるが、おかみさんに子供のまきの世話係を任され、それ以降人生をまきのために生きる。どちらも1人の人に人生を翻弄されるが、自分の信念を曲げず、そして人として真っ直ぐに生きている姿が描かれている。
0255文字
tai65
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星5つ
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Yuzi Kage
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ネタバレ柳橋物語を青空文庫で。 初出 「椿」1946年7月号 銃後の妻的主人公がひょんな噂から裏切り者呼ばわりされながら生きてゆく物語。 冗長で起承転結がなく、周五郎らしくない行き当たりばったりな展開だった。 根拠はないがこの小説は戦中に書き始めて戦後加筆修正されてこんな間延びした作品になったのではと思った。
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たみき
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面白かった。一途な思いに狂気さえ感じた。
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riko
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★★★★★+
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あん
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山本周五郎の時代小説は初めてでした。古い小説なのに読みやすい、でも決して軽く読める作品ではない。辛いけど読み止めることができない、もう少し読みたい、そんな小説でした
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Kenji Misaki
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「待っていてくれ」上方で一旗上げて必ず幸せにすると言う幼馴染庄吉の言葉を信じ待つおせん。 おせんのことを想うもう一人の幼馴染幸太は火事からおせんの命を守り命を落とす。 おせんを襲う不幸、それに耐え忍ぶおせんが健気で愛おしい。 ハッピーエンドでは無いが、本当に自分を愛してくれる人が誰かを知り強く生きて行こうとするラストに救われる。 「むかしも今も」は鈍間な直吉のお嬢さん、まきを想い続ける姿に打たれる。 山本周五郎は「樅ノ木は残った」しか読んでいませんが、江戸人情物も良いですね。 読んで良かったです。(^^)
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kinta
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つい最近まで当たり前だったような「世間」を描く。懸命に生きる人を助ける世間、無責任に悪い噂を垂れ流して責任を負わない世間、だれかがその頑張りを見ている世間。そんな世間が一番生きているであろう江戸の町で周五郎の描く市井の人々は世間に追われ、世間に生きる。我々は地に足をつけて生きているだろうか。そんなことをついぞ反問された気になり背筋を伸ばした。
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ヒデ
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江戸下町を舞台にした恋愛もの。読む度に印象の変わる男たち。幸太も庄吉もどっちがいいとも言えない、その解釈を読者にゆだねているところが巧い。源六ジイサンの台詞が泣かせる
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栗きんとん
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不運で不幸でどうしようもないけど、辛いまま終わらない。江戸の大火や地震に遭いながらも人情あふれる庶民の暮らしの中で、長い年月の後、本当に大切なものに気づく。二編とも一度読み出したらやめ時がなくて、ぐいぐい引き込まれた。読んでよかった。
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hitokoto
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女性と2人の男の物語が2話。おせんと庄吉、幸太。まきと直吉、清次。口先だけで見てくれの男と心底惚れて命までも投げ出す男、純な女性、高貴な女性はいつ気がつくのか! 山本周五郎「柳橋物語 むかしも今も」、1964.4発行。まさに、昔も今も変わらない本物の男と女の物語。気付くまでには多くの試練が降りかかります。
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のびすけ
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「柳橋物語」のおせん、「むかしも今も」のおまき。どちらの物語も、艱難辛苦の末に本当の愛に気付く女性を描く。男は容姿や口先ではない。本当に愛してくれてたのは、ずっと近くで支え続け、命懸けで守ってくれた人だということに気付く。おせんとおまきには、大切な人とともに力強く生き抜いて欲しい。どちらの物語も清々しい気持ちで読了でした。面白かった。
のびすけ

恋さん、山本周五郎作品にはリアルな江戸庶民の暮らしや息遣いを感じます。シンプルに面白いです。恋さんのレビューも楽しみにしてますね🙋ところで、「.」がなくなってる!

12/27 19:51
10$の恋

まだ「赤ひげ」しか読んでませんが、静かに心がブルっと震えました。周五郎さんの作風が大好きになる予感がします👍️「.」気付かれましたか!これはいろんな涙の「意」でしたが、いつまでもクヨクヨしてたって…、ね😁

12/27 20:01
3件のコメントを全て見る
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ふぅ
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おせん、これからはきっといいことが続くよ、きっとね。今までだって周りの人に助けられ、まっ、中にはいろいろ言う奴がいたけどね、いい人たち救われて生きてきたんだから。直吉、やっとだね。あなたの生き方は素晴らしいよ、涙がでる。最後に救われる2つの話。
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shinchiki
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登場人物の誰も悪くない(良くもないが)。でも結果が悪い(本人はそうでもないかもしれないが)。思い違いが結果を生む。仕方がないんだけどね。選択の迷い、意思疎通の難しさは、現代もそう。
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Nori
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江戸初期の町人を舞台にした物語2編。『柳橋物語』は庄吉がいい男だったら仕方ないかとも思うけど、しょうもない男どころかクズ過ぎて、これで幸太とおせんがあんな結末だったかと思うと庄吉を恨まずにはいられない。恋は盲目といえども、おせん気づくの遅すぎるよ。それでも最終的に前を向けたのはよかったのか。『むかしも今も』は、愚直にただひたすら愚直に一人の女性を想った男の物語。これきっと最終的に夫婦になるんだよね?どうせなら直さんとの子供も産まれて四人幸せに末永く暮らしてほしいと思う。
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yu60
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読みやすそうな、軽く読んでしまえそうな本を日々読んでいて、たまに山本周五郎の本を引っ張り出して読むと、読むという同じ行為なのに、本の中の空気の密度がまったく変わってしまう。むつかしい言葉があるわけでもない、読みやすい文章なのに、作り出す空気がまったく違う。いつも読んでいるわけではないけれども、その本を手にするたびにずっとこの人の本を読んでいたくなる。今回の一冊は初読み。少々つらい部分はあったけれども、やはり満足感は高い。
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ky
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2話とも最後まで読めば結果オーライ、ハッピーエンド。おせんは出だしの選択を間違った。庄吉と特に親しかった訳でもなく義理立てする道理が無い、自然の流れに任せれば幸太とくっつくはずだった。また、赤ん坊を拾うのもおせんは人が良過ぎ。庄吉や世間から誤解されるおせんは可哀そう、が、おせんから忌避されたまま死んだ幸太がさらに不憫。直吉、親方の遺言に従っておまきを一生守る愚直さ。おまきの夫清次は賭博場に出入り、家業を蔑ろにし、子供が生まれる前に江戸を出奔。おまき母子を家に引き取って世話する直吉に、世間の目は冷たい
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tengen
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敗れ庄吉は旅立つ。おせん待っててくれるか?そして幸太になびかないでくれと。おせんはその言葉にほだされた。「待ってるわ」幸太との縁談話が持ち上がるが断る。祖父が倒れると幸太の世話になるが、もう来ないでくれと突き放す。だが大火事の日に幸太はおせんの元に駆けつける。死んでも守る。そして幸太は火事からおせんを救い死んでいった。☆愚直な直吉はおまきの子守が生きがい。だがおまきは後輩職人の清次と祝言を。親方から死に際、後見になっておまきを守ってくれと頼まれる。清次は博打にのめり込んでいたのだ。直吉一層の献身が始まる。
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KEI
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10代の頃に出会った山本作品の記念すべき1作目。江戸下町の風情や人々の姿や人情を横糸に、その時代の討ち入りや大火、大地震を縦糸に見事に織り込みながら今回も一気読みでした。【柳橋物語】主人公のおせんは庄吉を待ち続ける事で、かなり辛酸を舐める事になりますが、幸太の想いに気が付く下りでは、何度読んでも涙が出てしまいます。【むかしも今も】親方から「まきを頼む」と言われた直吉がそれを守る愚直な姿は前述の幸太にも繋がり一途な2人の男の姿がなんとも言えません。時代小説がお好きな方で未読の方に是非お薦め本したい本です。
KEI

じぃじさん 既に断捨離してしまったので😭 図書館から借りましたが、文字が薄く小さく読みにくかったです。でも、私にとってもベスト5に入ると思います。是非、再読して下さい。

12/20 08:50
7件のコメントを全て見る
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カノープス
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凡百の作家と違うのは会話の見事さである。自然さと言ってもいい。無理がないし、その人物から出る言葉として納得できるのだ。それは話の筋も同様。展開に無理がない。登場人物の人生を弄ぶかのように不幸のオンパレードでしか話を進められないような作家、それが小説だとでも思っているかのような作家との違いは明確である。
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むう
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解説の原田マハ氏が述べていることと自分の感想が一致しているので驚いた。すごく興味のあるジャンルではないのだけど、一度読み始めると止まらない。次へ次へと読みたくなってしまう。
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雲國斎
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ここんとこ、山本作品をまたちょくちょく読んでいる。「むかしも今も」は、おまきの言葉(何と言ったのかはぼかしてあるが)を聞いた主人公直吉が、顔を赤らめる場面で終わる。娘のおまきを頼むという主人の言葉を必死の思いで一途に守り通してきた直吉。愚直だが実直な主人公が最後に見せる様子がほほえましかった。原田マハさんの寄稿も良かった。
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ササーキー
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ちょっと軽率じゃない?って思ったりしたけど、人間そんなものかなと。自分の行動も他人からみたら、何て軽率なのかも知れない。ばか正直が良いとは思わないけど、自分にウソをつかずに生きていきたい。
0255文字
mad
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男を待つ女の話が2つ。無償の愛と、生き方を考えさせられました。
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グレース
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柳橋物語。約10年前に本作に出会い、山本周五郎の小説を読み漁った。その中でも本作がずっと私の中のNo.1だ。あらすじは言ってしまえばよくある話なのに、山本周五郎の主人公に寄り添うようでいて少し遠くから見守るような語り口によって、主人公をより健気でドラマチックに描いている。八百屋お七しかり、江戸の日常と隣り合わせの火事に波乱の人生を送った江戸の庶民はたくさんいたのだろう。それでも前を向いて逞しく生き江戸の町を再生し続けた人々のお陰で、こうして今も日本の首都として町が存続されてきたことに想いを馳せる。
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こなな
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可哀想すぎる。しっとりとした気持ちになる。
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柳橋物語・むかしも今も (新潮文庫)評価82感想・レビュー32