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戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫)

感想・レビュー
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かばやきたろう
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東北のとんでも歴史対決もの。類書に比して、たった一人で数千冊の古文書を捏造した弩級の奇人に絞った深さが段違い。 穏当な筆致と鬼の取材量に記者魂を感じる傑作。と学会原田氏とか呉座先生とか旧石器捏造事件とか、大好きなキーワードが山盛り。
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uehara
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東北に非常に発展した古代文明があったとする「東日流外三郡誌」をはじめとする和田家文書がまきおこした騒動記録。著者は地元紙記者で約10年取材し、記事を書いた。続々と「新発見」されるのにはクスッと笑ってしまう。
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ギマ
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言い伝えとか、慣習とか、曖昧に残っているものが数多くあって、古いことほど文書で残っている確率は下がるわけで。そんなところにすごい情報が見つかった、となれば大騒ぎするよな。真偽をめぐっての論争を経て結論ば出るわけだけど、例えば歴史教科書の資料に偽りがあった場合、訂正される前の日本人は義務教育でそれが正しいと教えられる。大学研究で文系科目の裾野が狭まることが、とても危険なことだと教えてくれる良書。
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午前0時
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10 情報が多い。舞台である東北、青森の地名を知っているからスラスラ読めた。九州とかなら理解の難易度が上がったな。内容では、和田はどこまで狙ってやったことだったのかな。始めは地域の中でだけ話題になればいいくらいの気持ちだったのではないのかなと。でも波紋の広がりが大きく、その時から欲が出てやり過ぎになったのでは。市浦村の意識の低さ、軽率さがこの問題に油を注ぎまくったように感じる。人は真偽より興味関心が先に来て、慣れる、飽きてくると自分が興味関心に駆られていたことを忘れて審判員の立場になる。無意識にシレッと。
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ぼっせぃー
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詐欺にも様々なパターンがあるが、情報を遮断して洗脳する密室型の詐欺に対して、まさに劇場型というべきか、とにかくでかい大風呂敷を広げることでそこに引っかかるカモ相手に商売を打つというのが東日流外三郡誌のような偽書ものの特徴なのだろう。時流に乗って日本全国に広がり、カモ、信者が増えてしまったことが運の尽きでもあった。稚拙ながら膨大な分量があることや、身の回りのコンテンツをコラージュ(この場合剽窃であったが)していった点はダーガー『非現実の王国で』を思い出す。ダーガーと和田との違いは魂だったのか知能だったのか。
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Fumi
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偽の文書、出土品、神社まで建立するあざとさ、いかがわしさに驚く。張本人和田に擁護派の古田教授にも呆れるが、何より、そんな見え見えの詐欺に乗っかる地方自治体の心理が興味深かった。村おこしの意味があるというのは想像できる。 が中央勢力に征服された、北の歴史を文化を破壊されたという恨みつらみが根底にあるという指摘は九州出身の私には思い至らなかった。 記述は非常に細かくちょっとくどいぐらいに丁寧。これも事件に対して正確でありたいと願う記者気質だろう。 大変面白かった。
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コーデ21
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<戦後最大の偽書事件を巡る迫真の「東日流外三郡誌」ルポ>ここ数年来「縄文活」を続けています 最近は記紀なども紐解いて縄文時代解明のヒントとなるものはないかと探察してるんですが、記紀以外の偽書も興味深いものばかり! 真偽のほどはともかく、人を魅了する力があることは確か✨ お粗末な”詐欺行為”に学者をはじめ多くの人が惑わせられてしまうのも「偽書」の持つ不思議な特質かも⁉ 大容量の本にかかわらず筆者の熱のこもった筆致のせいか、あっという間に読了しました💨古代史に興味がないかたも惹きこまれること間違いなし~!
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小心
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再読でも面白かった。「古い煤を溶かした水に和紙を漬け込んで乾かし・・・」という古文書作成テクニックが勉強になった(笑)  世の中には人の優しさにつけこむ悪意のある人が確実に存在するのよね。
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わら
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論理的な正しさが勝つことの快感。しかし日本人を謀った二人は何も言わず鬼籍に入った。
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Porco
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偽書・東日流外三郡誌を一線で追い続けた記者のノンフィクション。外三郡誌自体は長年オタクをやってる身からすると謎多き神様とされがちなアラハバキの出典元であり、東北のまつろわぬものたち側から語られる歴史書という認識だ。歴史的弱者から見た真実といった妙に心惹かれる浪漫という引力があったからこそ、この偽書が長年様々な人を巻き込んで戦後最大とまで言われた偽書事件となったのかもしれない。 (1/2)
Porco

著者の記者として第一線で追いかけ続けた誇りか、もしくはその経歴によるものかもしれないが強い言葉を多用しがちと感じることが多い。また、事細かに記録する意図だろうが読んでいて話が頭に入りづらく、終盤人物の相関がある程度明らかになり慣れてくるまでがキツい。当時の混迷していた状況もあるのだろうが読み物ではなく、時系列上の事件の記録をずーっと読んでいると感じたが、あとがきを読む限り記録として残すという意図だったらしいからその感覚は正しかった。 (2/2)

08/14 20:53
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Chikabono
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こんな事件があったとは。関係者は大変だったのだろうが、あまりのイカサマぶりに笑ってしまった。
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まつ@テスターちゃん
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青森で発見された偽書の報告書。非常に面白く一日で読んでしまった。一人の虚言癖の男に多くの人が振り回された。津軽弁で言う「はんかくさい」事件だ。最初に自治体が何も調べずに信じてしまったことが一番の問題に見える。その昔の田舎は行政と個人の結びつきも強かった風土も原因だろう。なぜこんな「ぶっ飛んだ話」を多くの人が信じてしまったのか。本の中では東北の抑圧された…など語られているが、僕は「ロマン」に尽きると思う。今も超古代の話など「ロマン」がある話が数多くある。あったら夢があるな、という話だ。
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な
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ネタバレこんなことありうる?って最初は思ってたけど、読み進めるうちに全然ありそうだ…ってなった。会社のコンプライアンス研修に使えそう。地方自治体で取り扱っちゃうとことか、自分が当事者でも、歴史の専門家じゃないしとか、人の生死に関わるわけじゃないしとか言い訳して、上の指示に従っちゃうと思う。何か引っかかる部分があれば時間を取って考えて、声を上げるべきだねと改めて。
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みやったー
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三内丸山遺跡発見でもたらされた"縄文ブーム"に先立つこと20年、こんな奇説が広まっていたのかと愕然。面白くて夢がある内容を信じてしまいたくなるのはいつの時代も変わらないのだろう。
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URI(病気養生
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再読 古民家の天井裏から見つかった古書(と思われるもの)はみちのくの隠された歴史があった という触れ込みだが 真実派の人は、荒削りだがロマンがあると擁護し、否定派の人はさいていさいあくの偽書とまで言っている 偽書を作り上げた人や支持していた人たちは、一種の劣等感を持っている人たちであり、今のインターネット世論でのデマの発信、そして否定するのに労力が必要という縮図を体現している
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千本通り
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実はNHKで何回か採りあげていて、昔実際に観た(ナイトジャーナル?)。2019年にはNHKBSの「ダークサイドミステリー」でも採りあげたらしいがそれは観ていない。ノンフィクション作品としては抜群に面白く450頁を越える紙数ながら最後まで興味深く読み終えた。青森は奇人を輩出する面白いところだ、また行ってみたい。
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hideto
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面白いノンフィクションがあると知り読み始め。民家から見つかったとされる歴史的古文書「東日流外三郡誌」。ある民事訴訟をきっかけに一新聞記者が謎に迫っていくことになりますが、読めば読むほど胡散臭い古文書であることがよくわかります。でも、それに翻弄された人達が多数いたこともまた事実。第三者である自分は笑って読むことができましたが、果たして巻き込まれた人達の心境はいかほどか。そして、今も新発見により歴史は書き換えられていきますが、いとも簡単に歴史は作れるんだということを実感させられる一冊でした。
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スピノザ
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ネタバレ全く聞いたことがなかったので興味深く読めた 偽書派のオーバーキルのような中身なので途中でもういいかなと思うほどに… ただ文庫のあとがきにwikipediaから引用した記述があって笑ってしまった 偽書について色々な警句をこの本から受け取ったのにこれではギャグである。オチとしては秀逸ですね。
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in medio tutissimus ibis.
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渦中の外三群史はさっさと偽書と確定する一方で、一歩間違えば信者になってたんじゃないかと思わされる著者の危うさに惹かれ読み進める。その妙な素直さは、謎を引っ張り続けたい構成上の都合か、安い公平さの発露か、偽作者の心の闇()に踏み込む為の東北人としてのシンパシーなのかは図り難い。ただ、他の日本人との違いを殊更強弁しつつ安易な日本人論を展開しあるいは吹き込まれて恥じないその性根は、平凡な日本人のそれだ。記者としての職業病なのか、表現が一々大げさ。運よく金づるを捕まえただけの詐欺師を天才呼ばわりとは、はんかない。
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桑野
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東日流外三郡誌なんて今まで聞いたこともなかったので、本当にそんなブームがあったのか?どこか遠くの世界の話ではないかと、他人事のつもりで読んでいたら、実在の某有名政治家の名前が出てきたり、オウム真理教やオカルトブーム、陰謀論との関わりにも言及されていて真顔になった。自分の生きている世界と地続きの話だった。一方、裁判について著者は納得いかないとしているが、著作権で争っている以上、偽書かどうかは主要な論点ではないので、妥当な判決に思える。そこは法律の専門家による補足が欲しかったところ。
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YS-56
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情報が溢れる今だからこそ。声をあげられる知識をどう蓄えるか考えなければなりませんね。
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みか
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初めてのルポルタージュ。 非常に面白く、戒めになりました、、。 特に『正しいか正しくないか、を自分の頭で考えることを怠る日本人の前例主義』というのは胸に突き刺さりました。今後の教訓としていきたい、歴史は繰り返してはダメですね。
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Aby
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原田実さんの著書からたどり着いた.こんな面白い本を今まで見過ごしていたなんて!…と言いたくなるほど,一気に読めた.「東日流外三郡誌」の実体を暴く最前線にいたのは,青森の地方新聞社の記者だった.全国の規模の大きな新聞社の方が,まんまと騙されていたり(第十二章 奉納額).◆表紙イラストが安彦良和さんだが,あとがきを読んで,思わぬ繋がりがあったとは.
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くま
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色んな人の思惑がうまく噛み合って、質の低い嘘に多くの人が巻き込まれた事例に見えるが、もしかすると、少し頭の回る人が本気で人を騙そうとしたら、これくらい簡単にできるものなのかもしれない。自分が気づかずこういうことに巻き込まれてしまわないよう気をつけたい。擁護派の筆頭、古田さんの振る舞いが印象的だった。学者として本当に外三群誌に価値があると信じていたのか、それとも和田さんと共謀することでなにか狙いがあったのか。
hyena_no_papa

コメント失礼します。長年古代史(古田説含めて)の研究をやってますが、古代史そのものより古田氏、古田説を研究するほうが誘惑が強いような気がします。あれだけ古田説の矛盾を指摘され、『東日流外三郡誌』事件では惨憺たる結果に終わったのに、気丈に人生を全うされたことには感嘆すら覚えます。

01/25 13:52
くま

ありがとうございます。本当ですね。その理由というか、深層心理は興味あります。

01/26 08:45
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triple_port
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東日流外三郡誌の概要しか知らなかったけど、本当⁉️という印象と、もしや⁉️という印象も折り混ざった感じだった。トンデモな伝説とわかっていてもそれを立証しなければならない、という当たり前のことを実感。
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肉尊
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ネタバレ青森県の一軒の農家の屋根裏から発見された古文書は、日本の歴史を覆す世紀の大発見!と思いきやまさかの歴史捏造事件だった。今なら「じいちゃん家から古文書出てきたんだけど」という5ちゃんスレでスレ民から壮大なツッコミが入って、釣りスレ乙ってオチがつきそうだけど、自治体や学会を巻き込み訴訟沙汰に。『遠野物語』やキリストの墓で村おこしなど、成功例もある一方で、捏造したとされるW氏が文書資料にこだわりすぎたため、偽書とされ歴史学の冒涜者とされてしまったようだ。
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まんだよつお
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『東日流外三郡誌』がらみで読みました。内容はきちんとしたドキュメントなんですが、この装幀はなんでしょう? 作者はこんな劇画調の苦み走ったいい男なの?
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みち
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安彦良和氏の表紙買いであったが、東日流外三郡誌が偽書であることを綿密な取材で曝いた圧巻の書。偽書を放置すれば、オウムなどのカルトに利用される危険性も指摘。ガンダムのニュータイプもカルトの選民思想に同一視される危惧が安彦氏にあり、「THE ORIGIN」の執筆の契機になったことも、氏へのインタビューで述べられている。その縁で、カバーイラストも描いてもらったそうだ。
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arere
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偽書を立証した新聞記者のルポ。 おもしろい。 学者がその虚構立証を放置し、マスコミが煽ることで、さまざまな分野に広がった偽書。 学問と社会のあり方、距離感の取り方、接し方とは。 P.328「黙殺こそが学界の常識」(小口雅史)
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かんやん
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津軽で発見された和田家文書(江戸時代の原本の写本)は、地元の郷土史として公共機関から刊行された。古代の津軽に王朝が存在したとするその内容にはロマンがあり、東北人の矜持に訴えかけるものがあってかなり流布したようだ。しかし、全くの出鱈目であって、その杜撰さときたら爆笑ものである。そこのところはネタバレになるので、是非読んで頂きたい。何故こんな愚劣な偽書に役所はお墨付きを与えてしまったのか。膨大な偽書を作成した和田某のモチベーションはどこにあったのか。擁護派の論理と裁判の行方。いや、実に面白い読み物でした。
Ayumi Katayama

なるほど。これですか。「東日流外三郡誌」さえ初耳です。

12/05 23:57
かんやん

これです。

12/06 01:56
6件のコメントを全て見る
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翠埜もぐら
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古代東北に対する壮大な妄想を真実として世に出した和田氏の偽書作成の動機は「金銭欲」でも、それに飛びついた人々には大和政権から連綿と続く中央政権に対するコンプレックスと「怨嗟」がある、と東北でジャーナリズムに携わる著者は言います。それらを払拭してくれると思ったのが「東日流外三郡誌」だと。単なる詐欺事件ではないすまされないスケールになってしまった理由の一つなのでしょうか。しかし疑問を持つ人々に実物を示せない段階で「議論するに能わず」のはずなのですが。盲目的に信ずる人って自分に都合が良いとこだけ素直なのね。→
翠埜もぐら

→この事件の後三内丸山遺跡が発掘されるのですが、だれでもしっかり見ることのできるこの大遺跡は、「東日流外三郡誌」なんか霞んでしまうほど津軽の人々の揺るぎない誇りの源になったのです。公園として整備されてすぐに行った時に案内してくれたボランティアさんは元教員だったそうですが、そのうれしそうな、そして誇らしげな顔はいまだに忘れられません。検証できない噂話よりまずは物的証拠よね。検証できない根拠は根拠じゃないのよ。

07/31 14:38
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まなな
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表紙の安彦さんの歴史漫画が好きなのと、SNSで好評なのを見て買ったので全く知らない事件だったけど、めっちゃ面白い 著者は安彦自伝の共著者でもあったがそっちとは違って、これはルポルタージュなので個人の意見的なのがあんまりないのもいい
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都鳥
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大学時代、なんでこんな名前の知られた学者が薬科大学で教えてるんだ?と思ってた古田先生。当時退官される直前だったて思うけど、偽書騒ぎがあったことは知っていた。 この本で事件のあらましを知り、先生のスタンスに愕然。 今もこの偽書のテイストを感じる漫画などがあるのは事実。 著者のいうように、中の一部でも擁護するものがあるから偽書が生まれてしまうのだろう。
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JIVAN
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現代人が偽作した歴史書がいかに受け容れられ、利用されてきたかを見ると現在のフェイクニュースやデマ、陰謀論に通ずる所があり、一筋縄ではいかない所を痛感した。 安彦良和の重い表紙イラストにも逸話があるので、ガンダムファンにも読んでほしい。
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佐倉
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NHKのダークサイドミステリーで知ってから興味をもって読んでみました。 この事件、ひとことでまとめれば人々を巻き込んだ狂言劇なのですが、ここまで支持を得たのは東北の人々の歴史観というか、願望を反映しているのではないか……という筆者による提言は興味深かったです。 それはおよそ、あらゆる偽書事件……あるいはオカルトに言えることかもしれません。
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紺
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これは面白かった。ほとんど推理小説です。もはや現代ではありえないだろうなんて、思えない。大なり小なり似たようなことは繰り返される。土偶が種子とかもこの手の話だな…学者はそりゃ時間ないし馬鹿馬鹿しいものに首を突っ込みたくはないのだろうけど、こういったものを無視するその傲慢さと怠慢がこういったものを育てるんでしょう。種や土壌を用意して耕してるのは民衆だし肥料を与えてるのはマスコミだけど。
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留々家
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事件についてNHKの番組で知ったとき、「犯人」和田氏については掘り下げられていなかった。だから単に自らの妄想を世間に広めることが動機の人なのかなと思っていた。 しかし本書を読んで、偽書作りがお金儲けに繋がっていたこと、他にどういう「ビジネス」をやっていたかが説明されていて、事件に対する印象が変わった。詐欺事件だ。 とはいえ、畑仕事や炭焼きから逃げ出すため、好きなこと得意なことを「仕事にしてしまった」らしいところは、ちょっと身につまされる。 文章が読みやすく、色々な感情を惹き起こされながら一気に読み終えた。
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わんぺん
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★5 めっちゃ面白い!子供の頃に胸を踊らせたトンデモ伝説の裏にこんな闘いがあったとは。新聞記者である筆者がとても丹念に根気よく取材していて、擁護派はぐぅの音もでない…と思いきや、飛び出すトンデモ反論。ここまで一般に浸透してた三郡誌がこんなに信憑性のないものだったとはね。専門家の「限られた時間の中で、明らかにおかしなものの研究に割く時間はない」ので、黙って無視するのが通例っていうのは衝撃だった。小中学生時代に「ムー」に心踊らせた仲間におすすめしたい一冊。ムーは今も読んでるけどね!
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卯月
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ネタバレ青森県の民家から戦後「発見」された、東北に大和政権と対立する王国があったとする大量の古文書。90年代の真贋論争を、地元紙の新聞記者が追う。論争当時を知らないので、完全に“偽書”の前提で読む。めちゃくちゃ面白かったが、私は部外者だから手放しに楽しめるのであり、仮に自分の地元が巻き込まれたら激怒するのでは。村史として公的に出版されたり、神社が偽物の御神体を掴まされたり。「発見」者よりも、擁護派の大物の学者(?)のほうが、何考えてるか解らん。本気で信じていたのか、利用していたのか。旧石器捏造の本も読みたくなる。
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saba
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「だが一部の識者は指摘する。『現代人による偽書の疑いあり』と。」プロローグにしびれる。面白かった~、でも怖!当時は報道を知らず「偽書」認識で見たので、物語として面白いよね荒唐無稽だけど…とか思っていたが、担がされたり大金を投じた方々には、まさに痛い歴史だったのだな。騒動の構造は石器発掘捏造と酷似。洋の東西問わず、地元にこんな秘史が!って、真偽を超えて人を惹き付ける。説としては面白い、でもそれに箔付けとかお金が絡みだすと裏付けが眉唾でも言えない、止まれない…。学界が沈黙するのは「そういうこと」ってそんなあ
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戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫)評価86感想・レビュー166