形式:文庫
出版社:集英社
著者の記者として第一線で追いかけ続けた誇りか、もしくはその経歴によるものかもしれないが強い言葉を多用しがちと感じることが多い。また、事細かに記録する意図だろうが読んでいて話が頭に入りづらく、終盤人物の相関がある程度明らかになり慣れてくるまでがキツい。当時の混迷していた状況もあるのだろうが読み物ではなく、時系列上の事件の記録をずーっと読んでいると感じたが、あとがきを読む限り記録として残すという意図だったらしいからその感覚は正しかった。 (2/2)
コメント失礼します。長年古代史(古田説含めて)の研究をやってますが、古代史そのものより古田氏、古田説を研究するほうが誘惑が強いような気がします。あれだけ古田説の矛盾を指摘され、『東日流外三郡誌』事件では惨憺たる結果に終わったのに、気丈に人生を全うされたことには感嘆すら覚えます。
ありがとうございます。本当ですね。その理由というか、深層心理は興味あります。
なるほど。これですか。「東日流外三郡誌」さえ初耳です。
これです。
→この事件の後三内丸山遺跡が発掘されるのですが、だれでもしっかり見ることのできるこの大遺跡は、「東日流外三郡誌」なんか霞んでしまうほど津軽の人々の揺るぎない誇りの源になったのです。公園として整備されてすぐに行った時に案内してくれたボランティアさんは元教員だったそうですが、そのうれしそうな、そして誇らしげな顔はいまだに忘れられません。検証できない噂話よりまずは物的証拠よね。検証できない根拠は根拠じゃないのよ。
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