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NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄: 仏にわが身をゆだねよ;ホトケニミヲユダネヨ

感想・レビュー
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他力念仏: 阿弥陀仏の力による救済強調・自力修行を否定 信心こそが往生の条件→他力への絶対的信頼 誤解や誤った解釈への批判: 「悪事をしても救われる」の誤解を否定 善行よりも念仏を重視する専修念仏の立場強調 教義体系: 教・行・信・証の四つの柱 親鸞が法然の教えを継承しつつ独自に深化 教団の発展: 信者の増加と教団形成 他宗派や信者との対話→誤解を正し教えを広める 実践: 念仏を日常に・慈悲の実践 苦悩の中に救いを見出す=教えの核心 文学的特徴: 親鸞と弟子の対話形式 比喩や象徴多用・理解のしやすく表現
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ネタバレ2019年の本。
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Keikoh
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往生浄土の真実の教えでは、この世において阿弥陀仏の本願を言じ、浄土に往生してさとりを開くのであると法然上人から教えていただきました。 善人でさえ浄土に往生することができるのです。まして悪人はいうまでもありません。ところが世間の人は普通、「悪人でさえ往生するのだから、まして善人はいうまでもない」といいます。仏の目から見れば、すべてが悪人です。 ただ念仏して、阿弥陀仏に救われ往生させていただくのである。 本来喜びが湧き上がるはずなのに、喜べないからこそ、私たちは救われるのだ。
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フレデリック
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この解説本を読んで、余計わからなくなってしまった。多分歎異抄を読んだ時は表面の事柄しか理解できていなかったんだと思う。本書を読んで言葉の深さを知ったが、理解が浅く親鸞の言葉に矛盾があるように感じてしまった。「一念と多念のどちらが正しいというものではない」というなら何が正しいのだろう?とか「悪人という現実に身を置いている時点で既に救済の対象である」とするなら何もしなくても救われるということではないのだろうか?とか色々わからなくなってしまいました。
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福ノ杜きつね
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原典と同時進行で読むべき本であった。しかし、親鸞の教えが歪んで解釈される状況を嘆いた書であること、「善悪も知らず、仏道修行も半端な自分は地獄に堕ちる他にない」「阿弥陀仏は、そんな者を救う誓願を立てられたのだから、自分も救われるに相違ないのだ」という矛盾する言説が併存可能であること、宗教の暴走、すなわち独善的教義に基づく反社会的行為を戒めたリミッターの役割を持つこと、といった要点がまとまっており、入門書として好適だろう。
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れんと
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奥が深くて難しいが、親鸞の信心重視の思想はすごく共感できるし、宗教の本質のように感じた。論理性を保ちつつ、それを超えた何かを感じる。ただこれは1回2回読んだだけでは全然理解が深まらないので、繰り返し読まないといけない。やはり難しい。
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ara
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歎異抄は730年程前に、浄土真宗の開祖である親鸞の弟子である唯円という人物が親鸞の語録とその解釈、さらに異端の説への批判を述べるものとしてまとめられた。 色々と面白い思想があったのだが、その中でも好きなものが「悪人正機説」。これは現在の常識からすると逆説的であり、「善人ですら浄土に行けるのであるから、悪人が浄土に行けるのは言うまでもない」と考える。 どんな悪人であっても念仏を唱えれば阿弥陀仏の「他力」によって浄土に行ける。 私が修行して仏になるのではなく、仏が私を救ってくれるという考えを教えてくれる。
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源次/びめいだー
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良かったです。
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おぐら
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悪人という言葉に対する、見解が人によって違うのも面白かった。親鸞聖人の素直な言葉もきける内容なので人間らしさを感じることができて面白かった。
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らる
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歎異抄の魅力。人の内実にズバット切り込む金言、箴言。漠然と抱いていた宗教や仏教のイメージをひっくり返す力をもつ/念仏は自分の積む功徳ではない。仏様の導きで称えさせていただいている。他力の念仏/南無阿弥陀仏=この世界に充ち満ちる限りない光と命の働きにおまかせします/歎異抄には異議、異論、異説を正す内容が含まれる/他力念仏は平易かつ、横並びの構造。指導的立場の人が現れると異説が生まれやすい/他力の信心は、自分の内面を深く見つめ、常に問い続けなければならないという意味で、厳しい側面がある
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綾
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副題の「仏にわが身をゆだねよ」にグッとくる。親鸞は、「南無阿弥陀仏」の「南無」を「おまかせします」ではなく、「まかせてくれよ」と仏に呼ばれているのだと領解した。自分の称えた「南無阿弥陀仏」が、仏の呼び声となって聞こえてくる。「称える」ことは、すなわち「聞くこと」である。「称名」は、すなわち「聞名」である、ここが親鸞の念仏の本質だと……ここ、脳科学がいう「脳は主語が理解できない」を証明しているのでは……
本埜しをり

一方通行ではなく、相互に響き合う…興味が湧いて来ました。

09/21 21:07
本埜しをり

…響き合うも何も、先方は入寂して久しいですからね。呼ばれた、と感じるのは幸せなことだと思います。

09/21 21:09
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triple_port
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一度読んだだけでは理解出来なかったので、また何かの機会に読もうと思う。
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yanagihara hiroki
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自力と他力の違い、一念義と多念義の違い、など親鸞を理解するキーワードについてわかりやすく書いている。広く衆生の救済を目指すためには、他力や一念義よりの主張をせざるを得ない、という戦略的な選択以上に、親鸞自身が高度に発達した仏教の教義への無常観や無力感を抱いていたこと自体が、彼の「他力」の主張に大きなドライブを生み出す原動力となったというだけでなく、現代にも通じる思想となった、という説明はわかりやすい。
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❁Lei❁
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宮沢賢治が幼少期に傾倒していたということで読了。浄土真宗の開祖・親鸞の言葉を記録し、世間の異なる教えを嘆く書物です。阿弥陀仏は、浄土に生まれ変わりたいと念仏を唱える人を全員救うという願いを立てました。それに従い、非力な私たちは全てを阿弥陀仏におまかせするという絶対他力の思想です。「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや」というフレーズでお馴染みの悪人正機説は、その発想の転換が面白いです。自力で修行する善人はオマケで、自分の罪を自覚し他力を願う悪人こそが救われる。その謙虚な姿勢に背筋が伸びるようでした。
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snowbird
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物語
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Lagavulin
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簡単に噛砕してくれているが、それでも難しい。やはり仏教は体感するものなのだと思う。著者が指摘するように「今ある悩みを解決する方法」だけを求めてインスタントに学ぶ姿勢は良くないと自省。
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ぼっこれあんにゃ
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◎歎異抄には、以前から興味を持っていたのですが、少し難しそうで、手が出せませんでした。そんな中、わかりやすい解説で知られる、こちらの100分de名著シリーズで取り上げられていることを知り早速本書を手に取りました。本書は、歎異抄の内容の解説にとどまらず、親鸞聖人の生き方考え方を丁寧に説明しているので、親鸞聖人への理解が深まりました。それにしても、一念義であり多念義でもある親鸞聖人の教えは、わかりやすいのですが、奥の深さを感じました。
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りっとう ゆき
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例えば救いを求めてる人をちゃんと助けてあげることができない、とか、自分の都合で考えてしまう、とか、煩悩など、を認めてくれる、つまり、理想論じゃないとこがいい。親鸞も、矛盾するようなことを言っているが、それが人間らしくて安心する。しかし悪いことしていいって訳じゃなく、そのバランスはやっぱり自分で考えるんだと思う。みんなや自分の真のの幸せを考えつつ、至らなくても悲観しない、というように生きていけ、と私は読んだが、どうだろう。他の関連書籍も読んだほうがいいんだろうな。
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植田康太郎
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ドイヒー
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どんなに愛おしい相手でも思いのままに助けることはできない。慈悲は完全ではない。できることは祈りだけであり、脆く儚い日常の本質を引き受けて生きていくしかない。
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ドルーク
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しっかり背景や前提を理解しなければ危険と言われるだけあり、難解さがある。「悪人正機」「他力」が有名な親鸞の思想。平易に「悪人こそが仏によって救われる」とだけ聞くと都合良い解釈になってしまうが、親鸞自身「善悪も慈悲も分からないから弟子も持たない」「全ては仏に与えられたもので、それ以上のものは何もない」などと自覚した上て「念ずることで仏から与えられる」というスタンスだが、与えられるための「信心のあり方」を徹底して求める。なんとも言葉足らずだが【コメントへ続く】
ドルーク

50歳ほども歳下の唯円に問われ、「私も分からないのだ」とあっさり認める。徹底した信心や自己への追求に対して、80歳を超えても自身の無知や弱さをあっさりさらけだす、二律背反の世界観に魅力。親鸞自身、この教えは私のためにこそあり、それに救われたと歓喜する。人を救うのは、情報でなく、私のためにこそあったと思わせる物語。全体を通して、レビューを書くのも非常に難しい。解説者の釈徹宗氏も宗教の「都合の良いところだけの切り貼り」に警鐘を鳴らしているだけに安易な解釈は厳禁であるが、親鸞の世界に少しでも触れることができた。

05/01 21:47
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Asakura Arata
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親鸞が当時過激なことを言っていたというのがわかった。しかし、教えられる側の立場と同じ地平になって教えていくという謙虚さもある。
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kebou
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歎異抄は読んだことがないのですが、まず導入として、この本を読んでみました。今の自分では完全な理解は難しいですが、とても興味深く読みました。歎異抄自体も読んでみたいです。
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鶏豚
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堀川恵子著「教誨師」のキーワードの一つ、親鸞「嘆異抄」を理解したく入門書の本作を手にとったが時間を要し手こずった・・・。何故悪人こそが救われるのか。そこに「他力の仏道」という考え方があると理解。時代問わず奢っていないか説いている。「この慈悲始終なし」とは良い言葉に出会えた。悪、救い、私とは何かを深く考えて向き合えとも有る。結局、親鸞も矛盾を抱え、意外と悩み苦しんでいた、と理解して良いのだろうか。しかし古文が苦手なせいか音読しても容易に頭に入ってこない。いつか再読して理解を深めたい。(3.0/5点中)
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grassbigsky
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「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや」という言葉に初めて触れたのは高校の社会科授業だった。それ以降嘆異抄を読んだことはないが、この言葉に惹かれていたのは間違いないと思う。どうやらこの言葉、そして嘆異抄は多くの人を惹きつけてきたようだ。悪人こそ救われる、という社会通念とは真逆の思想。悪人は罰せられて当然だという考えと思いは行き来する。親鸞の教えの最中にもこの教えを盾に悪事に正当性を見出す輩もいた。誤った解釈だがかといって善行の押しつけもまた違うのだ。悩みや迷いを受け入れて生きることが大切だと思う。
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