読書メーター KADOKAWA Group

蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)

感想・レビュー
584

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
チバ
新着
妹を思う姉の気持ちを美しいなぁと思い最初読んでいたが、そうかこれは共依存で恐ろしいことなのだと最後、腑に落ちた。ただ二人は刑を終えてもまだきっとやり直せると少しの希望が持てた。お金のためだけに殺された人々のことを思うと辛い…。彼女達も父親と同じように精神疾患を抱えたのだと思うとよくない環境に身を置くことの危険を改めて痛感した。事件を追う記者が女性というのは珍しい設定のような気がして共感しやすかった。
0255文字
まったり
新着
児童虐待の悲惨さを物語るこの作品。 現代に通づる物を感じました。
0255文字
月子
新着
ネタバレ面白かった。記者目線だがまともな思考の記者なので不快感もなし。虐待の描写、特に性的虐待部はしんどいが、読みやすくまとまってたと思う。ただ、多重人格の設定は必要だったのかなぁ。守るべき存在の知代にパチンコ教えるとか、地獄の入り口じゃないか。しかも、元人格の知代がパチンコのパの字も知らないのになんで副人格は知ってるのか?そこだけ気になった。施設が子供を簡単に親元に戻すのかというところは腹が立ったがこれが現実なんだろうな…
0255文字
昼寝ねこ
新着
児童虐待、性被害、無戸籍児、アルコール依存性、児童養護施設など、社会問題を色濃く反映した推理小説。扱われる事件は婚活詐欺による練炭殺人で、実際に起きた過去の犯罪を想起させるが、こちらはあくまでフィクション。事件に興味を持ったフリーライターが犯人と目される人物の過去に迫っていく。そしてその調査の過程で不幸な生い立ちを背負った姉妹の存在が浮き上がってくる。徐々に明かされていく謎の解明と後半の驚愕の展開は推理小説として大変面白いが、マスコミの取材のあり方には疑問を感じた。
昼寝ねこ

警察でもない一介のフリーライターが興味本位で姉妹の過去を暴く姿に反感を持った。こういう考えは倫理的にまずいのかもしれないけど、そっとしといてやってよと思った。

03/30 05:01
0255文字
Akiko  Miyazawa
新着
父親に虐待されて育った姉妹の悲しい人生の話。蟻と植物の共依存、自分が存在するためには相手の存在を必要とする事象に例えられている。不幸な虐待は許されないが許されないからとて、復讐の人生では、更に不幸になる。
0255文字
かよこ
新着
ネタバレ面白かった!2人一緒に保護してあげて、一緒に生きていく道筋をつけてあければ、殺人を犯すことはなかったんじゃないかな。親元に戻される前に、なんとかならなかったのかな。そう考えると、戸籍を捏造したのは、間違ってると思わざるおえない。父親からの性的虐待を、本人が大人に伝えることは、本当に辛くて恥ずかしい(と思ってしまう)と思うけれども、早期に伝えられる仕組み作りが、絶対に必要だと思う。なんですぐ言わないの?とつい思ってしまいがちだけれども、言いにくいのは当たり前で、それをもっと理解してあげなければいけないと思う
0255文字
bunnykcim44
新着
過去のパートが胸糞展開すぎました。ただ、その過去も小説としてはそこまでびっくりするものでもなく、かつ犯罪を起こした動機が唐突というかちぐはぐというか。いまいち楽しめなかったです。何冊か読んでいますが、わたしはこの著者の小説と相性が悪いのかもしれません。
0255文字
harutaro
新着
初めて読んだ作家。読みやすい。自分の感情がかなり揺れ動いた場面があった。
0255文字
エピファネイア
新着
ネタバレ婚活サイトに登録していた男性が連続して不審死する事件が発生。容疑者の女性には鉄壁のアリバイがあった。フリーライターの由美が事件に隠された真実を求めて北陸に向かう。奇数の章は由美の視点で描かれ、偶数の章では2人の少女の半生が描かれる。この半生の過酷さに打ちのめされる。虐待から始まる負の連鎖。少女が発するSOSに何も手を打てないこの国の脆弱さに絶望を感じる。少女の心の傷に想いをはせつつも人を殺めることを赦すことはできない。しかもその動機に擁護すべき点がないのは残念。柚月さん初期の作品だがその筆力はさすがだ。
0255文字
ゆうゆう
新着
★★★★★
0255文字
ゆうみい
新着
なかなかに骨太なミステリーだった。「昭和」を感じるところがいい。
0255文字
ぴぃ。
新着
ネタバレ★★★★★途中から誰目線なんだろ?と思っていたのが最後納得。でもパチンコ依存はどちらの人格なんだろうか…≪あらすじ≫結婚詐欺容疑で介護士の円藤冬香が逮捕された。婚活サイトで彼女と知り合った複数の男性が相次いで死亡していたのだ。しかし冬香は容疑を否認。アリバイも完璧だった。美貌の冬香の身にいったい何があったのか。関心を抱いたフリーライターの今林由美が冬香の過去を追い北陸に向かうと、30年前に起きたある未成年事件にたどり着く。由美は、父親を刺した少女と冬香との関連を疑うが、証拠がなく暗礁に乗り上げてしまう…。
0255文字
かいちゃん
新着
読んでて、これは某K千佐子さんの事件を思い出すわ。と思っていたら解説にそうだと書いてあった。そういう父親から親権は剝奪できないもんでしょうかね
0255文字
くるぶしふくらはぎ
新着
2015年刊行。結婚詐欺に絡む連続不審死事件を下敷きにした本作。あの事件は柚木麻子著「butter」も読んだけど、全く違う視点での物語の構築。主人公はフリーのレポライター今林由美。容疑者の北陸訛りに引っかかりを感じたことを端に、容疑者の真相に迫っていく。由美を主軸にした章と、容疑者の周辺を軸にした過去の経緯を描く章が交互に重なり合い、柚月流に事件を解き明かしていく。真相が気になり加速して読み進んでしまった。
くるぶしふくらはぎ

タイトルに唐突感があって、ちょっと残念でした。共依存は分かるけど、もう少し伏線が欲しかったかな。

01/02 20:42
ほのぼの

積んであります。😸今年中には読もうと思います!🙋

01/03 10:45
0255文字
b_sky_0903
新着
何事にも表と裏があるのだ。
0255文字
sora
新着
コレ、めちゃくちゃ面白かった。数年積まれてた借り本 でした。何故今まで読まなかったんだろうと後悔‥‥ 辛く、重い悲しい話ですが、寝不足覚悟で読みました。 美幸さんと、与野井さんの件は深掘りして欲しかったです。
0255文字
みゅうこ
新着
ネタバレ読み始めると引き込まれ、半日で読了した。無戸籍児としてアル中の父親に育てられた姉妹が、お互いを想いながら犯罪に手を染めていく。5章と終章の構成で、過去と現在が交互に描かれているのも面白かった。つい先月、東尋坊を訪ねたところだったので、情景を鮮やかに感じながら読めた。
0255文字
ゆうゆう
新着
ネタバレ大人の犠牲になった早紀と冬香。二人が生きて生きた修羅が大人になった冬香を追い詰める。二人とも名を変え、父を殺した罪が消えるのを待った。幸せは幻。幼い二人が救われていたら…事件を追うだけじゃない由美の決意「国や自治体が、ふたりを守れていたら、きっと今回の事件はなかったはずです。今回の事件は彼女たちだけの問題じゃない。いま、こうしている間にも、ふたりのように辛い思いをして苦しんでいる子供たちがたくさんいます。彼ら、彼女らをまもらなければいけません。そのためにペンをとります」作者の願いでもあるだろう。
かいちゃん

こういう子ども、現実にいるんですよね。こんな父親からは親権を剥奪して守っていかなきゃ、と思いました

01/15 11:29
0255文字
湯湖
新着
読み進めていくうちに、円藤冬香はなりすましなんだろうな、とは思っていたんだけど、結末は予想を遥かに超えていた。姉妹の境遇が酷すぎて、気持ち的にはどうしても肩を持ってしまう。どうにかして、あの生き地獄のようなところから救ってやりたいとも思う。でもその結果、事件が起こった。与野井の苦悩も、推して知るべし。そして最後まで読んで、ようやくタイトルの意味を知った。
anna

ネタバレ!

02/01 23:33
0255文字
あおたま
新着
ネタバレ幼少期と中年期の空白期間はあるが、幼少期の悲惨さからやるせなさを感じた。
0255文字
カラヤ3
新着
すごいという感想しかない作品。構成、文章、展開などでぐっと引き付ける。物語の中心となる二人の子供時代がかわいそうで仕方なかった。
0255文字
グランくん
新着
婚活サイトで知り合った相手から、金を奪い殺した容疑で逮捕された円藤冬香。しかし、彼女には完璧なアリバイがあった。 週刊誌の契約社員でライターの今林由美は、冬香を追い知人を訪ねると千葉で生まれ育った彼女に北陸の影を見つける。 冬香の過去を探り北陸へ行くと、辛く悲しい過去があった。
0255文字
Koji Eguchi
新着
ネタバレ久々柚月は終盤盛り上がったが、多重人格が今一つキーになってない気がして★★☆。過去に苛まれるあまりパチンコにのめり込むのは可哀想な気もするが、そうなる前に夫に相談できなかったのか。忌まわしい過去は知られたくないとは思うが、夫婦のあり方としては残念。姉も可哀想だが、結局1人殺すのもそれ以上も同じと思ってしまうのか。その発想も残念。片芝は確かに昭和の臭いがプンプンだがいい味。由美は親から虐待を受ける子供たちを守るためペンを取る。今も虐待事件はあちこちで起こっているから実際にそんな活動があれば応援したいな。
0255文字
庭子
新着
読んでいるとゾッとするような描写が多かった。こんな苦しみを持っている人は、実際にいるのだろう…虐待問題に外部の人が気付いたとしても、そう簡単に入り込めないのが、親と子供という関係だからだろうか。
0255文字
悠々自適
新着
ネタバレひたすらに真実を追求し続ける主人公に心打たれる話。現在と過去の話が交互に語られていて、だんだんと現在と過去、両方の視点から真実に近づいてくる感じなのが良かった。しかし姉妹がそこに至るまでの過程がキツすぎた。やったことは絶対許されないけど…何らかの救いは欲しい。色々考えさせられてつらい思いになる
0255文字
ntscp2020
新着
結婚詐欺から始まって過去の児童虐待事件に至るミステリ。おもしろかった。解説にもあるが、千葉の事件が容疑者に北陸訛りがあったことから、福井県へと繋がっていくあたりはまさに砂の器のオマージュと感じたが、ふと振り返るとそこそんなに気になるとこか、と思ったり。
0255文字
おおい
新着
なかなかの作品であった。何気なく読み始めたが、一気に最後まで読み終えた。
0255文字
スギヒロ
新着
実に重い内容のお話でした。この世の中にはここまで不幸な人達が存在している。社会は彼らを救えない。身に染みる内容でした。⭐️⭐︎⭐︎
0255文字
みっきぃ
新着
★★★☆
0255文字
pono
新着
二人の少女の絶望的な生い立ちと境遇、そして日常的に父親から受けるDV、救いようのない日々からの脱出の結果に待ち望んだ未来は… 本のタイトルが示す意味が最後に明かされます。
0255文字
さくさく
新着
これは面白い!松本清張ミステリーをオマージュとさせるサスペンスミステリー。結婚詐欺容疑で逮捕された冬香の過去を辿ると30年前の事件が掘り起こされて、事件が起きた北陸に向かうと父親から虐待を受けていた娘の姿が浮かびあがってきて。点と点が線になって、その線がしっかりとした輪郭を持つようになってくる。ページを捲るたびに興奮が増していき最後まであっという間だった。児童虐待をどうすれば救えるのか、行政と司法の連携は難しいものだと実感。
0255文字
藤瀬こうたろー
新着
「平成の毒婦」と言われた犯人による実際の婚活連続殺人事件がモチーフ。もう10年以上前になるのかあ。舞台も私が住む千葉なので、千葉駅のところにあるドトールとか馴染み深い。小料理屋「菊太」のモデルになった店とかあるんだろうなあー。物語は、バツイチで40過ぎのフリーライターである今林由実が婚活詐欺からの連続不審死の犯人とされる女の過去を追う話。文章力の高さで名高い柚月裕子さんだけに途中で出てくる虐待の描写がリアル過ぎて架空の話なのに可哀想で涙が…ラストで明らかになる驚愕の真相といい、今回も外しませんねー、うん。
0255文字
ジャ読メヴュ
新着
ネタバレある意味叙述トリック、名前に囚われているとひっかかるね。南米に「蟻の菜園」と呼ばれる、蟻と植物の共依存によって成り立っている事象がある。蟻は地上ではなく樹木の上に巣を作り、その巣に数種類の着生植物が生える。蟻たちは着生した植物の果実を食料にし、植物は蟻の廃棄物を栄養源にして生きている。どちらが欠けても生きてはいけない。403p
0255文字
sanarie
新着
再読。1日で読み切る。 重すぎる。やっぱりスゴイ本。 共依存の怖さより、人の心を育てるのも壊すのも人しかいないと改めて感じた。
0255文字
rakim
新着
ネタバレネグレクト、虐待、無戸籍、多重人格、結婚詐欺、ギャンブル依存…と昨今の推理小説にありがちなテーマが盛りだくさんで、登場人物それぞれの魅力がちょっと掴み切れませんでした。それでも柚月さんの筆力で一気に読み切れましたが、何となく余韻が残らないのです。登場人物のライターが、結局犯人の悲惨な過去をドキュメンタリーにすることの割り切れなさや、だまされて殺害された被害者の無念の持って行き所が私には消化できませんでした。この類の犯罪小説に、ハッピーエンドを求めてはいないけれども。
0255文字
Tosihisa  Suzuki
新着
凄い!としか言えません。 ホント読ませますね~
0255文字
くりこ
新着
読んでる間ずっと、タイトルの意味するところがわからなかったのですが、意味を知ってなるほどなーと。 結婚詐欺殺人事件の真相はなんとも浅はかだし、犯人のバックボーンもなんとも救いようがなく辛かったし、フリージャーナリストが事件の真相を追っていくことにもなんとなく嫌悪感を感じたり、読んでる間ずっと鬱々とした気持ちでしたが途中から読む手が止まらなくなるのはさすが柚月さんでした。
0255文字
dynamonda
新着
結婚詐欺と殺人の容疑である女性が逮捕された。しかし完璧なアリバイが成立し被害者から得た金の行方も分からず捜査は難航。この事件に違和感を抱いたフリーライターの主人公が取材を開始する――。ネタバレを避けずに書くのはここまでが限度。社会の問題提起もそれを支えるミステリもどちらも一級品の社会派ミステリ。導入自体はありふれたものだがこの作品は社会問題という枠組みは保ったまま、急にミステリとしての顔を覗かせるところにある。事件と社会問題が安易に1つの線でつながる、そんな繊細と剛腕を併せ持つ筆力に驚くばかり。(続く→
dynamonda

社会派ミステリが社会問題を扱う際には、大抵小説のテーマ1つと社会問題1つを強く紐づける事が多い。この本はその結びつきが強固であるにもかかわらず、読者をふんだんにミステリの技巧を使って揺さぶってくる。演出や文章でどんどんと背後の問題に近づき真相がわかりつつなればなるほど、「なぜ?」「どうして?」のミステリ色の濃さが増す異色の作品だ。ミステリと社会、両方ともに迫っていく迫力に圧倒された。

07/31 15:05
0255文字
midokame
新着
★★★
0255文字
じんこう
新着
柚月さんの作品。婚活サイト関連で起きた事件をきっかけにフリーライターが事件の真相を追う話。細い糸を辿った先には幼少期から父親に虐待を受けていた姉妹が浮かび上がる。事件の背景に様々な問題を孕んでいたことが調査を進めていくことで見えてくる。また、調査に協力する新聞記者と認め合っていく過程も面白い。ただタイトルは最後の最後で明かされるが、んーこれは残念かな。
0255文字
全584件中 1-40 件を表示
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)評価56感想・レビュー584