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流人道中記(下) (単行本)

感想・レビュー
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フウミズ
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good 97
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まっきー
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う~ん、妻子があり多くの配下もいるんだから、自分だったら違う道を選ぶと思う。やられ損というか…ハッピーエンドが良かったな。あと、御組頭やら○○奉行やら、その時代の役職がわからないので少し読みづらかった。
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禁煙たけちゃん
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上下3日で読了。玄蕃はやっぱりいい男だった。
0255文字
tawarax
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とても面白かった。 青山玄蕃の武士としての信念に触れ、器の大きさに惚れた。 ラスト、惜別の想いに胸が熱くなった。
0255文字
ももこ
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流人となった旗本の過去が語られる下巻。底辺を生きてきた幼少期から三千石の大名の後継として迎えられるという流転の人生の果てに自らが下した結論。それは250年と続いた太平の世で侍が失った「礼」を尽くす事である。底辺を見てきたからこそ、道中行き合った人々との関わりも懐が深かった。その生き様を見て、年若い押送人の態度も改まるラスト。礼を尽くした申し送りに、笑みを浮かべる流人。忘れえぬ情景となった。 流人のその後やひとり戻る道中で押出人は何を思うか想像の羽根が広がる作品だった。
0255文字
ふじさん
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流人・玄蕃と押送人・乙次郎は、三厩を目指し、歩みを進める。道中で出会うのは、7年越しで父の敵を探し旅する侍、盗賊を引き込み罪となった少年、宿村送りをされる老婆等、彼らの生き方に関わって気働きをする玄蕃は、罪人とは思えない。乙次郎の、洒脱で魅力的で洗練された玄蕃の生き方や考え方に触れる中で成長していく姿がいい。旅の果てに語られる玄蕃の真実は、驚きの連続。武士の鑑と言える男がなぜ、恥を晒してまで生きる道を選んだのか?そこには、浅田次郎の武家社会に対する痛烈な批判が込められているように感じた。素晴らしい小説だ。
ふじさん

浅田次郎の時代小説の中でも傑作の一つと言える作品。石川乙次郎の成長と覚悟に胸を打たれる同時に青山玄蕃の生き方にも拍手を送りたい。読み終わるのに寂しさを感じる傑作だった。

11/22 14:06
0255文字
八朔
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ネタバレ予想通り玄蕃の人となりが明かされ、それは予想以上に清廉潔白なものでした。残された家族を不幸にしているのではないかもと思いましたが、そこもきちっと説明もありました。平和な時代に公務員的な役目を果たす武士は必要だったと思いますが、必要以上におり、庶民の暮らしを圧迫していたことがお菊の話しやすいでも分かりました。伏線の張り方もさすがです。亀吉の話は酷かったです。
0255文字
マッピー
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罪人・青山玄蕃を陸奥の三厩まで護送する押送人・石川乙次郎。しかし上巻を読んだ限りでは、世の中を知り人の心の機微を知る玄蕃は悪人には思えない。姦通罪を犯した上に切腹を断るような破廉恥漢には見えない。まだ世の中を知らぬ押送人が守るべきと思い定めているのは「法」で、玄蕃が守っていたのは本人の言によると「礼」。それを私は他人に対する尊厳と自身が恃む矜持と考えた。この旅で乙次郎は大きく成長したと思う。乙次郎をめぐる状況は一つも改善されないけれど、成長した乙次郎がこの先どう生きるのかを、読みたい。
0255文字
にゃほまん
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私は浅田さんの作品好きだけど、この作品は読むのに時間かかってしまった。流人の青山玄番は魅力的に描かれていると思いましたが・・・押送人乙次郎があまり好きになれなかった。「黒書院の六兵衛」と同じような読後感。
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ザッハトルテ
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敵討ち騒動、無実の少年の処刑、故郷へ戻りたい病気の女などの騒動の中で、徐々に明かされる玄蕃の事実。法より礼を重んじた武士の物語。
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kawa
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ネタバレ三厩までの押送を無事終え、物語は幕を閉じる。その後の乙さんが気に懸かるけれど、後日談など無粋でしょう。武士とは、家とは。玄蕃なりの筋を通し、静かな余韻と共に旅を終えた。
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ポコちゃん
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読み進めるごとに青山玄蕃が魅力的になる。ふざけているようで、一本筋が通っている男。切腹を嫌がった流人にはみえない。一方の押送人の若者、石川乙次郎は青山に対して反感を抱きつつも、彼の真の姿を垣間見るごとに成長していっている。また、青山の生い立ちを知ることにより、どのようにして青山玄蕃なる人物が出来上がったか理解することになる。武士の存在そのものが罪であるとして、自らお家の存続を放棄して流人となった青山。まさに武士の中の武士、あっぱれな男である。
0255文字
やむやむ
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ネタバレ亀吉の人生が悲しすぎた仙台の町から始まった下巻。道を進み、玄蕃と道中で出会った人々の身分なりの来し方を知るにしたがって、乙次郎の思索が深まっていく。武士として生きる道。武士として全うすべき事柄。武士、武家というものの本質とは......。その結論は最後の1頁で玄蕃を呼ぶ一言、その爽やかさ、重さに篭められている。ただ、読者は恐らくこのラストからそう遠くない日に、武士制度が崩壊することを知っている。その時、玄蕃と乙次郎がなんのわだかまりもなく再会でき、乙次郎ときぬは幸せな人生を送ることが出来たと信じたい。
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ssコスモ
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下巻、道中でだんだんと玄蕃のこれまでが明かされていくのにつられて一気読み。
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りえぞう
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◎。武士という人々の虚栄、生きづらさ、そして矜持や見事さ等、様々な顔が見えて来る。大変な傑作だと思うが、この作者なら当たり前?
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ポレポレ
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流人・青山玄蕃と押送人・石川乙次郎の旅路、下巻は仙台から三厩まで。未熟で堅物な乙次郎をせせら笑う玄蕃という組み合わせが最初はきつかったが、読み進めるうちになかなかのバディーに。終点に近付くにつれて明かされる玄蕃の身の上と、法や武士/武士道への問い掛けが物語をどんどんおもしろくさせてくれる。なかなか素晴らしかった。 ★★★★☆
0255文字
uehachi
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ネタバレ元旗本の流人と、その押送人の若い与力の道中記。旅をするうちに、若い与力は、流人の行動や言動で、どんどん成長しているように思えた。平穏な時代になった江戸時代に武士とは何と窮屈な生活をしているのかと考えさせられた。青葉玄葉とい流人は、立派な武士だと思うが、やはり申し開きをしないと大勢の家中の人が路頭に迷ってしまうのは、どうかと思える。
0255文字
ko-sight
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下巻は、侍の矜持、世間、移り変わる時代、を玄蕃が独白する感じだった。それでも玄蕃の真意を今一つ理解できないような思いもあった。三厩まで押送した乙次郎の得たものは大きかったと思う。
0255文字
ねこまた
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 上巻を読み始めてすぐに配役 玄蕃・三船敏郎 乙次郎・ 松田優作が決まり あとは脳内劇場でタイムワープです  武家の政が形式前例に凝り固まり今や天下の寄生虫となってしまった武士の罪障を一身に背負って流罪を受け入れた玄蕃はかつて人の原罪を贖うために十字架に上ったイエスのごとくにみえた  下巻292頁16行目の「はい」という乙次郎の言葉は彼の心の葛藤の結論を示すように思える  玄蕃 乙次郎両人の後日譚が読みたい
0255文字
かい
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上巻は、結構笑えるところもあって楽しかったけれど、下巻は生い立ちなども明らかになってくることもあり、そういうことだったのかと色々わかるようになる。ただ、私だったら「絶対仕返ししたる!」みたいになりそうだが(笑)、そこは玄蕃のすごいところだ。ラストもなかなかよかった。
0255文字
Taro Kenshin
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奥州の旅で出会う人達に心底優しい玄蕃。武人としての生き方。自らが贄になるとは。ラストはおとがめなし。冤罪は晴れてめでたし!にしてほしかったけど、それでは意味がなかったんですよね。感動。
0255文字
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
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ネタバレ素晴らしかった。上巻は、行き逢う人びとに情けをかけ、爽快時代劇のようなエピソードで来ましたが、実のところが明らかになる下巻は、素晴らしいです。玄蕃の生まれ、育ち、庶民農民のくらし、東北の代官を勤める老年の武士たち。立派でした。
0255文字
kaikoma
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七北田と沼宮内の話は切ないですね。クライマックスの筈の野内から先が霞む様な構成になっています。ヤマセは最近は吹かず、冷害をもたらすという話は聞かなくなりました。温暖化も困ったものですが、江戸末期の東北の夏の寒々しさも良く描かれていると思います。
0255文字
きぬ
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いやぁ~そうきたか〜。玄ちゃんをちょっと美化しすぎではあるが、エンタメと思えば最高。乙が堅物なのがよいね。三厩まで来ましたよ。蝦夷に渡った玄ちゃんはなんかすごい商人とかになりそう。どう考えてもひとつ先の思想の人だから外国人と話しが合う
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マク
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下巻で流人青山玄蕃の生い立ちから流人に なった過程が語られる。なんとも納得のいかない ものだが玄蕃らしい。武士と家、当時最も尊ぶ べきものをあっさり捨てられるのか。 青山玄蕃なんと器の大きな人なのか。
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クジラ
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感動モノの良書だと思います。上巻で、本書における玄蕃の立ち位置と、人生について玄蕃に学ぶ石川という立ち位置が明確になったことから、大筋が見えた中での読書となりました。もちろん大好きな浅田さんの著書ですから、細かい点を含めた文章表現やストーリー展開などに抜かりがあるはずもなく、かといって、目が飛び出すほどの意外性はなく、ある意味でつつがなく進み、落ち着くべきところに落ち着いたかなという印象を受けました。
0255文字
apricot
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こんな展開になるとは思っていなかったので、グッと心を奪われました。「壬生義士伝」の時に感じたような悲しい感動です。そういえばどちらも岩手が関係しているな。「じゃじゃ」の方言が出てきた。『あまちゃん』では「じぇじぇ」。地区によってもすこし変化していて面白い。
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あまぐり
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ネタバレ亀吉には生きて欲しかったが、仇討ちをやめさせる為とはいえ、辛い最期になってしまい、心が傷んだ。 お菊さんには最後まで仮病と気付きながらも付き添い、過分なる金銭を差し出す玄蕃に、ちょっとアンバランスさを感じた。だが、自身の冤罪を正さず武士を捨てる理由に、時代の流れもあるかもしれないが、潔さを感じた。乙次郎の玄蕃に対する感情の動きに、胸が熱くなった。
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えりまき
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2023(181)流人・青山玄蕃と、押送人・乙次郎の江戸から津軽三厩までの旅。「正義」のために、家族・友人と別れ流刑を受け入れる玄蕃の心意気に震えました。蝦夷でもきっとご活躍のことでしょう。「礼があり、それから法ができた」。乙さんと、きぬさんの今後も気になります。
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蕭白
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結末が知りたくて、ほぼ一気読みでした。最後は切なかったです。
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ゆうこ
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本気で泣いた。『武士の本分とはなんぞや』これを教えるための道行だったのか。青山玄蕃の明るさがかえって悲しい。義を貫くために流刑をも飲みこんで。つまらない敵討をやめさせたのも、仮病を心の病とし村に残したのも、どれも全て命を大切にするためのこと。蝦夷に渡った青山玄蕃と江戸に戻る石川乙次郎が会うことはないかもしれない。もう一度目見えることがあったら…。とてもいい本に出会いました。
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さくら
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流人、青山玄蕃。冤罪なのだろうとは思っていたけれど、そこに至る背景や道中の言動を振り返るほど、玄蕃の潔さや筋の通し方、生き様が胸を打つ。全てにおいて自己犠牲を貫き通せとは思わないけど、自己主張を曲げず要求してばかりの人が格段に増えてきた今、いろいろ考えさせられる。己の正義、己の誇り。玄蕃の妻も家臣もこんな玄蕃だからこそ側で支えたかった、側にいたかったという気持ちも強かっただろう。でも玄蕃の信念を受け継ぎ、誇りを持って生きていくんだろうな。
hon

玄蕃に尽きますな。日本人の美徳とは何ぞやって話だよね。こういうカッコいい大人になりたいです。

06/16 20:27
さくら

周りを見てもこういうカッコいい人ってなかなかいないよね。まずは自分が心がけよう、だね。

06/17 07:42
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Remi
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終盤はずっと涙が止まらなかった。切なすぎる思いと感動が入り混じった涙。貧乏人から武士になった者が捉えた武士道の意味、武士とは何者なのか。自分の中の武士という定義が覆された。そして青山玄蕃という人間に惚れた。 青山玄蕃のその後を知りたいと強く思う。
0255文字
luny
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後編期待したが「仇討ち」「宿村送り」は、余りにもみんな素直過ぎて、それはないでしょう。流人・青山玄ばの一人語りの生い立ちで「武家社会」を批判する段は頷く処でした。「良書」であること間違いなしです。
0255文字
spike
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想像通り、筋を通した漢の話だった。深い。道中で出会う人たちもそれぞれに陰の濃い人生を歩んだ人ばかり。「苦労は人を磨かない。人を小さくする」これも深い。
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bondo
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ナイス不要。読んで何となくほっとする。時間のある方はどうぞ(☆)
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ちゃかねこ
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ネタバレ破廉恥漢の冤罪を受け切腹を拒否したための流人・青山玄蕃と、その津軽三厩送りの押送人・石川乙次郎との二人旅。道中での様々な訳ありの人々との出合いによって明らかになる青山の人となりを石川の目を通して知り、石川とともに感銘を受ける。つまりは「おそらく彼は『法』の戒めのもとにある人ではなく『礼」に則って生きてきたのだろう。そして『礼』が『法』に優先する徳目である限り、吟味も判決も意味を持たない」ということなのだ。敵討ち、宿村送り等の重いテーマのもと、本当の武士とはどうあるべきか、引き際とは、と考えさせられる。
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なつのふね
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ネタバレごく稀に読了のあと生き方が変わるような本に出会えるがその種の本だった。主人公青山玄蕃は大身の武家だが、流人となり道中で時々町人のような口をきき、苦境の人々を可能な限り助けようとする。彼を流罪に奥州三厩に連れていく押送人 石川は訝しく思う。この武家は本当に罪を犯したのか?と。下巻では顛末が語られるが貧しい町人の子から大家の嫡男になった玄蕃ならではの武家制度への反発があった。武士道という幻想を否定する旅だった。が、地方で懸命にお役を全うする律儀な武士が何人も登場し、日本人の規範意識の基となった事を強く感じた。
0255文字
チューリップ
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乙次郎と玄蕃の旅の道中で出会う人々との交流で、玄蕃は本当に破廉恥罪なのかと抱いていく疑問を下巻も後半に入ってから真実が明かされていく構成が良かった。すっかり乙次郎と同じように玄蕃に肩入れしてしまう。ただ亀吉の件だけは他に亀吉を上手く救う方法は無かったのかなと思ってしまう。旅の最後に乙次郎がようやく玄蕃を名前で呼ぶのにグッと来た。戻ってから乙次郎はどんな人生を送るのか、玄蕃もどういう生活をしていくのか、その後の2人の様子が知りたくなった。
0255文字
ふみりな
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面白い。何とも寂しいおわりかたであるが、懐の広さ、思慮の深さを持つ人物に憧れをいだく。
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