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新版 資本論 第3分冊

感想・レビュー
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樋口佳之
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デジタル写経。人新世の「資本論」を読んだ時の「分業の禁止」について、改めて考えざるを得なかったです。分業が効率性を高め、富の増加速度を速めるとして、それぞれの分業現場に固定的に配置された人間の能力に著しい偏りを生んでしまうとか、そもそも苦痛のみが持続する仕事を強いられるとか、それは正しい方向なのかと。「分業はしょうがないよねえ」とか判断停止しないで、少なくと「無知のヴェール」にしたがって、「その現場は許容されるのか」が問われないといけないのでは。
0255文字
gkmond
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なぜに自民党が世帯にこだわるのかとか、賃上げによるデフレ解消を目指さないのかとかがやたらはっきりと理解できてしまい笑う。必要労働時間なる概念はやっとこういうことか? とイメージ湧いたけど、著者のほうで視点がごちゃごちゃしてないかこれという疑問も。あと女性労働についての物言いはなんつーか時代の限界を感じる。
0255文字
Masa
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働けど働けど楽にならず。◆第3分冊は第一部第6篇第20章「労賃の国民的相違」まで。第2分冊で「絶対的剰余価値」が論じられたのに引き続き、ここでは「相対的剰余価値」が論じられる。労働時間の延長が絶対的剰余価値をもたらすのに対し、労働力の価値の減少が相対的剰余価値をもたらす。労働力の価値を構成するのは生活手段をなす諸商品である以上、それらの価値が下がれば自ずと労働力の価値も低下する。このような事態がいかに起こるのかーー大量生産が結果する諸商品の価値の低下がそれを惹き起こすからだ。(以下コメント欄)
Masa

直感的に分かるかもしれない。マルクスが付した注により、アンダーソンという人物がアダム・スミスとの論争でその事を述べていた事を知った時はちょっと驚いた。

01/22 18:44
Masa

これは自分用の備忘録。「資本家とは誰か」ーーマルクスは剰余価値についての論述の中で資本家のふたつの指揮権について述べている。それが「労働への指揮権」「不払労働への指揮権」であり、資本家は人格化された資本としてこのふたつを振るう。「お金持ち」であるだけでは貯蓄家であるにすぎない。また、「社長だって社員だろう」という反論も成り立ちえない。マルクスの定義に照らせば、全ての経営者は資本家だ。

01/22 18:56
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0255文字
Akiro OUED
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機械が人を酷使する工場にて、マルクスは、人と機械の動力源の差異を軽視してる。けど、資本主義が地球を搾取してきたことが明白な今日、生産の機械化が、地球搾取を指数関数的に増大したと断言できる。マルクスは、自噴する原油や核分裂反応を知らなかった。資本の搾取にたじろぐマルクス、GO!
0255文字
Macky O
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前巻から4か月かかってようやく読破。この巻は搾取について具体例などが与えられていた。特に、出来高賃金は資本家の剰余価値物を増やせるだけではなく、労働者同志を競争させ、団結を阻害する役割があり非常に巧妙である。近年あちこちの企業で掲げられる成果主義は出来高払いになるし、労働使用者にとってはwin win である。大切なのは資本家は「悪い奴」という、決めつけはしないことである。「ただ彼らは剰余価値物を増やすために労働力の価値に価格を付け、搾取する人物」というだけなのだ。
Macky O

機械製大工業の歴史の推移は、読んでいてつらいものがあった。過剰労働により、鍛冶職人や炭鉱労働者の寿命が短くなっていくデータ。工場法制定までの長きにわたる戦いの歴史。もちろん実例と理論にも充実しているが、歴史についても深く知ることができる。第1巻読了まで残り1冊。一緒に学習に参加してくれる知人に感謝である。

10/22 22:14
Akiro OUED

確かに。マルクスの「もうたくさんだ!」という悲鳴には共鳴しました。でも、マルクスが観察した工場での労働実態が、現状と差異がないようにも思えます。ブラックバイトとか。

11/22 21:54
0255文字
Juonn Izuhara
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労働時間の歴史を知り、先人の戦いを知る。
0255文字
Bin Si
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第4篇 相対的剰余価値の生産  第10章 相対的剰余価値の概念  第11章 協業  第12章 分業とマニュファクチュア  第13章 機械と大工業 第5篇 絶対的および相対的剰余価値の生産 第6篇 労賃
Akiro OUED

労賃のところ、マルクスの足取りがもつれているように感じました。

11/22 21:55
0255文字
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