形式:単行本
出版社:新日本出版社
直感的に分かるかもしれない。マルクスが付した注により、アンダーソンという人物がアダム・スミスとの論争でその事を述べていた事を知った時はちょっと驚いた。
これは自分用の備忘録。「資本家とは誰か」ーーマルクスは剰余価値についての論述の中で資本家のふたつの指揮権について述べている。それが「労働への指揮権」「不払労働への指揮権」であり、資本家は人格化された資本としてこのふたつを振るう。「お金持ち」であるだけでは貯蓄家であるにすぎない。また、「社長だって社員だろう」という反論も成り立ちえない。マルクスの定義に照らせば、全ての経営者は資本家だ。
機械製大工業の歴史の推移は、読んでいてつらいものがあった。過剰労働により、鍛冶職人や炭鉱労働者の寿命が短くなっていくデータ。工場法制定までの長きにわたる戦いの歴史。もちろん実例と理論にも充実しているが、歴史についても深く知ることができる。第1巻読了まで残り1冊。一緒に学習に参加してくれる知人に感謝である。
確かに。マルクスの「もうたくさんだ!」という悲鳴には共鳴しました。でも、マルクスが観察した工場での労働実態が、現状と差異がないようにも思えます。ブラックバイトとか。
労賃のところ、マルクスの足取りがもつれているように感じました。
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