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現代日本人の意識構造[第九版] (NHKブックス 1260)

感想・レビュー
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たろーたん
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大きく変わったこと。結婚するのが当然「1993年45%→2018年27%」、子供を持つのが当然「1993年54%→2018年33%」。以後は1973年→2018年の変化のデータ。婚前交渉不可「1973年58%→2018年17%(愛情で可19%→47%)」、政治的有効性感覚・選挙(強い・やや強い)「1973年66%→2018年41%」、デモ「47%→22%」、世論「22%→12%」。結婚や恋愛規範はどんどん薄れている(続)
たろーたん

『日本に対する愛着』日本に生まれて良かった「1973年91%→2018年97%」、寺や民家に親しみを感じる「1973年88%→2018年86%」、日本のために役に立ちたい「1973年73%→2018年70%」。『日本に対する自信』すぐれた素質がある「1973年60%→2018年65%」、日本は一流国だ「1973年41%→2018年52%」、日本は外国から見習うべき「1973年70%→2018年75%」。日本への愛着は高いが、日本に対する自信は中間。

04/09 20:25
たろーたん

全体として思うところは、規範意識なるものはどんどん薄れて行っている。権利意識の低さはなかなかすごい気がする。日本に対する愛着は持っているが、ナルシシズムな感じはなく、それなりに謙虚な気がする。内閣府調査「社会意識に関する世論調査」(2022)で「国を愛する気持ちが強い方だと思いますか」51.2%(非常に強い8.8%、どちらかと言えば強い42.4%)だったが、これを見ると愛国心は強い気がする。

04/09 20:25
3件のコメントを全て見る
0255文字
小鳥遊 和
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データ自体は"「日本人の意識」調査"で検索すればNHKのサイトで書籍より網羅的に(男女別、年齢層別、都市規模別、学歴別で)見られる。本書の優れた点は、特定調査項目について複数の「別」(生年+調査年など)をまとめるグラフが示されている点、他の評にあるように複数項目間でクロス分析(日本への愛着と対外交流意欲は相反せずかえって正の相関を示す等)がなされている点、長期間で変化した項目・しなかった項目等の歴史的記述がある点だ。Webで読めない分析は書籍の価値を高めている。2023年調査を加えた第10版にも期待する。
0255文字
jupiter68
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今回は第9版ということで、過去との比較がだいぶ入っている様子です。一番この調査で衝撃的であるのは、「結婚しなくてもいいのではないか?」と考えている人の割合が増えていること。これでは少子化は改善されない。もとより子どもを産める年齢の女性が減少している中で、この考え方が拍車をかけている。結構衝撃。日本という国自体が、ある日を境に崩壊するような気がしてしょうがない。
0255文字
きゃしー
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昭和ー平成ー令和に至るまでの日本人の価値観を読み解く本。はじめの章の結婚観のインパクトが強烈でした。ちょうど親くらいか少し下の世代で「愛があれば」が「結婚してなくちゃ」を上回ったらしい。女性は婚約を重視する傾向にある、とも。デモや労働組合に参加したことがあるかや、宗教的活動は何をするかなど、気になる話題に切り込んでいるものの、第1章の衝撃には勝てないまま読み終わってしまいました。
0255文字
テッテレこだち
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仕事に人間関係を求めて旅行に効率を求める、というのが全体傾向なのには少し驚いた。人間関係と効率は仕事では相関することもあるのでわからなくはないが、旅行…?
0255文字
n-shun1
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5年ごとの調査結果。2018年実施,2020年出版。 時代の変化は社会の変化,社会の変化は個人の変化。 変化に注目しがちだけど,変化しないことにも注目する。変化しない部分は日本的なものかも。p.214 ・年上の人には敬語を使うのが当然 ・日本の古い寺や民家に親しみを感じる ・日本に生まれて良かった ・選挙を通じて政治家を選ぶのが良い ・仕事相手は能力よりも人柄を優先 ・計画を十分に練って旅行する ・生活を充実させるために重要なのは健康な体 等
0255文字
Yasomi  Mori
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1973年から5年ごとに実施される「日本人の意識」調査。「男女と家庭のあり方」「政治」「国際化・ナショナリズム・宗教」「仕事と余暇」「日常生活」「生き方・生活目標」の6領域についての定点観測で、45年間で最大変化は「家庭・男女関係」(90年代までの変化度合いが大きい)。性別役割や婚前交渉に対する価値観の変化は分かりやすいところ。反対にほとんど変わらない「日本人の基本的な生活意識」は、「年上の人には敬語を使うのが当然だ」「日本の古い寺や民家に親しみを感じる」「日本に生まれてよかった」などは、80%超の支持。
Yasomi  Mori

「選挙を通じて政治家を選ぶのがよい」も継続的に支持が高いが、これを政治参加における《静観》の態度と著者たちが捉えているのが面白い。他にも、仕事の相手を選ぶ際に「能力よりも人柄を優先する」という《情緒》、「計画を十分に練って旅行する」という《能率》、生活を充実させるために重要なのは「健康な体」、という考え方も平均的日本人の傾向である模様。

01/03 23:48
0255文字
崩紫サロメ
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NHKが1973年から5年ごとに行っている、日本人の家庭、政治、国際化、生き方などの意識調査をまとめたもの。本書から初めて読んだが、質問項目や結果の羅列だけでなく、読みやすい工夫がなされている。20年前20代だった人は40代になっている。だから、同じ項目に対する同じ世代がどのように意識変化していくかを見ることも必要であり、これは解答結果からだけでは見にくいが項目ごと、また巻末にまとめてあり、わかりやすい構造になっている。
崩紫サロメ

回答内容に関しては男女平等意識が進みながらも、現状として女性に負担がかかっている点、政治への無関心の傾向が強まっている点など、予想通りのところが多かった。また、若い世代はスピリチュアル系には関心を示しつつも、キリスト教などの伝統宗教から心が離れている点も残念だが予想通り。

06/26 09:13
崩紫サロメ

それなりに救いのようなものを感じた点はp.122、「日本に対する愛着が強い人は、外国との交流にも意欲的な人が多い」という回答結果。「日本への愛国心は、他国に対する排他的な考え方を強める傾向には働いていないようである」というあたり。

06/26 09:15
0255文字
那由田 忠
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7版から読んできた。日本人の基本的なあまり変わることのない意識を知ることができる。9版は70年から始まったこの継続的調査の中で、何が最も変化したかなどをていねいに説明している。それは家族と男女のあり方に関わる意識なのだ。女性が職業を持ったり大学まで行くのが普通となり、老後は子や孫と過ごすのではなく夫婦で趣味を持って暮らすことを望むようになった。結婚しなくてもよいという意見は増えたものの自分については結婚したい、しかし結婚できない人が急増しているのが日本の最も不幸な状態なのだろう(高齢化を激化させるので)。
0255文字
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