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くちなし (文春文庫 あ 82-1)

感想・レビュー
156

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ねここ
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★★すごく不思議な話。愛のスカートが一番好きだった。
0255文字
はこちゃん
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文庫本で再読。彩瀬さんの恋愛観ってすごくわかる。表題作に続き、花虫、愛のスカート、けだものたち、薄布、茄子とゴーヤ、山の同窓会。解説は千早茜さん。花虫と愛のスカートが好きかな。読めば読むほど哀しくなる奇譚集。近い将来こんな世界になることはないかもしれないけれど、愛憎の情はいつの世も異界においても似通っているのかもしれないね。
0255文字
timeturner
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作者が次から次へと繰り出してくるイマジネーションに翻弄され、快感に酔いしれながら読み進めた。すごい作家だ。突拍子もないアイディアの底にずっしりとした真実の核があって、「今読んでいるこれは幻想ではない、現実だ」と訴えてくる感じ。
0255文字
イカカイガカ
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短編が7つ。多くの部分が現実的だけど、一部が非現実的な設定の世界観の話が多く収録されている。アンリアルな部分があるけど、それが人間のリアルを感じさせるような仕掛けにもなっているような感じがした。それから、頭で感じさせるのではなく、身体で感じさせるような力を持った物語が多かった。
イカカイガカ

以下、巻末の千早茜さんの解説から。〈人生で不変なことはなく、絶対的に正しい見方なんて存在しないことを、成長し経験を積むに従って私たちは知る。でも、人生はきっとそこからなのだ。偽物だらけの世界で、自分がなにを感じ、なにを自分にとっての本物とみなして日々を繋げていくか。この世の不条理さも、ままならなさも吞み込んで、それでも生きるしなやかな強さを感じさせてくれるラストが好きだった〉

09/06 17:56
0255文字
あっきー
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不可思議な世界観の短編集。
0255文字
SHI-M
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ネタバレ短編集。どれも人のようで人でない生き物が人間のような感情を持ってしまい、やはり人のように感情の置き所に悩む。ホラーのようでもあって概念がそのままあ生き物として存在するような不条理感もある小説。 私たちは人間が感情や思考を獲得したのは奇跡的で特権的なもののように思いこんでいるが、実はそうでもないのかもしれないと思わせる。
0255文字
メカイケ
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ちょっとシュールな向田邦子風の短編集
0255文字
みゆきち
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現実離れした不思議な物語。それなのに心の深くに触れるような感覚があって染み込んでくる。千早さんの解説も含めて魅力的な作品だった。
0255文字
てゃ
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ネタバレ7作の短編集。愛と性に関する違和感の話が多い。特殊設定が当たり前のように出てきて、個人的には大好きだった。平然と腕が取れるし人間のようで人間じゃない生物の話をいっぱい読める満足感。「くちなし」「けだものたち」が好きだなあ。
0255文字
アキノユ
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不思議な世界観、ありえない設定、なんだけど、誰かを好きになってままならない気持ちとか、ため息つきたくなるくらいわかる感情があって、よかった
0255文字
mashiro
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第一話が結構衝撃で、その後はだんだん麻痺していった。全話に共通するのは喪失感で、よくあるようなそこから再生するという展開ではなく、ひたすら喪失そのものだった印象。
0255文字
ねぎまぐろ
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★★
0255文字
呉下の阿蒙
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花虫/愛のスカート/薄布/茄子とゴーヤ
0255文字
moi
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彩瀬まるさん、二冊目。文章のリズムが好きだなと思った。 人間とは少し違う生き物たちが視点になっている話が多く、だがそのそれぞれの愛の形は人間の私たちにも覚えがあるものだった。愛は化け物の形をしている、決して高尚なものではないのだと思う。
0255文字
ミサ
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彩瀬まる『くちなし』すっごく不思議なお話がたくさん。不倫相手に別れを切り出された女性が「あなたの腕が欲しい」って言って、さらっともらってしまったり…。オシャレに構ってられないママさんに男性デザイナーが素敵なスカートを作ってあげる話が好きだった。
0255文字
sataka
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作者の短編集は2冊目。ほとんどの作品に含まれる超現実的な設定・描写は、愛という共通する主題の生々しさを美しく緩和し、時に浮かび上がらせて強調するようで見事。女性の抱く欲望の表現については異性として唸らされた。今後も読んでいきたい作家。
0255文字
射手座の天使あきちゃん
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ネタバレ『くちなし』『花虫』『けだものたち』『山の同窓会』は、人間に似て非なる生き物たちが織りなす愛を描いた妖しく不穏な異世界ファンタジー 『愛のスカート』『薄布』『茄子とゴーヤ』は人間の切なく悲しい愛のお話しです。 嫌いじゃないけど、この世界感を愉しむにはもう少し幅広い経験が必要でしたね (^_^;
0255文字
ちゅり
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直木賞候補作品とのことで読んでみました。なんていうか、直木賞っぽくない。「くちなし」がやっぱり一番好き。好きって言えるのかどうかってところもあるけれど・・・誰かを好きっていう感覚はわかる。でもその表し方、感じ方って自分の中の常識や思い込みで感じてるのかな。非現実的な愛情表現だし、現実にはあり得ない状況なんだけど、私も腕がもらえるなら欲しいかも。と思ってしまえるようなお話だった。おもしろかったです。
0255文字
lie
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ネタバレ現実世界と少しだけ、なにかが違う世界ではあるのだけれど、そういう世界があっても不思議ではないような気がする絶妙な設定。人の感情はその部分にはそんなに影響されないのかもしれない。 少しだけファンタジーだから感情がより感じられるのかもしれない。
0255文字
鈴木翔太
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ネタバレどの作品も私たちの日常と状況はやや違うものの、人間という種族を通して同じような感情を抱いている。愛のスカートは特に同情してしまう、自分の体験に近いような話であった。作中では好きな人のものを盗み集め、表では好きな人が好きな人へアプローチするのを手伝う。盗み集めていないだけで、やっていることは近い状況が今までいくつあっただろうか。全く別の世界とは考えられない作品の中で自分のことを考えさせられる作品であった。
0255文字
やの
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どうにかピンときたかった。別の作品を読んでみよう。
0255文字
武井 康則
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ネタバレくちなし、花虫、愛のスカート、けだものたち、薄布、茄子とゴーヤ、山の同窓会の7編を収録。いずれも文庫30ページほどの短編。くち、花、けだ、山の4編は幻想というか超現実というか、読んでいて阿部公房と吉村萬壱が頭に浮かんだ。吉村はいいとして、阿部は自分でも意外。テーマは愛なんだろうけど、男に向かう愛ではなくて、愛そのもの、執着するものなど。特に女性に対する抑圧とか感触なども。感覚的に女性作家の作品を読んでいて分からない部分があるが、そんな箇所が色濃くありながら,ああこの個所は分からない部分だと分かるような→
武井 康則

作品群。たぶん、エロティックでもあるのだろうが、その部分もたぶんそうだろうと感じながら分からなかった。しかし面白い。癖になる。将来大きな作品を書きそう。幻想色を落としたら、愛、薄、茄子になって読みやすく、分かりやすく、良い。川上弘美、小川洋子などが浮かんだ。

10/29 08:23
0255文字
めちる
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短編集。幻想系?少し変わった性質を持つ人間のような生き物の話。であった、が、手の内を明かし過ぎやしないか。短編だから早足なのか、早々に説明され、ほとんどそれがどういったものなのか語られてしまう。〇〇だから〇〇は〇〇。といった風に。その為、ほう、そうなんだ。という印象で、想像する余地がなく興味が湧く前に物語が展開してしまい、私としては物足りなかった。むしろ、幻想っぽさの無い「愛のスカート」「茄子とゴーヤ」がとても良かった。温度感、何気ない言葉の使い方にはっとしたり。
0255文字
からあげ
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高校生が作者?驚いた。どういった生育歴でこんな文章が書けるのか気になる。もちろん他の作品も気になる。
0255文字
本をのむ
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本タイトルの小説、くちなし。彩瀬さんワールド全開。愛のスカートと茄子とゴーヤがお気に入りです。好きなものに触れないまま関わる方法は、きっとたくさんあるんだな。いらないものを押し付けて、何かを成し遂げたつもりになること。その悪循環の先にあるつまらない砂漠。花虫も好きです。愛の正体をつきとめてしまった弟。偽物の愛だと拒絶する夫と本物の愛を信じる妻。自分の感じてきた愛が組み込まれた虚像だったとしても、愛は愛に変わりないじゃん。その時の気持ちは偽物じゃない。
0255文字
seba
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この作品に登場する人物は我々とは異なる習性を持つ。それでも我々と同じように心は動くという共通性には、個人的には興味を見出せない。あれらの奇妙さは、自分と他者との見え方の違いの比喩と見た方が理解が進む。それよりも、作品の趣旨ではないかもしれないが、肉体と精神は一対一関係にないことの不便さを意識させられた。心の状態が変化したせいで体調不良を覚えるとき、原因は潜伏しているため対処のしようがない。もしも不調が明確に身体表面の物理的な変化として顕在化すれば、対処もしやすく自分の不調を正確に認められるのかもしれない。
0255文字
dokuni_san
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私が初めて彩瀬まるに出会った作品「山の同窓会」はこの本に載っていたのですね。 7つの短篇、どれも良かった。特に気に入ったのは「愛のスカート」かな。主人公目線だと結構きついけど、そばにいられる特権を得たのでは、と思ってしまう。
0255文字
ぷら
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再読。とても好みな短編集。 好きな人の片腕を貰ったり(物理)、嫉妬深い蛇になって恋人を丸呑みしたり(言葉通り)、運命の相手の体に花が咲いて見えるけどその正体はアレだったり(ヒエッ)。  異質な生態を持つ人々の恋愛模様が当たり前の事として、ふわりと薄膜が張られた文章で綴られて、とても良い。ずっと読んでいたくなる。 普通の人(私達と同じヒト)の恋愛譚も何編か載っているけれど、私はそうじゃないヒト?達に織り込まれた恋心の方を楽しく読めた。『違う』けど、うん、『そう』よね。
0255文字
てるてる
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なんだこれは。また、がつんとやられてしまった。高校生の時に読んでたら飛んじゃってたかも。自分の想像力の遥か上にあるもの。それでいて根底に流れるものはきちんとつかみ取れる。頭の中にはっきりと像になる。私は読み心地を、温度感と言っているが、それも様々。相変わらずすごい作家さんだなと思う。
0255文字
ライブラリ
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ジョジョの吉良吉影を思い出してしまった
0255文字
けんこう
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0255文字
繭
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現実と非現実の狭間にある静かな狂気に圧倒されました。最後の山の同窓会がお気に入り。女性が卵を産むと朽ちていく独特の世界観と自分の経験がリンクして、不思議な気分になりました。解説もよかった。
0255文字
シュテッケン
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ネタバレ短編集。読み始めてすぐ「あれ、これって村田沙耶香だっけ?」と思わずカバーを外してタイトルと著者名を確認してしまいましたw。それほど突飛かつグロテスクな物語が編まれています。彩瀬まる作品は2作目なのだけど初めて読んだ方は現実的な話だったので、こういう世界観で来るとは予想外でしたが楽しめました。それぞれ「人間」と「命」と「愛」とを主題に置いた作品群は、ただグロテスクな設定や表現だけに目を奪われず、いずれもう一度深く味わい直したい一冊です。
0255文字
nikaikaracoffee
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488冊目 SFのような幻想小説のような作品が続く短編集。人間の生物性のある部分、例えば身体、感情、性別、生殖の設定を特異にすることで、改めて現代現実の私たちの人間性たるものを改めて見つめる話になっている。のだと思うけど、こじつけすぎかもしれない。総じてSF要素もあり、短編であるので読みやすく、面白かった。
0255文字
lisa
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私の中での彩瀬まるの三作品目。発表時期を気にせず読みたいものから読んでいる。相変わらず非現実(と私が思い込んでいた世界)を現実のように描くのがとても巧い。じわじわと侵食してゆく違和感でなく、そもそも現実はこうだったじゃない?と目を丸くして逆に問われそうな感覚。でも時に愛のスカート、茄子とゴーヤ、のような現実と彼女のユニークさも存在するから、よりその非現実が際立つ。でも。でも?どちらも現実じゃないか。どうしちゃったの、私。甘く咽せ返るほどのくちなしの匂いでおかしくなってしまったのかしら。溜息。大好き。
0255文字
瀧本 聡
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予備知識無しで読み始めたら3ページ目でぶっ飛んだ。この感覚、衝撃は初めて伊坂幸太郎のオーデュポンの祈り以来か。短編が7つ。おとなしいのもあるが、4つ目の「けだものたち」でも「ママ、どうしよう、私」好きな男の子を食べてしまった、と娘は濡れた声で訴えたとある。気がつくとからだが蛇になり男の子をすすってたんだと。他に幻想的な愛の世界を描いた作品もある。衝撃の高校生直木賞受賞作。ぶっとばされるぜ。
0255文字
さてさて
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“人のかたちをしている。人だ、と思うとぞくっとする”という千早茜さんの解説が絶妙に物語のあり方を説明してくれるこの作品。そこには、それぞれの主人公たちの内面を見る物語の中に、それでいて、人ではない存在が登場する物語がここには描かれていました。次から次へと展開する不思議な世界に感覚が麻痺しそうにもなるこの作品。人ではないという割り切り感の先に、違う世界が見えてもくるこの作品。現実から少しだけずれた不思議世界が展開する物語の中に誰かを愛するという感情は変わらないことを確認もした、そんな摩訶不思議な作品でした。
0255文字
ぺ
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思いつくまま手を動かして、出来上がった和え物はとてもおいしかった。塩昆布の甘みと、みょうがの涼気と、ゴーヤの風味が深く絡み合い、完全な調和を果たしていた。 こんなにおいしいのに、こんなにすばらしいのに、いらない人に押しつけて無意味にしてしまうところだった。ゴーヤに悪い。すごく、悪い。ビールを開けて、一人でしゃくしゃくと頬ばった。おいしくて、好きで、ただそれだけの理由で食べ続ける。砂粒一つ落ちてこない、清潔でこころぼそい幸せだった。こころぼそいくらいの方が、野菜の味がよくわかった。
0255文字
たか
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★★☆☆☆スカートの話は好き。気持ち悪い話が多かった。
0255文字
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