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完訳カント政治哲学講義録

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孔雀の本棚
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講義録パートのみ再読
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singoito2
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リクールきっかけで、まず判断力批判を読み、やっとたどり着きました。「何故なら美しいもののすべての可能な意味は、美しいもの自体の中に含まれており、他のものを参照しない」P143ようにポリス的な判断についても他を参照せずに成立しうるはずではないか、というアレントの探求の記録。本文と同量の編者の解説もあって、そっちも参考になりました。アレントの他の著作やベンヤミン、アダム・スミスなど参照したい本がたくさん溜まってしまいました。
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孔雀の本棚
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Encounter Scopes ・行為者から注視者への移行と活動と観照 ・共通感覚と歴史の選択 Unclear Next 『精神の生活』『判断力批判』『歴史哲学テーゼ』アウグスティヌス Comments 特殊なものを特殊なまま捉えるとき私は普遍から切り離されていなければならない!
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chanvesa
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解説でも書かれている、判断力が「活動的生活」「観想的生活」どちらに関与するのか(256頁)、というのは問題は見えにくい。講義終盤でまとめられる「感覚の伝達可能性」「共通感覚(趣味)」「構想力」は、土台になる公共空間というフィールドや公開性という原則を前提とするならば、やはり判断力は「活動」の根元と言えるのかもしれない。でもそれは政治足らしめる要素だけであり、これまでの議論と同じになってしまう。後期のアーレントの思想は、アイヒマン「悪の凡庸さ」を克服の面は、西欧思想の絨毯爆撃であるが、一撃性は見えにくい。
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またの名
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「我々が成り行きを見守ってきた才気あふれる国民による革命は、成功するかもしれないし失敗するかもしれない。それは思慮ある人間なら、犠牲を払ってまで行おうとは決心しないかもしれない。それでも言おう、それはこの劇に参加していない全ての観客の心の中に、熱狂と紙一重の、願望としての参加、つまり共感を得る…」とフランス革命を横目に論じたカントにあるのは、距離を置いて嘲笑するシニシズムへの複雑な感情。アレントによれば、舞台上の行為者ではない多くの観客=鑑賞者による批評が意味を持てばこそ趣味判断論が政治哲学へ転用できる。
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考える犬。
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さすがアーレント、というべきか。カントの政治哲学の部分を著作からうまく抽出してる。訳もわかりやすく平易。こういう講義をいつかどこかでしてみたい。
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じょに
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タイトル以外書かれなかった『精神の生活』の第3巻『判断』。これは第2巻『意志』のアポリアを乗り越えるものだとアレント自身が確信しており、また、カントの『判断力批判』を元に構想されたと言われている。カントの『判断力批判』を巡って。講義で語られる内容は読み易く、また理解し易い。アレントの中心的な概念(「公共性」「複数性」)にも繋がってゆき、面白い。
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