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ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか(Kindle版)

感想・レビュー
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takao
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ふむ
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harumi
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ステレオタイプの脅威がどう影響を与えるのかなど、様々な実験とその結果がまとめられた一冊。アメリカの本。無意識のうちにプレッシャーに感じて実力を発揮できない例が多々載っており、ストレスとは計り知れないものだと思ったり。巻末のトランプ政権の話が今のコロナ禍の自粛疲れにもつながる部分を感じられてしんどい。
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fukura
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ネタバレステレオタイプは認知、偏見は感情、差別は行動
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ああああああ
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ステレオタイプ脅威自体は知っていたが、実験空間以外でどのような弊害が出るのかいまいち想像に至っていなかった。しかし、教育現場における着想やエピソードとともにステレオタイプ脅威について説明する本書は、実践的研究者のロールモデルを学習する意味でも役に立った。ステレオタイプ脅威のを払拭するための戦略的アイデアは非常に参考になった。
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K
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ステレオタイプな思い込みで損したり損させたりしてること結構ありそう。先入観なく人間の可能性を信じよう。
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かずえ
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ステレオタイプ脅威を全く知らなかったのでとても勉強になった。差別されていなくても、ネガティブなステレオタイプを追認することを心配してあらゆる分野でパフォーマンスが落ちるとは驚き。しかもそれが無意識下で起こるとは。人は意識に上がらないところでも様々な考え?を働かせているのか…。目に見えず、意識もされないが確実に存在する障害を取り除くのは、非常に難しい。深刻な問題。対策として、増大理論を意識させると良いのが印象に残った。増大理論は色々な面で有効なので、普段の生活でも意識していきたい。
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Ryuoh
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「女性は数字に弱い」というスティグマ(負のレッテル貼り)の実証実験。難しい数学のテストを「これから受けてもらうテストでは、今まで男子学生のほうが女子学生より成績が良かった」と説明して受けてもらった場合、男子学生より女子学生のほうがテストの成績が悪かった。しかし、テストの前に「これから受けてもらうテストでは、いつのときも男子学生と女子学生の成績は同程度だ。結果に男女の性差はない」と説明して受けてもらうと、男子も女子も実際に同程度の成績の結果となった。
Ryuoh

これは明らかに「女性は数字に弱い」というステレオタイプによる女性へのプレッシャーという影響が出ているものと判断される。アンコンシャスバイアスによりステレオタイプの負のレッテルを貼られる(スティグマを与えられる)と、人はプレッシャーを受け委縮し、実力を発揮できないことが証明された一例と言える。

05/11 16:57
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バケツ
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ネタバレ子供であっても"偏見を抱かれている"と意識すると成績が落ちる。努力家であればあるほど、試験が難しいほど、その落下は大きい。この現象は期待されていないから起きるのではなく、「自分の属する集団が世間から抱かれているらしい偏見を跳ね除けたい」という想いが集中を削ぐことで起きる。 改善策は「知性は拡張可能であり、これは学びの良い機会なのだと伝える」「マイノリティの人数を増やして個人の属性への帰着を和らげる」等。 組織に占める少数派の割合なんてテコ入れしても無意味だとよく言うが、案外意味はあるのかもしれない。
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えんど
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最近、自分のパフォーマンスは場所やチーム(人)によって変わるのではと仮設があったけどそのヒントがあった。自己肯定感を高めるのがサバイブするための術かな
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きびたき
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これはお薦め。ステレオタイプという色眼鏡で見られることによって、人の実力発揮がこれほど妨げられるとは。しかも、実際に色眼鏡で見られなくても、「そう見られるかも」という不安だけで成績等がガタ落ちになってしまう。多様な心理学実験により、そのことがきちんとデータで示されているため、本書の言うことには説得力がある。対処法も示されており、私も自分や周囲の人に試していきたい。惜しむらくは、この本の物理的な読みにくさ。ページの紙に光沢がありすぎて、もともと細い字体が光の中でさらに薄れ、読みにくい。紙質って大事なんだね。
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つっきーよ
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ステレオタイプを意識することにより、プレッシャーを感じ、本来の力を発揮できなくなる。これは、差別とは違いあくまで本人がどう感じているかである。 興味深いのは、努力をしている人ほど、ステレオタイプの罠にかかりやすく、ステレオタイプを認めたくないという思いが、強いがゆえに必要以上に努力したり、緊張したりするからではないだろうかと語っていた。 基本的な解決方法は成長マインドセットと同じ。成長マインドセットを身につければ、ステレオタイプの罠も解消することができる。
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えんじ
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ラジオで紹介されていたので購入していましたが、ようやく。例えば工学部に女性が少ないのはなぜか。といった疑問への答えの一つが書かれてますが、統計データ、グラフといったものは出てこず、エピソードでどんどん語られていくので、ちょっととりとめがない印象。そこを翻訳がかなりフォローしています。
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yyhhyy
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プレッシャーを与えられると弱い、ということを特にマイノリティへの社会的偏見関連に於いて集中的に大学生で確認してみた本。
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kotakota
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世の中に存在するネガティブなステレオタイプ(女性は数学ができない、黒人は知力が低い等)に晒された人は、「周囲の人がそんなこと思ってなかったとしても」パフォーマンスを低下させてしまう。「ステレオタイプ脅威」と名付けられたそのプレッシャーの影響と本来持っているパフォーマンスを発揮させるための対処法について豊富な研究で示した本。
kotakota

女性の例でいうと、ある女性が「女性は数学が苦手」というステレオタイプ脅威の下、数学テストでパフォーマンスが発揮できない状況が長期的に続き、ついにはそのステレオタイプを内面化してしまうことで自ら能力を伸ばす機会を避けてしまい、皮肉なことにそれがステレオタイプを補強する、みたいなことが色んな集団色んな能力で起こってるとしたらすごくもったいないと思ってる。こういう人間の可能性を妨害する思い込みや考え方には昔から強い抵抗を感じる。

01/02 15:19
kotakota

思えば、僕がケーキ焼くのも「お菓子作りは女性の趣味」っていう一昔前のステレオタイプに抵抗する気持ちもあったのかもしれない。

01/02 15:19
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aoyami
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あらゆる人間にはアイデンティティがあり、アイデンティティがある限りはそれに対する社会的なイメージがある。自分が所属する集団へのネガティブなイメージを内面化することがいかに自尊心とパフォーマンスを下げるかがよく理解できた。また、アメリカ社会における黒人やマイノリティの立場が細かく生々しく書かれていたので、生きづらさがこれほどなのかと胸を痛めた。ともあれステレオタイプに反することをしていて、真面目であれば人ごとじゃない。個人的にも社会的にも改善できる対策が提示されており、少しずつでも変化していければと思った。
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中川 勇也
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★★★☆☆ 内容自体はおもしろい、が、何パターンもの調査結果の羅列がくどい
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kanagu
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大見出しと前文、あとがきをちょろっと読んだ。 「ステレオタイプ疲れ」、「良識的な人間であろうとすることの疲れ」はすごく共感できるところで、印象的だった。 ステレオタイプからくる脅威を克服するためには、他者との違いなどに対して学ぶ姿勢を持つこと。
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nranjen
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ステレオタイプが実際どのように作用し、実力を発揮するのを妨げているのかを、数々の教育現場における実験から明らかにした本。ステレオタイプというか、親からの刷り込みであったり(身近な人によるもの、なにかしらのきっかけによるのかもしれないけど)根拠のない固定観念に人というものは(少なくとも私は)とらわれてしまいがちなのかもしれない。上記実験と比べるとボリュームはかなり少ないが、その対処法として、自己肯定感をあげることに、取り組んでみたいと思う。
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Risa Shimowada
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非常に面白かった。ネガティブなステレオタイプに追随してしまうという恐怖が意識してなくても血圧に現れたり、そんなに影響あるかな?とも思ったがそればかりを考えてしまい、使えるワーキングメモリが少なくなるからという説明は納得。それであれば日々誰にでも起こる。一方でそうなる理由が日本人であればネガティブなものであってもそのステレオタイプ期待に応えなければというプレッシャーが強いと思うがその点は本書では全く問題にされていなったので国民性で違いそう。全体として前向きに書かれた本で良かった
Risa Shimowada

米国黒人がどこに行ってもここは黒人一人だけ、と言うのを気にしすぎと思ってたが、米国はそういう世界だからかと腹落ち

10/12 19:14
Risa Shimowada

環境自体が変わらなくても考え方や性格を変えなくても安心感を得られれば脅威はなくなるという話は希望があって良かった

10/12 19:16
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サリー
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ネタバレステレオタイプとはなにか、よく聞く言葉だけどあまりよくわかっていなかった。思い込みやレッテル貼りでパフォーマンスが変わってくることはよくわかりました。 残念だったのは著者が黒人だからかもしれないけど、ステレオタイプの考察が人種差別の問題ってところに偏りすぎてるところです。
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ポルポ・ウィズ・バナナ
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「ステレオタイプ脅威」は人種間ジェンダー間のみ発生するものじゃなくて、例えば「都会/地方」でも存在すると思ってるんで(同じ勉強量でもそこには絶対に差があったり、特定の文化的シーンの形成にも絶対に影響を及ぼしているはず。同好の士がいない場合は本著が述べる黒人コミュニティの非連帯性と同様の作用が働きクリティカルマスを形成できない)それを科学的に検証されてて面白かった。
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エリク
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今日の社会においても、過去から培われた経験則によるステレオタイプは存在し、ヒトは概ねそれに従って行動していることが多いことがわかった。 特に日本における女性のリーダーへの登用率の低さはそれを顕著に示していると思う。 我々は、今日の多様性の社会にいきる人として、一人ひとりの個性を見つめ直す必要があると感じた。
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matsu
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今年ベスト級に面白かった。NBAにおける白人、大学におけるマイノリティなど、集団における少数派が周囲から受けるステレオタイプ的な偏見が成績などにどのように作用するのか?そしてそのような不利にどのような対処をすれば改善が見られるのかを示している。勉強になりました。
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RISK
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ステレオタイプに嵌ってはいない、と証明したい優秀な人ほどステレオタイプ脅威に力を削がれるという哀しさ。自分には複数のアイデンティティがあって環境のせいでその1つだけが今気になっている、その刷り込みを一旦忘れる方法があれば、いつでも力を発揮できる。ステレオタイプを意識させる機会を減らす、ステレオタイプが少数にならないようにするなど周囲も気をつけないといけない。知性は拡張できる。自分の大切な価値と、それがなぜ大切かを思い出す「自己肯定化ナラティブ」は自力でも有効か?
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wuhujiang
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そこそこ文量があるが、主張したいことは明確。ある分野でステレオタイプを持たれている人は、無意識のうちにそのステレオタイプに影響されて、テストの結果やスポーツなど特定分野でパフォーマンスが落ちる、あるいは特定の行動をとってしまう。上記のうち、いくつかの事象については解決の糸口を提示してくれている。 (知能テストを「一種のパズル」と説明することで、通常低いはずの黒人生徒の点数が上昇し、人種間の成績格差がなくなるなど)。しかし、無数にあるこの類の課題にどう立ち向かうか、まだ模索が必要そうだ
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P93「アメリカの高校のカフェテリアは、生徒の座る場所が人種によって明確に分かれている」  映画を見ると刑務所では人種で分かれて座っているが、高校までがそうとは知らなかった。
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すぱこ
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昨日、Netflixの「13 th 憲法修正第13条」を観た。アメリカの人種差別主義の根本的な問題を扱ったノンフィクションで、現在のアメリカの抗議活動を知る上でとても役に立った。そして、この本は、さらにその事を考えるのに役に立つ本だった。作者は、社会心理学的にステレオタイプとそのステレオタイプが引き起こす心理的影響について解説していく。とてもよい本だった。作者自身は、アフリカ系アメリカ人。自分のアイデンティティも含めて、女性へのステレオタイプ、貧困社会のステレオタイプについてとてもクリアに説明してくれる。
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