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ヘーゲルの精神現象学 (ちくま学芸文庫 カ 10-1)

感想・レビュー
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coco
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『精神現象学』の翻訳者金子先生による入門書。講演録がもとになっていることから口語体で読みやすく、日常的な事例を用いつつの解説は大変分かりやすい。ヘーゲル自身の思想に即した内容はもちろん、この限られた紙面の中でちょくちょくヘーゲル批判(マルクスやフォイエルバッハ、あるいは金子自身によるもの)まで取り上げられているのも興味深い。
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うえ
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「ヘーゲル哲学にはもとよりヘーゲルという個人の個性からくる偏りがあります。しかし、「絶対者は主体である」という近代哲学の基本的なテーゼを明確に自覚し、これを証明しようとしたものとして、明らかに近代哲学の完成です。したがってヘーゲル以後の哲学者のうちで、オリジナルな思想をもった才能のある人々はみなヘーゲルへの反抗において自己の思想を形づくりましたが、いずれも観念論に反対するということを主目標にしています。最近の哲学用語でいえばDasein、即ちそこに現にあるものでなくてはいかなるものをも承認しない」
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Oage
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この本で、ヘーゲルの『精神現象学』の何たるか分かった。カントの純粋理性批判では、感覚→悟性→理性と認識の形式が段階的に示されるが、ヘーゲルでは、この認識の段階が、人類の歴史とも照合される。感覚ならば古代、東洋だとか、理性ならば当時の現代とか。 つまりカントでは、認識の構造が、普遍的な形で静的に示されるわけだが、ヘーゲルでは、これらの認識が歴史の運動として動的に提示されていく。加えて、カントでは純粋理性、じっせ理性、判断力と別々に示された議論が、ヘーゲルの精神現象学では一括体系として示される。
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よしくん
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『精神現象学』の厄介な所は、話が一見脈絡も無くポンポンと飛び、更にカントを批判したと思えばまた古代ギリシアに話が戻るなど、歴史もグッチャグチャに見える所だ(頭の凄く良い人の話は、凡人にはそういう風に聞こえる事が多いけれど)。本書はそんなヘーゲル 大先生の御言葉を凡人にも分かるように、一本筋を通してくれる名著。ヘーゲル の主張をシームレスに最初から最後まで繋げてくれる。噂に違わぬ名著だと思う。悪名高い「ヘーゲル 語」も極力避けて叙述してあってわかりやすい。絶版になっていて、入手が多少困難なのがとても残念。
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KN
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わかりやすい。おすすめ度100
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土曜の朝
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ヘーゲルの「精神現象学」入門書2冊目。なんとか通読したものの、半分も理解できず。入門書ですら理解がおぼつかないため、ヘーゲルが西洋哲学の最難関であるというのも頷ける。
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いちもく
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😆
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寺尾蛙太郎
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『精神現象学』についての講義の資料をもとに書かれたもの。口語体で書かれているため親しみやすいが、口語体特有の読みにくさも抱えている。 長谷川宏の入門書よりも説明が細かく、初読の時はたまに話が追えなくなった。さきに長谷川本で勉強した後に読むと、理解しやすくなるのではないだろうか。 ヘーゲル哲学で私が好きなのは「意識」の段階についての議論だ。この段階から倫理(人倫)や社会の話へと話が広がっていくと頭の中で靄がかかってしまう。二冊入門書・解説書を読むと、何がわからないかが明確になってくる。楽しくなってきた。
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hidehi
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意外と面白く読めた。ヘーゲルおじさんの”世界とは何か”講釈なのよね。今あるこの世界はどのように今あるようになったのか、を渾身の力をこめて理解して、講釈師よろしくヘーゲル流の語り口で伝えてくれる。西田幾多郎なども結局はヘーゲル流の言葉使い=問題設定からそう出れてはいないのがこういう解説を読むとよくわかる。本物よりこうした解説本の方がコンパクトで流れが捕まえやすいように思った。”絶対精神”くんの冒険譚としてメタフィクション的に読むのも面白いかも、ですね。
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これらの時代
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再読。久しぶりに目を通してみた。最良の入門書だと思うが、今読むと気になる点もある。特にキリスト教の三位一体構造を強調しすぎている。啓蒙主義の無神論、ブルジョワの発生、フランス革命の媒介なしに、キリストの神性の人への《受肉化》という表象で、絶対精神へ至る宗教のディアレクティークを強調すると誤解を生みやすい。絶対知とは歴史(対象意識への主体の働きかけ=労働=闘争)そのもの。神が降りてくるのではなく、いわば転倒していた《人間=奴(隷)》が引きずり下ろした。世界内存在する現存在として、彼岸の廃棄であったのだから。
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tamioar
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分かりやすいが、いかんせん文体が古い。
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またの名
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批評する側は学会や世間の水準を高めるため良いものを良いと指摘してるつもりだが「俺の方が専門家で詳しいからな」「地位を恵まれない俺ですら知ってるのに大学教授が知らないとはw」と実は思っていたり、若人のミスを見逃すとき自分がいかに寛容なヒューマニストかを誇示する優越意識が働くといった精神的動物の国の欺瞞の説明などが、とても明快な解説。対立していると思われた主体と客体が根底では同じであり主体は実体でもある弁証法の思考において、誠意と欺瞞、善と悪はいつでも相互転換し得る相対的対立にすぎないこともすぐに理解させる。
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ラウリスタ~
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ヘーゲルが近代哲学を完成したというのは、唯一で絶対なキリスト教の神髄までをも説明するような体系を打ち立ててしまい、それ故に「いや、でもそれキリスト教におんぶにだっこじゃん」という19世紀末からの批判を必然的に呼び覚まし、時代を変えたから、ということでいいのかな。学校の先生達に向けてこんな話して、よく受講生が長く続いたなあと思う。
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check mate
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ヘーゲル研究の泰斗・金子武蔵博士による連続講演の記録。南佐久の小中学校教員に向けて数年にわたって語ったのだとか。水準を落としていない。究極最高のヘーゲル入門だと思う。
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田中角栄
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「2 主と奴」奴が主に依存するように、主もかえって奴の個別性に依存している。主の享楽における無限性はやがて失われるが、奴は労働における知識や技能の習得よって無限性を得、存続する。とても解り易く無限性における相互承認を解説されています。現代でも全く色褪せない素晴らしい考えです。全体を通して読みやすく、本当に名著です。「哲学薀蓄本」には無い、自分の血と肉になってる感覚が味わえると思います。次は解説書では無く「精神現象学」を読んでみたいです。
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パット長月
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何と三月も掛かってしまった。「精神現象学」に三月ならわかるが、「ヘーゲルの」に、である。週末に手に取って数ページ読んで、「ふんふんなるほど」なんてことを繰り返していた結果だが、それはそれでおもしろい体験だった。もちろん、そんな読み方だから、内容がわかりましたといったら、それこそ金子武蔵先生に失礼だ。しかし、ヘーゲルの哲学が、これほどまでにキリスト教にとっぷり浸かったものだったとは驚きだった。弁証法と三位一体の関係なんて、教えてもらわないとわからない。「現象学」という本は結局キリスト教解明の書だったんだね。
Koning

逆に西洋哲学をキリスト教抜きに考えるってかなり無茶だろという気もしなくもなく

11/16 19:24
パット長月

確かに。キリスト教に限らず、哲学者って宗教つきぬけて哲学に行っちゃった人が多そうだもんね。

11/17 21:58
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josch-nein
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精神現象学訳者の金子武蔵による数年間分の講演をまとめた本。かなりわかりやすい上に金子訳精神現象学の訳注と連携してるので便利。少し古いけど全然気になりませんでした!
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hitotoseno
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『精神現象学』の論旨全体に機能している三位一体構造(トリアーデ)を見抜いた上で、たとえば個別的なものがいかに特殊となり、さらには普遍的に至るのか、といった歴史的な進展具合を原典に沿った流れで事細かに「説明」してくれる良著。解説書は往々にして対象に影響を受けてしまい叙述もまた相手の文体に似通ってくるものであるが、これほど典型的な影響例もなかなかあるまい。もちろん良い意味で、だ。だってヘーゲルだって対象に向かう中で主体もまた変わる、といっているのだから――その点『現象学』に影響されるのは極めて正解なのである。
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白義
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古典にして、ヘーゲル入門最良の名著。ぶっちゃけ、最近の新書とかより遥かに丁寧でしかも分かりやすい。日本初の精神現象学完訳者だからこそ出来た、徹底的にして正確無比な精神現象学入門。精神現象学にはヘーゲル体系が入っているので、結果的にヘーゲル思想全体の導入にもなっている。この分かりやすさは、竹田、長谷川も超えたかもしれない。金子、長谷川どの訳でも精神現象学は難物だが、お供にというなら金子の入門書が一番いいと思う。精神現象学本体は誰の訳でも気に入ったものでいいです
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home alone
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弁証法で精神現象学の構成を、解釈したもの。自分では、弁証法による解釈が上手く出来なかったので、この本から得るものが多かった。精神現象学と共に読むと良いだろう
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アレ
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こんなにわかりやすいまとめがあるとは
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