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マックス・ウェーバー-近代と格闘した思想家 (中公新書)

感想・レビュー
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Die
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むずかった。読む土台が足りなかった。言い回しすら理解できない所多数。入門書みたいなのに。
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ねじ
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ウェーバーがどのように読まれてきたか、日本での受容の特殊さ、などは初めて知ったし、とても興味深かった。現代の日本のわたしはたぶんニーチェ的に読みそう。粗さもあるけど、作者もそれを分かったうえでの粗さなので、まあまあ、かなー。全然ウェーバー知らない状態で読んだらウェーバーに対してあんまり興味持てなさそうだなとは思った。
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biron
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『職業としての政治』が面白かったものの、この人何した人?というレベルなので、読んでみた。自分の、このあたりの歴史や政治の知識不足が原因なんだけれど、読み進めるのが苦痛だった。ヴェーバーの人となりに切り込んでないことと、そこ説明くわしくお願いってとこが固有名詞で終わってるのが残念。ロールズの新書は楽しかったんだけどな。
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ほなみ
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再読本。色々社会学の本読んでて、やっぱりマックス・ウェーバーの名前が沢山出てくるから、改めて読んでみた。 彼は宗教にも造詣が深く、そこから資本主義との繋がりを見出したのは人類史に残る偉業だと改めて実感した。 官僚的組織を理論化したことで、ナチスの残酷さやソ連の社会主義まで説明をできるような理論まで。日本でもこれほど長く語り継がれるのは、彼の宗教と社会の関係性を理論化したことの偉大さの標であるような気がする。 次は「プロテスタンティズムと資本主義の倫理」を再読したくなった。
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デンプシー
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こういう新書は、著作の背景や著作同士の繋がり、他の人物との関係性を指摘しながら、その著作者の立体像を浮かび上がらせてくれるから良い。形式合理性と実質合理性の話は、相対主義批判に繋がるようで、面白かった。また、ちょこっと触れられていたロマン主義についてのシュミットの批判は、ムフの提唱するポピュリズムにも近いものを感じた。
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のん
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欧州で始まった合理化・近代化は普遍的なものなのか。
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dinsmarkuniv
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伝記・評伝を読むという読書の仕方。人を知るということは、その人の考え方や価値観を知ることでもあり、その人が生きた時代やひいては歴史について知るということでもある。
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沖縄電鉄社長
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生涯を通して、著者の専攻である政治学を中心に、ウェーバーの多岐にわたる研究を取り上げ、その射程は日本にも及ぶ。
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dexter4620
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『マックス・ウェーバー』の半生を紹介する本ながら、ヨーロッパ近代の思想家たちとの関わりを知る事ができる一冊。彼の思想を掘り下げるのではなく、浅く広くといった印象。入門編としては有益な一冊だと思うが、彼の思想を読み込むにはその著書に当たる必要があるだろう。
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ケイトKATE
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ドイツを代表する思想家マックス・ヴェーバー。2020年に没後100年を迎え、中公新書から野口雅弘の評伝が出版された。野口版は、ヴェーバーの思想を中心に書いている。ヴェーバーが生涯に渡って考えたのが、近代社会における合理性と官僚制の危うさである。ヴェーバーの思想は、右翼からも左翼からも批判されていたのは意外であった。本書では、ヴェーバー全集が最も注文されたのが日本だったそうで、ヴェーバーの強い影響力があった。これは、日本がドイツと同じく近代化が遅かったのと、国民性に類似点があったからであろう。
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montetsutsu
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ドイツの思想家、マックス・ウェーバーの生涯をその代表的業績に絡めて解説。学生の頃、「職業としての政治」の岩波文庫版を買ったなと思い出したけど、読み終えてすらいない身にはなかなかヘビーな内容。ドイツのワイマール時代に結構重要な役割を果たしていたというのは知らなかった。スペイン風邪で亡くなって、その後のナチスの台頭に立ち会わなかったのはもしかしたら幸せだったのかも。同時期に出た岩波新書のほうも早く読まないと。
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でら
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ゼミの教材として読了。思想家というもの自体が非常に抽象的であるため、それらの思想を理解しきることはできないと思うけれど、その一端は感じることができた。
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バイオ燃料
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知っているようで案外知らない人物なので。岩波新書のものと悩んだが、ウェーバーの読まれ方、与えた影響力の方が気になったので本書を選択。結果、読んで良かった。ウェーバーの代表作の内容は軽めだが、その時代背景と社会との結びつき、インパクトは伝わる。周辺人物が様々に登場するので繋がりを意識して読むと良いだろう。個人的には、訳語の違い、日本での読まれ方、今の時代にウェーバーを読む意味を本書で知れたことが良かった。割と平易な文章なので、周辺知識を付けるための準備運動にはうってつけの本だと思う。
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すっ
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ロールズの新書を読んだのをきっかけに手に取ってみたものの、政治理論周辺の知識不足のために難解だった。ただ、これでめげずに他のものも読んでいきたい。
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ちー読
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プロ倫読んで面白かったので、読んでみました。でも、マックス本人には興味無かったみたい。これからプロ倫読む人にはオススメです。
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わたぼう
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マックスウェーバーが理想としたのは、主体的な人間であり、官僚制に迎合する人間ではない。ただし、100年を経過した今も、官僚制の問題点は解消されそうにない。
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いとう・しんご singoito2
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読友さんのレヴュきっかけ。忖度やら公文書偽造やらの新しい話題に触れたり、カフカやリルケに触れたりと読者を上手に引っ張っていってくれる心憎い一冊。ヤスパースやハイデガー、ハイゼンベルクらの色々の時代背景が詳しく分って、彼らを理解する上でも参考になる。読んで良かった本です。
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oooともろー
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生涯をたどりながら大まかな思想にふれる。日本での研究のあり方が世界的には特異だということは知らなかった。近代をどう考えるのか。今でも一つの参照点として有効。
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aki
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ヨーロッパの近代(資本主義、デモクラシー、自由など)と格闘した思想家という視点からのウェーバーの伝記。様々な学者や作家などと比較することにより、ウェーバーの思想の特質がわかりやすくなっており、著作に取り組む際の指針にもなり得る入門書でもある。ウェーバー自身の問題意識の変遷を知る上でも学ぶことが多い。日本におけるウェーバーの受容に関する論述が良く、ある時期の日本の人文社会科学を読むときにも参考になる。脱魔術化や鉄の檻などのよく知られている用語の分析も興味深く、古典ゆえの思想の豊穣さが感じられる。
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tk
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ウェーバーをめぐる評伝というよりも、エッセーと言った方がよい本。著者の思いつくままに、いろいろな論者のテキストとか思想が連想ゲームのように並べられている。ウェーバーの思想の全体像や発展がこの本で分かるかといえばそうでもない。著者の関心は、どうも「翻訳」にあるようだ。日本独特のウェーバー受容から距離を取って、「職業」を「仕事」と訳してみたり、「心情」を「信条」と訳してみたりする。距離を取ろうとするのはよいが、それに代わる像が作れていないから、全体として漠然とした内容になっている。
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bunbunsakusan
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「古典と呼ばれる本は、その時代のコンテクストが失われてすら、読み継がれる「余地」があるから古典になる。」(p.253)
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ちまき
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ウェーバーが多方面からヨーロッパを分析していたのはわかったが、それをうまく頭で統合できなかった、、まだ勉強が必要。
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朝ですよね
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ウェーバーの思想がナチズムに繋がったという評論はよくあるが、硬直化した官僚組織と小党分立で何も決まらない政治でたまたま首相になったのがヒトラーというだけで、直接の繋がりを見るのは早計である。日本のウェーバー研究が世界的に見ても進んでいる理由は大塚久雄や丸山眞男の影響がありそうだが、これらは奇妙な独自研究といった見方もできるようだ。「価値自由」「脱魔術化」「責任倫理と信条倫理」といった概念の説明も参考になった。
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太田左衛門大夫
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本邦でのウェーバー受容、きちんとしたものはどこかに書いていて、ここでは略述なのであろうが、たいへん興味深かった。
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紫峰
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マックス・ウェーバーの生涯に触れつつ、思想の変遷を解説した本。入門書として購入したものの、ちょっと敷居が高かったかなというのが正直な印象だった。マックス・ウェーバーは多くの研究を行っており、多方面から引用されるが、本書は政治学中心で、資本主義の考察に関する記述はあまりないので、その辺は注意が必要かな。
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ゆるり
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プロ倫を最後まで読めたことがないので、とっつきやすくなったらいいなと思って購入。残念ながら一回もった苦手意識は簡単には減ってくれません。字面を追いかけるだけで精一杯でした。まえがきにある、世界で広汎に読まれているわけではない、という部分にはびっくりしました。論理学読んで、西洋モノを読む土台を作ったあとに、気が向いたらまた読むかも。
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Nさん
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2020年刊行。宗教社会学・政治理論を中心に、社会科学の巨人ウェーバーの生い立ちと主要概念を解説する一冊。ウェーバーの思想の持つ現代的意義を考察する。その際に、様々な学者・芸術家などの引用を用いて対比させたり関連付けたりしている点が特徴的だ。「行為論」「価値自由」「理念型」「責任/信条 倫理」「資本主義を生んだプロテスタントの逆説的転換」の解説の他、「職業/仕事」や「鉄の 殻/檻」など、翻訳の言葉の選択の違いが受容に与える影響にも言及。また興味深いのが、日本独自のウェーバー解釈だ。(→続く)
Nさん

ウェーバーの近代観を肯定的にみる「大塚久雄パラダイム」が日本におけるウェーバー理解のベースになっていたようだ。大塚は「社会主義革命に先立つブルジョア革命」という文脈(講座派)で、マルクスとウェーバーを共に受け入れる考え方を説いた。その後、山之内靖らがウェーバーとニーチェの親近性に注目し、近代観を肯定的にみる大塚のパラダイムを批判したという流れがあるようだ。確かにウェーバーを「求道者」と見立てるのは少しピュアな受容だとも現在では思ってしまう。(→続く)

04/19 19:17
Nさん

それら日本でのウェーバー受容の流れはかなりの独自的な展開であったようだ。そもそも、ドイツでは「大塚久雄パラダイム」はなく、当初からニーチェとの繋がりも意識されていた。更には、ドイツでは「なぜ日本で、それほどまでに熱心にウェーバーが読まれているのか?」という研究さえ存在している。これはとても面白い研究テーマだと思う。かつて夏目漱石が指摘した、外発的たらざるを得なかった日本の近代化のように、日本の社会科学も外発的たらざるを得ず、近代化理解における「求道者」をウェーバーに求めた顕れだったということだろうか。

04/19 19:19
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うーひー
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ウェーバーの行為論や、信情倫理/責任倫理、官僚制といった主要概念の概説書というよりは、ウェーバーの生涯とのその中での知的成果物を時系列的に整理した本。ウェーバーの理論や発言(特に彼のナショナリズムや、信情倫理/責任倫理の概念)を理解するには、ウェーバーがどのような時代背景、時代的意図をもってそれらの発言したのかを理解する必要が不可欠だったので、その点勉強になった。アーレントによるウェーバー批判や、シュミットとの連続性、またカフカによる官僚制のアナロジーなどは面白かった。
Ra

あ、すまん、世間が切断させて理解してるってことでした。

03/02 12:17
うーひー

そういう意味ね、それは本当にそうだわ

03/02 23:38
4件のコメントを全て見る
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トキ
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マックス・ヴェーバー/ウェーバー没後100周年となった2020年において、彼に関する新書が岩波書店と中央公論から出版された。両書籍を読むと、叙述の観点や内容、評価の違いに小さくない距離があることが分かる。前者を先に読んだ私にとって、後者(本書)は読みやすかった。というのは、著者はウェーバーの作品と伝記を結び付けながらもその評価には慎重である。ナショナリズムという点で「ドイツの独裁」と簡単に同一視することはない。逆もまた同じことが言える。同全集に依拠しながらここまで変わる。本書が同時に出版されて良かった。
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hurosinki
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ウェーバーのテキストだけでなく、関連する人物や当時の状況を通してウェーバーを理解する。官僚制の見えない面を洞察したカフカ、ウェーバーの予言通り宗教的動機付けを離れて空虚に自己展開する資本主義を描くフィッツジェラルド、異なる価値を混ぜ合わせる「統一体」概念を批判して諸価値の対立を強調するウェーバーの方法論に強く影響されたシュミット、ウェーバーの暴力に重きを置く政治理論の対極に立つロールズ、ウェーバーの複数の合理性という理解と対照的に理性を近代的な意味に限定したフランクフルト学派等々、錚々たるメンツが登場する
hurosinki

心を病んだ末の自己分析としてのプロテスタンティズムの研究という観点も面白い。 ただ合間合間に挟まれる床屋政談は蛇足の気がある。日本の遅れを近代ヨーロッパとの対比の上で問うというカビの生えた日本的受容をリバイバルすることを意図しているのか、ウェーバーの思想を身近に理解してもらうためにあえて卑俗な現代政治に引きつけているのか、それとも現代政治の問題を糾弾するためにウェーバーのテキストを曲解しているのか。どうもよくわからない。筆者と波長が合う人にはオススメ。

02/21 14:01
0255文字
ら
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半分まで読んだ。時間があるときにまた読む
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フム
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没後100年を意識して刊行された2冊の『マックス・ウェーバー』中公新書の方も図書館に見つけて、読まないわけにはいかないような気持ちになって借りてみたが、とても勉強になりよかった。政治学者である著者が主として宗教社会学と政治理論に重心を置いて、ウェーバーの生涯と著作を紹介している。その中で現代起きていることに照らしつつ、ヨーロッパ近代を問い直す、という著者の問題意識が各所で感じられ興味深く読めた。西洋と東洋を区別する思考をオリエンタリズムと名付けたサイードの考察はウェーバーの西洋中心主義の克服とも言える。
フム

東洋と西洋を比較することによって西洋の優位を見てきた近代的価値観を問い直すことは、近代的価値観そのものが揺らいでいる今だからこそ必要だと言うのが著者の考えだ。また、ウェーバーに批判的だった思想家としてアーレントについても書かれていた。とは言いながら、組織の歯車に過ぎなかったと自己弁護したアイヒマンの官僚的な思考はウェーバーの有名なメタファー「鉄の檻」であって、二人はその点で認識を共通していると論じている。なるほどと思った。

12/06 01:01
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シッダ@涅槃
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メニューが豊富で、厚さの割にてんこ盛り感がありかなり満腹感、満足感がある。ただ、「あとがき」にもあるように深堀感は足りないかもしれない。文学的な領域(カフカ、フィッツジェラルドなど)にも言及しているため親近感があり、読みやすい面もあった。何度も現在の時事風潮にも寸評があり、ウェーバーの理論をベッタリ寄り添うわけにもいかないとしながらも、生きられた理論だなという感想を持つ。自民党の新憲法人権定義はクソ。
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n_aizawa
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岩波のそれがいわゆる伝記であるのに対して、こちらはウェーバーと関わる人や連想される思想、日本での受容への言及が充実。そこが面白い。「最晩年のピアニッシモに至るまで」(216頁)というウェーバーの言葉が素敵だ。
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爆撃project
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日本との関係性をしっかりと添えて、ウェーバーの一生を追っていく。
0255文字
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