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小公子 (新潮文庫)

感想・レビュー
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まつゆきそう
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何度読んでも面白い。王道の物語。親しく言葉を交わす家族も友もおらず、伯爵は痛む脚を抱えて一人で広くて暗い部屋に閉じこもっていた。このまま遠くない未来人生を閉じてしまうのかと諦めににた心境だったはず。そこへ飛び込んできたまばゆい輝きが孫のセデーだった。伯爵は今まで通り誰も近寄らせず閉じこもっていることもできたはずだが、少しずつ自分のやり方を変えていった。このまま老いて死んでいく前に、なにか楽しいことをしたかったのかもしれない。自分を変えてセデーや夫人を迎え入れた伯爵の勇気に拍手!
0255文字
やまぶき
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ネタバレ図書館。セドリックはずっと変わらず、セドリックによって周囲の人々が変わる話。子供の頃に読めば楽しかったのかも。話の面白さやセドリックの愛らしさより、教訓めいた話だったという印象が強い。セドリックは大人の思う愛らしい子ども偶像。現実味のない子供。あとがきで、小野不由美さんが子供の頃の愛読書と知って納得。十二国記の泰麒はセドリックと同じ話し方だった
0255文字
misa
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胸がいっぱいになった。たまにこういうの読まなきゃいけないな。川端康成の訳も美文でうっとりする。人や世の中がどうあれ優しさと親切心を自分の中心に持てたらどんなに素晴らしいだろうなぁ。ディックとポップスさんの友情の手紙にうるっとした。
0255文字
L_apis
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大好き!!セドリックの純粋さが全編通して損なわれることがないところが好き。子供らしいたどたどしさとか、頑張って背伸びして話している様子とか、子供特有の可愛らしさがありありと伝わる翻訳も素晴らしい。英文だとこんな様子までは読み取れないから、翻訳の素晴らしさがわかってさらに最高。
0255文字
ちるちる
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ネタバレセドリックは太陽。 ものがたりにもう少し続きがあれば、おそらく伯爵とホップスさんは良き話し相手になるんじゃないかと..... ホップスさんの最後のセリフには笑わせてもらいました!!
0255文字
Y田
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ネタバレ圧倒的…素直さ!信じる力、信じさせる力!…ざわ… みたいな、そんなきもち。こういう事、あると思う。世の中の人は皆んな良い人なんだって思うと本当に皆んな良い人になるっていうような。「本当にそう信じ込んでる」からそうなるんじゃないかな。いや勿論、間違えたら騙されるかもしれんけどさ。それでも、生きてて忘れてしまう「素直さ」を思い出せたのは間違いない。心あったまる話でした😊 ◆あと、このコは大きくなったらドストエ『白痴』みたいになるんじゃないかって思ってる。
0255文字
ちゃちゃ
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セデ―に会いたくなっているということは、相当自分、弱ってるなあ。セデ―様、今回もありがとうございました。世界が全てこうなればいいのにね。涙
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tomo
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ネタバレ「小公女」は知っていましたが、(アニメにもなってたし)絵本で読みました。「小公子」は初めてでした。なんでしょう、この聖人君子みたいな子は。 人の善性しか信じていない。 それが全部いい方向に向かっている。 周りのみんなの心を変えましたね。 頑固な伯爵までも。すごいと思います。エロル夫人は立派でしたね。
0255文字
彌月
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曇りなき眼の子供。いくら母親に善く育てられてもこうはならないだろう、という…天性ですかね…。まぁでも物語なので、これでいい。大人になって、善悪も見分けられる人になれれば更に良い。
0255文字
たつや
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先日読んだ「小公女」の流れで、なんと、訳が川端康成で驚きました。物語もセドリック少年とおじいさんのドラマティックな作品で感動しました。古典にはまだまだ、こんな名作がありそうで、発掘が愉しい。
0255文字
金吾
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◎大好きな話です。特に偏屈だった伯爵がセドリックに感化されていく部分が好きです。英米の互いのイメージも面白いです。
0255文字
ちょび太郎
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小公女の話は覚えてるのに、こちらはさっぱりだったのと、帯の小野先生の文章に惹かれて読んでしまった。主人公のセディが心優しくて、純粋で、可愛い。口調も訳のせいだとしても可愛い。偏屈じいさんの伯爵が陥落していくのが面白いし、ちょっとした波瀾万丈もドキドキした。あのやさしい子のおかげで不思議な縁ができたり、人生が変わったり、面白かった。
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kashiha
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初読。頭に残る小公子セディのイメージは、ハウス名作アニメ劇場から得たものでした。ありがとうハウスさん。アメリカの庶民として生まれ育った小公子が、イギリスの伯爵の後継者として見出され、気難しい伯爵に引き取られる話。小公子は姿形も行儀も良く、明るくて物怖じもしないので、爽快な小説となっている。私には弟がいるが、元気かつ暴れん坊だったので、小公子みたいな男の子は夢の産物ではと疑っており、本まで手を出さなかったと思い出した。十二国記の泰麒は小公子の影響を受けていると知りミーハーで手に取ったが、読めてよかった。
0255文字
またたび
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最初は川端康成御大の文章の句読点の多さが気になって時間がかかったけどなれるとどんどんバーネット節に引き込まれた。超かわいいセドリックとママと伯爵の感動話でもあるんだけど、後書き読むとアメリカ✕イギリスの漫才というかコントのような笑い話の面もあるんだろうな~。最初キャンディキャンディみたいな感じを想像してたけど最終的にはディズニーのノリ。ママが立派すぎてほんとに頭が下がります。推しはホップス氏。
0255文字
水絵
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再読
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ランドル
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いろんな人の翻訳で読んでいるが小野主上の泰麒モデルに納得してしまった。だから初日一人で朝食を食べるのだなあと。
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ちよざと
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ネタバレ有名な児童文学ですが、実は読んだことがなかったので、一九世紀イギリスの文化を知るために読んでみました。主人公はアメリカで母と貧しい暮らしをしていたセドリック。ある日、今は亡き父親の縁でイギリスの伯爵の祖父に引き取られた彼はその純真な性格で頑固な祖父の心を解きほぐし、貧しい人たちを助けていく。当時貴族となって優しい心を持った人が道徳的に人々を救うことが素晴らしいと思われていたのが伝わるお話しでもあった。セデーの優しく純粋な心根の描写が見事であると感じた。
0255文字
榊原 香織
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なんと翻訳は川端康成 でも後書き見たら、翻訳は大半が編集者だそうで、じゃあ名義貸し? 内容はやはり面白い。落ち込んでる時に読むと明るくなって運気があがるかも
帽子を編みます

この挿し絵の服、黒ベルベットに白いレースの襟の服、フォントルロイスーツとして大流行したそうです、男の子はみんな嫌がったらしいです😨

09/10 22:45
榊原 香織

自分の子供に着せる親がいたんですね、そりゃ嫌がるw

09/11 09:10
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きすい
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ネタバレ心優しく、はつらつとしていて、ちょっとませたセドリックに和みながら読んだものの、こんなに都合の良い子供なんているだろうか?という疑問もわいた。伯爵があっけなくセドリックにでれでれのおじいちゃんになったのが面白かった。それはさておきセドリックが伯爵にしたように、相手は私の話を聞いて喜んでいるはずだと信じ込んでコミュニケーションをやるというのは大事なことだろうし、私もそうしないとな〜と思った。
0255文字
JR関内駅より徒歩2分 ☆ 永遠番長
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川端康成のために手に取りました。単純明快で勧善懲悪な王道中の王道な内容が、今の時代には逆に新鮮。解説の、日本での海外文学翻訳の歴史が非常に興味深かったです。「若松は初め、『小公達』とつけた。ところが、いまひとつピンとこない。そこで、夫に相談すると、夫は『小公子』がいいんじゃないかと提案」。アメリカ人とイギリス人が互いを意識するのはホームズやオリエント急行殺人事件にも散見されますが、日本人にはちょっと理解し難い。あと19世紀当時から、すでにイタリア人はそういう対象だったのか…。
JR関内駅より徒歩2分 ☆ 永遠番長

川端康成の経歴紹介「著書に『古都』『山の音』『眠れる美女」など多数。」にびっくり。海外ではノーベル文学賞受賞の要因となった作品として『伊豆の踊子』『雪国』と並び称されるも国内ではいまいちマイナーと評される『古都』が、ついに『伊豆の踊子』『雪国』を押しのける時代が到来したのか…!?

08/03 19:34
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たぬ
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☆3.5 川端康成訳も存在していると知って手に取ってみた。美文が堪能できる!と内心わくわくしてたけどそんなでもなく、解説を読むと共訳者がいるしさらに別の人が読みやすくなるよう加筆修正したのだとか。なーんだあ…と少々肩透かしです。しかしこんな純真無垢で抜群の美貌を持つ男児が現代にいたら即芸能界デビューか悪い大人に目をつけられて(以下略)だろうな。
たぬ

ジャケは十二国記でおなじみの山田章博画伯! その十二国記のガイドブックが来月刊行されるのでとても楽しみ^^

07/22 06:48
0255文字
isry 2@積本消化中
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ネタバレ初読みの作家さん。アメリカに住む少年・セドリック(フォントルロイ)は名も知らぬイギリス貴族の祖父の跡継ぎになるため、渡英する。祖父のドリンコートは大層な癇癪持ちで世間からの嫌われ者だったが、セドリックと過ごすうち性格も軟化していく。おそらく「小公女」のほうが有名だろうが、どちらの作品も観たことも読んだこともないため、支障もなかった。児童文学ということもあり、とても読みやすかった。心の栄養というのは大げさかもしれないが、セドリックの純粋無垢な言動に少し癒された。
isry 2@積本消化中

「小公女」のほうは嫌な先生が出てくるんですね。ちょっと気になるので、いずれ読みます😄

06/27 22:15
はつばあば

私が小学校5年の時に世界文学全集52巻程でしたか、エンジの表紙に金文字で題が書かれて 外箱は薄茶色の厚紙。・・実家の弟が処分したらしいです。有ればお貸しできたのに・・。

06/28 10:58
3件のコメントを全て見る
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千乃
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「秘密の花園」が良かったので、こちらも。訳者さんは違いますが、この作品も好み。愛情豊かな母に育てられ、誰からも愛され不思議な魅力を持つセドリックは、人の不機嫌を宥める方法を知っているような、相手の気持ちを推し量る優しい心の持ち主。薄情で癇癪持ちの伯爵の心は、セドリックの人柄で、だんだんと温められ変わっていきます。疑心がなく、負の要因のないセドリックは、多くの人の心を掴み、跡継ぎに相応しい。悪巧みの人が現れても、揺らぐことのない穏やかさ。セドリック、母、伯爵の絆を見つめ直す物語。読み手の私も幸せな気持ちに。
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フォルテ
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川端康成、翻訳もするんだという第一印象。やたら句読点多いなぁと思いながらも読了。 偏屈者であったが故に、最終的に1番幸せになったのはきっとこの伯爵。話が難しくなく、とんとん拍子で進むので読みやすくはあるけれど、都合よく進みすぎ感あり(^_^;)
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りんご
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名作ですね。子供に読ませたい作品です。あと意地悪な人にも。表紙は十二国紀の山田章博。芸術新潮に特集されてます。訳はなんと、川端康成。川端康成没後50年の今年なんで読んでみました。。。
0255文字
糜竺(びじく)
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すごく良かった!利己的で頑固な老伯爵の心を柔らかくしていく、主人公の純粋さに自分もいつの間にか引き込まれて笑顔になった。
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クラスタープラズマ
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ネタバレ結局ルッキズムか。 いや、途中で出てきた偽フォントルロイの母は、容姿は良かったけれども素行が気違いの所業で、それがダメらしかった。それでも途中で「容姿がダメだったなら伯爵はセドリックを愛さなかっただろう」的な地の文が出てきた時はルッキズムを感じずにはいられなかった。 あと「子供にはこうあってほしい」という理想がもはや欲望というか押し付けのように感じられてしまった。一応、この物語は著者が子供ウケするように改良を重ねて書いたらしい。よって私がこう感じるのは、単に底意地が悪いからだろう。
0255文字
百年の積読
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ネタバレ爺さんが意外にさっさと主人公に籠絡されてちょろい。もし子供の頃に読めば彼我の隔たりに打ちのめされたかもしれないような主人公の純真さであるが、今読むと、主人公盛り盛りスペック!しつこいルッキズム!飽くなきまでに充足される承認欲求!と結構欲望に満ちた内容であると分かる。これが当時の母親達に大人気を博したなんてむしろ怖〜。とか思う。明確で力強いポジティブなメッセージがあちこちに散りばめられているのに、そんなことばかりに目が行くのは汚れちまった大人の悲しみか。強靭なストーリーと確信に満ちた筆致、名作には違いない。
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スリルショー
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川端康成訳ということです読んでみた。外国児童文学の中ででも特に有名な小説。川端康成訳になっているが、翻訳自体は野上彰が担当し、川端康成はこれにどれくらい関わっているかは未知数。しかしながら川端康成が文学を通して少年少女の成長を願っていたことは巻末の付録、解説を読んでもわかる。川端康成が子どもの頃、早くから親族と死に別れた経験があることもこのように児童文学の復興に熱心だったことに起因するのかもしれない。文章は気品を備えたわかりやすいもので大人が読んでも面白い。
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おれんじ2007
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12国記の雛泰麒のモデルがセドリックの影響を受けているという小野主上の帯にひかれて購入したきり忘れてた。小学校時代に簡略小説でしか読んでいなかったので…。 訳が川端康成、表紙が山田章博となかなかに凄い本です。 今更ながらに小公女も秘密の花園も同作者だったと知りました。こっちも全訳版を読もうかな
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ともこま
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先日「小公女」を読んだので、こちらも。訳者が川端康成というのも気になっていて、改めて読むことに。セドリックの純真さに終始心洗われた。周りの人達の幸せを願うだけでなく迷わず叶えてあげる精神は見習わなくては。人の良いところに目を向ける癖をつけたいものだ。素敵な作品で心が満たされた。名作っていいね。
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はるか
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☆☆☆ むか~しに読んだものと微妙に翻訳が違う。昔はもっと長かったと思ったが‥‥
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アン
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幼い頃に父を亡くしたアメリカ生まれのセドリックは、愛情深い大好きな母のもとを離れ、貴族の祖父の跡継ぎになるためイギリスへ。気品があり快活なセドリックは無邪気で人を疑うことをせず、相手の気持ちを察する優しい心の持ち主。厳格で癇癪持ちの伯爵が純粋なセドリックに心から信頼され、これまでの自分を振り返り、次第に頑なな心が解きほぐされる姿には笑みがこぼれ、柔らかな香りに満たされるよう。両親の気高く慈愛に溢れた眼差しを受け継いでいるのでしょうね。幸せを願って人を愛し、愛されることの尊さを届けてくれる心洗われる物語。
アン

ガジュマルさん、ありがとうございます♡私も大好きな物語で、子供の頃の宝物みたいな思い出が蘇ってきました。鴻巣友季子さんの解説によると小川洋子さんや小野不由美さんも愛読書だったそうです。セドリックの純粋な優しさは、いつの時代にあっても胸を打たれるものだなと思います✨

11/09 10:21
アン

papicoさん、ありがとうございます♡papicoさんの素敵なレビューで今回再読したくなったので、こちらこそ感謝するばかりです(*ˊ˘ˋ*)解説を読むと野上彰さんとの共訳書とも述べられていて、セドリックの話し口調がとても愛らしく気品があって魅力的でした✨

11/09 10:40
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朝子
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ネタバレ小野不由美の帯文・山田章博の装丁に惹かれて。柔らかい金色の巻き毛に茶色っぽい大きな目、愛嬌たっぷりの神童・セドリックの最も優れた長所は、素直に人を愛する純真な心。偏屈な老伯爵が彼を通して、息子夫人をはじめとする他者への振舞いを見つめ直す物語。明らかな改心というより、孫の天真爛漫さに惹かれ絆されていく様子が、微笑ましくて好き。外見的要素が重視されている嫌いもあり、ご都合ストーリーであることは否めないが、この温かな物語が児童文学して読み継がれていることが嬉しい。「おかわいらしい小公子様に、どうか、
朝子

(続き)神様のお恵みがありますように(p301)」癒された。

11/07 13:04
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淳子
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泰麒の源流とか言われたら読むしかないじゃん???と思って買いました(懺悔) セデーも泰麒もかわいいけど泰麒はこんなにはきはきしゃんしゃんしてなくてもっとおっとりなイメージだな〜セデーみたいなお兄ちゃんがいたらよかったね…セデーも泰麒みたいな弟がいたらきっと楽しかったね…なんというクロスオーバー…
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aya
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小野不由美さんの帯に惹かれて購入。たしかにセドリックは小さい泰麒!しかしセドリックの描写が今で言う「ルッキズム」ど真ん中で、これをイギリスやアメリカの非白人の子供が読んだらしんどいだろうなぁと感じてしまった。もちろん時代が時代なので、しかたないのですが。
0255文字
あお
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主人公のセドリックがとても良い子。読んでて清々しい。
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ミチティ
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子供の頃にアニメで見た小公子。どんな話だったっけ?急に読みたくなった。そしてなんと泰麒はセドリックの影響を受けているらしい。そう思いながら読んだらほんとだ!泰麒っぽいって嬉しくなった。とても素敵なお話でした。
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コニコ@共楽
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『小公女』に続いてバーネットの作品を有名作家の翻訳で読んでみる。川端康成訳となっていたが、大半は文学者であった野上彰氏が担当したことが解説に書いてあった。ただ、川端氏がこの本に関わったことで、書き手としてどんな影響を受けたのかを想像するのも一興だ。セドリックの言葉使いが無垢で穏やかなのが好ましい。それに対して、伯爵の意固地で頑ななこと。この性格が悪ければ悪いほど、変容していくプロセスが作家の腕の見せ所であり、物語の面白さだ。ある意味、このお爺さんが主役だともいえそうだ。
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