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水を縫う (集英社文芸単行本)(Kindle版)

感想・レビュー
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IENEKO
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ネタバレ図書館本。それぞれの世代毎に、世間体や〇〇らしさに窮屈な思いを抱える家族。それぞれの視点の連作短編は、淡々とそして結論を押し付けることなく描かれていく。水青のウェディングドレス作成に向けて流れ着いた先の夜明けの風景が素晴らしい。この後に見られるだろう光景は『幸せな家族』と言えるのだと思う。登場人物たち全てが悪意なく描かれる中「これはないわ~」と感じたのが水青の担任と教頭。被害者に落ち度があるかのような発言はいただけない。
0255文字
くらげ
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ネタバレ刺繍が好きな清澄はかわいいものが苦手な姉のウェディングドレスを作ることになり・・・。おもしろかった。美青が完成したドレス着て紺野さんに電話してる場面、ジーンときてしまった。ドレスを喜べる美青が見れて嬉しかった。光差すラスト素敵。
0255文字
押さない
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7/10 これは固定観念に囚われていた何かに気がつく物語である。短編連作できれいにまとまっているが、その分連続で予定調和でアンサーが出てくるご都合主義感は否めない。感情投入できる人物造形は素直に上手だ。
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快傑ソロ
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ネタバレラストの大逆転が清々しく、気持ちいい。良かった! 清澄は、手芸が好きな高校生。既存のウエディングドレスは、着たくないという姉のために、自作することにしたのだが、なかなか姉が着たいというドレスができない。姉には、「かわいい」に対するトラウマがあるのだった。黒田さんとお父さんとの不思議な関係も、ラストで納得できた。人と同じであれば、安心するが、普通の人なんて、「その他大勢」みたいなもんだと思う。
0255文字
Yuki
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最近ハマっている寺地はるなさん作品。本作は刺繍や裁縫が好きな男子高校生・清澄が姉のウェディングドレスを完成させるまでの日々が、清澄→姉→母→祖母→父の友人と語り手を変え、描かれます。それぞれの気持ちがわかるなぁと思うところも多く、時々涙腺が緩む場面も。ガーゼ素材に刺繍が施されたドレスって、どんなのだろう?想像が膨らみます。好きなことがあるって良いなぁ。すべてを包み込むようなおばあちゃんの存在がまた素敵でした。
0255文字
ニャンゴロウ
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私は今までどれだけの人を傷つけることを言っていたのか。とても反省した。人それぞれいろいろな過去や考え方がある。当たり前や普通を自分の中で決めつけるのはやめようと肝に命じた。
0255文字
Atsukoo
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僕、姉、母、祖母、父。家族だけど、それぞれの過ごしてきた時間は違うし、考え方も、時代で変わる。姉のドレスを完成させることで、みんなの心をひとつにできたのかな。
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kokopelli
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姉が図書館から借りた本たちの中にたまたまあった1冊。 いつか読むんだろうなぁと思ってたのに、手にしたことがなかった。 突然の出会いに手に取り読んでみたら… 初めの5ページだけで、面白い。 読み進めると各個人の背景が共感できる。 スタートはいつでもいい。 前向いて生きようと、自然に思えた。
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snoopymints♪
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「男(女)はこうあるべき」「母親(父親)らしくあるべき」…などのべき論や固定観念にもとづく考えは、しばしば凶器になって自分や他者を苦しめる。傷つけるつもりは全くなく、むしろ相手のためにと思って発せられた言葉だったりするから厄介だ。本作の登場人物達も、そういったことにとらわれたり、悩んだりもがいたり、自分の「好き」を見失いそうになったり。でも、物語が進むにつれて、自分の心に正直に、「好き」を貫いていく様に感動しました。すごく素敵なお話。図書館本だけど、手元に置いておきたい。
0255文字
ねこのあくび
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素敵だった。 言葉にできないような想いを抱えたそれぞれが、少しずつ少しずつ理解し合って自分の気持ちにも気がついていくところが。 大事にしたい。自分にはわからない気持ちも否定しないで生きていきたい。 ラストシーンは朝日が輝いてる様子が開けたドアの向こうに見えるような気がした。
0255文字
さい
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どの登場人物も前に進もうとしているし好きになる。あと作家さんの言葉の表現がかわらず好き。知らない言葉をたくさん知ることができる。
0255文字
烏骨鶏
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刺繍が好きな男の子。と書くと、なんだかニュアンスが伝わらないな。。 とある一家の、一人一人を丁寧に描いた作品。この人の、冷たくはないんだけど、じっとりしない距離感がなんだか好き。
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ぶろっこり
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何が好きだっていいじゃない、それが役に立とうが立つまいが、男らしく/女らしくなかろうが。自分に正直に。周りに正直に。爽やかな気持ちの良い作品。どんなドレスが縫い上がったのか、想像力が追いつかなくて自分に残念。
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ミー
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普通ってなんだろう、みんなと同じことが普通で正しいことなのか、人と違うことが恥ずべきことなのか。 そうじゃない、胸を張っていいことなんだって思う。普通という言葉に惑わされて、人を判断することのない人間ありたいなって思った。
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山葵
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ネタバレ読めてよかった! 自分でも気づいてる頑なさ、触れてほしくない気持ち。一緒に暮らしているけど、見えない見せないもの。大事なもの、信じてきたもの。解決しては無いけれど、踏み越えていく清々しさを感じた。 わたしのとても好きな一冊となった。
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ヨシ
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いいなあ〜、寺地さん。
ポプラ並木

ヨシさん、この本未読です!いずれ読みたいです。

01/25 19:57
ヨシ

寺地さんは読メで教えてもらった作家さんです。心があたたかくなる本でした。お薦めです。

01/26 02:27
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ぶるる
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家族でも性格はそれぞれ。私はさつ子かも。自分の中では子を尊重したいと思いつつ自分の思うカテゴリーから外れると心配が先立つ。くるみや清澄のような自分はこれが好きと思えるものを持ってる子供は強い。全さんも黒田さんも何だかいい人しか出てこない。ほっこりする話だった。
0255文字
コン
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「•••お父さんがそう言うたのは、愛情の裏返しやと思うで」 水着がみっともないと言ったのは、きっと他の人に見せたくないという気持ちの裏返しだと、さつ子は亡き父を擁護し続けている。「愛情なら、裏返さんとそのまま差し出してくれたらよかったのよ」
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ぬらりひょん
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寺地はるなさん5冊目。毎回プッと吹き出すようなズレた人が出てきていたのに、今回はみんな揃ってまじめ。まじめ過ぎて生きづらそうな人ばかりでした。そのせいかどの人にも共感できました。特に年代も近い”さつ子”の心配は、よくわかります。。「子どもは余計なことばかりする。だったら先回りしてそれを取り除いておく必要がある」子どもを信用してないわけじゃないし、期待もしているのに自分の理解の枠からはみ出して欲しくないと願ってしまう。愛情の匙加減がなかなかむずかしい。各年代、性別で本当に悩みは尽きないです。
ぬらりひょん

清澄の祖母文枝への言葉がすてき。「でも、今からはじめたら80歳の時には水泳歴6年になるやん。なにもせんかったら、ゼロ年のままやけど」

04/01 15:49
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みそあお
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ネタバレ〇〇であるべき、〇〇なのは当たり前、といった固定観念から自分を解き放てるのは自分だけ。好きなことを大事にして生きていきたいという清澄やくるみの清々しさは尊い、だからこそ他者への優しさも持ち合わせてた。さつ子の気持ちもわからなくもない。「みじめな大人になった清澄の姿が想像できてしまう。〜『食べられる野草』みたいな題名の本を図書館で借りる清澄」のくだりは、母の先回りってこういうこと…!という驚きがあった。笑ってしまったけど。すごく新鮮な冷たい湧き水をすくって飲んだような読後感でした。
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Rosemary*
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素敵なお話でした。姉の結婚を機に家族が各々想いを綴る。親の想い、子の想い様々で、お互いにわからない部分も多々あるだろう。性別年齢に関係なく好きなことやりたい事をできる事は幸せだと思うし、そういう世の中であって欲しい。親子連作、水の流れの刺繍のドレス見たかったな!
0255文字
yuki
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きっとこの本は好きだ!と読み始めてすぐに思った。個性的なキャラクター、ユーモアのセンス。心に響くセリフ(特におばあちゃん)。サブタイトルがそれぞれ水と繋がっていることに途中で気づく。水の流れのようにサラサラとそれぞれの物語はひとつの大きな本流へと繋がっていく。「流れる水は淀まない」確かにそうだ、考えたこともなかったけれど、そんなキラキラとした感性が物語のあちこちに煌めいている。そして物語のラストに向かって愛情がいっぱい溢れていくのを感じる。大好きな小説のひとつになった。
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りななな
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ネタバレ章ごとに登場人物1人1人が語る構成。主人公の男子高校生から始まるけど、読み進めるごとに登場人物の背景が見えてきて、誰も責めることができなくなる。男子高校生が元父の手を借りて姉のドレスを作り上げることで、家族が水になじんでいくような、乾いていた絆が染み渡っていくよう感じがした。
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なおP
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ネタバレ何気ない日常を送る中で家族の思いや行き違いどこにでも転がっていそうな感情を丁寧に描かれていて読んでいて気持ちが良い。刺繍好きとしてはさいごのドレスを巡るお話はワクワクがとまらなかった。終わり方も登場人物のさまざまな様子が想像できて幸せな気分になりました。好きなことを好きなこととして続ける。いい言葉だなと思う
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meichun
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とても良かった。最初、姉と母の話が受け入れられなかったのだけど。…というのは、姉は過去にそういうことがなければ今もフリフリが好きだったはずだ…という枠組み。子育てに向いていない母は往々にして仕事に生きがち…という枠組み。…が既に決めつけのような気がして反発心が出てしまったのだ。でも、最後まで読むとジーンとしてしまい、自分とはちょっと違う登場人物も受け入れられるようになった。とはいえ、巾着袋のことでは母の泣きたくなる気持ちよく分かった。皆の思いやりが集大成した最終章が良かった。
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ヨータン
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いい小説でした。好きなことがあったら、自分に正直に人の目を気にせずやった方が逆に本当の友だちもでき、人生楽しくなると男子高校生と74歳のおばあさんから学びました。
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ゆう
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寺地さん2冊目。寺地さんの言葉選びだったり、切り取る風景が物凄く好きだということに気付きました。文章に萌えたのは久しぶりかもしれない。 物語を読むとタイトルの意味が分かります。「流れる水であれ」ぐっときました。
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ふゆか
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なんでも好きなことややりたいことがあるのは、性別や年齢を問わず素晴らしいことだと思う。全がウェディングドレスを製作していく姿が印象的だった。清澄の刺繍を施して行く様も。みんなが幸せな気分になれたこと、そして私も幸せな気分になれたこと。なんとも心が洗われる素敵な本でした。
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ぽよた
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【図書館本】課題図書だったんですって(背表紙に貼り付けてあった)おチビさんの図書室通信に読んでみてほしい本で載っていたので借りてみました。読ませての感想「このお母さんが嫌い過ぎて読む気にならない(全部読んだけど)」。こども目線ではそうかもね。母となってそろそろ孫がいてもおかしくない歳になって、共感できるものまでこどもにわかられてもねえ。背伸びしてわかろうとしてくれたら読書に費やした時間が報われるかもね。▼誰かにおしつけられたその人らしさも、自分で押し込めた自分らしさも枷なれど、脱ぐ決意こそ「その人らしさ」
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chiaki
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職場の方おすすめの寺地はるなさん初読み。最終章よかった~、タイトルの意味を知りしみじみ。清澄の家族それぞれの一人称で各章がすすむ。家庭に不向きな夫と離婚し、仕事に懸命な母。子どもへの愛情の深さは手間をかけたかどうかで測れるものではないとしつつも母としての苦悩を思い、胸がつまる。過去のトラウマから極端に"かわいい"を避ける姉水青の心情に少し苛立つも、飄々と自分の好きを貫く弟清澄の存在と、良き理解者である祖母の存在に救われました。流れる水のように、不器用でも形を変えながら懸命に生きることのなんと尊いことか。
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sec - akko
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穏やかな読後感でしたが、なんかスッとはいってきませんでした。
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橘 由芽
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「私の気持ちなんて誰にもわからない」っていう人いるでしょ?それならばあなたには人の気持ちがわかるのですか?ってことだよね。わかってほしいと思うのならば伝える努力をしなさいだし、誰にもわからないとわかっているのならば自分の中で完結したらと思う私は冷たい人間でしょうか?この本を読んでそんなことを思いました。
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小梅
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大人になるにつれて、色々な価値観に縛られて窮屈になることがあるけれど、清澄君とくるみちゃんの「好きだから」「楽しいから」それを大切に持っておくことが大切なんだよなあ。水青ちゃんも好きなドレスを見つけられて良かったね。性格も価値観も違う人たちが交じり合いながら、同じ川を漂い流れていくイメージが浮かびました。
0255文字
まさ
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「男らしさ」、「女らしさ」、「母親とは」、「父親とは」、「愛情とは」どういうものか。こういったことは一般的にこういうものだ、というものがある。でも本来はそれぞれの価値観に照らし合わせて個人個人違っていて当然である。自分は一般的な枠から外れることを恐れて小さくまとまってしまったな。この物語の登場人物は決して器用に生きることができない人たち。最初は疎ましく思えたが、徐々に羨ましくなった。自分を大事にしている人は強いな。読み終えた後は憧れを抱いてしまった。心に突き刺さりました。
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タバサ
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 刺繍の好きな高1の男子、清澄と結婚間近の姉、みお、母、祖母の4人家族の物語。みおのウェディングドレスを作ることにした清澄は、女の子らしいデザインのものでは嫌だということで、悩む。疎遠だった服飾関係に勤める父を頼りに、姉にピッタリのドレスを考える清澄だったが、、、。祖母が母より、進歩的な考えで、新鮮でした。
0255文字
コウママ
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ネタバレ刺繍が大好きで浮きがちだった男子高校生がかわいい物が嫌いなお姉ちゃんのウエディングドレスを縫う。自分の好きな事を大切にするのって本当に大事だと思う。心配し過ぎをうまく伝えられずついキツくなってしまうお母さんもすごく分かる。家族みんな素敵だった。私は手芸とか好きで母親が洋裁の仕事をしていたのもあり何となくどんな感じか想像できるから…ガーゼ生地のドレスうーんモサっとしすぎでないの?キヨが徹夜で刺繍を仕上げるシーンそんなに早く出来ないでしょ!とか内心ツッコんでしまった。すごくいい話なんだけどね。
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ころちくわ
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普通って何?自分を中心とした物の考え方なので、普通の基準はみんな違う。父親の全が不器用ながらも離婚で別れた子供たちを心配し、友人で雇い主の黒田が代わりに養育費を渡しに行く、自分は独身なのに全のことを理解しているからできることかも。手芸が好きで高校生になって初めて友達ができた清澄。祖母は幼少期から清澄に刺繍を教える。働くしか能がないからと具合が悪くても休まずに体を壊してしまう母。小学生の時にスカートを切り付けられる被害に遭った姉の美青。姉弟の名付けの意味を知り父の想いを知る。じんわりしみこむ文章が好きです。
ころちくわ

父「流れる水は淀まない」祖母「失敗する権利」忘れないようにしよう。

01/20 13:08
0255文字
らいら
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登場人物が魅力的である。 良くも悪くも雑誌掲載の体裁というか…それぞれの立場で描いているから読みやすい。もうちょっと掘り下げてほしい感じもある。
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水
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ネタバレp.182「足元が揺れるのを感じる。水面が震え、湖畔の木々がざわめき、吹いてくる風に鳥肌が立つ。」 ドキッとした。私も「水」には並々ならぬ執着を抱いている自覚があるけれど。『蜜蜂と遠雷』みたいな満足感。心が勝手に走りだす感じ。流れる水は、淀まない。p.223は御守りになる。 寺地はるな、図書館本でお初でした。他の作品も読んでみたいれど、『水を縫う』で出逢えてよかった。一息に読んでしまった。手もとに欲しいな、買おうかな。
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サルビア
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ネタバレ刺繍が好きな男子高校生の清澄。小学生の時、塾帰りに変質者にスカートを切られ、ふわふわしたスカートを穿いていたからだと責められ、それ以来可愛いものが苦手になった水青。母性愛が足りないと思う母、さつ子。女は学問より良いお嫁さんになる事、と言われて育った祖母、文枝。母は息子が刺繍をする事に良い顔をしない。男なのにそんなことをしていると学校で浮いて友達も出来なくなると心配しているのだ。清澄は周りに合わせて好きでないものを好きなフリをするがやっぱり耐えられなくて合わせるのをやめてしまったがそんな清澄にも友達は出来た
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