読書メーター KADOKAWA Group

タコは海のスーパーインテリジェンス: 海底の賢者が見せる驚異の知性 (DOJIN選書)

感想・レビュー
16

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
まんぼう
新着
「多様な色彩の擬態をするのにタコには色覚が無い」と言うのを『タコの心身問題』(ピーター・ゴドフリー=スミス著)で読んだ時は、じゃあその発色はどう説明するのだ…とじりじりしたが、研究が進んでいろいろ解明されていたのでとても興奮した。タコの眼には色(光)を感知する細胞が一種(青色)しかないが、タコが感受している青色は人間の眼と脳が感受できる青色と同じとは限らないということ。タコは250種いるが、視覚細胞が一種と判明した種はごく一部だということ。皮膚に色覚細胞が認められる種もいるということ…
まんぼう

などからタコが色を認識できないというのは無理があるとのことだ!やったぜ。タコは視て触って初めて対象を正確に把握認識するという実験も面白かった。人間の感覚を他の生き物に当てはめるのは無理があり、意味は無いのだと改めて感じる。タコは人間をじっと観察することがあるらしい。昔、海でタコを見つけた時に見つめ合ったような気がしたのだけど、あれは気のせいではなかったのかもしれない。

03/29 10:33
まんぼう

■メモ■『タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源』『ソロモンの指環―動物行動学入門』『動物たちは何をしゃべっているのか?』

03/29 10:35
0255文字
ホークス
新着
2020年刊。頭足類(タコとイカ)は軟体動物に含まれ、貝類や太古に栄えたアンモナイトとは親戚。著者は多くの研究を踏まえ、無脊椎動物では脳が最大であるタコを探究する。水面から目だけ出して人を観察する憎めない生き物。高い学習能力と寿命の短さ(一年程)が不釣り合いだが、単独生活では不可欠な好奇心や観察力が学習へとつながるようだ。遊ぶ習性も、試行錯誤する能力の延長らしい。人に当てはめて考えると深い。吸盤には高感度のセンサーが沢山あり、物の凸凹から味まで感じとる。本書は業界や先輩への仁義切りがやや多いけど面白かった
0255文字
はやたろう
新着
超流し読み。まあタコは賢いってことが分かる。ただ中身が専門的過ぎて頭に入ってこない。
0255文字
たろーたん
新着
覚書。タコは交尾でなく交接をする。液状の精子を注入するのではなく、精子を精包という細長いカプセルに詰め、固形状のものとして雌に植え付けるのだ。タコにも陰茎に相当する器官はあるが、それが雌の器官に接することはなく、陰茎から出された精包を交接腕により雌に渡す様式を取る。タコは擬態が得意であり、バッタ等もともと草に似ているとかではなく、その時々で周囲に合わせて変えることができる。タコの寿命は一年程度で決して長くない。イカが群れをつくるのに対してタコは作らない。蛸壺には一尾のタコしか基本的に入ってない。
0255文字
おーすが
新着
「タコとは何か」から始まり脊椎動物に比肩する大きな脳、その知性、生み出される社会、タコの認知世界へとはなしはすすむ。日本と世界のタコ研究の概略もわかりやすく面白い。イギリス人はタコが嫌いなのか…。数々の実験も紹介される。ゴムホース実験の「やったことにケリをつける」行動からはタコの時間の認知がわかるような気がするし、iPadを使った実験からわかるタコのクロスモーダル知覚には驚かされる。触覚に全フリして生きる姿に、殻を捨てた貝としてのタコのいきざまが見えるよう。
0255文字
朝ですよね
新着
タコは軟体動物の中では脳と眼が大きい(イカも)。眼の構造はヒトと似ており、色覚は無いが、光を集めて一点を凝視できる構造。帰巣本能もおそらく風景を記憶している。腕には神経細胞の60%が集中しており、化学刺激も機械刺激も多数知覚できる。こういったクロスモーダルな刺激を統合する知性がある。研究対象は殆どマダコで種間変異はよく分かっていないが、これは研究先進国のイタリアで地中海のマダコが調達しやすかったからだそうだ。群れない非社会的な種とされているが、200種類以上いるうちのごく一部だけかもしれない。
0255文字
ココアにんにく
新着
普段読まない分野の本を探していて出会った一冊。まえがきから興味が沸いてくる。二足歩行動画は「タコ学」に初めて触れる私にとってインパクト大でした!さかなクンの登場にもギョギョっとした。一番驚いたのが知能の高さ。オペラント条件づけがタコでも成果を上げている。実験内容となると難解でしたが知能の高さは分かります。頭足類の分類から初めて知る事ばかりなので夢中で読みました。タコの単独性になぜか共感します。図3-2の実験は電車の座席でパーソナルスペースを取る自分自身に重なります。タコは大好物。身近なタコがより好きになる
0255文字
大和桜289
新着
日常的に肉より魚介類を口にすることが多く、タコやイカも好物のひとつだった。タコも北海道の水タコのように大きなものは腰が引けるが、それ以外ならなんの抵抗感もなく食べていた。が、本書を新着棚で見つけた時、そんなに賢い生物だったっけ?レベルで何も知っていないことに気づき読んでみた。著者はタコ、イカなどの頭足類の行動学やその養殖化を企図した飼育学の研究者だが、本書は幅広い観点からタコに関する科学的知見と最近の研究成果を一般人にも分るように概説していて面白い。タコに関してはまだ不明点も多くタコ学は発展途上のようだ。
0255文字
Noriko S
新着
イカ博士がタコを研究した内容をわかりやすくまとめた本。タコの形態、解剖、生理、学習、知能、社会性など様々な切り口からタコについて書いてある。腕の重要性と高い知性が印象に残った。日本には100種類ほどのタコがいるらしい。ミズダコやマダコ、ミミックオクトパス、いろいろ見たが、さらに海の中で探してみようと思った。
0255文字
Go Extreme
新着
タコの知られざる素顔:柔らかな身体 生活史 寿命 歴史街道 貝家に生まれて 賢者:知性をつくり出すもの 学び覚える・視覚学習と触覚学習 回り道問題 観察学習 学習の脳部位 記憶 道具使用 遊び タコの社会を考える:社会的なイカと非社会的なタコ 脳と行動に映し出された社会・社会性と機能局在 組織票本のつくり方 脳組織の観察タコの性格 タコが認識する世界:視覚の動物 腕で考える動物 クロスモーダルな知覚 タコ学の挑戦ふたたび:サル学とのアナロジー タコの赤ちゃん学 未来へ向けて
0255文字
ぽけっとももんが
新着
「タコの心身問題」ほど哲学的過ぎず、「愛しのオクトパス」ほど叙情的ではないこの本で、賢いたこを存分に満喫した。世の中には奇妙な生き物がいて独自の世界を持っている。彼らが見て感じている世界って、どんな風なんだろう。たこの養殖ができないのは、餌の確保が難しいからだそうです。莫大食べるその餌代が嵩んじゃ意味ないよね。今朝たまたまみたテレビでさかなクンがたこの絵を描いていて、目を一文字にぐっと引いた途端にいかにもリアルなたこになったのに感動した。さすがだなぁ。いかたこ好きだけど食べるのはさほどでもないです。
0255文字
vonnel_g
新着
人間基準でだけれど賢いなあタコ。250種類全部がこんな風に視覚と触覚を使い、同じように賢いのだろうか。その辺の謎が解けるのはまだまだ先のようで。こんなにも馴染みのある生物なのに完全養殖がまだできていないということにも驚く。
0255文字
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
新着
コロナが終息して居酒屋に気兼ねなく行けるようになったら私はイカとタコを注文してこの本で得た知識をこれでもかと披露することだろう。いや、できない(どっちやねん)。タコ、食べれないよ。イルカやクジラを過激に保護するクラスタと同じだよ、こんな賢くてカワイイもの食べれないよ!ナマコを人類史上初めて食べた人は偉大だと思うのだけど、タコが絵を見分けるかどうかというテストをしようとか思いつく人がすごくね?不本意にイカ専門家と目された著者が、じゃあタコでも、と研究を始められたようで、チャーミングな文体でページをめくる手が
0255文字
スプリント
新着
タコ学も奥が深い
0255文字
Masa
新着
よく観て触って覚える。性格がある。大量に産まれてほぼ全部死んで、生き残った残りが1,2年の生を全うする。川上弘美が北斎の蛸と海女のこと書いてたの、思い出した。
0255文字
takao
新着
ふむ
0255文字
全16件中 1-16 件を表示
タコは海のスーパーインテリジェンス: 海底の賢者が見せる驚異の知性 (DOJIN選書)評価91感想・レビュー16