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あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った (アルファポリス文庫)

感想・レビュー
7

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siro
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★★★★★+/温くて心地よい。感動は必至。こういう小説が読みたかったのだと、そんな風に思わせてくれるような優しさが込められた本だった。まず、主人公の母親が良い母親ではなかったことは前提として、それでも彼女は良い人だと言い切れるような人物像が面白い。あらすじを読んでいなければ、序盤は母に対してイライラが募っていただろうが、若菜くんが登場してからは、もう病気関係なしに母親の人間性にまるまる取り込まれてしまった。「いつかなんとかなるさ〜」方針の母親と、「早くなんとかしないと」と思ってしまうまじめな性格をした
siro

主人公。母親は母親なりの愛を伝え、娘に寄り添おうとはしていたのだろうが、性格の違いが災いしたな。幼かった頃の主人公がちゃんと自分の気持ちを話せていれば、きっと別の未来が存在していたはず。誰かに責任があるとすれば、それは話し出せない環境作りをしてしまった母親だが、過去を悔やんでも仕方がない。きっかけは悲しいものだったが、ようやく仕事人以外の母親と触れ合い、彼女の人となりを知っていった主人公の感情変化はとても心地のよいものだった。間違いなく、今作で描かれた時間を通して、彼女は良い母親になれていた。

03/08 18:33
siro

いや、良い母親だったのだということを証明していた。大切なのは、嘘を通さない人との触れ合い。意地をはらず、その人の心を知ればきっと、誰もが仲良くなれる。そんな風に思えるような、とても温かい話でした。感動しました。

03/08 18:39
0255文字
Ssai
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自由な母親に嫌気がさし、田舎を出て、親しい人も作らず暮らしてきた主人公の前に、突然母親が現れた。 読みやすく、読後も良い。
0255文字
優希@低浮上にするかも
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 この本を読んだ後、誰かにおすすめしたくなるような本だと思い、母にこの本を貸しました。この本は、私が小学生だった時と似ているように感じる本でした。私の母は、女手一つで私を育ててくれました。仕事も忙しくて、私と話す時間も無く、私が休みの日も母は仕事で中々休みが一緒という時が無くて、祖母と曾祖母と一緒にいる事が多くて、寂しい思いをしていたのを思い出しました。母が病気してから、仕事も辞めて療養していたため、前のように親子の時間を過ごせないということも無く、楽しく親子の時間を過ごしています。
0255文字
優希
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私も、幼い頃母との時間が少なくて、祖母と曾祖父と一緒に過ごすことが多かったです。だからこそ、この作品に出てくる娘のあやのの気持ちがとてもよく分かりました。
0255文字
太郎
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★★★★☆
0255文字
HASE, Moto
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綾乃は母ひとり子ひとりの家庭で、母親らしいことを何もしない母・珠貴に育てられた。 仕事のため自由奔放に飛び回る珠貴のもとを離れ、静かな暮らしを望む綾乃の家へ、珠貴が突然転がり込んでくる。 すれ違っていた母娘の関係が、ひとときの同居生活を通じて変化していく。正反対なようでいて、ともに頑固な、似た者同士の珠貴と綾乃。2人を取り巻く人々を巻き込みつつ、人間ドラマはダイナミックに動くけれど、そこに流れる空気はずっと誠実で透明感があって優しい。切なくも爽やかな読後感でした。
0255文字
なみ
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ある日、綾乃の家に母の珠貴が押しかけてきて、突然の同居生活が始まる。 互いを想う気持ちがすれ違ってしまっていた、不器用な娘と母の、再生の話。 綾乃の同僚の若菜くんが素敵です。彼の存在の安心感がすごい。 容赦なく残酷さを突きつけてくるストーリー展開とは裏腹に、とても暖かくて優しく、心が満たされる物語でした。
0255文字
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