イギリスの上流階級の文化で動物や鳥の群れを“正しい”ことばで呼び、そのことばを階級内で共有することはステータスであり、大切な教養とされた。→「ナイジェル卿の冒険」「The Book of St. Albans」紋章学の解説本 ひとひねり情緒やユーモア、皮肉を加えて婉曲に詩的に表現することは、英語における独特の文化なのかもしれない。 豚の群れをなんと呼ぶか「農民が追い立てるならHerd だが、騎士が狩をする獲物として呼ぶ時にはSounder と呼ばなければならない」このような教育がなされたわけである。
読み友さんからお薦めいただいた英語の集合名詞表現えほん。柔らかなタッチの絵柄にどこか見覚えが、と思ったら『翻訳できない世界のことば』と『誰も知らない世界のことわざ』の翻訳・挿絵を描いていらしてたまに読み返していたのでした。素敵な本がまたひとつ本棚に増えて嬉しい。英語表現そのものが興味深いのはもちろん、テーマに合わせた絵が素敵でじっくりゆっくりと楽しみました。特に「litter of piglets』がお気に入り。由来やその生き物の生態なども記されていて読み物としてもしっかりした作品でした。
勉強の合間に軽く読める本をと思って図書館で借りる。英語の集合名詞を平易に説明した内容。タイトルは、ライオンの集団を指すpride of lions、熊の集団のsleuth of bearsから。色々な集合名詞が出てきたけど、私が好きなのはwisdom of wambatsかな。herdなどの表現は有名だけど、他にもこれほど多彩な言い回しがあるとは知らなかった。中国語の量詞みたいで面白い。
絵がかわいらしくてほっこり。英語には特定の動物の群れを表す集合名詞が数多くあり、使いこなせることが狩り文化における教養だったらしい。全部覚えるのは無理だけど、牛とか鹿っぽいやつならHerd、鳥ならFlock、魚ならSchoolかShoalが使えることはおさえておこうかな。気に入ったのはParliament of owls(フクロウの議会)。動物豆知識も紹介されていて面白かった。同時に生まれてくる兄弟猫の柄が違うのは、それぞれ父親が違うからとかびっくり。ファミレスでおなじみのスカイラークはヒバリだったのね。
図書館で見かけて、思わず手に取ってしまった絵本。英語には多数の個性的な集合名詞(群れや集まり)がある事を教えてくれます。「Cluster of Stars」などはよく見かけますが、正直殆どが知らない表現であり興味深いです。例えば、「Exaltation(高揚) of Larks(ヒバリ)」。この一言でヒバリの群れが空高く飛び回る情景を思い浮かべさせる事ができていると感じます。英語の奥深さを再確認させられました。それから絵もとても愛らしく、優しい気持ちにしてくれるので、家の本棚に飾っておきたくなります。