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JR品川駅高輪口 (河出文庫)

感想・レビュー
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腰越ヒロシ
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駅や電車内の、色んな音が丹念に描かれています。読んでて眼前に迫って来るくらい丁寧に。それはいいんですけど百音ちゃんはいったい何がしたかったんでしょうか。学校仲間といるときの百音ちゃんとスレ主として自殺志願者たちと対峙する百音ちゃんには落差があり過ぎのように思われます。単なる内弁慶ではなく二重人格に近いです。はじめから自分は死ぬ気は無くて彼らを集めたのか?薬も飲んでないし。だとしたらその意図は?流れによっては死ぬ気もあった?自分のなかで決着に至らずもやもやしたままです。あと「高輪口」って要る?
0255文字
kaikoma
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原題の方が、それらしい感じで良かったなと思います。体罰や校内暴力に怯える事は無くても、描写が有る程度リアルだとすると、今の高校生活は色々な忖度も必要で、中々厳しいものだと感じます。一見平凡に見える描写の間に入ってくるスレッドの部分が怖いです。
0255文字
マシマロウ
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歳を重ねた上でこの作品を読むとどこか非現実的に思える。それはここまで生きてきた実績が、この作品の主人公の抜き差しならない「死」への欲求を甘えと捉えてしまうからに他ならない。しかし途中で読むという行為を中断しなかったのは何故だろう?もちろん感情移入ができるわけではない。自分の生き方と対極にあるような少女のそれを理解したとも言い難い。それでも、いやむしろ、先を読むように後半はその物語に没頭してしまった。「死」と背中合わせの「生」を、あるいはその両方の意味を探るという普遍的テーマが別角度から見える気がしたのだ。
0255文字
オカピー
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ネタバレ「百音(もね)」ちゃん、死ななくてよかった。あの自殺志願者達の車から逃げ出した瞬間、死へ向かう道から生の道へ戻った。自殺願望者がネットでつどう会話なんて、読んでて気分が悪くなりました。可哀そうだと思う反面、弱い姿を高校生に見せるなんて最低とも思う。家庭でも学校、会社でも閉塞感の中だけで生きていると、窒息しそうになる瞬間は誰にでもあると思う。自分がどう考え、どう生きていくか?強く生きながらえてほしい。生きている限り、何とかなるもんです。
0255文字
ゆうゆう
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ネタバレ受験に失敗した女子高生・市原百音。品川駅高輪口を乗降する住環境は、それほど貧しくはないはず。家庭はギクシャクする両親に、弟の受験に完全ロックオンした母、完全な疎外感にそこそこのギャル感。ネットの世界で死を望み、リアルな世界では、家も学校も人間関係の閉塞…世界の中で自分だけが浮いている。ネット、駅ホーム、百音の周りの雑音でリアルを描くこの迫力はすごい、逆説的な生を感じる。
0255文字
Oh!やまびこ
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重いテーマを扱いつつ、主人公を女子校生とすることで物語を淀みなく現代的に進行させている。主人公は学校でも、家庭でも、友人の輪の中でも本当の自分を表現出来なかった、心の休まる場所を得ることが出来ず、常に娘、姉、女子校生、友人を無意識のうちに演じていたのではなかったのか。そして孤独感に包まれたのではあるまいか。演じる必要の無い、素の自分で居ることの出来る自殺をテーマとした掲示板に出会ったのであろう。彼岸への渡し船へ乗船する事なく死への疑似的体験で終え、生きるに向かう事が出来て良かった。この先の苦難に負けるな。
0255文字
ボン・ミーハー
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主人公は、若いせいか、自分の「世界」を限定してしまっているように感じました。いい話ではないのでしょうけど、今は、家庭にすら居場所がないと感じて、自分なりの「世界」を求め、死なずにいる若者もおります。食べていくため、自分の「世界」のためと割り切らざるを得ず、仕事に多くの時間を割きつつ死なずにいる人もいます。死だけは、自分から能動的にできる身近なものではありますけど、後戻りができない選択肢なのですよね。振り返ると、私も死ぬ勇気すらないから結果として生きていた(現状放置)時間が少なくなかったような気がします。
0255文字
hitokoto
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 柳美里「JR品川駅高輪口」、2021.2、新装版に際し改題。もとは、「自殺の国」(2012.10刊行)→「まちあわせ」(2016.11文庫化)。17年にわたるシリーズ「山手線シリーズ」の第4作に位置づけられる作品。電車内の雑談と構内アナウンスのオンパレード。高1の少女市原百音が主人公。自殺がテーマ。自殺する人、しない人、その違いは何か。駅のプラットフォームという断崖絶壁(生き死にの瀬戸際)に立つ登場人物たち。「危ないですから黄色い線までお下がりください」
hitokoto

ナイス、有難うございます!

02/24 03:05
0255文字
Tetsuya  Suzuki
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相変わらず重いテーマだと思ったら、作家さんの過去の経験もあり、そうなったんですね。読み手としては主人公の女の子に感情移入してしまうのですが。
0255文字
noraokapi
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最初のほうに、イツメンという仲良しグループみたいなものが出てきて、その息苦しさ、いつハブられるかもしれない恐怖が描かれる。いつものメンバー、イツメン。家族、イツメンを含めていろいろな人間に囲まれ、それでもひどく孤独な主人公。終盤は救いなのか、やはり絶望なのか。化粧のシーンを恐ろしく感じた。
0255文字
tecchan
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著者の山手線シリーズのひとつ。家庭で学校で居場所のない女子高生。ネットで募った自殺願望の3人と約束の地に行くけれどさてどうなるか。序盤は、文体に馴染めず、流れも良くわからなかったけれど、読み進めるにつれ引き込まれてくる。
0255文字
あっ!chan
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原題は「自殺の国」だったという。確かに自殺志願者の掲示板のやりとりや複雑な心理描写、そして集団自殺のシーンなど全編に流れるネガティブなテーマになかなか息が詰まる。その一方で今時(?)JKの学校生活生、言葉遣い(頻出する縮めた言葉には?)やおしゃれなどの溢れる日常、表面だけつくろったバラバラな家庭…出てくる異次元の世界に戸惑いつつも、私自身サラリーマン生活で通った渋谷品川間の山手線の様子が、緩和剤となってすごーく身近に感じ、なんだか他人事ではない感じでした。決して私が自殺志願者ではないですけど…(笑)
0255文字
fwhd8325
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とても息苦しい物語でした。元のタイトルは「自殺の国」です。ネットを通じて、自殺する仲間を求める事件は、ある時期問題になりました。最近はあまり聞かれなくなったけれど、社会は相変わらずの世の中なので、今でも同じようなことは起きているんだと思います。そんなことを考えると、ラストの描き方には疑問を感じます。尤も、破滅させることがすべてではないからどこかに希望を見いだす必要があるのかもしれません。
0255文字
バカリャウ
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ネタバレ10代の不安定な感情が伝わってくる。これくらいの年齢の時は視野が狭いが故に苦しくなることもある。 あの時思いとどまってよかったと思える日々を送って欲しい。
0255文字
tomtom
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なんというか駅のアナウンスや掲示板での会話が入り乱れていて入り込めなく、読みづらいだけだった。
0255文字
Protein
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待ち合わせして集団自殺する話。軽くてすぐ読めたが、あんまり好きじゃなかった。これは筆者に対するクレームではなく、自分の年齢のせい・・・。中学生、高校生の頃はこういうのを喜んで読んでいたような気がする。ただ、自殺をやめた際に車から自分だけ降りてくるシーン、そして煉炭自殺をしようとしていたのにドアを開けて出てきてしまい、他の3人もおそらく死ねなかっただろうことが語られたシーンはドキドキした。「やっぱりあんな小娘を仲間に入れるべきじゃなかった」となっただろうね。
0255文字
MF
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十代の少女の不安定さを描いたものか。雰囲気で読んだがあまり理解は出来なかった。
0255文字
さっち
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ネタバレ山手線シリーズを読むの3冊目。他の二冊が、飛び込み自殺で終わるから、きっとこの話も…っておもったら、そうじゃなくてよかった。若い子だしね。でも、子どもの世界は狭いなあと思う。父が不倫して、友達からハブられたら、もう死ぬしかないって結論、視野が狭すぎる。先も見通せない。ただ、おばあちゃんに愛された記憶がこの子を救った。それと、隣の席の子の優しさも。この本を読んで、自殺を思いとどまる人がいるといいな。
0255文字
ひでお
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かなり前に読んだ「上野駅公園口」に続き2つめの駅シリーズを読みました。こちらもテーマは重厚を通り越して押しつぶされそうなほど重く、ましてや自死を軽々しく語ることはできません。主人公が高校生のため軽い言葉で書かれていることが、かえってその重さを認識させます。私たちはあるがままに生きるしかなく、日々それを受け入れて生きているように思えますが、心の隅には、それを終了させたいと熱望する火が燻ぶっているのかもしれません。
0255文字
とんび
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ネタバレずっと気になっていた本。思っていた内容とは違っていたし理解しにくいところも多々。所々流し読みしてしまったが、後半は引き込まれた。父は不倫、母は弟を連れて別居の計画、高校では仲間から外され…。これから!頑張れ!と応援したくなる。
0255文字
米太郎
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名前だけ知っていた柳美里さんを初読み。JKの主人公にはまだ難しいかもしれないが、無理に人に合わせて生き辛いなら合わせなくていい。これからもねりんに幸せだと思えることがあって欲しいと思う
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ayah
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「JR上野駅公園口」がとても良くて、外国で賞を取ってから話題になったのを面白くなく思っていた。話題になってから出てきた山手線シリーズだと思ったら全然違った。「自殺の国」というタイトルは見た覚えがあるけど手に取ろうと思わなかったから、全米図書賞のおかげで改題のいきさつも知れてよかった。
0255文字
優希
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形だけの友情、形だけの家族。居場所はSNSの自殺希望掲示板。何ともモヤモヤさせられます。時折流れるJRのアナウンスで現実に引き戻される感覚を味わいました。
0255文字
Tomotaka Kitamori
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ほぼ全編を主人公のひとり語り。いや、脳内を垂れ流している感じかな。都内の底辺高校に通うもねりん。全てに絶望した彼女は、JR 品川駅の臨時ホームで煙草をふかして匿名掲示板を眺める。駅内のアナウンス、列車内の誰でもない誰かの何気ない会話、電車自体の音。求めていない情報が飛び込む中、彼女はただただ死を想う。最高に頭の悪そうな自分語り、語彙力もひどいもんなのに、読みにくさは感じなかった不思議な感覚。「山手線という閉ざされた円環への眼差しが、この歪な日本社会への一つ見晴らしとなりますように(あとがき引用)」
0255文字
ゴンゾウ@新潮部
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ネタバレ高校では友人からハブられ、両親は不仲、母親は 弟を連れて離婚を画策。自分の居場所はSNSの自殺掲示板だけ。唯一の心の拠り所は死んだ祖母の 思い出。生きるより死んでしまうことを考える。 通学路の山手線のアナウンスが現実に引き戻す。 うーむ。
0255文字
イグチ
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柳美里さんの本は初めて。掲示板とか電車内の様子とか文章がゴチャゴチャした感じで作品選びをミスってしまったかと思った。でも読み終えてみると、上手に表現されていたんだなと思えた。
0255文字
ユーグ
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何故居場所がないかパリピティーンズの文章で語る前半 死に仲間と死へ向かう時は本名なしで普通の小説風で進む テンポ良く読みやすい 最後の涙は何に対してか 百音の様な気持ちになるのは今も昔も同じなんだと思った
0255文字
alison
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ゴテゴテした言葉で飾らなくてもいいのになあと思う内面描写であった。
0255文字
郁
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題名だけで手に取ってしまった。 お芝居の脚本みたいな言葉の羅列が長い、電車内や駅の様子は わかるけど、私が本に求めてるのはこうゆうのじゃなかったです。
0255文字
ミチル
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ネタバレ世の中クソだけどいい人はいる。
0255文字
じょんじょん
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ネタバレ柳美里さん初読み。本流作品ではないのかもしれません。山手線シリーズの1冊ですが、2回の改題「自殺の国」「まちあわせ」そして「JR品川駅高輪口」改題の意図はわかりませんが、改題前はたしかに今ひとつかも。生活はなに不自由なくても、主人公百音は学校で、家庭で、精神的においつめられていきます。逃げようのない状況、理解者のいない日々、「死」に惹かれて、そこから逃げる。なにが良くてなにがいけないのか。胸が苦しくなるストーリー。女子高生用語がもはや古くて時代変化の速さを感じました。他の山手線シリーズも読んでみたい。
0255文字
むっち
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改題前のタイトルだったら、絶対手に取らなかったであろう作品。
0255文字
カッパ
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読んだ人の感想を読んでも色々だなと思った。 なんというか、私は個人的には読みにくかった。なんというか詩のような感じがあったからだとおもう。なんとなく居場所がない子供の頃を思い出したようなきもした。
0255文字
Popo
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ネタバレ淡々と、死に近づこうとする少女に勝手な焦りを感じて、ページを捲る手が止まらなかった。ものすごく大人びているように思えて、でも根本にあるのは気づいてほしい、見ていてほしい、大事にしてほしいと安全の基地を求める子どもらしさだと感じて、切なくなる。ラストシーン、百音の救いになる子がいそうなことに安堵した。
0255文字
ayunami
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ネタバレ「生」と「死」って永遠のテーマだな…百音が死の瞬間から生を選んだときホッとしました。料理とかストレッチの解説してる時の百音はすごく面白くて、ほんとはすっごい明るい子なんだろうなと思う。絶対の味方でいてほしい家族が居心地のいい場所でないのは辛い、、
0255文字
ぽんつく(まんじゅう)
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ネタバレ夢中でページを繰った。私立の女子高1年生の百音。原発事故、裕福そうだが機能不全の家庭、学力に合うところを探して仕方なく選んだ学校、ハブられたくないという理由だけで続ける窮屈なヒエラルキーのある友人関係、将来の見えなさ。独白の中に死への憧れや生きることそのものへのしんどさは出てこない。現状打破のために抵抗することもなく、カジュアルに選択される死。だけれど「これはもう、死ぬしかないな」と断定してしまう気持ちもわかる。百音と同年代の読者よりも、大人になってからの方が思春期の危うさに寄り添える気がした。
じょんじょん

レビューすごく共感いたしました。

10/12 20:30
ぽんつく(まんじゅう)

ありがとうございます!

10/13 04:25
0255文字
藤原優子
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書簡体小説?ぽいのかと・・・。自殺サイトから始まって、最後まで読めるのかと思ったら、何とか読めた。私の読書が雑食系だとつくづく思う。読まされたともいえよう。
0255文字
ベイマックス
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読みにくかった。電車内の見知らぬ乗客たちの会話・駅の案内アナウンスなどをこれでもかこれでもかと羅列している。内容は、自殺志願の女子高生がSNS上で自殺志願者をつのり自殺未遂をするって内容。◎『上野駅公園口』が売れている様子だったので図書館で借りてみたが、外れだったな。他のシリーズを読むかは未定。
0255文字
くみん
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ラスト「新装版あとがき」を読んで胸がいっぱいになった。柳美里の作品のベースにはいつも311の東京電力福島第一原子力発電所事故のことがあり、格差社会や死を語る。百音って、「おかえりモネ」のヒロインと同じ名前。ドラマを観ない私が最近唯一観ている朝ドラのヒロインは被災地の出身、沢山の人に応援され夢に向かって順調に歩んでいる。どうかこの作品の中の百音も生きていてほしいと思いながら読んだ。電車の中、学校、人々のささやき声がこだまする中で生きてきた、今やどんなに人がいようとも電車の中はシンとしているのだろうけど。
0255文字
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