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小林秀雄の眼 (単行本)

感想・レビュー
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Sakashou
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正に見えてる世界が違う。小林の言葉から江藤の受けた感銘がより広がりを持って読者の前に現れる。読者は自身がより高みに引き上げられる。
0255文字
かなえ
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小林秀雄の著書にある一説を江藤淳が解説する形式の内容。各々の一説から展開の仕方、当時の時代背景からの考察について非常にわかりやすく書かれていた。あと小林秀雄への敬意が随所に感じられて読んでて何故か嬉しくなる。 読んでいて特に惹かれたのが、「個性と狂気」(ゴッホ)と「やむにやまれるもの」(忠臣蔵II)だった。「個性と狂気」では、個性というのは、外見的特徴ではなく、宿命や欠陥に対してそれを抱える個人がどう乗り越えるかというところに表れる。
かなえ

「やむにやまれるもの」では、社会的にすべきではない行為、誰にも理解されず「しかし、しかし」と言いながらやってしまうところにその人物の“思想”が出現するとある。その“思想“が人間に備わった運命であり、どう乗り越えるか、の立ち回りがその人物の個性であるように感じた。

05/08 23:15
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里愛乍
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小林秀雄の文章には畏れを抱いてしまうというか、自分の〈分かる〉範囲内で解決するものではないという我ながら謎の敬いがあって、文そのものをそのまま読む事にしてるのですが。本書はその名文を抜き出し、江頭氏がそれについて語るという非常に興味深い一冊に纏めて下さってます。後半の対談も面白く、〈転調の妙〉には思わず成程!と。今『考えるヒント』読んだらまた違った新しい何かを感じ入る事ができるかも、なんてそんな気分になりました。
0255文字
さえもん
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小林秀雄の文章を読んだだけでなく、何度も小林秀雄本人と対談した人ならではのエッセイだと思う。 価値の基準が自分の内ではなく外にあることは不幸なことである、というのと、集団の思想はあり得ないこと、というのが江藤淳の根底に流れている確固たる信念だと思う。また、戦争など残虐な事実を見たいという人間には潜在的な獣性があると見抜く眼はすごいと思った。
0255文字
のん
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文芸批評家、江藤淳が連載した小林論から。「小林秀雄の眼」全四十三章。難解とされる小林秀雄の名文から一節を引用し、江藤淳がわかりやすく解説している短いコラム。人間関係についても、小林秀雄が描くと味があるなぁ…なんて思います。さらに江藤淳の思考が加えられ深くて読んでいて気持ちがよくなる。良い意味で、何度も寝落ちした。心を鎮めたい時に読みたい感じ。
0255文字
神谷孝信
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両巨匠の評論に関して、難解部分も多く、読書は途中迄とした。2
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神田川昌平
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小林秀雄のフレーズ、の江藤淳による注釈という贅沢な一冊。考えるヒントを読んで全くわからなかった部分がいくらか頭に降りてきた。
0255文字
んぬ
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小林秀雄の名文句とともに綴られた、江藤淳のエッセイ集。後半の西尾幹二との対話は江藤淳の方がやや劣勢。知識人同士が相容れない感じは読んでて笑ってしまった。前も思ったけれど、個人的には江藤淳は水があわないので、素直に小林秀雄を読むことにする。西尾幹二もちょっと読みたい。
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