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だからヤクザを辞められない~裏社会メルトダウン (新潮新書)

感想・レビュー
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bapaksejahtera
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暴対法と諸条例が成立して30年余。暴力団は排除されつつあるが、属する組員の社会復帰は現実の社会機構がそれを阻む。故に組員は再犯に陥り易く或は老い朽ちる。本書前半はその状況を例示を以て述べ、終段に至りその改善方策と社会の共助の必要性を展開する。中段は厳しい暴対行政の間隙を縫い勃興した半グレ集団が、近年に至り暴力団転出者の参入や暴力団シノギの外注先として登場する等、大きく変貌する姿を摘出する。これが副題の謂である。共助社会は言うは易いが生産流通販売に至る迄激変した経済社会を考えると喫緊ではあるが困難事である。
0255文字
数太郎
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専門の研究者による、やくざの実像に迫る異色の書。事実が念密に集められている。なので、ある種の週刊誌のような「いかがわしさ」は見られない。
0255文字
アスワンハイダム
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取材者の中にはカタギになってから「ひどいイジメに遭った」と宣う元極道の人が多いようだが、果たして本当だろうか。 どこの世界に指が欠損して刺青が入った前科者を酷くいじめようなんて恐れ知らずがいるのか逆に聞いてみたい。私ならそんな風体の男性に怖くて近寄りたくもない。
0255文字
Kolon
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本書のテーマは中々複雑な課題だ。 著者が言う元暴力団員の社会復帰には高い壁があり支援が必要だと思う。 同時に人間社会は信用や経歴で人物判断をせざるを得ない。 自らの信用に負債を積み上げたきた人たちが、理由はともあれ負債を返済するには時間もかかり課題もあるのが当然だろう。 従って彼らの能力を使い社会に貢献する事例を積み上げて行くしかない。 北九州市に元ヤクザが経営するうどん屋が評判だが、社会復帰に成功した元ヤクザが社会復帰に手を貸すシステムを構築しても良いだろうと思う。
0255文字
HISA
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☆☆☆暴力団排除条例によって、暴力団を離脱しても5年は銀行口座を開設することも、自分の名義で家を借りることも、携帯電話の契約も保険などへの加入もままならいとの現状に驚いた。また、その条例によって増えたとされるいわゆる半グレの実態もよくわかった。筆者が提案する暴力団からの離脱支援をぜひ行政、自治体、私達も進めていけたらよいと思った。
0255文字
ノンケ女医長
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何度も使われる「共助」という言葉。美しい響きだ。実際は、今の社会で「区別」が強まっていて、お互いに批判をする風潮になっていると私は思うので、共に助ける姿勢がどこまで可能なのか、その親切心が弱まって欲しくないなと心配しながら読んだ。ヤクザ、半グレ。出自と向き合えず、憎しみから自分の外を攻撃していく心理、分からなくはないけど。こんな集団があるんだなと、みんなが注視するのは、すごく大きな意味があるように感じた。
0255文字
でにす
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暴排条例によってヤクザという職・生き方が難しくなっている。それで全うな社会活動に加わる人は多くなく、半グレや詐欺に走るという。 昔ながらのコテコテのヤクザを見る機会は減ったが、関わってはいけない人・怖い人は半グレ・アウトローという形で変わらず存在している。その見分けが難しくなった。 元ヤクザ・現ヤクザへのインタビューは興味深く読んだ。やはり少年時代の人間関係・環境が大切である。 周りが悪い事したら、それが常識になるという事だ。 シノギの話も面白い。基本路線は詐欺といった犯罪行為である。
0255文字
わさび
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ネタバレ人生のスタート地点で不遇な状況にあった人が多く、出会う人間関係の影響が悪い方に作用する場合がある。暴力団よりも、盃がないからスタートラインに立ちやすい半グレに加入する若者が多い。著者が就労支援で担当する若者も、修業がない仕事を求める場合が多い。著者の「ヤクザと介護」で出ていた人が職場でイジメに遭いながらも介護福祉士を取得し、依存症のある人を更生させ就労できるように指導する福祉施設で勤務しているとあった。こういうケースはレアだろうが希望を感じた。
0255文字
ごはんたべたい
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法律で締め付けたら今度はますますアンダーグラウンド化していくよというお話。かといって具体的な集団殺人を起こしてしまった集団に対してどう対処すべきか、というところも難しさがあるので、その辺と社会での受け入れのバランスをどう考えていくかというところかな。
0255文字
kawa
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2011年頃から施行された暴力団排除条例は、その効果著しく従来型暴力団の衰退を引き出した。しかし条例は、暴力団離脱者に対し5年間は銀行口座や携帯電話の開設ができない等の締め付けも厳しく離脱者の更生の妨げとなっている部分もある。結果として彼らの中には、組織のたがからはずれた準暴力団的・半グレ集団に属し、そちらの世界の伸長を招く結果になっているという。筆者はその世界から学問の世界に転身した「暴力団博士」(?)のよしで、その提言もなるほどと納得だ。
0255文字
Y_Kuroyanagi
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20221021ー20221029
0255文字
たろーたん
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ヤクザの再就職率は3%。暴力団排除条例により、ヤクザは暴力団を離脱しても、最低5年は暴力団関係者とみなされ、銀行口座、自分の名義で家を借りる、携帯の契約、保険の加入もままならない。銀行口座や住所がないと雇用を受けることも難しく、上記の再就職率になる訳だ。そして、それによりヤクザが弱くなると出てきたのが「昔やんちゃしてた元不良」による半グレ組織。ヤクザのように盃もなければトレーニングもなく、街角の仲間とつるんで不良していた集団が、メンバーの加齢とともに半グレ化していき、海外のギャングに近い存在かもしれない。
0255文字
たかちん
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ネタバレひと昔前は一目でヤクザと分かるような人が歌舞伎町辺りにはたくさんいたものだ。しかし、現在はこうした人を目にすることは全くなくなった。暴力団への締め付けが法や条例で徹底されているため、銀行口座も作れず、携帯電話も契約できないこともあって、暴力団員の絶対数が減っているのである。ただ、ヤクザになる者はそれでも存在するし、組から抜けようとして再び戻ってしまう者も少なくない。こうした問題についてその理由や問題点を本書は詳細に伝えている。
0255文字
Junk
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ヤクザも半グレも共通して多いのは幼少期の環境に恵まれなかったことであり、ヤクザや半グレを無くすには幼少期に恵まれない環境で過ごす子供を減らすことが大事なのだろう。 そしてヤクザや半グレから足を洗おうとしてる人に対して行政と地域社会の両方が支援をする必要があるのだろう。 しかし今の世間は個人主義、自己責任論が蔓延しており、そのような支援が難しい世の中である。 個人主義や自己責任論は何故ここまで広がってしまったのだろう。今の日本での様々な問題の原因を掘り下げると個人主義や自己責任論が一因であるように思う。
0255文字
史
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少し懐古主義みたいなところがあるけれども、しかし世の中は悪に対して苛烈極まりというのは事実であり。そこらへん、ヤクザや犯罪に限ったことではないけれども、しかし厳罰化社会では中々難しい問題であり、だからこそ目を背け続けてはいけないということ。
0255文字
.ver
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暴排条例のおかげで暴力団の弱体化には成功しているが、代わりに半グレの勢力が拡大、しかも暴力団と違って人数を含めて詳細は誰にも把握できない。暴力団も半グレも、今や金のためには社会的弱者をターゲットにすることは当たり前。もはや現代のヤクザには仁義もクソもないようで。割に合わないと暴力団を脱退しても元反社がカタギで生きるにはハードルが高く、大半がシノギという名の犯罪行為に手を染める。著者は共生社会の復活が解決の鍵になると述べるが、ネット社会の現代はむしろ個人主義に都合の良い時代であり、問題の解決は難しそうだ。
0255文字
まっこり
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ヤクザと半グレの現状、過去、これからすべき対策を行政に任せるのではなく周囲の環境、人の力が大切だと感じた。 これが菅さんが掲げた自助共助公助なのだろうか。 他責にしすぎず自責を持って取り組むきっかけとなる本になるかもしれない。
0255文字
尾原道場
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アメリカのギャング更生プログラムみたく地域ぐるみでなければ難しいと。
0255文字
kanki
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「暴力団と違い人間関係面倒くさくない。半グレなら、仲間と一緒に遊んで、カネになるから楽」
0255文字
susunu1
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半グレとはナニか、本書は4パターンに整理する。1.関東連合等の草生期の流れ、2.オレオレ詐欺実行犯(昨今は暴力団手下)3.裏シノギをしつつ生業を持つグループ4.元暴アウトロー。暴排条例による締め付けによって、ヤクザは不良少年の憧れではなくなった。苦労ばかりで貧しい先輩はカッコ良くない。暴力団離脱者の就職率は3%。口座も作れず、携帯は契約できず、家も借りれない。反社ラベルが一度貼られると、日本社会で生きるのは厳しい。よって離脱したにも関わらず、ヤクザよりタチの悪い上記4に流れる。次の手が必要な段階にあるのだ
0255文字
GAKU
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後半からは半グレの話題になってきて、題名とちょっとズレてきてる。何か今一でした。 ただ1点「貧困」と同様「ヤクザになった」と言うことも、一概に「自己責任だろ。」では済まない、生い立ち、家庭環境、社会の歪等不可抗力な要因も大きいかもしれないと感じた。
0255文字
乱読家 護る会支持!
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最大時約8万4000人を数えた暴力団構成員は、現在約2万8000人。 しかし離脱届を出しても法律の縛り(元暴5年条項)により、銀行口座が作れない、家も借りれず、就職もままならない。 就職率はわずか3%。 元暴力団員に対する国の考え方は、一つ前に書いたレイシズムを生み出す論理と同じのようだ。 暴力団は悪だ。悪だからどんな仕打ちを受けても当然だ。奴らに生活の権利を与えるな! 行き過ぎた正義の思考が、ブーメランのように国民に跳ね返って、オレオレ詐欺のような犠牲者を生んでしまう。
0255文字
TERRY
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半グレ中心となった裏社会のガイダンス。規律を重んじる暴力団の弱体化で、警察による裏社会の管理が困難になるという皮肉が描かれる。暴対法下の暴力団員の生き辛さは映画「ヤクザと家族」「素晴らしき世界」に詳しいので、こちらを鑑賞しておくと非常に読みやすい。
0255文字
onepei
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人それぞれ、というかさまざまなケースが興味深かった。
0255文字
モモンガ
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半グレが身近にいるというそんな当たり前の認識を深め、身を守り健全な社会を創っていこうという内容。 半グレ化する背景が分かりやすく書かれていて、彼らを社会に帰属させる難しさが多少なりとも理解できました。
0255文字
メル本
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反社会的勢力の方が儲かるという意味での「だからヤクザを辞められない」かなぁと思い、手に取ったが、現代社会があまりに反社を締め付けているというような話。前半は暴力団について書かれているが、次第に『半グレ』への言及に比重が置かれていく。暴力団と半グレの境界、一方で半グレと一般社会が隣り合わせであるが一度足を踏み入れると一気に遠のく現実が詳細に書かれているが、書名と中身が合わない感じが少し残念。ちなみに半グレ的態様の刑事事件を傍聴したところ被告人が「しのぎ」という言葉を使っており、本で読んだやつだ!と思った。
0255文字
council
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映画「ヤクザと憲法」の組長が何故堅気にならないのか?の問に本書と同じ答をしていたが途中まではそんな追い詰められた暴力団の実態紹介なのだがその影響で"それでも規律や最低限の理性"はあった任侠から何でもアリの半グレに違法活動を行う人種が変容しているとの事だが後半の内容が「ケーキの切れない非行少年」みたいになって書名からずれちゃっているのと矯正活動に力を入れている人の様で罪を憎んで人を憎まず的空気感の普及を求めているが裏社会取材記としては些か中途半端。
0255文字
ふわねっこ
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暴力団を辞めたあとの就職率3%という現実。元暴5年条項により5年間は暴力団関係者とみなされ銀行口座が作れないなどの制約を受ける。なんとか就職できたとしても様々な障害がつきまとう。結果、再び悪事を働いて生活する状態に戻らざるを得ないという事例を見て複雑な気持ちになった。まっとうに生きようとすることを拒む不寛容な社会が少しでも変わっていけばいいなと感じた。
0255文字
mimimimimemo12
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ヤクザ、暴走族といった言葉を最近聞かなくなった。その代わりに半グレ、反社という言葉が蔓延している。ブラックなものから半グレというグレーなものになり良かったと済むものではない。 家庭環境の悪かった子たちがアウトローな人生を歩む。そういう人によって、子供がSNS経由で闇バイトをしてしまう、高齢者が詐欺にあってしまう。ヤクザ組織が悪いと一言で済ませていいのだろうか。子供の頃にたっぷり愛情を与えていたら防げたのではないか?核家族化、ネットの進化、高齢化など時代による環境要因がさらに被害増加に加担しているのだろう。
0255文字
Satoshi Kitazawa
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SKE48のメンバーの詐欺がニュースになっていた。一般人と半グレの境界が曖昧になり、本当に気軽な気持ちで犯罪を始める。他人事ではない。常日頃から、高い倫理観を持ち、周りの人たちと関わりたい。
0255文字
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