読書メーター KADOKAWA Group

男の子になりたかった女の子になりたかった女の子 (単行本)

感想・レビュー
221

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
sau
新着
ネタバレこんな設定よく思いつくな!と感嘆しながら読んだ。特に「ゼリーのエース」と「物語」が好きだった。この前ヤーレンズの出井さんが言っていたけど「わざわざ古いパソコンをアップデートしてもしょうがないから、せめて電源切っててくれ」なことを言っていたのでこの「物語」がまさに!だったので笑ってしまった。 2025/2/14
0255文字
arsm12sh
新着
見られる、選ばれる、規定される、そういった類の性質を持たされている女性たちが、いつかそうではなくなるようにと、楔を打ち込む。その恩恵を受けるのは女性だけじゃない。ひとりひとりが規定から逃れられるように。
0255文字
Hiroh
新着
ネタバレフェミニズムが背景にある作品群。ブルマー、勝手に性的に眼指されること、いつか行き合った中年独身女性。それらが素敵な語りで語られる。表題作。そう、男の子になりたかったわけじゃない。男の子になりたかった女の子になりたかったんだ! (若草物語のジョーのような)私は男の子になりたかった……子じゃなかったけれど、この感覚はすごくわかった。
one_shot

面白そうですね。頂いていきます!

12/17 04:16
0255文字
no6
新着
短編集。なんか読んだことがあるものがと思ったら『韓国・フェミニズム・日本』に入ってたやつだ。好きな話もあればあまりピンとこないものもある。装幀=大島依提亜、写真=石野郁和「MELON CREAM SODA FLOAT」カバーの写真が不思議。特に表4のリコーダーはなんだろう
0255文字
いく
新着
短編集。 誰のものでもない帽子 が面白かった。 自分の子供を守ってくれる帽子。 主人公は経済的DVにあってた。 辛い中での唯一の希望であっただろう。
0255文字
シャルルン3世
新着
物語がめっちゃすき
0255文字
はな
新着
独特でよく分からないけど、なんとなく理解できる……本当に不思議な話
0255文字
ディス
新着
〇。まず思うのは書き出しが上手な短編集だなということ。内容は良いものと微妙なものが混在。何らかの主義主張がかなり直接現れている作品があって、これは複雑さやメタファーを絡めるような装飾っ気が少なくて、そのような主張をすることの大切さにはもちろん同意しますが、読み味としては説教みたいになっちゃってるようにも思えました。ただ掲載紙を見るに、そういうオーダーだったのかな?とも思います。一方で巧みさというか、テンポ良く情報を出す地の文でドンドン読ませる作品、視点や設定、切り取り方が良いなと感じる作品もあり。
0255文字
kieth文
新着
全く初めて読むジャンルの物語、もちろん松田青子さんも初読。 "女はこうあるべき、男はこうあるべき"と教育されてきた世代の男が、男女の役割を明確に決めつけて(世の中がずっとそうしてきたし)女性にそれを強いてきた歴史がここで覆される。 "物語"を読んでて改めて男尊女卑の勝手なナルシシズムが不気味過ぎることに気づく。"男らしさ、女らしさ"の概念が洗い流されるようだった。
0255文字
7
新着
傷付いてもいいんだって知らなかったから、傷付いてないふりをしてた。わたしたちは怒っていいし、許さなくてもいい。こういう気持ちを抱えているのがわたしだけではないんだと教えてくれるこの小説に、わたしはすごく救われている。
0255文字
Nan
新着
ネタバレ松田さんは結構ジェンダーを扱った作品が多いのでこれもそうかと思ったが、いや、そうなんだが、SFチックな短編集で、SFが苦手な自分はちょっと話が入ってこなかったかな。それでも刷り込まれた女子が女子にもあるのだということ、何かおかしいということにはおかしいと思わないといけないこと。「物語」は女はこうだろう、男はこうだろうという物語を作る何者かにことごとく登場人物が反抗するという面白さ。これは面白かったかな
0255文字
バッシー
新着
ジェンダー小説でもSF小説でもあるような作品群。個人的には「物語」がツボった。小説でしか表現できないものはやっぱりあるなと再確認。たしか「等質」の話もおなじ著者だと思ったが、想像力に脱帽。
0255文字
ユト
新着
もうこういった物語にエンパワメントされるタームは人生の中で過ぎていて、でも確かにこういう語りを欲していたこともあったなとぬるい気持ちで読み切った。一編目が一番好きだったかもしれない。個と個の話として。
0255文字
ミミクロ
新着
今いちばんどう表現したらいいのかわからない作品集。 よくこんな表現を思いつくな
0255文字
そうたそ
新着
★★☆☆☆ 短編集。著者ならではの切り口で描かれる。その切れ味たるや鋭いが、どれも小説として面白いかと言われると、答えに困る感じ。風刺という程でもないし、そこはかとない怒りは伝わってくるが……。こればかりは好みの問題だろうが、あまり楽しめなかった。
0255文字
おじ
新着
「物語」が一番好き
0255文字
lisa
新着
幼い頃から当たり前だ、と世界から象られてきた“女らしさ”“母親らしさ”“妻らしさ”というものへの疑問や憤りなど、とても鮮やかに描かれている。ただ、それも押し付けがましくなく、あくまでも『私は』こう感じていた、というスタンスでとても受け入れ易い。松田青子の、他者が自分に求める“女らしさ”を決して否定しない所が好き。お気に入りは、誰のものでもない帽子。
0255文字
ほんのむし
新着
少し不思議な話ばかりを集めた短編集です。 なんだか読んでいて、めちゃ眠かった。っていうか、何度も寝落ちした。 割とよく本を読む方ですが、こうなる作品は珍しいなあ。
0255文字
はらいどけい
新着
短編集。コロナ禍での物語が多い。決して読みやすくないけど、ふといいなと思う言葉がある。女であることを意識する本。でも「斧語り」が一番好き。
0255文字
ゆっきぃ
新着
ネタバレ初めましての作家さん。独特な11編の短編集ですが、おおいに頷けたのは「許さない日」。私の学生時代まさにブルマの全盛期(?)で、「パンツはみ出る問題」と日々戦ってました(苦笑)。高校生の時「ブルマ反対運動」が起こったのですが、男性の体育教師によく分からん理由で却下され、やりきれない気持ちに。切り刻みたい衝動、私も理解できます!「ゼリーのエース」は、お湯を入れて冷やし固めるだけのアレを思い浮かべながら、ゼリー状の娘の会話を楽しんでました(笑)「斧語り」は時代遅れの斧と、仲良し男子二人のやり取りの落差が好み。
0255文字
雨の音
新着
新感覚って言うの?松田青子さんの書くもの。抽象的な様で、そこに潜むものの大きさの気配。「『物語』」がおもしろかった。こういうものだ、こうあれ、みたいな世の中のものさしに噛みつく。痛快。女はこうであれ、男たるもの、しっかりせえ!、女の幸せはこれ、男の子は青色…そう、周りから押しつけられるものに洗脳されてるワタシら。イヤなものはイヤと言っていい。自分の好きなものを道を選んでいい。松田さん、いろんな思いを経験をしてきた人なんやろなぁ。拍手喝采。
0255文字
わさび
新着
ネタバレ日常生活で居心地の悪さや違和感を感じたことはちょっと立ち止まって考えてみることが大事だなと感じる。表明しないとなかったことにされてしまうが、なかなか発言権すらない状況に置かれている女性が多い。この短編集を読んで、古い感覚だと思う人がほとんどの時代になると良いけれど日本ではどうか。「クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る」が一番印象に残った。
0255文字
blue_blue
新着
全篇最高。良い塩梅のフェミニズム小説。お気に入りは『クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る』『向かい合わせの二つの部屋』『「物語」』『誰のものでもない帽子』。向かい合わせの〜は良質なシスターフッドもので読んでとても元気になった。おすすめ。『許さない日』はブルマ世代の我らが未だ酒宴で「あれはマジに何だったんだ」と盛り上がるやつ。いまでこそ酒のネタにできるものの、当時の地獄(生理中の体育)と絶望を思うとやはり苦しみを伴うのだった。30年を経て、いまの子たちがアレから解放されたというのはある種の希望だなと。
0255文字
しろいきさ
新着
ネタバレ最高の短編集。『女が死ぬ』のさらにその先を描いたような。言葉遊びのようなタイトルだけど、いちばん最後に収録されている表題作を読むとほかでもないこの題名しかありえないことがわかる。ちょっと涙ぐんでしまうくらいのエンパワメントだった。女性どうしの、というか、マイノリティの間の連帯があると思える。そのほか、ユーモアに満ちた「ゼリーのエース」、コロナ禍のなか、大きな勇気と一歩を描いた「誰のものでもない帽子」が特に好きだった。「なぜこんなものが必要なのか。十年以上も経って、ようやく私はそう思えた。」(p.66)
0255文字
marcy
新着
ネタバレ短編集。引用したくなるフレーズが満載で、著者が反応する社会のあれこれに激しく頷くことばかりだった。いくつものお話がそれぞれ印象的だが、「斧語り」は構成こそシンプルながら、斧の視点と心情をズキズキする思いで読むことができた。笙野頼子さんとどこか通じる作風に加え、著者との体験の近さもあいまって、私にとっては格別の感覚を伴いながら読書できる一冊。この本も含め、松田青子さんからは目が離せない。
0255文字
あしぶえ
新着
歯切れよく、元気な短編集。表題作は性自認がテーマというよりも世の中が都合よく作り上げてきたお仕着せの「物語」の超克。
0255文字
櫨霞
新着
ネタバレ女の身体でこの時代、この世界に生まれて、まだまだ払拭できない呪いはたくさんある。男もそうだろう。今も現在進行形で私たちは何かと闘い、まだ無理だと何かを諦める。私が知らない無数の闘いが少しずつ積み上がってできた成果を、無自覚に受け取るばかりで生きていくのはやはり心苦しい。まずは自分、そして大切な人を守るためには、よく見て、聞いて、考えて、話さなければならない。 飄々としているようで静かな怒りを湛えたこの短編集には不思議な魔法がかかっているような気がする。明日が少し生きやすくなるようなそんな何かが。
0255文字
geraffe
新着
どの物語にもエンパワメントがあふれていた。最後の「自分でつくり上げてきた自分だけの目を信じろ。」という言葉が、この短編集を体現しているように思う。
0255文字
流菜
新着
短編で色々入っていて、ちょっと不思議なストーリーや、偏見への反感のように感じられるストーリーがあり、面白かった。 自分自身を信じろ!というような力強さを感じられた。 ただ、文の書き方が好みと違うのもあってか、時々目が滑る話もあった。 本の題名にもある話は、改行無くてパッと見、四角!という印象だった。 面白い書き方だなーと思う反面、私はちょっと読みにくかった。
0255文字
阿部義彦
新着
松田青子さんの小説、久しぶりに読みました。(確か前回は『ワイルドフラワーの~』で文庫化で題名変えてた!)捉えどころが無い、無節操な文体演習ともとれる短編の数々。だがこの節操の無さこそが彼女の特色。正統派の「向かいあわせの二つの部屋」過去の名作へのオマージュ「ゼリーのエース」自己言及へのパラドックス「物語」その音の連想からの「斧語り」そして、どの話にも女性を紋切り型に語りたがる世間への嫌悪に満ち溢れています。はなから売れる大衆作家になるつもりも無し、それ故に後書き解説一切無し!カッコよくて勇ましいぜ!
0255文字
mmrn
新着
購入したのは恐らく2年前。途中で止まってから何故か手をつけられなくなってしまったのに、直感的に「今なら読める」と思ったら本当に一瞬だった。2年前くらいは小説に現実性を求めていたが、様々な文学に触れるようになって少しは感覚が肥えたかもと、安心。年齢や、ジェンダーや、セクシュアリティーや、私たちがこれまで「常識」といったもので苦しめられてきたもの。それが「物語」か。もうとっくに、私たちは跳ね返せると勇気をくれる。「物語」が私の内側にも住んでいて、本当嫌になる!でももっと知って、取り入れて、私の目を肥やすぞ!
0255文字
ぴちゃん
新着
松田青子さんらしさが詰め込まれている一冊 主人公が斧だったり物語だったり斬新。 生理を綺麗だという新しい視点や男性に依存しない生き方などここ最近流行りのシスターフッドものが多い印象です。また、社会に立つ女性たちの成長記録とも感じました。
0255文字
千頼
新着
性自認の短編集かと思ったら、そういうわけではなかった。幸せとは。生きるとは。そんな一冊。【図書館本】
0255文字
phlooi
新着
この短編集は「自分でつくり上げてきた自分だけの目で信じろ」というフレーズで終わる。それには古い価値観。。。というよりジェンダー観、は邪魔、あってはならないものだ。どの話もつくりが上手いなぁ。。。としみじみ感心して読んでて気持ちいいけど、フェミニズム色が強すぎて読みながらふと「この本って小説だったっけ?」と思ってしまう。
0255文字
かい
新着
「「物語」」が印象に残った。誰かの「正解」に生きるのは、単に飽きるのだと看破していた。生きづらさや時代の空気をエンタメ溢れる文章に昇華できる手腕は鮮やかで唸る。
0255文字
遠い日
新着
松田青子らしい尖りを突きつけられる11話の短編集。いろいろな斬り口で飽きさせない。ジェンダーバイアスに対する抵抗で衝きまくっているといった印象の話は、溜飲が下がる思いがする。どれも楽しみましたが、今度は長編を読みたいです。
0255文字
本と言葉
新着
★★★✩✩ 全11編の短編集。表紙のカラフルさからも想像できるようにどの話もそれぞれの特色があり、語り口や受ける印象が全然違うものの、著者が書くものの雰囲気はどこか同じものを感じ、初読みながらも「松田青子ワールド」を体験した気がします! 著作は純文学の部類なので、読むのに苦労するものもありましたが、独特の雰囲気がぐいぐい世界に引き込んでいきました。 特に「天使と電子」「向かい合わせの二つの部屋」「誰のものでもない帽子」と表題作が好みでした! 短編集なので、純文学の入門書としてもいいかもしれないですね
0255文字
亜希
新着
ネタバレ11編収録。「ゼリーのエース」がめちゃくちゃ好み。”あれは、あれで、エースやな”のセリフにぐっときた。題名が好きだったのは「クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る」。「向かい合わせの二つの部屋」は他アンソロジーで既読。「桑原さんの赤色」「誰のものでもない帽子」「物語」も面白かった。「この世で一番退屈な赤」は男性が読んだらどう思うんだろ、生理的にちょっと不快かも?表題作の題名からして全体的にフェミフェミした話ばかりかな?と思っていたけれど、強い主張ではなくマイルドな表現だったので全編楽しめました。
0255文字
あこん
新着
写植
0255文字
ちいまな
新着
自分の絶対的な判断基準は捨ててはいけない。その代わり、その判断基準を作ることを怠ってはいけない。相対的判断ではなく絶対的な判断を作れ、神話に騙されるな、それはほんとうのものか?“じぶんのほんとう”をごまかしてはいないか?認知的不協和なんてまっぴらごめんだ、自分が作り上げてきたほんとうを信じろ。世の中は差別と汚職と偏見まみれ、怒りを忘れるな、常に声を上げる準備をしている必要があるのだ。多様性という許容されたと見せかける差別を見誤るな。ほんとうの価値判断を大切にして、ほんとうのすばらしさを忘れてはいけない。
ちいまな

2冊読んだけど、『持続可能な~』の方が好きだったかな、それとも自分の絶対的基準を大事にしてあげられていないだけなのかもしれない、読む時間もだいぶかかったのも起因しているのかも。自分にとってのだいじが「らしさ」なら、それでいいんですよ。わたしは誰であれ、「ひとりのにんげん」としての権利があってほしいとおもっています。

09/10 23:20
0255文字
全221件中 1-40 件を表示
男の子になりたかった女の子になりたかった女の子 (単行本)評価81感想・レビュー221