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文庫 「自然」という幻想: 多自然ガーデニングによる新しい自然保護 (草思社文庫 マ 6-1)

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ぐぐ
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ネタバレ自然を取り戻すとはどういうことか。 古き良き自然とは何を指しているのか? 先住民によって自然はすでに原始ではなくなっている。 在来種とは一体何を指すのか?大昔の侵入種が現在の在来種になっていることもあるだろう。 この本には様々な考え方がある。 外来種の阻止、絶滅危惧種の保護、理想の自然のために在来種の移動、都市における緑地作り、何が正しいかは思想の立ち位置によって異なる。 何を目指すのか。 地球は気候も含め変わり続けている。
0255文字
遥
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エマ・マリス著、岸由二、小宮繁訳の「自然という幻想-多自然ガーデニングによる新しい自然保護-」を読み終えました。生態系保護について、人口に膾炙している考えとは違った角度からその方策を提言している本です。本書の主な主張は、自然を過去の姿に戻そうとするその過去の時点を定めることは不可能だということである。(これだけでは何を言っているか分からないかもしれないから、ぜひ読んでみてほしい。かなり骨太な本だが。)私の感想としては、二元論で語れる問題ではないなという何とも薄っぺらいものであった。(文字数で表現しきれない
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カエル子
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『自然って何だろうか』からの抜粋2冊目。「手つかずの自然」なんてものはほぼないと考えるべきだとする根拠を丁寧にさらっていきながら、結局は日々の暮らしの背景にあるちょっとした自然にこそ目を向けるべきだと人類に迫る、読む人によっては“挑戦的な内容”に映るであろう新しい自然保護論。『地球の論点』と同様、「主張は変えて良い」というメッセージも込められている。生態学者や生物学者という生業の人たちが拠り所とする「主張」を変えるのは難しいというか不可能な気もするが、それを乗り越えてがんばっている人たちも紹介されてます。
0255文字
takao
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ふむ
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アナクマ
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自然状態の自然環境とは何か。そもそも私たちは、どういう状態の自然を望むのか。1章_もとの姿の、2章_手つかずの、3章_原始の、と、考え得る「自然な自然」をそれぞれに考証し、解体してゆく。それは幻であり、あるとしてもそれは定常状態/動的平衡状態のものであると。◉とんで10章の結論。「あらゆる状況に有効な唯一の最終目標は存在しない。人々が協力して…議論するしかない」つまり合理的な合意形成を。◉ところで著者は里山概念をご存知かどうか。自然征服文化に対置された原初志向と、里山文化とを念頭において残りを読みたい。
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YO)))
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人間を除外した「手つかずの自然」なるものが完全な幻想であることが書かれている。 有史以前から人類は大型動物の絶滅に関わってきたし、先住民たちは大規模な土木工事を行ってきた。 にも関わらずアメリカ人が、彼らが大陸を”発見”した時点の自然を「取り戻すべき基準」としたのはある種のカルトに過ぎないと。
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