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土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎

感想・レビュー
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hoven
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画期的な本。土偶は女性を造形したものじゃなく、植物のフィギュアだと断言。市井の研究家が著した仮説。しかし、非常に納得した。この本の批判本であるらしい『土偶を読むを読む』も読むつもり。
hoven

リストに載ってる土偶の発掘場所はほとんどが関東と東北。北海道も少し。西日本では九州、四国、中国地方からは発見されてない。一番西で滋賀県と三重県。北陸も新潟だけ。なぜなんだろう。

09/08 09:00
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kana
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まさかの土偶ゆるキャラ説。著者も叫んでましてが、これこそエウレカ!土偶の世界を見る目が今後、180度変わるような一冊でした。これが正しいかどうかは門外漢すぎてコメントできないけど、そうだったらいいなと思えるロマンに溢れていたし、一つの仮説を検証し、探究を深めていく面白さと難しさ、柔軟な思考の大切さが詰まってました。でも狩猟なしで手に入る、命の恵みたる植物や貝を愛でたくなる気持ちは幾千年の時を超えて共感できます。あと土偶たちがよりかわいく見えるようになりました。
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Manabu  Tokushima
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『土偶を読むを読む』とセットで借りて読んだ。同時に読むと面白いだろうと思ったけど、こっちは1、2章読めば十分。完全否定されている内容を真剣に読んでも仕方ない。サラッと発想の面白さを感じて終了。
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拡がる読書会@大阪
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「土偶」って呪術や祭祀の道具として豊穣や出産を祈るために用いられたって習った方が多いと思いますが、結局のところはちゃんとわかっていないのが土偶。 著者は土偶の形に注目し、土偶は人ではなく植物をモチーフにしていると仮定して独自に調べていくのが記されています。 土偶の見つかった場所に当時に繁殖してい植物と照らし合わせていきます。 なかなか大胆な発想で、今までの日本考古学に挑戦した本になっています。 https://note.com/sharebookworld/n/n6901c3fd377a
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Asakura Arata
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研究者というのはこのような人を言うのだろうな。いわゆる「職業」としている人には、特に日本では本当の意味での研究はできにくいのだろう。気の毒なことだ。疑問点として、関西より西南方の土偶があまり出てこなかったが、なぜなのだろう。
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Q
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土偶は縄文人の食物をモチーフに作られた、という仮説とそのできうるかぎりの検証を行なう本。筆者がこの仮説と検証を発表する場を探した時に考古学の研究者達が批判的な反応をしたという点が悲しい。筆者の説が正しいのかはわからないがフィールドワークをして検証作業をしているのは好感が持てる。自分も調べものをしているだけではなく何か作ってみるべきと強く感じた。
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ちくわ
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面白かった。素人考えですがこれって縄文時代研究における大発見だと思いました。最初の着想である「これ、サトイモに似ていない?」が、専門外の著者ならではの、子供のような視点で、そこからエビデンスを重ねていき、確からしい仮説に仕立て上げるところが見事ですね。(☆4)
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近藤こたつ
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これ里芋に見えるかぁ〜?って思いながら最後のカラー挿絵の遮光器土偶を見てたら、手足が里芋の写真だった。全然違和感なさすぎてびっくり。次は『土偶を読むを読む』だな!
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がーべら
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ネタバレ「土偶=食用植物または貝の精霊をモチーフとしている」というめちゃくちゃ斬新なアイデア。ただ出土遺物の持つ意味を考えるとき、「どこで、どんなふうに、何と一緒に」でてきたか(埋まっていたか)を踏まえることはとても大切。しかし著者は「この本は土偶のモチーフを探る本だから、そこはまた今度ねー」みたいな感じで、すっ飛ばしてしまっている。西日本の事例は?他の祭具や呪物と言われるものはどうなの?それなりに説得力のある説なので、論拠の粗さには敢えて目をつぶって「言ったもん勝ち」にしちゃってる?今後の展開に、大いに期待。
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クマチャン
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面白かった!どこまで信憑性があるかはわからないけど、なんだか納得させられる。とにかく文書が面白くて、わたしもこういう卒論が作れたら良かったなーと、人生で唯一文章作成に向き合った大学4年生の1年間を思い出した。
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いちろく
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縄文時代に作られた土偶が人ではなく植物を模しているという新説を示した著者の一冊。代表的な土偶を例に関連する植物を提示しつつ解説している。賛否両論ある内容と知り手にした作品でしたが……、著者は本書の中で「仮説」と明記しており、追試的に検証されて定説として社会的に承認されることを望んでいる、と客観視して立場を自認している点ではフェアだと思う。むしろ斬新である著者の説に感化されて生まれた大きな影響力により、これまでの考古学界を含めた反発を生んでいる印象も受けた。『土偶を読むを読む』も機会をみつけて読んでみたい。
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演算子
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読んでる間、ずーっと、「なんかうさんくさいな…語り口が軽いな…130年もわからなかったことが、突然の門外漢の思い付きでわかるとか本当かな…やたら自信満々に断定するな…えっ、一般書じゃなくて学術書なの…えっ、サントリーが賞あげちゃってるんだっけ…??えぇ…????」という気持ちでした。『土偶を読むを読む』を合わせて読むべき。(ちなみに私は『読むを読む』を読みたくてこっちも読みました)
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Kazuma Kimoto
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土偶は人型ではなく食用植物を模しているという斬新な説に驚きました。
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Geezer
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学門とは読んで字の如く“問いに学ぶ事”とはサンキュータツオさんの著書「ヘンな論文」の1節ですが、正にその学門の面白さが存分に味わえる1冊でした。土偶の謎についてなるほど!と目から鱗の思いになりましたが、これだけ蓋然性の高い説を一顧だにしない象牙の塔は「カ、カテェ!」なんですねぇ。
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ん。
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仮説として面白いし、本書(そもそも専門書とは、うたってない)をきっかけに土偶に注目が集まったことは、間違いない。それを快く思わず叩く輩は大変、尻の穴が小さい。否定や反対するのは簡単で、アカデミズムだろうとバカデミズムだろうと、誰にでも出来るからなあ。全面的に支持はしないが、肯ける部分あり。
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柳水
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本書のきっかけとなった遮光器土偶のインスピレーション、里芋のイマージュをどう受け取るかだと思いました。受け取った本人だけにわかるイマージュの説得力を他者にもわかってもらうためには学術的な論拠が必要と著者はいくつかかき集めてみたが、専門家からみたそれは論拠として弱かった。そのため反発が大きくなった。新しい説が受け入れられるのは難しいことだと感じました。私にはとても魅力的な説だと感じましたので、著者には是非とも周りが納得せざるを得ない論拠を更に積み上げて、教科書の内容を書き換えるような研究に大成してほしい。
ころちくわ

『土偶を読むを読む』もオススメです。

12/23 15:04
柳水

みたいですね!ぜひ、読んでみたいと思います。

12/23 16:29
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Kevin
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文字を持たないが故に日本のルーツであり、14,000年も続いたにもかかわらず謎に包まれた縄文時代。縄文文化の象徴であるさまざま形の土偶は何を表しているのか?古代は植物霊祭祀が必ず行われていたと言う事から土偶は植物をモチーフであると仮説をたてて土偶を解読して行く過程はミステリー小説を読み進めて行く様だ。
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ゴロチビ
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図鑑の方を読んでもう読んだ気分になり、さぁ読むを読むを読もう!と思ったが、念の為読んでみた。最近観たチコちゃんで「日本にゆるキャラが多いのは、八百万の神々がいる国だから〜(正確な言葉は違うかも)」とやっていたのを思い出す。著者の説を全面的に信じる訳ではないが、確かに土偶って人間を形取ったと言うよりも他にモデルがいるって思った方が納得できるものが多い気がする。それに、何千年以上もの間には使い方だって変わるかも?という気がしてきた。研究には様々なアプローチがあってもいいと思う。著者は独断し過ぎ!とは思うけど。
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ぐっち2525
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追記:本書の主張がいかに根拠薄弱で、都合の良い情報のみを選択しているかという「土偶を読むを読む」も併せて読むべきである。
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さと
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植物や貝類をモチーフにしてると言われて確かに似てると思うものもあり。所々、著者の独創性に溢れている所もあって着いていけない時もありました。土偶の出土場所と植生が同じだったりでありえる話に思えた。 「土偶を読むを読む」まで読んでやっと、内容は補完されそうなので、そっちも読むつもり。
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noko
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土偶を読むを読むはまだこれから。著者は序盤に土偶の用途について、東京国立博物館で調べていて、母体から生まれ出る〜多産安産祈願の意味、豊かなる獲物の象徴説、病気やケガを治す為の身代わり説などと言及しているのに、かなりその主流から逸脱した独自の説を唱えている。そして全体的に見た考察が、かなり雑に感じられた。完結で言い切る形の文で書いてある。個人の文化研究としてこういう本を出すのは楽しいと思う。しかし小学生向けの図鑑として、学びの場に入り込むことは抵抗がある。それに土偶は、私にはやはりお母さんにしか見えない。
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Doppe
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予想しなかった展開に、え〜!それホント?!と、びっくりしながらも、気になって読み進める。そして、半信半疑でニヤニヤ読んでいると、サー!と論理の風に吹かれ、真顔になった。何とかして、著者のお話を聞きに行ってみたい。父に勧めたら、土偶にどハマりしてしまい、車中泊で東北を巡る旅に出たから、すごい影響力だと思う。
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ひろふみ
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読者として楽しむ前に、反発必至の環境が想起され気の毒。あとがきにも考古学会からロクな扱いを受けなかった経緯が少し書かれている。文書の軽さ、それと釣り合わない言葉の強さ・雑さ(金枝篇の続編を騙るほか)は、アカデミズム関係者でなくとも避けて通りたくなる。日経文化欄で時々見かける趣味人の一人と思えば微笑ましく感じる気持ちも湧くものだし、時を経て評価も定まるんだろう。
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ちもころ
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巨人の肩に乗らない市井の研究者による面白い主張でした。まだ文字が発明されてない何千年も前の世界観を考察するのは大変だと思います。筆者の主張は大変ユニークで楽しく読むことができました。いろいろな意見が出ることは学問・科学の発展には重要であり、今後様々な視点から論証されるべきだとおもいます。読むを読むも読んでみたいです。 というか、批判されるべきはサントリーの選考委員会ではないのか!?
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ゆかり
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「土偶を読むを読む」という批判本が出ることで本書のことを知った次第です。その経緯を知りたかったため先に本書を読みましたが、土偶の解釈に植物モチーフ説という新たな学説を提起する内容で、実証的な観点からの説補強もされていて、所謂トンデモ本のようには感じませんでした。批判本の方も読んでみます。
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みさ
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すっごく面白かったです。形から各土偶のモチーフを想像していくのは、これまでにない説で非常に興味深い。土偶があれほどいろいろな形をしているのも知りませんでした。里芋もビジュアル的にはどうなのと思いつつも、使用用途まで想像を馳せているのは面白い。いやあ土偶の新説として、とてもいいと思います。こりゃ徹底的に反論されているという「土偶を読むを読む」も読まなければならないね。
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sym
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話題書。ニッチ分野のエンタメ本。面白い、今までで興味がなかった人に興味を持ってもらえるじゃないか、と言われればそうなんだが。数多くの研究助成をしているサントリーさんが賞に選んでしまった。論理が飛躍した内容を発信したとなれば、学術の世界は厳しい目で見るだろう。ここまで注目されれば、著者はもう考古学界隈にいられないかもしれないと思うと、この賞も罪深く思える。その素晴らしいアイディアを学問の道へ活用してもらえなかったのが残念。
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YUTAKA Hino
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先日茅野で観覧してきた縄文のビーナスの成り立ちについて書いてあったので興味をもって読む。これまでの「土偶=女性像」という学説を、植物や貝を模したものであるという、新しい学説を主張。今後の研究での解明が期待される。
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kazhc57
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「土偶を読むを読む」を先に読んだので先入観を持って読みましたが、思ったより論理的な本でした。でも学術書ではないとはいえ、自分の推測を「なのである」「だったのである」と断定的に言われると「それあなたの感想ですよね」とツッコミたくなります。そもそも出だしが「土偶の謎を解明した」という宣言ですからね。これは受け入れられないでしょう。でも部分的には注目に値する意見もあります。私的には縄文のビーナスの顔が蛇をモチーフにしているというのは面白い提案だと思います。以前にもこんな仮説あったのかな?
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ととむ
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批判本の存在を知ってると薄目で読まざるを得ない
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しのぶ
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『土偶を読むを読む』が気になったので、フェアに行こうとこちらを先に読むことに。読みやすいし単純明快でわかりやすい。でも、見た目が似てる・似てない論は感じ方に個人差があるからなぁ……意図的なのかどうかはわからないけど、出してない情報多々あるよなぁ……と危ぶみつつ読了。でもまあ、胡桃も栗も貝殻も里芋も、おもしろくはあった。
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Nobonebo
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土偶にとても興味がわきました。 すごく分かりやすく、理解しやすく、納得できた説明でした。 土偶=謎の物体?・宇宙人か?・人に似てる? としか教えられなかったこれ迄は何だったんだろう。
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たろーたん
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「土偶って女性をかたどった安産を願った宗教物でしょ」の定説を覆そうとする本。確かに、改めて「じゃあ、土偶って女性に見える?」と問われると、女性をかたどるとしたらもう少しちゃんとした女性の形にするよな、と思ってしまう。また、統計を見ると、縄文時代の人口の増減と土偶の出土指数はあまり関係がなさそう。縄文時代の中期が一番土偶の出土指数が高いが、その後の後期や晩期にあたっては人数が減るのにむしろ土器は減ってる。かといって、弥生時代になって人口数が上がった時は土偶の出土指数はかなり下がってる。(続)
たろーたん

これをみると、確かに、あまり人口や出産とは関係ないのかもしれない。なら、「土偶はいったい何なのか?」。それに対して、著者は土偶は「当時の縄文人が食べていた植物をかたどったフィギュア」と主張する。確かに、ハート形土偶と二つに割られたオニグルミは似ていたし、合掌土偶・中空土偶を栗を擬人化し、椎塚土偶(山形土偶)はハマグリを擬人化したものと見えなくもない(正直、若干苦しくないか、と思ったりもするものの)。あっているかはともかく一つの論としては面白く読めた。

08/26 21:51
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ピザまん
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この本は小説ではなくタイトル通り「土偶」の意味について人類学者が考察した結果を記した作品。遮光式土偶などは教科書にも載っているくらい有名だけど、こういう解釈もあるんだなと頭の体操になった。たまには小説じゃない本を読むのもいいもの。この本を批判(?)する「土偶を読むを読む」という本も出てるので読んでみたい。
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おはぎ
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現代人よりも自然に対する崇敬が深いはずたから自然界にある身近なものかつ、生活に関わる重要なものを象っているというのは納得しかない!
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Yoshihiro Yamamoto
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A+ 近年稀に見るスカッとした本。土偶の意味がストンと腹落ちした。「遮光器土偶=里芋の精霊」「結髪土偶=イネの精霊」「刺突文土偶=ヒエの精霊」。「遮光器土偶が消失して結髪土偶と刺突文土偶が現れるのは地球的寒冷化のために東北でサトイモが絶滅し、その後の温暖期に稲作とヒエ作が東北に伝わった」というのは、土偶の意味だけでなく、稲作の伝来についても解明する手がかりとなる。まさに「コペルニクス的転回」。これまで真面目に研究していた人は門外漢のこの説には頭にくるだろう。故に「土偶を読むを読む」という批判本もある(笑)
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FOTD
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縄文時代に大量に作られた土偶は何だったのか!? その正体は、、、。と言う本。「土偶は縄文人が食べていた植物をかたどったフィギュアである」という著者。モチーフは植物なのだ。ハート形土偶はクルミだったか! そして最も有名な遮光器土偶はサトイモだったぁ〜!途中、貝がモチーフになった土偶も登場したが、基本的に植物。この著者の仮説以上に土偶の形態を客観的・合理的に説明できる仮説は存在してないという。どうなんだろう?いろんな考えがあって当然だと思う。 とても楽しく読んだ。
蒼

こんばんは。当地八戸で発掘された「祈る人」と呼ばれる土偶は、なんの植物を形どっているのでしょうね?

07/07 21:03
FOTD

蒼さん、こんばんは。私は「祈る人」は植物じゃなくて人だと思ってます。まあ、全ては仮説どおりには行きませんよね?

07/07 21:14
0255文字
ちーやん
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これから「読むを読む」を読む予定
0255文字
フゥドゥ
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読了 土偶の謎を解いたと称するが、事前情報どおり恣意的な独断と著者に都合の良いデータのみを並べて論じているので学術的には駄作、なのだが文筆的には面白く書けているところが各界にやんや賛美された所以か 反論本に適切に反論するか潔く自説の誤りを認める動きが無ければサントリー学芸賞は取り消しか返納を検討すべき時期に来ているのでは無いかと思う
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こり
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2021年4月刊行。 『土偶を読む図鑑』が面白かったので『土偶を読むを読む』の前に読んでみました。 何といっても「ハート形土偶」とオニグルミとの対比がかわいらしい。ほんと似てる! オニグルミは殻が中空で水に浮くから水流散布でも増えるそうで、河川敷でよく見かけることにも納得。 他に「縄文のビーナス」頭頂部はヘビのとぐろ説、ネーミングに違和感があった「遮光器土偶」はサトイモを病気から守る精霊説、などが楽しめます。 「土偶の専門家」ではない人類学者ならではの苦労話も。
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土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎評価100感想・レビュー223