この動乱は、”ピュアな若者”vs”汚い大人”という構図で始まり終始したデモは、「具体的に何を目指すかという共通認識に欠け、国民全体から見ればごく狭い範囲のエリートたちの内輪の盛り上がりにとどまり、ノンポリの一般庶民に理解を求めることを想定していなかった」。さらにしたたかな交渉戦略を否定し、落とし所が準備できていなかったと分析されている。これは香港そしてかつての日本のデモが成就できなかったことの理由と近似しているのではないか。台湾デモの成功例が書かれてえいることと併せて、政治状況を考えさせてくれた好著。
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