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くらしのアナキズム

感想・レビュー
138

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けん
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★3.0
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ちくわ
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とても参考になります。生活でも会社勤めでも、役職者でなくとも自分が思っている以上に持っている権力を見極められれば、強い「あたりまえ」にも抵抗することは可能だと思います。また、異質な他者との交流は、いざという時の冗長性にもつながりますね。(☆4)
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文明
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アナキズムの政治理論に対する決定的寄与は、専制がアナーキーに勝るというホッブズの議論が、全くの嘘であることを示した点にある。他方、日本のアナキズムやコミュニズムの論客に見られる田舎の地域社会的な共同性への高い評価は、都市の匿名性を好むものとして、受け入れることはできない。そのため、斎藤幸平は叩き潰されなければならない。
文明

そもそも我が国のコミュニストは、共有物の管理についてモラルハザードが起きること、所有権ルールが財産管理の適切なインセンティブを所有者に与えることを完全に無視した愚か者であり、このような見解は厳しく断罪されなければならない

07/16 14:03
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melatonin
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今ある「くらし」を蔑ろにしない、生活者のためのアナキズムという視点は新鮮だった。 でも一方で、「大人のアナキズム」には正直魅力を感じない。人間関係を耕し、安全な居場所を作り、より良い状況を求めて声を挙げる…多分誰もこれには異論はないと思うけど、大人を自認する人たちが種々の抑圧に対して本当に声を挙げられるのか、今の世の中を見ていて懐疑的にならざるをえないので。 自分は子供のアナキズムでいいや。明日の会社も上司の話は半分聞き流して、いい感じに手を抜いていこう。
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i-CHIHIRO
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お気に入りレベル★★★★☆ 255文字では紹介しきれないので、こちらでこの本を紹介しています。https://ameblo.jp/angel-and-poison/entry-12853550128.html
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saiikitogohu
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「多数決はコミュニティを破壊しかねない」「屈辱や恨みや憎しみを確実にする最適の手段」「重要なのは、自分の意見が完全に無視されたと感じて、立ち去ってしまうものが誰もいないようにすること、そして自分が属する集団が間違った決定をしたと考える人々さえもが、受け身の黙諾を与える気になるようにと計らうことである」144 民主主義的な組織化の姿をマクロな政治実践ではなく、「寄り合い」といった、ミクロな暮らしの政治実践に見出す。政治をくらしに取り戻すための生活実践こそが、「くらしのアナキズム」
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のうみそしる
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タチャウト!⇛イシ! ぬるぽ!⇛ガッ! 日本以外の国、特に途上国でよく感じる人間同士の関わり、交わりは自治の気概につながっている。コンヴィヴィアルに、自立しつつ互いを認めていきたい。「部落が仲間割れしちゃあ少数派は元より多数派も茶飲みに行く家の数がへってうまかあねえもの」白黒つけるな、あれかこれかじゃねえ、納得するまで話し合え!
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re
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現代のカッコ付きの「常識」からどのように外れるかが問われることを示唆している。
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水鏡
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アナキズムとは危険思想ではない。政治も経済も機能しなくなった世界への備えである。大震災やパンデミックを経験したからこそわかる、国家が無政府状態に陥った時のための、日頃からのコミュニティの耕しかた、民主主義の有り様など、瞠目する示唆が満載。
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ゆしん
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「くらし」という身近な視点で語られるアナキズム入門。さすが人類学者さん、エチオピアの話もとても興味深い。著者の松村さんは、「同僚」の人類学者であったグレーバーの呼びかけ(『アナーキスト人類学のための断章』)に呼応したようにも思える。参照されていたコンヴィヴィアリティについて考えるきっかけにもなりそう。
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ui
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はじめにで「どんな思想も『主義(イズム)』が目的化すると、プロセスが犠牲にされ、正しさを競いあうゲームになる。人生はプロセスそのものだ。だれも正しさのために生活をしているわけではない」(13)とある通りアナキズムを主張するための書ではない。国家をはじめとする既存枠組みと共存する形で、顔の見える市場(いちば)や地域の構築を重要視する〝スキマ〟のアナキズムとも言い換えられるだろう。 災害やパンデミックに耐えうる、「コンヴィヴィアリティ=自立共生」の可能性を提唱している。
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aki
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読了
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いけぽん
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国家がなくてもいい?という問いかけに同意しかねながら読み進めました。原始共産制の時代はまだ国家がなく人々は富を平等に分配していた、そういう経済体制があったことは理解できます。ただやっぱり現代とは違う。人との関係が希薄になっていたり身近な問題を自分たちで話し合って解決する力が弱まっていたり、そのことが政治を遠くしてしまっているということはなんとなく共感できました。
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Y2K☮
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選挙に行くだけが政治参加ではない。国や会社を当てにせず、日々感じる問題を自分たちの話し合いで改善する。その意味でのアナキズムには有意義な面もあると思う。でも「嫌なことには不真面目になろう」は少し雑な提言。あと著者が推奨する村社会的コミュニティは慣習が法律みたいに明文化されていない分、都会よりも空気の圧が強そう。冠婚葬祭をやたら重んじ、近所からいちいち嘴を挟まれるのも面倒。己とは異なる地域や業界、階層で生きる多様な人との緩い繋がりを活かす方が望ましい。著者の考えは瀧本哲史や東浩紀に比べてユートピア寄りかも。
Y2K☮

マテリアル「成功した主な革命は、実質的にはすべてが、打ち倒した国家よりもさらに強権的な国家を創出して終わる」「ムダを排除した効率性にもとづくシステムはいざというときに脆い」「国や政治家よりも、むしろ自分たち生活者のほうが問題に対処する鍵を握っている。その自覚が民主主義を成り立たせる根幹にある」

12/08 18:54
0255文字
のせち
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どこでこの本を知ったか覚えていないが、めちゃくちゃ面白かった。アナキズムは日本とは無関係という先入観があった。国家や民主主義の在り方について考える機会になった。
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大泉
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人類学の知見を参照し、わたしたちのくらしのそこかしこにアナキズムの実践がありうることをエッセイ的な調子で示していく。森『もう革命しかないもんね』が自らの生活をその参照軸として現代のわたしたちにあり得るアナキズムを示したとすれば、本書は空間的に離れた他者こそをその資源にしている。熊本地震のなまなましい体験の叙述なども印象に残る、よい本でした。
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うらは
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民主主義とは何か。政治・経済とは何か。アナキズムを軸に捉えなおす。社会に対するモヤモヤが言語化されてスッキリした。合意点を探すことを社会でも個人間でも避けてきたように思う。身近なところから何ができるだろう?考えてみたい。
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ま
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有史以来、経済は市場に、政治は国家に、という具合で巨大機構に取り込まれシステム化されてきた。その過程で、個々の人間が本来持っている秩序とか生活力が弱められたり過小評価されたりしている。エチオピアの「タチャウト!」って挨拶素敵。「『公けの仕事の負担そのものが報酬』。そう思えない人には、そもそもリーダーの資格はないのだ。」(p85)
ま

タチャウトは、RPGで村人に向かってAボタンを押すイメージ

08/21 07:57
0255文字
GIOco
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ネタバレ人類学からアナキズムを描く。多数決ではなく、全員の合意を得るという事例を読みならが、ずっとべてるの家のことやワーカーズコープについて考えていた。現在日本の投票率では政権与党は全有権者の20%ほどの得票数で政権を得ている。それで国民の民意の反映?となる。イリイチの「高い生産高を維持するのに不平等が必要であれば、彼らは社会で諸権力の及び範囲がどんどん拡大することを許容してしまう。」というのが衝撃。自分に隷属心が刷り込まれている。「大切な暮らしを守るために、日々の生活でいやなことにはちゃんと不真面目になる」
GIOco

ということで、「ふるさと納税」っておかしいというのは言っていきたいと思う。私の暮らしは今の居住地にあるのだから。そんなところで自治体間で競争するのは変だよ。

08/15 16:14
GIOco

人類学面白い。

08/15 16:20
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クラウド
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文化人類学的な検知から政治・社会の現実について一石を投じる一冊。 従来の「アナキズム」論とは違い、思想家の歴史や理論の概略を説明するものではない。国家や権力機構にとらわれず、自らの生を生きるものたちに目を向けていく世界そのものを捉えていく。 「政治」や「経済」は本来われわれの手の中にあるものだった。「民主主義」とはどういうものだったか、今の社会を生きるものたちは考え直す必要があるだろう。 自分の頭で、自分の目で世界と生活を見つめていく姿勢が大切なのだ。
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okachimen
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国家があって暮らしがあるのではなく、暮らしの中に後から国家がやってきたという話に膝を打った。決断を下すのではなく、人々の合意を得ることがリーダーの仕事/勝者と敗者を生み出す多数決は、コミュニティを破壊しかねない/対話をしコンセンサスを生み出す/ぼくらは過去の多くの「法律違反者」の恩恵を受けている などパンチラインの連続。一方、田舎の村社会の閉塞感や料亭で物事が決まる密室政治の弊害についても考えさせられた。締め「一緒に不真面目になってくれる仲間を見つけ、そのささやかなつながりの場や関係を耕しておく」に尽きる
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しろいきさ
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ネタバレ「公共」について考えていて、その延長でアナキズムについて知りたいと思っていた。人類学の視点からの考察なので、オーソドックスなアナキズムの論考ではないだろうけれど、今ここにある国家、足元の生活を考えるための示唆に富んだ本で、とても興味深かった。また、婚姻という制度の権力性や、戦争と国家の関係性などにも関心があるため、それらに言及されていたのも良かった。「国家なき社会の政治がそうだったように、監視し、要求し、不合意を突きつける主導権は、つねに生活者の側にある。」(p.223)
しろいきさ

連想した本や作品:ペ・ミョンフン『タワー』、梨木香歩『ピスタチオ』、ドラマ「海賊になった貴族」

07/29 00:21
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健康平和研究所
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98頁 グレーバーは、そもそも「民主主義」と「国家」は不可能な結合なのだという。 128頁〜 市場から資本主義への移行で、独占が暴力のもと行われる。(ブローデル)。国家は暴力を独占している(マックス・ヴェーバー) 220頁 スコットは「実践 日々のアナキズム」で、過去三百年における重要な解放運動のすべてが警察権力をはじめ国家の法的秩序と真っ向から対決してはじまったと指摘している。
0255文字
Tosi
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いろいろな制度によって自由や平等が奪われてきた。 大切なものは、現場での暮らしのなかにある関係性。とりもどすための方法は、そう革命ではなく、エッセンスを融合すること。 エッセンスは、権力からは遠い世界にある。私たちの身の回りにも見つめなおせば。
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ねじ
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とてもいい本だった。 けど、わたしはどうしたらここにたどり着けるか分からない。わたしはたどり着けないと思う。周りに人間がいない、病気を持っていて外に出るのが時に難しかったり、場所にこだわりがあったり。わたしは家に閉じ込められているけど、そういう人がアナキズムを実践しようと思ったら頑張って外に出るという方法しかないの?もちろんわたしを閉じ込めた社会に問題があるんだが。わたしは関われないなあと思う。
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mizuki
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今日本で平穏に暮らせているのは、昔、ルールを勇気を持って破り、国家に間違っていることを訴えた人がいたから。大切なくらしを守るため、ささやかなつながりを保ち、嫌なことには、一緒にちゃんと不真面目になってくれる仲間を持っておく。 義務教育のなかで、ルールを守る、文句を言わない、言うことを聞く、などを徹底されてきた時代を過ごした私に、心にジワっと染み込む言葉でした。
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takao
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ふむ
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サトシ
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本書で五島列島の例が挙がったように、たしかに昔の人々は寄合いなどに集い、自身や家族の周りで起こるような些細なことについて議論を交わし社会を作っていったイメージがある。時代は変わり、この15年程で寄合いの場はtwitterに変わった。とはいえその場では寄合いが持つゆっくりと考え人々の合意を得るという強みを成し得ない場合がある。著者は本書で、現代における寄合いの必要性について論じ、それを実践することがアナキズムなのだと説く。そしてアナキズムとは人々の場や関係を耕すためのスキマづくりの役割を持つと説明している。
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シュークリーム・ヤンキー
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筆者の指摘のとおり、(エチオピア以外の社会と比較しても、)日本社会は何かとルール化や制度化によって問題を解決しようとしがちで、それらが行き届いていないところで、自発的に相互扶助をしようとする指向が希薄なのかな、と感じる。身近なところだと、重い荷物を持っている人を手助けするとか、道に迷っていそうな人に声を掛けるとか。そういうことを積極的に行う機運が高まると、もっと行きやすい社会になるように思う。まずは自分から始めなくては。
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茶幸才斎
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大規模災害で機能不全に陥る国家による政治経済システムの脆弱性が露呈した今、アナキズムはどんな意味と可能性を持ち得るか。国家は我々を他人に無関心なバラバラの消費者に変えたが、人類学者が記録する国なき社会を営む「未開」の人間社会に見られる互恵的関係と話し合いを基本とする民主的ルールに、我々が政治経済を手中に留め置くためのヒントがある、と云っている本。混乱を生き抜く力を失くした現代の我々は、予期せぬ災難に見舞われたとき、こう思うのだ。じっと待てばそのうちお上が何とかしてくれるだろう。それまで大人しくしていよう。
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ちょび
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本書の前にジェームズ・C・スコットの「実践日々のアナキズム」で初めてアナキズムについ学んだ。難しく投げだしそうな所を何とか読み終わったおかげで、本書はとても読みやすかった。国家が市民を守ってくれるなど有りえない。一人一人がしっかりと自立思考が出来るようになって、一緒にまとまり問題解決できることが大切となる。ルールや「正しさ」や国家のために一人ひとりの暮らしが犠牲にされている現実がある。だからしっかりと目を見開いて暮らして行かないと。大変な時代になりそうな今こそ「アナキズム」を片時も忘れずにいたいと思う。
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Tom Sasa
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読了。 経済とは、他者とともに生きるための原則!
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圓子
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>それぞれの個人が安全な居場所を確保し…これが出発地点にして目標地点。その中で行われるのが…>それぞれが能力に応じた役割をはたし、必要な人が必要なだけ受け取れること。これらは、生活レベルでなら当たり前に実現されてきたことだという。うん。いったん、国家の文脈からはなれてみよう。自分の生活がどのような高次の存在に包摂されようとも、安全な居場所を確保することならわかりやすい。
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まると
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アナキズムというと過激なアウトローという先入観があったが、国家に依存せず、束縛されずに自分たちで問題を解決していく、民主主義の根幹につながる主義・主張なのだと平易な言葉で解説してくれている。「ぼくらは匿名のシステムに依存して生きている。そのシステムが壊れたとき、頼りになるのは、それぞれがつながってきた顔の見える社会関係だけだ」。熊本地震を経て感じ取った著者の認識が腑に落ちた。同意した覚えもないのに、押し付けてくる理不尽なルールに泣き寝入りしてはいけない。常識を問い直し、自分を奮い立たせてくれる良書でした。
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わし
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いまのような政府などの国家組織がなくても、人類はずっと秩序を維持する仕組みをもってきたし、そうした秩序を生みだせる能力があった。クラストルは、国家権力を生みだす根底には、権力への欲望とともに、隷従への欲望があると指摘する。だれかが決めた規則や理念に無批判に従うことと、大きな仕組みや制度に自分たちの生活をゆだねて他人まかせにしてしまうことはつながっている。アナキズムは、そこで立ち止まって考えることを求める。一緒に不真面目になってくれる仲間をみつけ、そのささやかなつながりの場や関係性を耕しておく。
0255文字
肉尊
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アナキズムが目指す原初状態は、人類にとっての初期設定(デフォルト)である。著者は熊本地震の被災体験から、非常時に国家は機能しなくなることを目の当たりにした。現場では一人一人が考えて行動し、共助の精神が発揮される。人類学からのアプローチは、国家とは異なるロジックの「もののやり方」を見せつけてくれるし、国家の存在意義だけでなく、我々が、如何に見かけ倒しで陳腐な民主主義に安穏としているかがよく分かる。民主主義は道半ばなのだ。直接的方法論としての低理論から公共を造り直す試みの手がかりとなる一冊。
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ほうき
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アナキズムとは民主主義とだいたい同じ、という言葉に強い感慨を覚えた。日々の対話の実践が民主主義の土壌を育むことになると なんでもかんでも内閣の決定で決められる今、こちらが足元から始めなくてはいけないことに途方もない無力感を覚えるけど、今は歴史の大きな流れの只中にあることをしっかり意識にいれて、それでもやっぱり身の回りからやっていこうという決意にも結びつく。脈々と受け継がれてきていたはずの民主主義を取り戻したい
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あくつさとし
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これからの人生で大切にしたいことが、たくさん書かれていた。得体の知れない仕組みじゃなく、顔の見える関係性の網で支えあう。 それって負担もあるけど、だからこその豊かさもある。 体温のある生活にシフトしていきたいと、改めて強く思った。
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kun_maa(หมา)
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「アナキズム」という言葉から受ける印象が変わる。国を絶対視するのではなく、政治家や資本家のやることなすことに唯々諾々とするのでもなく、自分の頭で考えて人間関係の繋がりをめんどくさがらずに広げていく。革命や暴力で国を叩き潰すということではなく、監視・要求・不同意を突きつける主導権は常に生活者の側にあるのだということを認識して自分たちの生活を自ら立て直していくのだ。
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