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その花の名を知らず 左近の桜

感想・レビュー
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飛鳥
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絡み合うのは蔓か蛇か。系統樹の根はうねり地を這い、蛇に擬く。伸びゆく先で実を生し、系譜はますます入り組んできた。夢と現を行き来して、桜蔵に至る家系図の空白が一つひとつ埋まっていく。柾とも葉子ともつながりがないと思われた桜蔵だが、蛇の流れは確実に彼の中へ根付いている。新たな人物の余韻を残し、物語は次へ。
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harumi
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ネタバレ家系図が複雑すぎる。茶碗と蛇と石榴。物語としては理解しきれない部分もありつつ、あいも変わらず美しい描写に長野まゆみを堪能した。
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Kevin
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次々と現れては消える幻想の世界。それはすべてバスの中で見た夢。ストーリーはあるようで繋がらず過去と異界を彷徨する。映像にしたら美しくて怖いだろう。これぞ幻想文学。
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紫花
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左近の桜シリーズ初の長編作品。左近家、白鳥家、白家など系譜が蛇のように絡まり合う上に、ゴシック体質な桜蔵視点により時間も曖昧になっているので、混乱して3回くらい頭から読み直し、最後はメモ取りながら読み終えた。桜蔵が死人に魅入られがちな己を「ゴシック体質」と称していて面白かった。
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Yuri
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大好きなシリーズ。日本語の美しさと描き出される色彩の艶やかさ、空気感を満喫。今作でも『魅入ら』れてしまって、『あちら側』に取り込まれそうになる桜蔵。何世代かに亘って語られたり、登場したりする人物関係が複雑すぎて、難しかったです。
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とりけらとぷす
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シリーズ初の長編。時系列的にはちょっともどって桜蔵はまだ高校生。 複雑すぎる両親のルーツをたどっていくんだけど、時系列は飛ぶは異界と現実は入り混じるわで難解さマックス。短編だと話の終わりには現実に戻れるけど、長編だとそれがないから良いというのか悪いというのかは人による気がするなあ。 しかしあくまで語られるのはあくまで両家とその関連する親戚のルーツであって、桜蔵と桜生の話は出てこない。 困った時の柾パパ。颯爽と助けにくるのはまるでヒーロー。 あとはひたすらに蛇。 しかし巻末でいいから家系図つけてほしい。
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冬薔薇
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厄介なものを招きやすい桜蔵。河岸の解体ビルのアケビのシーンでやっと既読と思い出す。新鮮に読んでしまった。謎はやはり謎のまま。(最近このパターンが多い)この続きは?
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ぜぶら
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ネタバレ過去と現在が目まぐるしく入れ替わり、「今」がいつなのかが混沌とする。これまでの此岸と彼岸のあわいを漂う話ではなく、桜蔵はことあるごとに時を「越境」する。思うに桜蔵に限らず、人は、自身のルーツが不明であったとしても、何かしら自分の血肉を形作る何かに影響されるものなのかもしれない。知らないどこかで繋がっていると考えるとちょっと不気味ではある。「ルーツ」というくらいだから根っこであり、そしてその形は蛇を想像してしまう…『定家』の蔦葛を蛇と考えたことはなかった。能でいうと『道成寺』みたいに蛇は女のイメージなので。
TANIZAKI

ぜぶらさん、おはようございます。歌舞伎と文楽、能での「道成寺」はなかなか良かったかと思います。

11/22 05:54
ぜぶら

おはようございます!いつも、駄文をお読み頂きありがとうございます。 23日に、お稽古の先生の娘さんが主演される能『道成寺』を観て参ります。舞台で観るのは初めてなので、とても楽しみにしております。

11/22 06:19
4件のコメントを全て見る
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チェーザレ
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難解。読むのに時間をかけすぎたせいかあまり理解できなかった。 けど美しい文章で、雰囲気だけで満足。
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äï
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なにか分かるかもしれないと思って読んでいたら、あれ?読む順番間違えた?となったり、複雑なファミリーツリーが登場して余計訳が分からなくなった。解き明かされるものがあるのならそろそろ教えて欲しい。
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ももいろ☆モンゴリラン
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関係図をかきかき、重要と思われる銘や由緒をかきかき。治之さんって結局どこに連なる方です…?中華料理屋の孫? 白清子さんは何者? 桜蔵の母の名前が前作では「ハコ」ってなってたけど今作では「ヨウコ」? 桜生は八疋に養子に行って、その後、その後は…? 桜蔵が高校生に逆行している。時空を何度も飛び越えて、家系図は書いては消し書いては消し。兄弟の数は少ないはずなのに婿入りだの養子だの、姓(かばね)でアイデンティティはかくも薄く、なるのですよ。屍。「蛇」というモチーフがいくつも出てきて楽しい。
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とっても
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図書館で見つけて、3巻は読んでないけど、先に読んだ。内容はもうさっぱりわからないんだけど、雰囲気はやはり好き。10代が主人公の作品は、もう40代の私としては惹かれないのだけど、柾や遠子などが魅力的。でも柾も遠子も想像していたよりも若くて、驚き。出てきた登場人物も、年齢設定が全然分からず、お手上げ。以前の作品のように美しい、魅力的な表現ばかりではない最近の作者の作品は、好感が持てる。
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あやなし
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シリーズ4作目。相変わらずの幻想的な世界観で、夢と現が入り交じる。蛇やざくろ、雨に桜と象徴的なものたちが行ったり来たり。にしても、今回は以前にも増して難解!!笑 皆さんおっしゃるように家系図がほしいですね!でもやっぱり雰囲気は好きなので読み進めてしまう…。この手の作品は(自分の中でですが)理解不要と思いながらも、改めてじっくり読み直して、再挑戦してみたいと思います!
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アイリス⭐️
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うーん?左近第四弾だけど、第三弾より前?でも弟君は高一になってるから設定いじった?血縁も生者死者入り交じって難解…じっくり読み返したら分かるだろうけど気力無し…長編より、中短編の方が合ってたかと。
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さわざわ
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ネタバレ読みました……が、今回はダメでした。あやしげな人物が次から次へと現れては意味深なことを告げて消え、あとになって名前が出てくるももはや理解できず、途中から斜め読みでした。長野さんの文章は相変わらず淀みなく滑らかで好きなんですが、いかんせん内容が複雑すぎる。家系図どうなってるの。。桜蔵も巻き込まれ体質なの分かっているのに落とし物を律儀に交番に届けようとするなよ~とツッコミたくなりました。次に期待。
0255文字
冬薔薇
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久しぶりの桜蔵、独特の不穏感に期待。美しい文章に漢字の国だからこその物語の広がり。怪しい異世界を味わう。途中で人間関係が複雑になったが、それを捨て置いての一気読み。次作を期待。
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クマチャン
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今回は咲蔵くんがあんまり可哀想な目にあってなくてよかった!
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ざるめ
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人間関係も場所も時間も考えず、ただただフワフワと漂うように読み進んで、最後に「あぁ…そういう事か…」とぼんやりと思う(* ̄∇ ̄*)何もかもをきっちりと把握して読むには時間がかかりそうだけれど、挑戦したい!(^^)
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柚子
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左近の桜シリーズが好きなので、新作も購入しました。独特な比喩や隠喩が多分に含まれて、内容が分かりづらかったです。新規の登場人物が多かったのと、関係図が何度も交差していることから、読んでいて混乱しました。作者が意図した内容の3割も理解できていないと思います。言葉選びや世界観だけをぼんやりと楽しみました。
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JUNKO
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(っ´ω`)ウッフン😍💕💕 この世界観は 癖になりますなぁ💕
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TITO
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前作までも充分難解だったけど、輪をかけて難解になってた。桜蔵はすぐに迷子になるし、登場人物の関係は入り組んでるし、時代も超えてくるし、出てくる言葉、次々と蛇に繋がるし…。
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ふかborn
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相変わらず怪異に見舞われる桜蔵。いや、横を通り過ぎようとする怪異に、刷り込みよろしく何時もくっついていく桜蔵が悪い。そして裸でよく放り出される。前の巻でも同じ事を書いた気がするが、まぁよい。今作では「服が身代わりになった」との、柾からの言い訳を頂いた。多分、桜蔵の本当の父親はあの人だろうな、との予想は前からあったが、ここまで…ここまで込み入った家系図を作る事ないやん!もう序盤で覚える気が失せたわい!!次巻では家系図に本名と仮名と偽名も揃えて書いといてよね!!!
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キョロ
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難しい...家系図書きながら読み進めないと理解できそうにない。
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てまり
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前作を読んだのはいつだったか、もう主役近辺の繋がりしか覚えていないまま、夢かうつつかの物語に引き込まれた。 場所も時代も彼岸と此岸の境さえ超えて思わぬつながりに惑わされ、翻弄される桜蔵。 どうめぐっても蛇に導かれる。 一筋縄ではたどれそうにない血縁関係はうやむやのまま、匂わせだけを楽しみました。
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遠い日
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シリーズ4。桜蔵の憑かれる体質をこれでもかと具現させる目眩しのような展開に、まるで白昼夢を見ているかのような幻惑を覚える。桜蔵の出自にまつわることどもの、多岐に渡る人脈と縁戚関係にも読み手は眩まされる。雨、水、酒、アケビ、ザクロ、蛇、文字の意味を読み解かされる薀蓄がみごとに物語に絡んで、世界の奥行きが恐ろしいほどに感じられる。空蟬の何も信じられないくらい、世界は得体の知れないところで繋がっている。柾に遠子、この人たちもやっぱり目が離せない。
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はなまる
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ネタバレ祖父の遺品整理の折に消えた茶碗の存在を知る桜蔵。大正、昭和、現代と場面を変えながら白鳥家や左近家にまつわる過去や難解な人間関係が家系図を徐々に書き加えていくように繰り広げられる。蛇にまつわる言葉や歴史文化の描写が多く連なる。
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司
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ネタバレ前作で大学生になったものの、今回は主要な部分は高校生の頃へ戻る。未成年じゃないと大人に惑わされるのに都合が悪い? それはさておき、今まで登場してきた家が火事になった高校教師、柾の友人の中年男性、下宿することになった浪人生、書家(だっけ?)の大学教授などなど主人公に絡んできそうな意味深の男性陣がただの通りすがりのように消えてしまい、代わりに家系とその過去話が複雑すぎて意味不明。ついでに母と弟も存在が消えて登場するのが柾と遠子ばかり。 主人公の出自と「女」の秘密が解明される時が来るのだろうか。
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ムーミンママ
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左近シリーズ第4弾!! いゃぁ。。難しい泣 登場人物も実現なのか幻なのか?関係性も理解できず。。ただ この作品の雰囲気は好きです。
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栗林
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自分自身が桜蔵になった気持ちで読まないと、話についていけないな。たくさんの人が出てきて、全員繋がってるけど誰が誰だかいまいちだった このお話はまだまだ続くのか
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canabi
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28ー2022
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藤月はな(灯れ松明の火)
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今回は長編。表紙がストラヴィンスキーの『春の祭典』と重なったのでそれをBGMにして読んでいました。ある箇所で桜蔵が学生服を着ているという記述に首を傾げていました。後に時間軸が曖昧な彼岸が侵食しているという事が判明して腑に落ちる。それにしても自身の迂闊さを棚に上げ、生前と大切な人と重ねて話しかける故人へ「精神が崩壊しているのではないか」と思う桜蔵にまた、別の意味でフラストレーションが溜まります。遠子さんは破邪体質なのかしら。そして黒麹で作ったお酒、蛇黒(ざくろ)が気になって仕方ない酒好きの下戸でした(笑)
藤月はな(灯れ松明の火)

前巻に比べてそんなにあけすけな耽美シーンがないので助かりました。しかし、絡み合い、繁茂しながらもまた、一つに戻ろうとしそうな家系図の把握に頭を抱える事になるのでした。

04/17 23:07
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Komatsu Saori
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すごい久々の長野まゆみ。シリーズものだったのか、、、。と思ったら読んでたっぽい。けど、途中とばしてるっぽい、、、(笑)わざとだろうけど時間や場所が飛び飛びで、この世とあの世の境目が曖昧なこの物語の世界観がわかった気がした。ただ、全然誰が誰か分からんので間を読もうっと。
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yatyu
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久しぶりすぎてさっぱりわからん。登場人物多すぎだし。
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ももいろ☆モンゴリラン
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家系図を書きますからもう一回読ませてくださぁい!てなる本。ザクロ=鏡の暗喩はチマチマ記でやったからもうご存知でしょ、な冒頭。茶碗と親族は名を変え時を変え桜蔵に波のごとく寄せ返す。春に読みたくなるシリーズ、桜蔵ってもう大学生では…?の違和感を最後に押し流してくれ、たのか…?(自信がない)
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たけはる
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死人に蛇にしろうづに、複雑怪奇な家系図曼荼羅。いよっ久々の長野節!と掛け声を出したくなる渾然ぶりでした。早々に家系図を考えるのはあきらめた。うるわしく幻想ゆらめく文体に浸れればよし。桜蔵は数百年生き続けるという蛇の雌なのかなあ?
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真霜
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みなが彼に囁き、それを託す。この世のものもこの世のものでないものも。シリーズ4作目は「父」である柾側の祖父、一師の葬儀から始まる入り組んだ血縁とそこに連なる盌と酒の御噺です。ざくろにあけびと蔓をつたって、そこから流れ受け止めるのは蛇黒、白貴、朱薇、、、。時には姓を変え縁を変え、しかしどこかでは繋がる系譜は蛇のごとく絡み合い、煩雑さを増してゆきます。更には掴みどころのない故人達も突然現れては桜蔵に思いを吐露して消えていくことに。全てを正しく知り、分けることは難しいですが、その曖昧さも醍醐味なのだと感じます。
0255文字
基
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ネタバレシリーズ随一の掴み所のなさであった。粗筋がどんなものだったかもまとめられないし、なにが書きたかったのかもわからぬ。時空は簡単に捻れ、頻々と黄泉の人が蘇り、蛇とザクロとアケビが桜蔵と絡む。桜蔵が馬鹿みたいに無防備なことと、柾が思わせぶりなのは相変わらずだったなぁという感想しか湧かなかった。残念。  図書館本
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たま
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シリーズ4巻。久々すぎてだいぶ内容忘れているし、時間軸が現在と過去(高校生)を行ったり来たりだし、現実と夢幻の境が淡いし、何が何だか。皆さん言ってるのですが、マジで家系図!!ってなりました。もうなくなったはずの中華料理店や幻想的な茶会など、長野さんのこういう雰囲気本当に好き。まだシリーズ続きそうだなぁ。ところで表紙がすごい怖い。028
0255文字
ふくろう
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不思議な世界を漂いさまよい…誰が誰だか…と思いながらも読了。シリーズなのですね~。順番を追えばよかったのかな。興味深い世界でした。
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