読書メーター KADOKAWA Group

現代生活独習ノート

感想・レビュー
527

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ごん
新着
潰れるまではいかないけど少ししんどい思いで現代生活を営む人々に、特に自分が同じ状況にあるわけではないけれど共感する部分が多かったです。いろんな人が居てみんなそれぞれに疲れているという事実は、自分の状況が好転するわけでもないけれど何故か安心させられました。全ての話のラストがさりげなく少しだけど希望が感じられるのも好きで、特に「粗食インスタグラム」は食いしん坊の自分にとっては祝福と言ってもいいラストでした。
0255文字
ルビ子
新着
2012年から2021年までの作品7つ。どれも面白かった。読み終わって表紙の絵をみると、それぞれ思い出せるようになってる。やっぱり職場ものが好みだな。津村さんの小説って、弱っているときに弱りながらも少しだけ前向かせてくれるような。
0255文字
鵙屋
新着
ネタバレ★★★★☆ じわじわハマっている津村さん、今回もじわじわずぶずぶ沼る読み心地。「食事を決める」「自分だけが聞き手に回る」「謎の休日出勤」みたいな、「あるある」なんだけどよく考えたら回避したいこと、不条理というには少し弱いことが散りばめられた短編集。ある意味強者の「A群」と、ある意味被捕食者の「B群」がやたらストンと腑に落ちる「牢名主」、題名ずばりの「粗食インスタグラム」がお気に入り。「フェリシティの面接」はオチが秀逸。仕事や人間関係のストレスも、作家の手にかかれば希望に見えるんだな。イラストもピッタリ!
0255文字
ちゅこりんたん
新着
完全にではなく、病み始め、というか少し病んでいる人を書くのか上手いと思う。誰にでもそう言うことあるよね、でもこの人ちょっと自分より深刻かな?みたいな人。そして思いもよらない方法、斜め方向のストレス解消法を書くのも上手い。斜め上っていうか、普通の人はそれが解消になっていると気が付かずにやっていることを文字化して認識させてくれると感じる。
0255文字
紗世
新着
ちょっとSF要素のある話も入る短編集。今の私のメンタルと波長が合わず読むのに時間がかかった。余裕がある時に再読したい。
0255文字
いちごみるく
新着
"すべての情報が「有用です」という仮面を付けていると、何もかもが並立化してしまい、何が自分にとって有用なのかについての判断を強いられる。私はもう判断したくなかった。だからこそ、時代も違うし国も違う、そして内容にほとんど有用性がないコロンボに逃げたかったのだ。"(レコーダー定置網漁)
0255文字
TT
新着
津村紀久子は初読み。 主人公が訥々とはなしているような小説はあまり読まないので慣れるのに時間がかかった。 (物語がある小説が基本好きだ) 自然体の日常の描写に共感した。母親の心理をすこし想像した。
0255文字
きのこきのこ
新着
津村さんの本って弱い人が出てくるんだけど、なんか魂は売ってないというか、パワハラに疲れたからって会社の資料室に勝手にメダカ飼っちゃだめでしょ。日々にやられても最後は息を吹き返す、道が開けるみたいな終わり方で、好きだなあー
0255文字
RIKO
新着
どれもこれも面白い。視点が良いです。 粗食インスタグラムと現代生活手帖は、あまりに楽しくて、電車の中で笑ってしまいました😅 どの短編も味わいがあって、何度も読み返せる本です。
0255文字
おかつ
新着
主に日常のストレスとどう向き合っていくかをテーマにした短編集。架空の設定やガジェットも出てくるが、本当にあるんじゃないかと思わせるほど違和感がない。一服の清涼剤としてお勧め。
0255文字
まゆ
新着
こちらもフェイスブックの本屋でお勧めされた本。題名に惹かれ、芥川賞をとった作家さんらしいのですが全く知りませんでした。現在もしくは将来のいつか、また日本や外国と設定は違っても、それぞれ何か現代の生きづらさや生きにくい環境を抱える人たちがもがいて前を向こうとする短編集。今を生きる人に寄り添った、短編だが読みごたえと前向きな読了感のある本だった。この作家のものをまた読んでみたい。
0255文字
S
新着
ネタバレ『粗食インスタグラム』は共感できて唯一面白く読んだけれど、あとは私には合わず流し読み。「現代生活~」というタイトルだったのでもう少し生活のあるある話が出てくるのかと勝手に期待したけれど、想像をふくらませたような話が多かった。
0255文字
MN
新着
ネタバレ「自分たちにはいくらでも時間がある。だからきっと通り過ぎていくものたちのどれかは、手になじんで輝いてくれるだろう。」
0255文字
キク
新着
僕は大学まで行って色々学んだはずなんだけど、「日常をきちんと生きる」ということを、学校で習ったことがことがない。でも、「ありおりはべりいまそかり」「水平リーベ僕の船」「人並みに奢れや」などの呪文を唱えるより、「冷蔵庫の管理」や「苦手な人との距離感の取り方」とかを身につけた方が、絶対に生活のクオリティが上がる。そのことの大事さを津村が「現代生活独習ノート」としてそっと教えてくれる。寺山修司ふうに言うと「日常を捨るほどの大事なものはありや」多分、いや絶対ない。日常を捨てて頑張ってる人に、関わる気にはなれないよ
0255文字
ほこり
新着
レコーダー定置網料と粗食インスタグラムの疲れたOL感に共感できるから好き。 フェリシティの面接は雰囲気が好き。海外ミステリ感がいい。 メダカと猫と密室はあんまり。悪口ノートに安田の悪口は書いてないって都合良すぎ。あと最後中村課長の悪口を書くか書かないか分からないで締めるなよって不快感であんまりだった。
0255文字
のん
新着
疲れちゃってギリギリで無気力感が溢れてるけれど、スローペースながら日常に戻ろうとしている。レコーダー定置網漁では予約録画していたドラマが終わっていつの間にか取れていた番組のキャスト陣たちに親しみを覚えて元気を取り戻す日常感が好き。現代生活手帖は近未来作品、執事(ティーサーバー)は私も欲しい。粗食インスタグラムは真似しようかと思ったけど1日しか無理だった、そもそも粗食じゃない問題。フェリシティの面接はミステリだし、盛り沢山な短編集。満足。
0255文字
MIHOLO
新着
これは!最高!というこのみではなかったけど、なかなかに面白い短編集だった。星新一を読んでるみたいな感じの部分とか、お仕事小説みたいだなとか、その作品ごとに掴めるんだか掴めないんだかわからない感じだった。そういえば、津村さんの短編集で、以前もハマるのと全くハマらないものがあったと思い出す。
0255文字
鹿乃子
新着
ネタバレ≪メモ≫「牢名主」A群、B群、ソフトランディング/「粗食インスタグラム」共感する。私も判断に疲れるし、何を食べたいのかわからないときがあるから。図らずも、台風で行けなかった旅館の朝食を職場の人たちのお陰で再現し、そして自宅で久しぶりに自炊するシーンがすごく良かった。/やはり、つまらない食事だと思う。でもそれでもよかった。私は、いただきます、と手を合わせて、窓の外の雨が更に激しくなるのを見遣った。/「メダカと猫と密室」も好き。
0255文字
Hiroh
新着
ネタバレ近未来SFが入っていたり、とある名探偵世界のスピンオフがあったりと、ちょっと意外な(というほど津村さんの本を読んでないけれど)短編集。「生活」が核にある作品集なのはわかるのだけれど、もっと密接に現在の私たちの生活の話かと思ったので、すこし肩透かしにも感じてしまった。特に第一作目がすごく良くて、このローカル局を見てる人たち繋がりで行くのかなと思ってしまったので…… でも、気持ちを切り替えれば全部よかった。ミス・レモンがコンピューター会社を作ってたらよかったのに。
0255文字
白桃
新着
現代生活手帖までは、どうにか読み進めることができたものの全く波にのれず...。牢名主はすぐに飛ばし、粗食インスタグラムは食べることが大好きな私ははまれず脱落。作家情報を拝見すると、太宰治賞でデビュー、芥川賞に川端康成文学賞...。私には合わないわけだと納得。
0255文字
しょうじ
新着
著者独特の身近にある日常からの妄想のような物語が幾つかと、ちょっと現実から離れていく物語が幾つか。やっぱり読んだ端から内容を忘れてしまうような朧げな話で面白いものもある。本作にはちょっと難解で感情移入ができないものもあった。著者の作品の特徴としてクッションの効いた柔らかい人間がいろいろ登場する。また違う作品を読みたくなる。
0255文字
ノト
新着
津村作品はいつもミニマムだ。短編は特に。一見問題なく暮らしているかのような主人公が今抱えている他人には「そんな事」と一笑に付されるようなミニマムな鬱屈を、細か〜〜いあれこれが癒す過程を愛をもって描く掌編集だった。小説の存在意義が時空を超えて他者の人生を味わえる事だとすると、津村さんの描く他者はすぐそこのマンションに住む誰か。だから共感できるし、自らも癒される。神は細部に宿る。
ノト

そんな中、「フェリシティの面接」という作品だけはちょっと異質だった。なにか海外の短編のような味わいで、津村さんには珍しく意図するところが伝わりにくい。もしかすると、ご自分とは真逆なフェリシティは、「こういう人に私はなりたい」人物像なのかも。その立ち居振る舞いは、あれこれの日々のディテールに悩まされ振り回される私達には、まるでスーパーヒーローにも見える。

11/03 17:17
0255文字
りんたろう
新着
全体的に同じトーンなのに、すごくおもしろいものとそうでもないものが混在。
0255文字
こつ
新着
津村喜久子さんと言えば、仕事や人生に疲れている話を描かれるイメージでした。SF?探偵物?青春?え?と驚きながら読みました。意外でしたが、どの話もとても面白かったです。ショボいご飯をSNSでアップする話が特に印象に残っています。人に見せられるようなご飯じゃないんだけど、見て欲しい気持ちに共感してしまいました。
0255文字
Q人
新着
『レコーダー定置網漁』、『粗食インスタグラム』よかった。仕事やらなんやらで弱っていて、なんか改善したいんだけど余力なし。撮りだめみたり、粗食カメラに収めたり、なーんかゆるいけどちょっと元気になっていく。絶妙。
0255文字
mirin
新着
初めての作家さん。読み始めは不思議な感じでよくわからなく、これは最後までは読めないんじゃ、と思ってたのに途中からこのゆるさと言うか、そんなに深く読まなくてもなんとなく入って来る内容にいつの間にかハマり読むのをやめられなくなっていた。牢名主や粗食インスタグラム、メダカと猫と密室の登場人物には共感、同情。現代生活手帳は、まさかそんな未来がと思いつつどこかありそうだと思わされたり。インザシティは期待を裏切り良かった。登場人物の若さや青さが眩しく、かっこよかった。 津村記久子さんの他の著書も読んでみたい。
0255文字
takao
新着
ふむ
0255文字
Colon
新着
津村記久子さま、、はぁこの人の書く物語が大好きだ。特に好きだったのは、牢名主、粗食インスタグラム、フェリシティの面接、メダカと猫と密室、インザシティ。 牢名主のA群B群って読者もああそういう関係ね、って合点がいくところも発想がすごいし、やっぱり一つ一つの感情に身に覚えがあってこの人は生きてるな、世界を、生きてる場を、ちゃんと見てるなって著者を信じられるから好き。通り過ぎていくものたちのどれかは、手になじんで輝いてくれるだろう、って一文もはぁ、沁みる。どっぷり津村さんを堪能させていただきました。
0255文字
にゃも
新着
淡々とした文章を辿るうちになんだか肩の力が抜けて脳がゆるっとしてくるような心地よさを感じた。『レコーダー定置網漁』に思いっきり共感したり、『現代生活手帳』では「うん、自分も絶対ロバを選ぶよ」と力強く頷いたり、『フェリシティの面接』にニヤニヤしっぱなしだったり、『メダカと猫と密室』に…あぁもう、8編すべて良かった。久々に読み終えるのがもったいないと思える本だった。装丁のイラストに惹かれて借りてみただけなのにこんなにもお好み本に出合えて、とても嬉しい。
0255文字
桐葉
新着
A群B群の話が新鮮だった。心の微妙な起伏があいかわらず書かれている。
0255文字
ats
新着
ネタバレ日常の小さな違和感のようなものや、少し不思議なSF作品をまとめた短編集。これまでの津村作品と比べると趣きが異なる作品ばかりだった。
0255文字
ちた
新着
北野勇作の読後感。うっすらSFっぽい。日々日々うっすら考えていることが文字として立ち上がってくる感じ
0255文字
nipo
新着
★★★★☆
nipo

ロバに配達してもらいたい 草 用意して待ってるのに

07/19 16:13
0255文字
Nina
新着
どれもクスリと笑えるお話だった。『レコーダー定置網漁』、『現代生活手帖』、『粗食インスタグラム』、が良かったが『イン・ザ・シティ』が特に好き。クラスメイトでもなく、部活が同じでもないのに、なんか気の合う友達といるの好きだった。自分で都市の中身を好きなように考えるのも凄く楽しくて、子どもの頃のことを思い出してしまった。
0255文字
ルパン三世
新着
うーん。難しかった。。。
0255文字
ごーちゃん
新着
近未来SFの話もあるがそれも含めて全8話の独立した日常生活に纏わる物語からなる短編集。ダメなところやクズなところもあるが生きてる。そこが可愛らしくて嫌いじゃない。物語中には救いのようなものも見える。面白いかな。私にはハマらなかった。
0255文字
ぽつねん
新着
ネタバレ以前読んだ本に「人間の脳は科学技術の進歩に追いつけていない」とあり、なるほど確かに、数百万年かけて適応してきた環境がここ百年でガラッと変わってしまって、そりゃ脳も疲れるよな…と感じたのを思い出す短編集でした。情報にさらされ常に判断を迫られるのが宿命となった現代、登場人物がそれぞれの小さな社会で生きる中で生まれる悩み、楽しみ、おかしみが丁寧に描かれていて良かった。自分の本質を大きく変えることなく、時には時間の力も借りながら周囲と柔らかな関係を続けていく彼女たちに心底安心しながら読了。心が疲れてる方にぜひ。
ぽつねん

中高生向けの本ではないと思うが、最後のマイクラがきっかけで接点のない同級生と仲良くなる短編「イン・ザ・シティ」の締めくくりがとても眩しかったのでメモ。 「自分たちにはいくらでも時間がある。だからきっと通り過ぎていくものたちのどれかは、手になじんで輝いてくれるだろう。」

06/22 12:32
0255文字
東西南北
新着
短編集。熱い友情や波乱の愛憎とかが全く出てこないお話。でも、横井さんと安田さんや、キヨとアサと加藤や牢名主の鶴丸さんや日野さん夫妻がそこはかとなく幸せだと良いなーと思いながら読了。津村さんの短編はサラサラと流れてしまって記憶に残らないのが困りものです。
0255文字
たまり
新着
ソフトクリーム食べ放題のネットカフェに行きたくなった。
たまり

「それは、母親が母親である矜恃を台無しにしてしまう質問事項だった」(『台所の停戦』)

06/10 23:48
たまり

「私は無力感を植え付けられ、家の外ではいつも、何かをおろそかにして責められるのではないかという感覚に追い立てられているため、なぜか『きっちりした人』という社会的評価を得るに至った」(『台所の停戦』)

06/10 23:48
4件のコメントを全て見る
0255文字
ヴェネツィア
新着
いずれも「群像」に掲載された8つの短篇から構成。「メダカと猫と密室」を例外として、基本的には一人称視点から語られる。2005年に小説家としてデビューし『マンイーター』で太宰治賞を受賞してから、かれこれ20年。その間に『ポストスライムの舟』で芥川賞を受賞しているが、この短篇集でも作家としての幅の広さを如実に示している。ここでも、けっして深い感動を与えるといった作風ではないが、日常に潜むある側面を見事にすくいあげている。時にはSF風に逸脱してみせたりもして。
ヴェネツィア

8つの中からどれを選ぶかは、かなり好みが分かれそうだ。私はしいて言うなら「イン・ザ・シティ」か。津村紀久子の小説もまた、時にはこんな風に想像力を広げることで生まれたのだろうかと思う。次いでは軽快な文体の「フェリシティの面接」。

06/10 16:47
0255文字
全527件中 1-40 件を表示
現代生活独習ノート評価89感想・レビュー527