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となりの脳世界 (朝日文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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雀
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私も、村田沙耶香さんのように、人から誘われて旅行したり何か食べに行ったりしたいと純粋に思いました。というのは、本書は作家のエッセイなのですから、突飛な発想を起点にして風景・心情を描写すること自体はセオリーとして珍しくないと、私は斜に構えて読んでいたのですが、それを差し置いても、著者の体験・交流そのものが楽しそうであることに気付いたからです。著者は、妄想をしているというより、人と接したのを機に際立った自分の特徴・感覚を言葉にしています。なので、読者が生きづらさについての語りを期待すると、眩しくなるでしょう。
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たつや
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タイトルはまえがきに集約されていた。いつも異世界を読ませてくれる村田さんの脳世界が覗け、驚くことに共感出来る事が多く面白かったです。村田さんを今まで以上に好きになりました。お茶目な方でしたね。
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佐倉
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村田沙耶香はこことは数センチだけ違う世界から飛んできた異世界人だが、実のところほとんどの人が少しズレた世界からやってきているのかも知れない。多くの人は別の世界に来たら「間違えたかも」と思って“正しい”方に舵を取る。村田沙耶香は自分が間違えている不安を抱いたまま突き進む。違うのはそこである。彼女の書く文章はそう言えば僕にも異世界にいた頃があったなーと思い出させてくれる。自分の世界にはこそそめも窓の外で走る人もいなかったが、おむつ団子はあったし近所のヨーカドーの中に入っていた本屋は確かに異世界だった。
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歯
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ネタバレ移動中にパラパラと眺めたので軽い感じで読めるエッセイ。久しぶりに村田さんの本を読むも、かなり著者自身の日記または鍛錬としての文章感が強かった。いつか「奴隷が心地いい」的な話を著者が話していた記憶があり、いい意味で近代に従順な下僕なんだなあと感じた。いくつかの著書を読んだ自分にはあまり発見はなく、著者への批評やなんらかの目的がある場合には読む価値があるんだろうなあと思った。
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やまけん
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とても面白かったです。 独特の世界観を持っており、変人気質で面白い方だと終始思いながら、時には笑いながら、時には首を傾げながら読み進めました。 ただ、性別や価値観、生き方が全然違うはずなのに作者が経験したこと、それを言葉にした文章が琴線に触れるものばかりでした。そしてそこで得た気づきや感情は取りこぼしてはいけないと思い、考えさせられるたびにメモをしていきました。 お陰でとても有意義な読書体験ができたと感じています。 メモしたことを自分の中に取り入れて、価値観を拡張していきたいと思わせるエッセイでした。
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よる
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『きれいなシワの作り方』が結構面白かったので手に取ったのですが、今回はそこまで自分の中ではヒットしなかった、というのが正直な感想。
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みーこ
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ネタバレこそそめスープの話とラブレターをコンビニに書く話と歯ブラシの岩崎さんとデートする話が印象に残って面白かった。また村田沙耶香さんの本を読んでみたいと思う。
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すみれ
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きれいなシワの作り方が好きだったけど、こっちの方が村田ワールドが炸裂していた気がする。なかなか遠出ができない世の中なので、旅の話がたくさんあって楽しかった。情報に感動してる、というのわたしもたまに感じて悲しくなるので、こんなに感受性が高そうな人もそう思うのか、と思った。
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きのこ
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エッセイ集。うんうんと共感できそうでいてどこか何かが微妙にズレる、現代アートを見ているような気持ちになった。この著者の小説は未読なんだけどものすごく興味を持った。こんな日常を送る人はどんな物語を綴るんだろう。芥川賞の時はちょうど自分がバタバタしていてあまり本を読まなかった時期だったように思う。損したかな。これから読もう。
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katoyann
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いま世界で注目されている作家のエッセイ集。コンビニ店員としての経験談や本への思い入れ、旅行のエピソードなど、様々につづられている。『コンビニ人間』や『地球星人』などの小説から想像しにくいような素顔がうかがえる。何となく気難しい人物をイメージしていたが、気さくでマメで常識人である。 面白かったのは、地獄谷猿温泉とフジロックの話。特にフジロックのエピソードは笑ってしまった。「伝説の第一回目のフジロック」に参加していたと周りに「誤解」させてしまったという話。エピソードを細かく読んでいくと、少しボケていて面白い。
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n
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村田沙耶香さんの脳の世界はこうなっているんだ。一部分かもしれないけれど、どのエピソードもキュートだったり、おもしろかったり、共感したり、こんなユニークなひとが書いているんだと知れるうれしさ。エッセイは作家自身の内面にすこし触れられるのがすき。こそそめスープや初恋手術、正座が逆の人とか。あたしも村田さんとおなじく、まわりのひとの脳の世界に興味があるし、村田さんの脳の世界ももっと知りたくなった。
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あんこ星人
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村田沙耶香さんの脳内を覗くことができ、幸せでした。
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