読書メーター KADOKAWA Group

恋愛の発酵と腐敗について

感想・レビュー
206

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
かばごりら
新着
ネタバレ私は、「片想い」が嫌いなのかもしれない。 「クズに磁石のように惹かれのめり込む事」や三上の「無償の愛」の押し付けは、恋愛とは言えないと思う。更にその認識が強いキャラに“嫌悪”している。物凄く幼稚に見えるからだ。伊都子が余裕があるのもこの差だと思う。 この片想いという病気を治すためには、相手側の愛情(水分)を与え、発酵させ、元気にするしかない。腐敗してしまったら「腐敗した仲間」をかき集め、時間をかけるしかないのだろう。
0255文字
テリトリーM
新着
ネタバレ不倫を清算し実家も処分し、紅茶の店を始めた万里絵だったが、パン職人の虎之介のパンと出会って形を変えていく。虎之介の妻伊都子が言うように彼は弱った女に弱い。弱った女が発酵するように元気にさせたくなる。発酵と腐敗は紙一重。発酵し過ぎたは早苗を前に虎之介は逃亡する。その結果、万里絵のお店は新たな形で再出発する。理解不能な人たちばかりだけれど、万里絵の店を何とかしようという同じ思いで集い助け合う。これが自分の求めていた場所だと気づいた万里絵はこれからもこの場所を守るために頑張っていくんだろう。好きなお話。
0255文字
ヤマモト
新着
恋愛をパンの発酵や腐敗、肌ざわり等に喩えているのが良かった。パンが大好きだからお腹がすいた。私は不倫をしたことがないのでそのあたりは登場人物に1ミリも共感できなかったのだが、恋愛を前にすると人の助言など耳に入らないし、その存在がなかった頃には戻れないというのは、たしかにその通りだと感じた。どうして恋愛に人はこうも狂わされてしまうのか、愚かだなあ。
0255文字
ぱん
新着
発酵と腐敗の対比はおもしろかった。 早苗がメイクしてもらうシーンよかったな。 三上さんの愛情はとってもわかりやすいのに、受け取ってもらえないの切ない。 登場人物みんなが、誰かに必要とされたがっていて、愛されてがっている。 よくある痴情のもつれみたいなストーリーだったけど、ヒステリックになるほど恋に溺れてしまう様子とか、相手を品定めする表現とか、リアルなところがおもしろかた。
0255文字
moon
新着
発酵と腐敗は紙一重。私も多分虎之介に沼ってしまうだろうな
0255文字
くうた
新着
恋愛小説かなと思っていたら、シスターフッド小説だった!そんなジャンルあるのか?^ ^ パン職人の男をめぐる話だからこのタイトルだったのね✨パンや料理の描写が美味しそうでお腹空きました😅
0255文字
さとこ
新着
終始早苗さんが気になってハラハラしてた。
0255文字
ムラサキ
新着
ネタバレパン屋の虎之介と関係を持ってしまうカフェの店長まりえ、その客の早苗、奥さんのいとこを中心とした愛憎劇。まりえが常連客のおじさん達の下品さ、不倫していた矢崎の気持ち悪さ、求婚してくるけどなんとなく頼りなく恋愛対象になり得ない三上さんがリアルでありありとその光景が目に浮かんだ。また強くなりたいけど強くなりきれないまりえと早苗の気持ちに共感。最後、みんなで協力し合いながら店を回してるとき、まりえが考えるこのような居心地がいい空間の存在。これが人間にとって大事だと私も思う。
0255文字
nonpono
新着
恋ってなんだろう。10代から20代は、ひたすら恋愛小説ばかりに耽読していて。いろいろわかった振りは出来たけど、本質から今は遠ざかる。新しい男が出来たら、新大久保の韓国サウナに行き安くはないアカスリを受けた。前の男の痕跡や想いもボロボロの垢のように葬り去りたかった。独りよがりだ懐かしい。本書は恋の本である。もてる男を軸として惑う女達。ギャラリーがいるから燃える恋も多々、あるんだ。恋は合わせ鏡みたいに。また、わたしが、はまるの?泣かせないで。最低限に傷つけないでよ、と。なお本書はApplebooksから書籍化
0255文字
Mountain
新着
図書館本
0255文字
てくてく
新着
ネタバレ途中までは主人公が置かれた状況などにモヤモヤするのだが、最終的はシスターフッド的な大円団だった。周囲の女性を振り回してしまう虎之介がパン職人であること、パン生地と女性の肌や付き合い方に関する比喩がよい事、発酵と腐敗もパン生地と関連していて、上手いタイトルだと思った。
0255文字
U
新着
ネタバレ恋愛がもたらすゴタゴタ話かと思いきや、1人の男を通じて女の人3人が人生を進めていく話だった!出てくる食べ物や飲み物の描写もすてきで、お店に行きたくなる。何よりパンの描写がすてき。恋愛でお店や人がどんどん悪い方向に進んでいったかと思いきや、それを乗り越えてどんどん良い方向に進んでいくので、人との出会いは悲しいことや自分で制御できないことをもたらすこともあるけど、それを経て新しい場所に行けたり新しい出会いができたりするのだと勇気がもらえる。人と出会うことは必ず自分に何かしら良い影響があると思えるお話。
0255文字
かんちゃん
新着
読メのお友達の感想を読み手にした本書。 破天荒な登場人物なんだけど、とても人間臭くて愛さずにはいられない。 人間の欲望に真っ直ぐに生きるって、現実ではなかなか難しいけど、小説を読むことで得られる擬似体験。 パンの発酵と腐敗と恋愛心の発酵と腐敗をうまく、絡ませて人間心を語れる錦見さんの筆力が素晴らしい。
0255文字
みさどん
新着
女を引き付けてしまうパン職人の虎之介、彼には達観した年上の妻がいる。彼のパンを使うようになったカフェの万里絵と淡々と生きてきた早苗が三角関係状態になる。ドロドロになりそうでそこまでいかず三人が結託するというのも、発酵というのはパンが関わるというのもおもしろかった。ヒモや色男という存在は昔からあって、こんなこともあり得なさそうであるのかも。恋に陥って腐敗してしまう心情はわかるけれど、こういう時って人の助言など効かない。若気の至りと似ているものだなあ。
0255文字
うとうと
新着
ネタバレ恋愛における発酵と腐敗を描いた物語。パン職人の虎之介は元気のない女性が惹かれてしまう魅力がある。早苗は感情に色がさし、外見にも気を遣うようになったり今までの硬かった生活から変化したのも束の間、今度は虎之介のために常識から外れた行動をとるようになり事件を起こす様はまさに発酵を通り越して腐敗を思い起こす。虎之介は距離感やタイミングを間違えると自分も相手も壊れてしまう難しい相手だけど、そこに集まった女性たちは最後に互いに支えあって乗り越えていける間柄になれてよかったと思う。
0255文字
にゃんこ
新着
ネタバレな、なんだこの早い展開は。発酵食品は好き。ヨーグルトチーズ納豆…果物は逝きかけた無花果とか大好物。でも腐敗してしまうと食べられない。そんな話ではなく…いや近いのか。虎之介のような拒まない人っている。そして同じ男にハマった女性同士の結託の強さもあるある。ドロドロ劇なのになんか軽く読める変な小説。美味しいパンが食べたくなるのは間違いない。
0255文字
chanai
新着
虎之介ーーーしっかりしてくれーーー
0255文字
いぐ
新着
登場人物全員、ちょっとずつズレているんだけど、悪い気はしない。そういう事もあるよね、そんな人もいるよね、そんな関係もかるよね、と受け入れられる。 もちつ、もたれつつ、人に寄りかかるときの重さがわからない、どれだけ寄りかかっていいのかわからない。言葉になんてしないから、正解はわからない。何となくを感じながら微調整すること、考えすぎてこんがらがって勝手につかれちゃったり。よい距離感を保ちつつ、1人で歩みを進められたら自由きままで楽なのに。なかなか断ち切れなかったりする。
0255文字
ちゃいろいぞう
新着
ネタバレ同じ男を好きになった(?)もの同士仲良くなるというのがあるあるだった。何でかは分からないけど…。発酵かぁ、なるほどほどよく発酵してくれるのは良し、それ以上は…
0255文字
えつ
新着
発売直後から積んでいた作品。タイトルが不思議だったけど、なるほど!と思った。発酵と腐敗は紙一重で、それはパンも恋愛も同じでタイミングが大事なんだと。改めて気付けた。それにしても、虎之介のどこにそんな魅力があるの?読んでいても良さが分からなかったな。主人公の万里絵がずっと不倫していた相手の矢崎が最低だった。もう終わったことを武勇伝のように、万里絵の生活範囲内でベラベラ喋ってたら営業妨害もいいとこだよなー。そのあと届けを持ってくる辺りもキモすぎ。女の人って強いから、男の人と違ってそんな未練タラタラしないのよ。
うさみん

あらあ、図書館に蔵書なくなってるんですね😱今皆さん第一歌集また再版してますからきっと読めると信じています♡

02/13 16:29
えつ

わたしの住む地域は田舎すぎて蔵書の数も少ないんですよ( ¯ ¨̯ ¯̥̥ )なので、再販してくれるならそのときは迷わず手に取りたいです😳💞

02/13 19:47
4件のコメントを全て見る
0255文字
ミミクロ
新着
矢崎に何のダメージも行ってないのが納得いかない。 こいつだけはボコボコになってよかった
0255文字
yellow.alien
新着
3
0255文字
ringo
新着
虎之介のような男に振り回されてもっとドロドロしそうな内容だったのに、読んだ後はすっきり。 恋愛もパン生地のように発酵が大事。 タイミングが悪いとうまくいかない。 でも女性って強くてたくましいな。
0255文字
K
新着
発酵と腐敗は紙一重。パンがちょっとの塩梅でおいしくもまずくもなるように、恋愛もタイミングなのである。一見どろりとした恋愛のお話のようで、シスターフッドのようでもあり。虎之介みたいな男と付き合おうとは思わないけど、虎之介が疲れた女を発酵させていく妙な魅力があるのはよく分かった。最後まで読んで思ったのは、女ともだちってやっぱいいなってこと。
0255文字
salah
新着
恋愛もパンも同じ、発酵するも腐敗するも紙一重、ってのがいいね。発酵し続けることは無理なのかしら…期限あるか。無理よね。柴田よしきさんぽくて好きです。
0255文字
ぱるむ
新着
読書会で私以外の全員が読んでたので気になってた本。パン屋の虎之介をめぐる三人の女性の話で、最初は虎之介の良さがわからなかったけど、最後で良さがわかった。なるほど、それはモテるかもね。恋愛のぐちゃぐちゃドロドロの話かと思ったけど、文体がクールだからか、スッキリしてるし、ラストも私の好きな感じで良かった。
ぱるむ

やもさん、ね。虎之介に拒むという選択肢はないのか⁉︎ まあそこが良いところなのかも。

11/28 16:14
ぱるむ

このはさん、確かに第三者の目って感じでしたね。錦見さん、良いなあ。

11/28 16:15
4件のコメントを全て見る
0255文字
M Y
新着
初読みの作家さん。思いがけない展開で、読後は意外に爽快でした。浸食してくる男の人達をはねのけて、幸せを追求するお話です。
0255文字
みみ45
新着
期待以上に面白かった!! なんか、大人(?ここも醗酵なのか・・)の女子・・にしかわかんないのかなー。 この恋愛の拗らせ加減とめんどくささ。 そして、なんかさめちゃった後のさばさば感。 よかったー
0255文字
桜もち 太郎
新着
題名に惹かれて読んでみた。パン職人の虎之介は、年上の妻がいるにも関わらず女性にだらしがない。早苗は彼より11歳年上でねっとりと関係を結ぶ。主人公で喫茶店を営む28歳の万里絵は、妻子ある男と不倫関係にあった過去を持つ。そして事故のように虎之介と寝てしまう。若干官能的な場面もあるが軽やかで読んでいて心地よい。キーとなるのは虎之介の妻、伊都子の存在だ。万里絵、早苗、虎之介らを豪快に包み込む。状況は修羅場的だが、喫茶店の再建、女性たちの再出発で物語を主としているので、何となく爽やかな感じがした読書だった。
0255文字
mi
新着
男女の人間関係をパンの発酵とか手触りで喩えるのが、素敵だなと感じた。どいつもこいつも…と思いながら読んでいたが進むにつれて思っていたよりも泥沼にならずそれぞれが前を向いて結託する様子はカオスなのに爽やかにすら感じた。「発酵と腐敗は紙一重」だがそれを分かっていても状況によってはやはり失敗してしまうのが恋愛なのだろうか。
0255文字
ロビン
新着
伊都子さんはかっこよかった。なんだかんだ言って、女って強いのかなあ。虎之介にやられた女たちを拾ってスナックやってる伊都子さんもすごいし、虎之介がらみで人間関係ぐちゃぐちゃになりそうな伊都子、早苗、万里絵が最後には仲良く万里絵の店やってるし。それに比べたら男どもはだらしない気もするけど、3人とも仕事はできる男みたいなんだよねえ。パンの描写がとても素敵で、パン嫌いだけど、おいしいパンが食べたくなってしまって困る。
0255文字
練りようかん
新着
ネタバレタイトルと表紙に惹かれた。装幀は名久井さんで、やっぱり引力ある。積極的に恋がしたいわけでなく、むしろ距離を置いてる感じすらする大人たちが、商店街の一角であれよあれよと恋愛沙汰を繰り出すのが面白かった。好きになってもいいと好きと思うことはおそろしく隔たりがある。柔いところを残酷にユーモラスに掬い上げ、男女のなんでですか恋愛を水と粉と酵母の関係で具象化するのが上手い。パンが膨らむには何が必要か、恋するとうるおうって言うもんなと膝打ちながらページを捲った。読後著者が歌人でもあると知り、益々興味深くなった。
0255文字
トラネコさん
新着
最初に思ってた内容とは大きく違ってたけど 面白かった。色々食べ物が出てくるけど、伊都子の作る突き出しが一番美味しそうで好み。 話の締めくくりは、ちょっと強引な終わらせ方で丸く収めすぎかな。スルスル読めます🎵
0255文字
り
新着
想像していたよりもずっとビターで酷でした。女性よりパンに興味のある男性の話、かと思いきやみんな恋愛離れしていく展開には笑わせてもらいました。
0255文字
らんぐり
新着
男女が男女の関係になるきっかけって突発的、衝動的なものがかなりの数なんだろうな。その結果、後悔したり深みにはまったり。虎之介のようにパン作りには極めて真面目で一途であっても、女性関係についてはそこまでの倫理観を持ち得ない男…ひと時代前の文豪や芸術家に多いタイプか。でもきっと本人は「来る者は拒まず」程度のスタンスで、女性が勝手に寄ってくる、そういうフェロモンを醸し出しているに違いない。伊都子が男前だった。今は無性にパンを口にしたい気分。胸の痛みと健康保険証が気になったまま読了。再会を果たしてもらいたいが。
0255文字
はっせー
新着
大人の恋愛小説が読みたい人におすすめしたい本になっている!ほろ苦く儚い大人の恋愛がぎゅっとつまっている。主人公の万里絵は不倫の恋に破れて仕事をやめて知らない町で喫茶店を開くことに。そこで出会ったパン屋さんの店主がきっかけに万里絵とその回りの人間関係に大きく影響を及ぼすことになる。まずタイトル。『恋愛の発酵と腐敗について』これは恋愛とパンをかけたものになる!たしかに恋愛も発酵するときもあれば腐敗するときもある。パン屋さんがキーパーソンの恋愛小説。大人の恋物語が読みたい人ならハマると思う!
0255文字
fwhd8325
新着
ちょっと理屈っぽいタイトルですが、物語を読み終えて、このタイトルが素晴らしいことを感じます。パン作りを恋愛に喩えるなんて、素晴らしいです。食はエロティックでもあることなのですね。男子にはよくわからないのだけど、同じ男を経験した女性は、どんな心理状態なのだろうか。この終わり方は成立するのでしょうか。
0255文字
cm
新着
恋愛、人の肌を、パンの成形に喩えるなんて、なんて天才的なの…。 伊都子さんみたいな肌に憧れる。
0255文字
soybean
新着
こういう話は苦手と思っていたのに、気づいたら夢中になって読んでました(笑)。意外と面白かったです。
0255文字
桜子
新着
パンを作ると発酵する時間が何度かあり、その温度や時間が凄い大切。上手く行くとパン生地は言い表わせないくらい最高に優しい手触りだし元気も一杯。その逆に失敗すると……。恋愛もパンと一緒?え?腐敗までしちゃう?あぁ、よく考えると腐敗しちゃう…可能性…あるね……。恋愛とパンが繋がって、心地よい読み心地。読み終わると鼻先に小麦の香りがほのかに残る。美味しくて切なく、食べたあとは元気がでる。ぜひ召し上がってみてください。
0255文字
全206件中 1-40 件を表示
恋愛の発酵と腐敗について評価84感想・レビュー206