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楠木正成(上)-新装版 (中公文庫 き 17-16)

感想・レビュー
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イコ
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その後の日本史に寡兵でも戦えるし勝てると言う捨て身の見解を産んでそうな人物。赤松円心や佐々木道誉と違い、歴史を動かす初手を打った勇敢さがある。
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てぃと
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中世の日本で幕府や荘園領主に抗って「悪党」と呼ばれた楠木正成。北方謙三さんの作品は「史記 武帝紀」を読んで以来でしたが、北方さんが描く楠木正成は男として本当にカッコイイと思いました。本巻は大義名分も得て遂に幕府に対して決起するまでの話でしたが、下巻でどのような生き様が描かれるのか期待大です。
0255文字
禅
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「交換するものを、なにも持っていない。つまり、いつでもただで物を貰おうとする。それが公家というものだというのが、祐清の持論だった。正成は、商いをしてここまでになってきた。商いは、いつも五分五分である。相手が儲けた分、自分も儲ける。損をした分、自分も損をする。自分だけ損をすることは、商いにかぎらずしようという気が正成にはなかった」 悪党とは、何か? 土地と碌に縛られた武士と、利害で動く悪党。現代の我々は、金の力をよく知っている。よく知っているからこそ、彼らに感情移入するのかもしれない。
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shiggy
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北方作品は初めて読む。関西圏では英雄の楠木正成。地元からわりと近くの地域が舞台なので、面白い。下巻へ。
0255文字
Yoshinori Inagaki
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戦前、戦中は神のように崇められていた楠木正成について、何も知らないことに気がつきてにした一冊。 北方謙三の時代小説は目の前に人物がいるかのように熱く物語が紡がれていく。 ただ、時代背景、言葉の意味(悪党とか)の予備知識がないとちょっときついかもしれない。 下巻はこれから読みます
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どぶねずみ
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楠木正成は悪党か、英雄か。そんな問いが連載中の新聞小説を読んでいる最中に脳内をぐるぐると駆け巡る。そんな疑問を解消できるかと思って選んでみた人物小説。上巻だけではまだ解消されるか不明。幕府が腐っていくから自分で国を作ろうとした。いつの時代だって組織が荒んでいけば、民がもがき苦しみ、誰かが立ち上がろうとする。それがこの時代の楠木正成だったのだろうか。下巻でどんなことを成し遂げたのか、果たしてそれが社会からどんな評価を受けるのか。下巻へ。
Hiroshi Ono

本題とは無関係ですが、台風、大丈夫でしたか?

09/09 04:50
どぶねずみ

ウチは千葉北西部だから大丈夫(o^-')b ! 南部に親や妹がいるので連絡してみたところ、道路にヒビが入ってしばらく迂回する必要があると言っていました(^^;)(;^^) 太平洋側の被害は酷いですが、東京湾側なので生活に大きな支障はないようです(^^ゞ

09/09 23:46
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taco
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利で動く者たち、悪党。今の時代と似通っていると思う。正成に、大儀はあったのだろうか、死に向かって、生き残りのため、拡大の道を選んだ。共感する部分は多分にあるが、ほかに道は無かっただろうか…。後編へ。
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mizinko
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数々の南北朝シリーズを書いてる北方謙三による悪党楠木正成の話。水滸伝シリーズでも出てくる物流の重要性が語られる。
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coldsurgeon
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軍事的天才と称さられた悪党・武将の楠木正成の物語である。悪党という定義が歴史的にはあいまいだが、既存の社会制度に不満を抱き、それをそれぞれの利に基づいて壊そうとする輩であるかもしれない。社会を平穏に保つためには、政事は欠かせぬが、常に政を正す力が働かなくてはならない。それが働かなくなったから、生き延びるための方便として悪党が生まれたと思う。倒幕を計画する朝廷は、無視の奉公を求め、机上の空論に明け暮れた居たようだが、正成は「無私というのは、人の行動を飾る言葉」と切り捨て、悪党としての利を求めていたのだが。
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フミ
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昭和世代の「正成→後醍醐帝の忠臣」という印象で読むと、戸惑いそうな作品でした。あくまで「悪党(武装した商工業者)」が、武士(武装農民)の支配する社会に、どう抗うか~で悩み、伊賀や播磨の悪党の姿を横目に商売を広げ、人脈を作り、自衛の兵を整えているうちに「とある皇族」に親しみを覚え…という流れで、後醍醐天皇は「無能な取り巻きに囲まれながら謀議している」扱いです。血統崇拝的な価値観が薄い、北方先生のオリジナル性が強い印象ですが「人物の会話や思考から世界が見えてくる」と、感情移入度が高く、面白い作品かと思います。
フミ

長らく、司馬遼太郎先生のような「作者視点での解説」で進む作品に馴染んでいたので、人物目線での思考、会話で進む北方謙三先生は苦手意識が強かったのですが、布団でゴロゴロしながら読み始めてみると、人物への感情移入度が高く、結構ハマるなぁ…と、気が付きました。沢山、作品を書いておられる作家様なので、他にも色々と読んでみようかと思います(笑)

09/28 05:11
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都人
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京都 山科 安祥寺という名刹の名が二度ほど出てくる。門跡寺院であり、紅葉の名所で、JR東海の「そうだ 京都へ行こう」キャンペーンのポスターに使われ、私も度々訪れたこともある。この時代から在ったのか。感想は「下」を読み終えて後。
0255文字
すみす
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悪党楠木正成が、商売と情報を武器に河内を中心に影響力を強めていき、朝廷軍として六波羅幕府軍との決戦に向かうところまでが描かれている。北方謙三の支那を舞台にした作品は面白いのだが、この作品は・・・。暗さが全体を支配しているが緊迫感は伝わってこず、ただただ退屈な作品。続編もおなじなのかどうか。
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優希
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楠木正成の「悪」の一面を活写していました。その筆致はハードボイルド色が強く感じられます。屈指の天才と称された正成の真実を追い求めたいと思いました。下巻も読みます。
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Y2K☮
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創作要素はある。だが後の世から道徳的バイアスを施されて美化されがちな楠木正成の「悪党」な本性を描く筆致に嘘の匂いはしない。嘘と虚構は同じではない。石原慎太郎「天才」みたいな憑依性すら感じた。保国安身。公のために戦うことが同時に我が身を救うなら動く。それが正解。国や会社に持ち上げられ、使い捨てにされるのは馬鹿げている。民の生活を知りたいと泥にまみれるセレブへの共感とひややかな視線の共存も身に覚えがある。あと偉い人は下の者を戦わせて死なせる前にまず自分が武器を取れという声は、まさに現社会情勢に通ずる。下巻へ。
Y2K☮

マテリアル「芸能は、民の声です。喜びであり、嘆きであり、時には滅びを願う心であったりします」「国には、秩序というものが必要だ。秩序には、それが拠って立つ中心が必要だ。昔から、帝の存在はその意味を持っていた」「誰もが、戦には名分を立てる。しかし、すべての戦は自分のためだ」

05/24 09:19
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楠木正成(上)-新装版 (中公文庫 き 17-16)評価51感想・レビュー14