形式:文庫
出版社:中央公論新社
北方謙三さんと言えば やはりハードボイルドってイメージですね
ハードボイルドの象徴醸しれないけど、やっぱり『水滸伝』じゃない( -_・)? 日本のは珍しいねσ(^_^;)
後半、幕府滅亡後は、あまりの現実に落胆する主人公の姿が描かれますが、同時に「悪党より先を越した」形の、足利尊氏が、重要人物として主人公・楠木正成との親交を深めていく展開で「もしも…」という夢を膨らませてくれて「前の夢が潰れても、新しい夢を見せる」作風になっているのが、心地良かったです。北方先生は「ハードボイルド」と、よくお聞きしますが、個人的には「ロマンの人だなぁ」と感じました。 読み終えた時は「これなら、足利尊氏の話も書いてくれれば良かったのに~」と、少し残念に思いました(笑)
マテリアル「儲けようとしすぎると、結局損をする」「芸能は、民の心を慰めるためにある」「悪党は、おのがためにしか闘わぬ」「もっと自由に、この世を生きたいのだ。生きやすい世を作るのは、やはりおのがため」「理屈をつければ、いくらでもつけられる。しかし、どんな理屈でも、まやかしだという気がする」
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