読書メーター KADOKAWA Group

物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)

感想・レビュー
81

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ちゃちゃまる
新着
物語はどう生まれるのか、物語をどう書いていくのか 。 いつも書かれた物語を読んでいる身としては、 作者の、(そして登場人物たちの)言葉を聴くという 貴重な体験だったような気がする。 あとがきにあった、結局好きなのだ って結論が好き。 希望がある。小さな灯りみたいな希望。
0255文字
たおみ
新着
ネタバレ小説の舞台「月舟町」に登場する人たちと著者が語るという、一風変わった形式で語られる物語論。本書を読んで改めて、言葉遣いが丁寧な人や作品が好きだなぁと思った。一言では言い切れない、でも確実に感じたり考えたことがあることを、言葉を尽くして表現し(ようとし)てくれる姿勢も。その時の環境や境遇によって本の面白味が変わると言うデ・ニーロ親方と、夢中になると本と自分だけの世界になると言う果物屋の青年の会話が、特に印象的だった。 私自身、どちらの言い分もとてもよくわかる。
0255文字
みぷ
新着
話を追っていきながら、自分のことも振り返るような、 不思議に思考が深くなっていくような読後でした。 私はこの作家さんの本は2冊目だったのですが、この街のお話が前作にあるみたいなので、ぜひ読みたいです!
0255文字
KAZOO
新着
吉田さんのプリマー新書3作目で、月舟町に戻ってきて様々な人との対話ということで物語についてのある意味難しく言えば哲学的な考えを述べられている気がしました。言葉は難しいことはないのですがよく読むと考えさせてくれます。今回は、かなりのイラストがあって目の保養にもなった気がします。
0255文字
あんこ
新着
再読。吉田さんの作品群の中でも月丹町シリーズはとりわけ思い入れが深く、こうしてかつての登場人物に再会する度に懐かしい友達に会えたようで嬉しくなります。 吉田さんの作品が好きなのは、はっきりとした終わりがなく、物語の中の彼ら彼女らが本を閉じたあとも生活していくんだろうなという日常性を孕んでいるからだと再確認しました。 またどこかで月丹町の人達に会えることを願っています。
0255文字
samandabadra
新着
なんとなく小説はこう書くべきだということと同時に、自分が設定したキャラクターたちが、段々とこう動くようになっていったということを悟れるようなそんな感じの本だった。
0255文字
LaVieHeart
新着
「月舟町シリーズの登場人物との対話」という形を取った、小説の書き方。。。というか、「作家はどうやって物語を生み出しているのか」という一冊。ちょっと哲学的な分、「あ、コレ、物語の書き方の本だ」と気づくのに時間がかかったけれど、言葉の選び方やキャラクターの生かし方、ストーリーの組み立て方?など、「作家になりたいけれど小説ってどう書いたらいいのか分からない」と思っている方々には、大いに参考になる一冊だと思う。 月舟町の住人たちは大いに哲学的意見を述べる方々なので、こんな趣向のストーリーにも馴染むなぁ。。。
0255文字
紫羊
新着
映画「つむじ風食堂の夜」が好きなので、1章の「皿の上には何がある?」は久しぶりに古い友だちに会ったような懐かしさを感じながら読んだ。2章の「遠くに見えている灯り」には「レインコートを着た犬」の登場人物や登場犬が出てくる。先に読んでおけば良かった。
0255文字
ゆうこ
新着
吉田篤弘さんの本をめぐって作者の町、月舟町でなぜ本を書くのか、本を書くということはどういうことかを訪ねて歩く。『…そのときの状況ごと本を読むと、あとになってその本を読み返したときに、読んだときの暑さとか、外で風が吹いていた音とか、ストーブの石油の匂いとかねー…細かいことまでいちいち思い出させる。俺にとって本を読むっていうのはそういうことでー』『あんたは余白を作りたいんだよ』デ・ニーロの親方の言葉がなぜか響く。窮屈な毎日に余白を求めて吉田さんの本を読むのかもしれません。これからもよろしくです。
0255文字
snow's library
新着
小説家のぼくが月舟町におもむき、住人たちと語り合う物語論のような作品。一癖も二癖もあるこだわりの強い住人たち。話もあちこち寄り道したり出発点に戻ったり一筋縄ではいかず。堂々巡りかと思いきや、いつの間にか答えらしきものにたどり着いている。遠くに見える小さな灯りをたよりに物語を紡いでいく。それでいい、というかそれがいい。
0255文字
るーま
新着
ネタバレ登場人物の元のお話を読んだことがない。悔しい。知っていたら、もっと別に聞こえたかもしれないのに。物語に意図やテーマは必要なのかという話題は何度か読み返した。あたりまえがおびやかされるときに物語やドラマが生まれるという記述にも納得した。あたりまえをあたりまえと認識するのって案外難しいことだと思った。
0255文字
YUKARI TORIGOE
新着
ちくまプリマーの装幀って、クラフト・エヴィング商會だったの…………自分がこんなことも知らなかったことに衝撃 吉田篤弘さんの小説を読んだことがないのにこれを読んでしまって良かったのかと思ったけど、とてもとても素敵だったので小説読みます
0255文字
Tenouji
新着
最近、読書とは、自分自身の言語モデルのアップデートと捉えているのだが。そう考えて、この書を読むと、人は常に誰かに語り掛けたくある、という事実が見えてくる感じがする。
0255文字
まさ☆( ^ω^ )♬
新着
月舟町の人々と作者との対話形式を採った物語論といったところでしょうか。時に哲学的でもあり、ちょっとした気付きもありました。吉田さんの著作を数冊続けて読んできて、とても好きな文章だなあ、という気持ちになりましたね。他の作品も読んでみよう。
0255文字
あや
新着
月舟町は三部作の舞台であると同時に、作者が考え事をしながら歩き回る思索の場所でもあるとのこと。月舟町の人々と作者の対話は、作者が月舟町を歩きながら考え、作品に織り込んできたテーマでもあり、おなじみの登場人物の日常を覗きながら、創作の裏側を見せてもらっているという一粒で二度美味しい作品になっている。どのテーマも、作者の言い分も登場人物の言い分もどちらもありだなと思ったし、それぞれの登場人物の言い分には彼ららしさがあって面白い。また作者が月舟町を散策しながら巡らせた思考が物語になってくれないかな。
0255文字
推理
新着
ネタバレこれまでの来歴→物語れる/物語舞台から物語を取り外したい。舞台たびたび訪ね、物語なしにただ考えたい/答はいつも二つある=二人の人物が必要/没頭し読む。外界も感じ↔内だけ感じ/考え似る→会話発展せず/人物は勝手に育つ?/作者に作者はいる?/描写→行間→人物が勝手自由/主語から物語を立ち上げる/不在でも主人公/一人称は三人称の気持で、三人称は一人称の気持で書く/物語書く=色々な私に会いたい/一人称を客観化→未知の自分知る。三人称を主体化→他人知る/書きたい=考えたい/偶然。デタラメ↔即興↔作曲↔芸術。必然/
推理

偶然↔小説↔意図/意図を伝えるため小説書く?/誰も読まなくても書く。自分が読むから/伝えたいものは非言葉/伝えようとする悪戦苦闘だけ書ける/自分に向け書く=読者想定し書く/伝わらないから物語生む/伝わらない。理解されない↔違う意味で理解される面白さ/なぜ物語は闇や犠牲が必要?/物語は現実じゃないから作れる/物語のため現実愛犬殺せない/犠牲や闇がない物語は作れる。でも面白いか?/物語=切実教訓=お守り=繰返し来る苦難を緩和/物語でまで絶望見たくない/主人公の思いが物語支配するのを脇役がひっくり返してくれる/

04/10 15:20
推理

演説は物語外でやってくれ/夜になると遠く離れた場所や時間とつながる/物語は型があるから皆似る/物語→思いどおりにならない、恋がうまくいかない、謎が解けない、探しものが見つからない、思い出せない/ないが生む物語。たいが生む物語/ない→たい型。たい→ない型/探さないし探したいことがない人は物語を生まない? そんなわけない/皆が森羅万象が物語生むはず/最後まで隠して書く。手品か小説か?/物語は終わる。だから希望ある/小説で自問自答はご法度。でも考える本質は自問自答。でも登場人物たちがいるから自問自答にならない。

04/10 15:33
0255文字
なぷ
新着
いにしえの自作キャラとの対話形式…というのはさておき、物語論的な語らい。これらの試行錯誤であのラストが出来上がるのか、という感じ。
0255文字
遥
新着
吉田篤弘さん著の「物語のあるところ-月舟町ダイアローグ」を読み終えました。小説家である著者による物語論です。(著者は物語論と名乗るのを躊躇していましたが)月舟町とは、著者が書いた小説の舞台のことです。そこには様々な性格の登場人物がいて、その登場人物と作者が対話するという形の本です。この対話を聞いていて私は、著者の中で巡る多くの可能性をひとつずつ登場人物の性格に注いでいっているのかなと考えました。ある事柄に対する、自分の中の賛成派と反対派を別々の登場人物にしているイメージです。当たり前か
0255文字
ダイチ
新着
テーマは「物語」。「物語」ってなんだろう。どのページも、どの登場人物も、そのことを考えるきっかけを与えてくれる。たとえ、堂々巡りに陥りそうだとしても。 短い作品なので多分1時間もあれば読み返せる。気になるところなら10分もあれば開いて読める。この本は今後何度も読み返すだろうなあ。物語について考えるとき、自分が物語をなぜ好きなのか考えるとき、物語にどうして力をもらえるのか考えるときに。名著でした。
0255文字
shuco
新着
しまったー 吉田修一さんと間違えたし吉田篤弘さんの本は1冊しか読んでないから分からなかった ジャンゴになぜDをつけてるのか
0255文字
ゆみ
新着
ネタバレ月舟町を訪ねる小説家吉田さん。ジャンゴも良きなんだけど、やっぱりデ・ニーロの親方が好きだなぁ。
hon

吉田さんこの前初読だったけど、他も何か読んでみたい。オススメってあります?

12/20 00:03
ゆみ

初読は「面白くない」って書いてたよね、確か。私も言うほど読んでないのだけど、「つむじ風食堂の夜 」と「おやすみ東京」がおすすめです。「面白い」って言わせてやる(笑)

12/20 00:36
0255文字
青
新着
ネタバレ今年中に読みたいと考えていた本1冊目。月舟町3作+番外編を読んだのが、かなり前だったので思い出しながらになりました。早めに時間をとって、シリーズ再読したいです。 物語論や小説論のようなポジションになると書いていましたが、それも怪しいところなのが作者っぽいなと思いました。もともと小説とエッセイが混ざっている雰囲気を感じていたので、気持ちは『おるもすと』を読んでいるようでした。
0255文字
papico
新着
著者自身が月舟町を訪れ、作品の住人たちと対話する一風変わった物語。懐かしのメンバーに会えて何だか里帰りした気分♪ 特にデ・ニーロの親方との対話には気付かされるものがあって、確かに”ひらがな“だと意味が違ってくるから。それぞれの対話を振り返り、自問自答しながらも、物語の登場人物たちと共に歩まれた20年だったんだなぁと、吉田さんの作家人生を少し垣間見れたようで嬉しかった。遠くの方に小さく見えている灯、たまに霧がかって見えづらい日があっても、その灯りこそが希望なのかもしれない、と思える作品でした𓅯
0255文字
こに
新着
本書を楽しむには、月舟町シリーズ三部作+番外編は必須です。 本書のみでは面白さ半減どころかゼロです。 さらには映画「つむじ風食堂の夜」も鑑賞済みなら言うことなし。 是非とも! あとがきの最後に『次は彼らの物語を書いてみたいと思っています』 シリーズ続編ありでしょうか?!
0255文字
merci
新着
ネタバレ月舟町というと月舟シネマとサンドイッチが思い浮かぶ。なんでも、とてもおいしいらしい。その月舟町は、モデルはあるが実在しない町。著者は考えるためにそこに出かけていき、架空の相手とひとしきり話をする。読んでいて、小林賢太郎さんの「ポツネン氏」を連想した。なにか共通するものがあるのかもしれない。ときに鋭く刺さる言葉を見つけるが、それでいて、いい感じで力が抜けているとも思う。
0255文字
ルシ猫
新着
こんなふうに感じたり考えたりしながらいつも物語を書いてるんだな、だから読むといつも心がほわっと温かくなるんだなって、少しだけ吉田さんが大切にしていることが、わかったような。 月舟町の住人との対話形式、とても良かったです。
0255文字
yumicomachi
新着
自分の書いた物語の中にある町を訪れ、登場人物と語り合うというスタイルの物語論。「一人称で書くときは三人称で書くときの気持ちを忘れないようにして書くし、三人称で書くときは、誰か一人に寄り添って、一人称みたいに書くんです」「やっぱり僕には考えられないな。物語を面白くするために誰かの命を奪うなんて」「あまりに華やかなハッピーエンドは、余計なプレゼントに見えてしまうこともある」「ぼくは楽しいとか悲しいとかじゃなくて、いろいろな気持ちになるものが書きたいんです」等々、興味深い台詞盛り沢山で楽しい。2022年4月刊。
0255文字
Koji
新着
物語とは何かを自著の舞台である月舟町に出向き登場人物と語り合うという掟破りの企画。作家として二十年、ずっと筆者は自問自答を書き留めてきた。実はそれは孤独な作業ではなく、登場人物たちとの対話だったのでは?という気付きがこの本になった。きっと彼ならこう答え、彼女ならこう答えるだろうと想像しながら。試験と違い、答は何通りもある。大切なのは問いの立て方なのだ。ダイヤログを通じ、自分の知らない自分と出会うことができるか。その邂逅が他者を知る喜びにつながってゆく。月舟町の風景は、そんな喜びの絵の具で描かれている。
0255文字
7umice_
新着
著者である吉田篤弘さんが月舟町に赴いて彼らと会話するという設定が面白かった。物語論というと少し難しそうだけど、優しくわかりやすい言葉でしたためられていた。もしも月舟町の住人と話せることが出来たなら、<りんご箱>の果物屋の青年とデ・二ーロの親方の会話に加わりたい。
0255文字
らて
新着
作者が自分の作品の舞台に入り込み、登場人物と対話する。 新しい! 物語を作るのは孤独な作業だけれど、 精神的には登場人物たちと一緒に物語を考えてきた。 というような一文に あ〜、良いなぁ。。 と心がほっこりしました。
0255文字
コオロ
新着
何もかもが初見なのに買ってしまったのは久しぶり。創作論や小説講座というよりは、「ぼくはこういうことを考えています」というように、まさしく頭の中を見せてもらっている感じ。気を抜いて読めて、欠伸交じりで「また書くかぁ」と言わせてくれた有難い本。
0255文字
水色さくら
新着
ネタバレ◎/さらっと読める、著者なりの物語論。「~ない」とか「~たい」とかから物語は始まる、というところにも納得するし、特に探している人もなくなりたいものもない人の物語を読みたい、というのもわかる。
0255文字
調“本”薬局問悶堂
新着
『ない』から生まれる物語だから、この人の本が好きなのだとわかった。 weじゃなく、Iで意見に向き合うのも。
0255文字
ゆかり
新着
月舟町に吉田篤弘さんが赴き、物語の登場人物たちと対話する。ふんわり、まさにそれこそあそびのあるような読後感。全部はっきりさせなくていいと思える、その感じが良いです。
0255文字
madoka
新着
「『うまくいかない』ことから物語が生まれてくる」「分かってなくて当たり前だし、分かってないアンタが、わかんないけどすごくいいものをーすごくいいってことだけは分かってるものを、どうにかして、掴み取ろうとしてる。その悪戦苦闘ぶりを書けばいい。」
0255文字
oooともろー
新着
作者が自分の小説の世界に入り、登場人物たちと物語について語り合う。このような設定は読んだことがない。作者の小説を読まなければ!
0255文字
ぴの
新着
ネタバレちくまプリマー新書を装幀デザインして400冊目記念の書下ろし。楽しみにしていました😊物語の書き手としての著者が自ら月舟町におもむき、登場人物(犬のジャンゴ含む💛)たちとの対話を通して物語論・小説論を私たち読者にも語り掛けてくれているような内容でした。「嗚呼、だから私は吉田さんの物語が好きなんだなぁ。」と改めて実感しました。最後に、吉田篤弘先生、装幀デザイナーとしても活躍されながらの小説家人生20周年、誠におめでとうございます!
0255文字
かっつん
新着
ネタバレ月舟町に作者と一緒に出掛けて行って、物語について月舟町の住人とあれこれ会話する気分になれる本。ジャンゴが自称をわたしからわたくしに変えているのにほのぼのする。リツくんは小説を書いているし。作者をオーサーと呼びかけるところがちょっと生意気で微笑ましい。三部作を読み返そうか。
0255文字
mi
新着
月舟町に入り込み住人たちと物語談義をして過ごす。それを隣の席で盗み聞きしているような雰囲気で自分も月舟町に迷い込んだような感覚が心地よかった。著者はずーーーっと考えているからこの空気感があって読んでいる方もいろいろと考える時間になるのかなと感じた。親方の言うように漢字ではなく、ひらがなで物事や言葉を見てみると見え方が変わって面白いなと感じた。月舟町シリーズをまた読みたくなった。
0255文字
史
新着
物語をもって、物語を語る。そんな物語も悪くない。
0255文字
全81件中 1-40 件を表示
物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)評価78感想・レビュー81