形式:文庫
出版社:筑摩書房
「人々の総合関係は、自分自身は何も要求せず、道徳的努力からも解放されようとしているくせに、自分の欲求のすべてを他の人々、人類そのものに押し付けるという形で形成された。人々は、他人には謙虚になり、自らを犠牲にし、そして、最終的には未来の建設に参加するよう求めている。しかし、このプロセスのなかに、自分自身では決して参加しようとせず、世界で起こっていることに対する個人的な責任を回避しようとしている」
「木は私にとって、信仰それ自体の象徴である」「はじめに言葉ありき。ところが、お前ときたらきたら貝の様に口を閉ざしている」「ロシアでは、鳥が飛ぶために生まれたように、人間は幸せのために生まれた〜このような状況から考えると、芸術の機能は、人間の精神的可能性の絶対的自由の観念を表現することのなかにあると、私には思える。」「ヨブは、その書物の中で、よく知られているように、全く逆の理念を発表した。人間は苦しみのために生まれてくる。花火のように上に飛び散るために」
私もタルコフスキーは大好きです。全作観たわけではありませんが、「ストーカー」が一番好きです。この本も面白そうですね。
彼は奇跡を体験したのだ。ある朝、木の枝が蘇り、若葉で覆われていた。だが、はたしてこれは奇跡だろうか。これは真理である。
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