形式:新書
出版社:集英社
形式:Kindle版
彼の提言した定言命法は有名ですね~確かに「人格を手段としてはならない」は臓器移植が問題になる現在も有効ですね。 「繰り返し、絶え間なく熟考すればするほど、常に新たにそして高まりくる感嘆と畏敬の念をもって心を満たすものが二つある。我が上なる星の輝く空と我が内なる道徳法則とである」 実践理性批判より
最後の言葉が素敵です。彼の時代にはなかった問題でも応用可能
カントの道徳法則って、この本でも再三主張されていたように、結局自分の理性への信頼がすべてなので、「結局自分次第じゃね」という相対主義に対しては平行線になってしまう気もするし、「相対主義」というテーマで1章書いてほしかった。とはいえ、カントの思想に魅力を感じる部分はやっぱりある。人間への信頼、崇高な理想、そういうものを見据えて生きる人間の尊厳。ハラリは「虚構」というのかもしれないし、「虚構」だからこそ、そこには人を引き付けてやまない魔力がある。
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