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世界最悪の旅 (世界探検全集)

感想・レビュー
10

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テト
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20世紀はじめの極地探検ブームでの南極点到達を行ったスコット隊の一部始終をまとめられた本。少し時間が前後して読みにくかったところもあったが、こんなにも詳細にリアルに記録が残させているのか、読んだ今でも鳥肌のたつ南極での過酷な旅が記されていた。あの状況になって、隊員と隊員の家族を思いやり、探検を客観的にみつめ、科学としての調査を大切とした、隊員たちの一貫した生き方だった。それぞれがそれぞれに記載していた、情報量の多いレベルの高い記録の凄さを感じた。
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まんぼう
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様々な進化生物学系の本にこの南極探検が言及されていることが何度もあり気になっていた。ほぼ瀕死のような体調でも超貴重な化石標本や調査を最後まであきらめなかった隊の情熱に頭が下がる。ペンギンの卵採取できたけど割れちゃったから食べちゃった!というところは笑ってしまった。しかし、今も昔も素人目線で直接生活の役に立たないと思われる研究や冒険がないがしろにされるのも、資金を集める為に大衆に媚びなければならないのも、安全地帯で批判だけする人間が沸いてくるのも変わらないのだな。
0255文字
えいなえいな
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ネタバレスコット南極点に到達すると、南極点にはすでにアムンセンの立てたノルウェーの国旗が。有名な南極点到達の話をスコット側の視点から書いたものです。想像を絶する寒さの中で少しずつ死へと近づいていくスコット達の状況が書かれていて、事実だからこその緊迫感があります。あんな状況で頑張っている人がいると思うと、自分ももっと頑張れそうな気になります。
0255文字
オイコラ
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ネタバレ仲間が死にかけていても調査に時間をとっているのは、やはり先を越されてしまったことで意地になったのでは。直前の人数変更で装備がないのに人を増やすとか、連れて行ってやりたいという情だとしても、リーダーとしてはダメなんじゃないかな…。エバンスの最後も、手を怪我して両手凍傷で、それをスキーをちゃんと履き直してからついてこい、って…だったらモルヒネ渡してやる方が思いやりではないかなあ。非情な決断ができなかったんだろうけど。でもひどい言い草だけど、極点を目指すレースと敗者の悲劇がなお一層、南極探検史を輝かせている。
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yumi..✽
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マイナス10℃下で寒いと感じ、日常の苦痛の甘さを砕かれる。文句なく世界で最大の苦痛を挫くことなく正々堂々と受けた探検隊だ。精神は肉体を超え肉体が消える美しさと尊さを見た。医療用麻薬を使用してその人らしく最期を迎えることも少なくない現代、スコット隊もモルヒネはあったらしい、使用せず食糧も燃料も尽きてなお、自然死を選んだ。探検家のアムンセンもすばらしい。しかし、人類や国家のために科学や地理や生態を知る目的を持った軍人のスコットは、すばらしい仲間に囲まれ、家族と仲間を思い、最高の成果を成し遂げた。
0255文字
カツ
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「極夜行」を読んだ流れで。南極点到達スコット隊の話。でも世界最悪の旅はそれとは別の冬の行進の方。現代とは比べものにならないであろう貧弱な装備・用具で氷点下50度の極夜を5週間もの旅。これは想像を絶する程の過酷な旅で、よくぞ生きて帰って来れたと思う。スコット隊の方も帰還途中、絶望と闘いながら刻一刻と死が迫りくるなかでの行進。最後まで毅然とした態度であったろう事は敬服に値する。読んでいて「八甲田山死の彷徨」を想い出した。
0255文字
dexter4620
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1900年代初頭、南極点を目指したアムンセン・スコット2組の物語。序盤は土地勘もなく、分かりやすい地図がないため分かりづらいが、徐々に物語は急展開し、引き込まれていく。極地での苦しい旅の結末に息を呑むこと間違いなし。今は楽に南極点を目指せるらしいが、いつか訪れてみたい場所の一つです。
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星落秋風五丈原
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表紙絵イラストは、南極点初到達を目指して帰路亡くなったスコットの墓だ。20世紀初頭、マイナス60度を越す極寒の地で繰り広げられた南極点到達競争。夢破れ、ほぼ全員が死亡した悲劇のスコット隊の、数少ない生存隊員が綴る。1909年アメリカの探検家ロバート・ピアリーが北極点に人類初到達した知らせを受けて、急遽南極点に切り替えた。電報でこの知らせを受け取ったスコット隊は驚愕。著者も“だまし討ち”という印象を持ったそうだ。単独到達ではなく二チームが目指すのならば、報道も過熱する。
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ポルターガイスト
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いろいろ失敗してる本やなあーというのが偽らざる感想だが,南極点到達については全く知識がなかったので,その解像度は上げられたと思う。寒いのは嫌い。
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あじぽん
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南極点到達をノルウェーのアムンセンと競ったイギリスのスコット。その過酷な探検に参加した著者が語る遭難の真実。前半が自身が行った冬の極夜行。後半がスコット隊の遺体発見の様子と残された日記から知る遭難までの軌跡。スコット隊の悲劇は有名であるが、こうやって詳細を知ると生々しさが増す。限られた知識と装備でマイナス50℃にもなる雪原を踏破する。そこには氷壁があって危険なクレバスもある。また飢えにも苦しむ。そんな極地をなぜ探検するのか。この問いに対する著者の言葉「探検とは知的情熱の肉体的表現である」が輝いて見えた。
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