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精霊たちの迷宮 上 (集英社文庫)

感想・レビュー
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おおにし
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ネタバレ「忘れられた本の墓地」シリーズの最終巻である本書にたどり着くまでにすでに5冊2000ページを読み進めてきた。最終巻は上下巻で1200ページの大作。今までの謎がすべて解決するという噂を信じて一気に読み切ることにした。冒頭で1938年バルセロナ空爆でフェルミンと戦火を逃れるアリシアという少女が登場。成長して女性諜報員となったアリシアが本書の主人公である。失踪した大臣の行方を追って舞台はマドリードからバルセロナへと移りフランコ政権下で起きた悲惨な陰謀が明るみになっていく。アリシアの魅力を感じつつ下巻へ。
0255文字
voyager2
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新たなダークヒロイン(?)アリシアにかなり比重が大きいが下巻で果たしてどんな展開になるのか。どこまでも魅了的でありながら深すぎる闇をかかえつつしかもさりげなく甘えるなんて技もまで。いったいどんなモデルがあったのか? いやいないだろうなこんな素敵な悪魔はあちらの世界にしか。そして逝去された作者はあちらでアリシアに出会えたのか?
0255文字
46neko
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「忘れられた本の墓場」シリーズ完結編。ワクワクしながら読み始める。失踪した大臣バルスの捜査を中心に進む。前3部とは少し雰囲気が異なるが、どんどん引き込まれる。下巻へ
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魔魔男爵
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ネタバレ忘れられた本の墓場④初めて女性主人公なのは良いが、古臭い20世紀型のファムタムールである。影ある美人スパイの物語だが、午睡のあるのんびりしたスペインなので、優雅に食事したりお茶する場面が多く、スパイものの緊迫感には欠ける。③までの話と複雑に絡むので、今迄読んでいた人は必読。ダニエル母の死は忘れていたが、病死ではなくて殺人ぽいですぞ。スペインの権力者に殺されるほど、ダニエルの古本屋にはヤバい本やヤバい作家が関係してたみたいです。ホモネタは映画館をハッテンバにしてたホモは同性愛の罪で逮捕された等、のんびり㊦ヘ
0255文字
Hana
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ネタバレ何年も待ち続けていた『風の影』シリーズ最終巻。書店の息子ダニエルを導入部に、バルセロナの暗い過去へとどんどん多重的に物語が展開していくのはこれまでと同様だが、捜査員アリシアの視点で描かれる今作が1番読みやすいかも知れない。このシリーズはバルセロナの内戦や人々の負った傷を描いているが、アリシアはまさにそれを体現しており、非常に共感出来る。これまでのシリーズの謎も、アリシアの推理という形で整理され始め、そういう繋がりだったのか、と驚いたが、まだ下巻があるため、引き続き物語の世界に浸りたい。
0255文字
Junya Akiba
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シリーズ4作目は知っていたが、ついに日本語化!(一年間気づかなかった)まずは、再びあのお茶目で口の減らないフェルミにバルセロナで会えたのが嬉しい。本作の主人公アリシアもまたとても魅力的ですが、この作品は超大作ハリウッドサスペンス映画も真っ青な複雑さで登場人物も多くてストーリーは並行し、そもそも前作までの伏線は記憶の彼方、、、いや~、参った。近い将来(来年くらい?)シリーズ再読と、いつかバルセロナに行くと心に決めて、さて下巻へ。次は泣いても笑っても最終巻、サフォン氏の冥福を祈りつつじっくり読みます。
0255文字
ぺんすけ
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これからどういう展開が待っているのだろう…全てがすっきりしてほしいような、ほしくないような。下巻に行きます。とうとう最終巻!
0255文字
八角屋
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おお~ここで上巻終わるのか。不穏だな。最後まで早く読んでしまいたいような、モッタイナイからゆっくり味わって読みたいような…。下巻を最後まで読んだら、また『風の影』から読み直しそうな気がする。読書に没頭する気持ちよさを味わわせてくれる小説。
0255文字
四男の母
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ネタバレ今回の主人公のアリシアが、なかなか素敵。内戦時の傷に悩まされながらも、強気で頭がキレる。しかも美人。謎がまだまだ多いので、急いで下巻へ。
0255文字
ドートマンダー
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秀逸
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tom
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シリーズの最後。これまで楽しませてもらってきた。お礼に買おうかと思ったのだけど、文庫本一冊が1700円ですぜ。さっさと買うのを撤回して図書館に注文。貸出期限が迫り、せっせと読み続ける。面白いかどうかと問われたらちょっと微妙。妙に話が長い。タラタラと会話が続く。でも面白くなるはずと頑張って読む。下巻はきっと面白くなるはずです。これまでの話が一つにまとまり、ああと感動の中で物語は終わるはず。という期待を持ちながら下巻に進む。
0255文字
ABAKAHEMP
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「読書は目を開けて夢を見ているようなもの」と言われるが、本書も物語の余韻によって現実が溶かされる、吸い込まれるような名作だった。光と影、喜劇と悲劇、裏切りと希望に叙情とロマンス。謎と秘密、復讐と陰謀が織りなすタペストリーは、インクと紙でできた総合芸術を味わっているよう。舞台は陽光輝く不思議な国、亡霊の都であり、すべての人の運命を凍結してしまう魔法都市、バルセロナ。四部作の最終巻である本作も至言と啓示に溢れ、書物に対する愛に満ちている。扉の向こうには、地下に続く迷宮があり、何百万という本が眠っている。
ABAKAHEMP

「運命は罪のない人間の背後から、できれば不意に襲いかかる趣味をもっている」「人は信じられることを信じるんです。信じたいことじゃない」「バルセロナは多くのことを大目に見ても、悪趣味だけは許さない」「酒は思いだすために飲み、本は忘れるために書くんだ」「政治は往々にして、凡庸で挫折したアーティストの避難場になる」「ページをめくるにつれて、取り憑いていた不安がすこしずつ消えていく。すぐに時間の感覚をなくした。この本はいつも目のまえに言葉の森をひろげてくれる」「まあ、嫉妬はスペインの国民的気晴らしですからね」

02/27 13:29
ABAKAHEMP

前半に出てきて忘れがたい登場人物は、フクロウ眼の門番、国立図書館長プレマス。「こちらは何を展示しているのか」というアリシアの問いかけに、にべもなく一言「忍耐です」と。それと、たまに「大胆不敵な無知に対する仰天も」と付け加えるところが見事。やがてアリシアが単なる暇つぶしではなく、探求の徒であると見抜くと、大閲覧室への利用者証を授けながらこう忠告する。「ここに来て、いい本を読むことです。わたしや誰かに“読め”と言われた本ではなく、自分の好きな本をですよ」

02/27 13:38
3件のコメントを全て見る
0255文字
K
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ネタバレシリーズ第4作目。感想は下巻で。
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てっちゃん
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第3部から何年も経っているので、正直これまでのストーリーを朧げにしか覚えていない。けれども、バルセロナの雰囲気が徐々に思い出されて、物語にぐいぐい引き込まれていく。下巻への期待が高まる。
0255文字
gkmond
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シリーズ最終巻にして初めて筋と形式が狭い意味でのミステリー。なので形式の欠点でもある会話頼みのページ稼ぎも踏襲してしまっているので、これまでとだいぶ肌合いが違う感じ。筋はまとまるんだろうけど、シリーズ大団円は可能なんだろうかと思いつつ下巻へ。
0255文字
koteomoitsukan
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○--
0255文字
ハルト
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ネタバレ読了:◎ 「忘れられた本の墓場」シリーズの四部作目にして、最終巻上巻。▼1950年代のマドリードを舞台に、一冊の本「精霊たちの迷宮」を巡って、主人公の捜査員・アリシアが捜索をする。▼主人公アリシアが魅力的。今のところ、彼女の過去と、螺旋のように渦をまく陰謀とが主題となっている。登場人物が多く、少々混乱しつつも読了。引きある終わり方はさすが。本を持つと訪れる不幸な運命が、アリシアにどう降りかかってくるのか。気になるところ。
0255文字
藤中恭美
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他の作家が一行ですます描写を1ページ書いているのではないかと思うほど、なかなか読み終わらない(笑) どの作家も寄せ付けない独自の世界観が凄いし読ませる。 そしてアリシア。 最初は、か弱い女性かと思っていたら、無茶振り激しすぎるな(笑) しかしこの話がどう着地するかぜんぜん読めない。。。
0255文字
Ryosuke
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いいぞいいぞ!
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しょすたこおびち
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ネタバレシリーズ最終。ここで最高のヒロインであるアリシアが登場する。最初の舞台は首都マドリード。モンジュイック監獄長だったバルスは今や文化大臣だったが彼が失踪してアリシアは捜索を任される。内戦の時の傷に悩まされているアリシアは無頼の読書家そして一流のエージェントとして任務に当たる。手掛かりは彼が遺した謎の作家マタイスによる連作の一冊と謎のリスト。マタイスとマルティンがモンジュイックに収監されていた頃にバルスが行った蛮行。舞台はシリーズ本拠地バルセロナそしてセンペーレ書店へ。本を巡る極上のサスペンスになっている。
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くぼたか
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ネタバレ待ち望んでいた「忘れられた本の墓場」シリーズ四部作完結編。新たな主人公アリシアの過去もですが、この上巻のラストに驚きました。職場の昼休みに読んでいたのですが、危うく声が出そうになりました。フメロが登場した時点でイヤな予感はしていましたが…。下巻を早く読みたいです。
0255文字
慧の本箱
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「忘れられた本の墓場」シリーズ四部作完結編。まだかまだかと待っていたけどちょっと長い日々。案の定、殆ど途切れ途切れにしか記憶がない。それでもアリシアの独特の道案内を頼りにヨタヨタと上巻読了。
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のっち♬
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失われた本の墓場シリーズ4作目。舞台は1959年マドリード。失踪した大臣と残された小説の謎を追う捜査官。妖婦的な振舞いと強引なやり口で周囲を翻弄するアリシアは過去の主役たちに全く引けを取らない生彩を放つ"闇の天使"。強烈な孤独感と癒えない傷を抱えており、スペイン内戦の爪痕を象徴したヒロインと言える。行く先々で多彩な表情を見せたり、シニカルな煽りや危うい行動を繰り返したりと、長大かつ緩慢な前振りを退屈させない彼女に著者の並ならぬ入れ込みを感じる。また、短めの章立てが重層的な語りと謎の厚みを絶妙に保っている。
のっち♬

「真実っていうのはね、自分がなにか知ってると信じこんでるときに人が口にする戯言なんですよ」「希望を失っちゃいかんです。この悲惨な世の中で、わたしが、なにかしら学んだとすれば、運命はいつも曲がり角にいるってことです」「確信は心を丈夫にさせてくれるが、疑うことでしか人は学べない」「伝説というのは、普遍の真実を説明するために、ほどよく作られた嘘である。そして嘘と幻想が土壌を毒する場所にかぎって、伝説はよく育つ」「内戦はおびただしい数の死者を残したが、それ以上に、忘れられた者たち、呪われた物たちを残していった」

10/11 20:03
0255文字
Abercrombie
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<忘れられた本の墓場>完結編。第3の主人公アリシアは保安組織の女捜査員。失踪した国家教育大臣の大臣の行方を追う旅路は、ダニエル、マルティンの軌跡へと結び付いていき、物語の総括を予感させる。作者がなんと云おうと、やっぱり順番通りに読むべきだなあ。ベッケルの詩と短編をひさびさに読み返したくなった。
0255文字
こうちゃん
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待ちに待った、待望の四部作第四部。三部を読了してから6,7年経ってるかな?このシリーズ大好きでワクワクしながら読み始めたのだが、あれっ?こんなに読み辛いかったっけ?って感じ。とにかく会話に比喩表現が多くて、本筋がぼやける。本の冒頭で作者が『四部作シリーズのどの入り口からも入って良い』って書いてたけど、風の影からをおすすめします。この本から入ると多分、悪い意味でヤられます。下巻に期待。(するしかない)
ルチル

私も、ちょっとしゃべると「典型的なロンドンアクセントだね」と言われますが、現地になじもうと思って頑張った結果なのでスノッブではありません涙 フットボール⚽の話をするための英語です。

09/24 23:01
こうちゃん

米語より英語の方が良いですよ。羨ましいです。訳無しで本が読めたらどんなに良いか。 訳す人にも、言葉の置き換えセンスってあるでしょうから。 訳者任せにしないで、自分読みできる人が羨ましいです。 そういえばクラブワールドカップでロッソ・ネロが来日したとき、品川でミラニスタに「近くに温泉はないか?」って聞かれて、案内したのを思い出しました。お互いに単語英語のやりとりだけど、通じてました。 前日には、対戦した同士なんですけどね。 フットボールは、世界語ですね。(エル・ゴラッソ読んでたら話し掛けてきました)

09/24 23:24
26件のコメントを全て見る
0255文字
takataka
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★★★★☆下巻でどのような展開になるのか楽しみだ。
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石
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時代の圧政により殺された死者の無念が、重低音のように物語の基幹に響き続けている 生者たちも決して楽ではなく、もがきながら、時には傷つけ合いながら生きている 最後は仄かに安らかな暮らしを得て、物語は終わる 四部作の末尾を飾るにふさわしい重厚な作品だった 上下1280ページは流石に長いが、面白かった 個人的な好みで言えば、四部作の中では、悲痛な恋愛小説である二作目の「天使のゲーム」が一番好き
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きみー
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ネタバレ下巻へ。え?何が起きてるの?
0255文字
わたなべよしお
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 面白いのだけれど、何と言えばいいのか。新たな主人公、アリシアも魅力的だし、相棒のバルガスも悪くない。だが、期待していたのと少し違うというか、前3作と比べると、抒情に深みがないというか。まぁ、まだ上巻なので。
0255文字
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