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金環日蝕

感想・レビュー
491

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TAKA
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カフネが面白かったので他の作品も読んでみたくなり手に取ってみた。想像以上と言ったら失礼かもしれないけど、本当に良かった。散りばめられていた点がだんだんと集約して真実に至る過程は、先が気になり読む手を止められなかった。「対決」の章での迫力は引き込まれるように読んでいた。 本屋大賞ノミネートをきっかけに本当に素敵な作家さんに巡り合えた。
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dokusho_st
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期待を上回る内容でした。 カフネの著者様ということもあり、少し期待度高めで読んだのですが、それをどんどん上回る面白さと話にどっぷり浸からせてくれるところとかは圧巻でした。 伏線が全て後々に繋がってくるので細かいところもきちんと楽しめる作品でとても良かったです。
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ヒデミン@もも
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阿部暁子さん、2冊目。カフネを読んでから読んでしまったから、ちょっと文章の軽さが気になった。だって、この表紙にこのタイトルだよ。内容は深いしミステリとしても社会派としてもイケてるとは思うけど。『カラフル』でも引ったくりのエピソードでてきてる。私も過去に引ったくりの現場に遭遇して追いかけたことあるが、そこから何も物語は生まれなかった。残念。感想追加。表紙とタイトルが文章の軽快さに合ってない分損してる。今時のアニメ風にして、若い人にぜひ読んで欲しい社会派。
panashe

感想追加、読んだのよ😄 カフネが先になっちゃうけど、あとから追いかけるね

03/23 16:25
ヒデミン@もも

はーい、待ってるね💓

03/23 16:32
9件のコメントを全て見る
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チェス
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思ったより面白かった。一気に
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大治郎
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こんなに傷のある人ばかりが集まることって、あるのかな?と思ってしまうほど、皆んな傷がある。
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Kanas
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ネタバレカフネが面白かったので、他作品もと思い選んだもの。真相がどんどん明らかになる様にドキドキし、えっそうういうことなの!?って何度も思いながら読みました。 テーマが色々散りばめられており、カガヤと思ってた人物が別の人物だったりと、理解が追いつかず読了…ちょっと消化不良はあったものの、読み応えはありました。 一つの事件に色んなきっかけが絡むというのはあながち現実と遠からず、なんでしょうね。大学生と高校生がこんなことに巻き込まれて黒い大人と対峙して…いやぁハラハラしました。
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ハルサイ
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ネタバレ金環日食。深い闇から漏れ出る、眩いばかりの人の悪意の光。いつもの著者とは違う、犯罪を正面からとらえた一冊。登場人物の誰もが、犯罪の被害者として、時に加害者としてその烙印を受け、生きている。被害者は、心に深い癒えない傷を刻み、何とか折り合いながらも日々を生きる。加害者は、人を騙す、傷つける愉しみを畏れながら、ある人は踏みとどまり、ある人はそこに身を浸す。功名に張られた伏線、意外な展開、ミステリとしても上質で、良いとき時を過ごすことができた。
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n
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ネタバレカフネを読んで、他作品も読みたいと思って手に取る。表紙はなかなか渋いな···と思ったら予想外のストーリーだった。 主人公やそこに近い人の見えない事実が、後半一気にあらわになりそこから都度話が加速展開する、というかたちはカフネで体感済みで、この作家さんはそういう楽しみ(語弊あるけど)を作品に仕掛けていくのかなと思った。この作品はミステリがベースになっているものの、特殊詐欺や性暴力、貧困と重いテーマを扱っているから読むのにエネルギーがいるけれど読み応えある作品だった。他作品も読んでいきたい。
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タンホイザ
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ネタバレ感情が激しく揺さぶられて読むのが辛くなる。特に奈緒が乱暴される辺りからは、申し訳ないが斜め読みをしてしまった。絶望、希望、怒り、安堵、信頼、裏切り...様々なワードが脳内を駆け巡る。正直、再読できる自信はない。わかっていても、私のメンタルが持ちこたえられるとは到底思えない。えらいものに手を出してしまった。
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たけちゃん
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☀️3 ひったくりを目撃した大学生の春風は、高校生の錬とともに犯人を探すことに…。ラノベっぽいキャラ。でも、しっかりミステリー。謎解きパートは長い気がするが面白く読了。
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1212zyxw
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ネタバレ最初は老女のために犯人を探す青春ラブストーリーなのか?と。最後まで読んで、なるほど金環日食。まがまがしいような、でも目をはなす事はかなわないような。P402より「人を害する能力を持っていながらそうはせず、嘘をつく能力を持ちながら真実を語り、他者を押しのけてでも欲望を果たそうとする自分を戒める人々の祈りがなんとか今日も世界を成り立たせている。」P409にある春風の決意は冬の寒さに負けないよう、これからも進んでほしいと願わずにはいられない。そして彼女達はそれが出来るはずだと。負のエネルギーに負けないで!
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テンプル
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学生のひとときの冒険という感じの話でした。その割には危ないところまで足を突っ込んだなと思いましたが若さゆえのことでしょう。最近は詐欺も手が込んでいてわからなくなってきました。この労力や頭脳を表の世界で活かせばいいのにと思うのは私だけでしょうか。なかなか興味深い話でした。
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Tipsy
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ネタバレよく知る街が舞台の物語を読むのは初めてだったので、描写された景色が鮮明に思い浮かぶ楽しさがあった。読み進めるにつれてシリアスになっていき、読むスピードが上がらなかった。こういう境遇の人たちってたくさんいるんだろうな、とかニュースに出るような闇バイトに手を出してしまう人たちはこういう経緯があったりするのかな、などと月並みではあるが色々考えさせられる物語だった。
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メチコ
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★4 さわやか男女ペアがひったくり犯を探すために奔走する、物語としては明るい感じの推理ものだと最初は思ったけど全然違った。 特殊詐欺、性犯罪、貧困などなど思っていた以上に重苦しい方向に進んでいったよね。 個人的に読んでいて一番グサグサきたのは理緒の境遇。 運命に翻弄され、個の力ではどうにもならないあの感じ。 結局同じ視点を持ちあわせていなければどんな優しい言葉をかけられてもそれは “こ…こいつ わかってねェ…” であり、“同情するなら金をくれ!” なんだと感じたよね。
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灯火
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ネタバレ「自分は彼を知りたい。彼にも自分を知ってほしい」札幌市。大学生春風と高校生錬はひったくり犯を捕まえ損ね、調査。犯人を突き止めたが…。鐘下実とカガヤ。 所謂闇バ、特殊詐欺の話。親との因果。しかし錬くんはやたらとアヤシイ。米澤穂信の図書シリーズのアイツ並にアヤシイ。理緒ちゃんの欠落家族からみた世界。わかるよ。 結局カガヤが甘いのはそういうことだよなぁ。陽のあたる世界で生きていて欲しい愛。利用はしたけど。 全体として見るとリアルでこううまく日常には戻れないよねって意味では綺麗すぎるけどフィクションだからね…
灯火

「でも彼らは、励ますことはしても、実際に手をのばして何かしてくれることはないのだ」「人間は、置かれた状況に応じてよっちゃ簡単に良心なんて手放せる」「きっと、親を一度も憎んだことのない子供も、子供を一度も疎んだことのない親も、この世にはいないと思う」「今ならわかる、あれは絶望だったと」「消えてほしくない人と、ちゃんと目を合わせていられる自分でいろ」

01/25 15:03
灯火

「その光は、普通といえる家庭に生まれ、金持ちではないにしてもそれなりの生活を今日まで送ることができ、おそらくこれからの大きく道を踏み外すことはなくそれなりに幸福な人生を歩むことができる――そういうオーラだ。彼女たちといるのは楽しいが、理緒は彼女たちのそばにいると自分がひどくがみすぼらしくて薄汚れた存在であるように思えることがある」

01/25 15:03
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のぶ
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女子大生と男子高校生が、二日間だけ探偵コンビを組んでひったくり犯をつきとめる青春謎解きストーリーだと思って読み始めた。前半は、キャンパスで犯人探しをしている時に出会う様々なサークルの人物たちも個性的な人たちばかりで、いわゆるオタク系の会話が繰り広げられる。しかし、犯人側の目線の章になると、なぜ犯罪に手を染めてしまったのか、どうしようもない状況が描かれていて、場面ごとの明暗がくっきりしていた。読み進めるにつれ、見かけ以上にシリアスな物語だと感じられ、どっしりとしたものが迫ってきたような一冊だった。
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アマザケ
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ネタバレ今年の初読み本。 著者の小説は読者をどんどん話の中に引き込む。登場する人物の心の強さ、弱さを上手に棲み分け、表現しているので好奇心を刺激する。 話は老女がひったくりに遭遇。その犯人を大学生と高校生の2人が追跡する所から始まる。読み進めると、話は思いもよらない方向に展開する。犯罪は決して許せないが、そこに至った心情は共感する。
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文
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父との関係から人を信じられないでいる錬と、人を信じたいと思いながらも過去に巻き込まれた事件が原因で心の中に沸き起こる色々な感情と戦っている春風。帰る場所さえあれば闇に囚われることはないはず。ではあるが、かなり不確かではある。誰にだって弱みはあるのだから。最後に綴られた春風の決意が心に沁みる。人は弱さと共に生きて行けるのかもしれないと思えた。
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sena
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哀しくて切ないきもちになる
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染
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おもしろかった。先が気になり一気読み。 主役二人の関係性が特に好き。 完全な悪ではなく、完全な善でもない。けれどそれぞれの理由から善であろうとする人たちの思いや葛藤に引き込まれた。
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昼寝ねこ
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引ったくりに遭った老女を助けた大学生女子と高校生男子が犯人探しをする。コミカルな探偵物語で幕を開けるが、徐々に不穏な雰囲気が漂う。そして貧困、闇バイト、特殊詐欺、性犯罪という社会問題に切り込む。探偵パートと闇バイトのパートが交互に語られ、それが次第に融合していく。中盤以降も物語が二転三転し、敵が味方になり味方が敵になる怒涛の展開。誰にも裏の顔があり、拭いきれない過去がある。若者の闇バイト堕ちは辛い。終盤は込み入った物語を収拾するため説明調になってしまったのが残念だが、希望が持てる結末で読後感は良い。
昼寝ねこ

この表紙デザインはなんとかならなかったのだろうか?金環日食をイメージさせたかったのかもしれないが、歴史大河ドラマのオープニングみたいだ。ストーリーは現代的だし登場人物のキャラとも合っていない。歴史小説だと思って手に取らない人もいるんじゃないかな。いい本なのにもったいない😭

12/16 08:25
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大学生の春風が家の前でひったくり犯に遭遇するところから物語がはじまる。その場に居合わせた高校生と共に、落とし物を手がかりに犯人探しを始める。物語は思いもよらぬ方向に転がっていく、私たちが他人に見せる顔がほんの一部分で、目に見えるのは表面的なもので根っこには想像できないくらい色々な要素や感情が絡んでる。とても奥深い作品でした。初めての作家でしたが、他の作品も読みたくなってきました。
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papapapapal
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大学生の春風が家の前でひったくり犯に遭遇するところから物語がスタート。その場に居合わせた高校生と共に、落とし物を手がかりに犯人探しを始める。よくある謎解きものかと思いきや、物語は思いもよらぬ方向に転がっていき、読み応え充分! 私たちが他人に見せる顔が自分のほんの一部分なのと同じように、目に見えるのは物事のさわりだけで、根っこには想像できないくらい色々な要素や感情が絡んでる。「犯罪者」の素顔も、普通に生きてきた誰かが犯罪に加担するに至った経緯も、読んでいるうちに悪と切り捨てることができなくなる不思議。
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ネギっ子gen
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【過去に何があったかは関係ない。肝心なのは、これから何を為し、どんな自分となるかだ】ひったくりの現場を目撃した大学生の春風は、その場に居合わせた高校生の錬とともに犯人を追うが、間一髪で取り逃がす――。母子家庭のヤングケアラーっぽい錬は、一見“陽”キャラのように見えるが――。スリリングな展開。感動作! 因みに昔、映画化もされた『金環蝕』(石川達三)というのがあったっけ……。<中心は暗闇に沈んで何も見えないのに、その輪郭だけが強烈なかがやきを放つ。今、自分たちが相手にしようとしているのはそういう存在だ>と。⇒
ネギっ子gen

【人間は、たやすく心が翻り、いくつもの顔を持つ】高校生ランキングでベスト5くらいの札幌洗濯物を畳むのが凄く巧い、意固地で面倒くさく、帰宅部道を極めることを使命とする、北原家の小姑であり鬼軍曹である、手品と変装が上手なイケメン鉄仮面高校生・錬は、クールに言い放つ。<人間の顔って、ひとつじゃないですよ。家に帰ったらいい父親のヤクザもいるかもしれないし、友達思いの殺人鬼だっているかもしれない。人間って置かれた状況でいくらでも変わるんだと思います。優しくなったり、怒りっぽくなったり、ものすごく残酷になったり>と。

11/04 07:56
ネギっ子gen

【大人は苦労している若者が好きだ】サブキャラとして登場する北大生・理緒は、バイト先の居酒屋で酔客の戯言を受け流しながら、考える。<父親がいない。母親が昼と夜のダブルワークで必死に働いている。それでも生活は苦しく、家族のために学校に通いながらアルバイトをしている。そんな不幸なストーリーを聞くと胸がいっぱいになったように、偉い、がんばれと声をかけてくれる。そのまなざしはとてもやさしい。でも彼らは、励ますことはしても、実際に手を伸ばして何かしてくれることはないのだ。たぶん、世の中は、そういうものなのだ>と――。

11/04 08:13
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にゃん
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近所の老婦人がひったくりに会う場面を目撃した女子大生が、犯人の落としたストラップを頼りに犯人を突き止めるのだけれど、序盤の感じがとっても安いドラマのようでこれはちょっとどうかしら、と思ったけれど、中盤から怒涛の展開で面白かった。ただ終盤は複雑になった展開を説明に終始した感じで、こちらも何度か前に戻って読み直したりけっこうややこしかった。直前に読んだ「ルポ低賃金」でも感じたけれど、環境に恵まれず闇バイトや犯罪に手を染める若い人をなんとかできないかな、と心が痛みます。
hon

闇バイト根深いよね。去年はこれを始め、堕ちる本が印象深かったな。そういう時代になってきたんだなと怖くなります。

11/02 11:40
にゃん

honさん、ほんとにそれですよ。闇落ちテーマの本がほんとに多いし、こういうの読んでると、そういう仕事を選んでしまうのもしょうがないと思ったりしちゃいますよ。つらいですね。

11/02 18:36
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なな
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すごいストーリー。思いも寄らない展開にうなりながら読む。できればシリーズ化してほしいくらい いいコンビなのにな。
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こけしママ
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大人の事情で環境が変わってしまった場合、一番苦しむのは子供達。要らない心労や気遣いに支配されてしまい、生活が脅かされ、どん底に突き落とされてしまう。友紀子が錬を抱きしめ「愛してる」と言った言葉を錬がゆっくりと信じていけるといい。子供達の健やかな生活を守ることが大人達の責任だ。闇バイトのよく耳にするけど、本当に恐ろしい。正しい情報を得て、子供達に伝えることも大人の責任だ。考えさせられた一冊。
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mari
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最近の治安が悪くなった『詐欺』が身近にありふれた日本と重ねつつ。現実はこんなに甘くはないと思うけど、後味悪くない読後でよかった。他の作品も気になる作家さんです。
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honsuki
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冒頭から、突然、登場人物が変わり… ??と読み進めると明らかになっていく 真相に驚かされて 一気に読んでしまった。 阿部さんってこういう本もかかれるんだ…
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モルク
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大学生の春風は近所の老女が引ったくりの被害に会うのを目撃し、居合わせた男子高校生錬と共に追いかける。取り逃がしたものの犯人を特定するが…。その話と貧困母子家庭で妹が性被害にあった理央がそうとは気づかず詐欺の片棒を担ぎ抜けられなくなっている話が平行して語られ、この二つの話が一つに結ぶつくとき新な展開が…。進むにつれ意外な人物が重要な位置にあったりいろんな予想外の変化が新鮮だ。特殊詐欺、闇バイト、加害者家族など問題は深いが錬の双子の妹弟翠と陽の明るい掛け合いに癒される。
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さつき
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ネタバレ大学生の春風が不思議な高校生錬と、近所のおばあさんを襲った犯人探しをするところから話は始まる。特殊詐欺の話だが、普通の学生が犯罪に手を染めていくところが身近にありそうで怖い。理緒や奈緒には立ち直ってほしいし、錬も父親カガヤの血を引いてるからこそ強い意志で断ち切らないといけない。
0255文字
あゆ
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偶然出くわしたひったくり事件。一緒に犯人を追った高校生と犯人探しをすることになった春風は思わぬ展開に巻き込まれていく。読みながら思わぬ展開に手が止まりませんでした
0255文字
turnip
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目の前で斜向かいのおばあちゃんが引ったくりの被害に合う。居合わせた高校生と犯人捜しをするが…。思いがけない方へ話は進んでいく。理緒のような子はどうすればあの状態から抜け出せるんだろう。かなり根の深い問題。
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みさどん
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私には違う本題がよかった。その方がもっと早く手にしていたと思うもの。ひったくり事件のため動き出した春風が、知り合った高校生があまりにも出来過ぎで、そこが腑に落ちず呆れていたら、そここそが大きな鍵だった。錬というその男の子の家族もとんでいて、それだけの過去を持っている。もう一つ詐欺事件の片棒を担いでいる理緒の状況とが結びついた時、みんな大きな辛い出来事を持っていて強くなっていたのだとわかる。父カガヤは錬の近くにいたってことなのだね。負の感情ではなく気持ちを強くもって生きるって大事だな。好きな本棚
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タスボ
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75点
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おうち時間
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ネタバレ『カフネ』がとても良かったので、他の作品も読んでみたくて手に取りました。誘拐、レイプ、詐欺といった犯罪、更に経済的に困窮していてる家庭の問題が出て来るので内容的には重いです。それでもテンポよくお話が進んで行くので一気に読んでしまいました。過去に犯罪に巻き込まれた春風、そして犯罪加害者の家族として辛い目に遭った錬。2人とも犯罪を憎み過去に囚われているのは同じ。特殊詐欺に手を染め、深みにはまっていく鍵下と理緒。ここは読んでいて辛かったです。未来ある若者が犯罪に巻き込まれて道を閉ざす事がないように願いたいです。
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はぁとまむ
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著者の別タイトルを探したものの見つからず、この本を手に取った。金環日食とは、月が太陽を隠しきれず、太陽の縁だけが見える現象のこと。作中にもあったが、そのキラキラした金環に目は奪われるが中の月の影は暗く深い。そしてそこに一体何を湛えているのかは到底判別はつかない。主人の春風の出会ったカメレオン高校生の錬。彼の飾り気のない黒縁メガネから覗くその瞳と、その一見の野暮ったさにのその中の影も同様だった。変えようも無い人生の暗い場所に早くから陥ってしまいつつも抗い自分を生きた経験が、彼らを引き合わせたのかもしれない
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はっち
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初読み作家さんでしたが芥川賞っぽいイメージがあったのでなんとなく敬遠してました(実際は直木賞候補)ひったくりにあった老女を助けた春風と錬 そこからまさかの事件に巻き込まれて行きますが錬の家族の事や春風の過去、特殊詐欺としばらく展開が読めなかった 潤のした事は犯罪ではあるけれど・・・どことなく憎めな、いつの間にか人の懐へ入り込む人っているんだろうな 重くなりがちなテーマですが錬や翠、陽のやりとりに和んだ(翠と陽にも大きい傷はあるけど)潤の存在がミステリアスで彼の行方が気になった
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なかなか
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主だったキャラがストーリーの中で落ち着かないというか、納まりが悪い感じがする。 過渡期の作品なのかなという印象です。
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薦渕雅春
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知り合いの老女がひったくりに遭い、捕まえようと後を追う春風(はるか)とそこにたまたま居合わせたらしき高校生の錬。そこは一旦犯人らしき目星がついて落ち着いたかと思ったら、別の詐欺にまつわる話が。2つの流れがどこで混じり合うのかと暫くは読み進める。250ページあたり、全体の6割くらいの所で全貌が見えて来たか?と思ったのだが、その後も二転三転する感じ。タイトルの「金環日蝕」の意味は掴みどころがなかったが後半の文章が印象的。〈まるでオセロのようだ。白と信じていたものが次々とひっくり返り、見る間に黒く染まっていく〉
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