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寒い国のラーゲリで父は死んだ

感想・レビュー
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しろぱふ2022
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著者父上の家庭での振舞いに驚いた。
0255文字
Tadayoshi Konishi
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満鉄の調査部にいたということでソ連当局から迫害を受けシベリアに抑留されてしう。強制労働やシラミのわく独房に閉じ込められふらふらになりながらも生き続け、まさに地獄の中でも周りに「人間らしく生きよう。日本に帰れるまであきらめずに生き続けよう」と働きかけてきた山本幡男氏。凄まじい状況の中で生き抜き、命を奪われていった現実。ラーゲリの中で過ごした仲間たちに遺書を渡し、5人で分担しその遺書を暗記してもらい、いつか日本に帰ったらそれを家族の基に届けて欲しいと願いを託した現実。歴史を伝える貴重な一冊だ。
0255文字
雪だるま
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「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の山本幡男氏の長男である顕一氏の著作。息子から見た父親としての幡男氏は決して良い父親でも良い夫でも無かったことに驚いた。遺された顕一氏含め家族たちの大変な生活が書かれていた。
0255文字
Nobuko  Hashimoto
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映画化もされた『収容所から来た遺書』(辺見じゅん著)の山本幡男さん長男による、ご本人と家族の人生の記録。長男顕一さんの記憶の中の父・幡男さんは酒乱気味で恐ろしい印象が強かったようだ。秀才でエリートコースを歩みながら、父にまつわるトラウマと呪縛、恩師に認められたいという切望と恩師の死による喪失感から身を持ち崩した顕一さんは40代にして自身を見つめ直す修行によって立ち直る。末弟もまた兄の存在に囚われていた人生だったよう。(つづく)
Nobuko  Hashimoto

幡男さんの子どもたちはみな優秀な頭脳を持ち、著者顕一さんや弟さんは早々と周囲に世間がうらやむ道を用意してもらいながら、自分のことを心の底から認められずに生きるという不器用なところがある。が、対照的に、満州から苦労して引揚げ、隠岐の島で魚の行商をしたり教師として勤めたりしながら4人の子や姑らを養い、子の教育のため、島から松江へ、さらに関東へと職と住まいを変えて移り住み、チャンスをつかませた孟母三遷を地でいく母モジミさんが実にたくましい。よそ様のご一家の人生なのだが、なんだかいろいろ考えてしまう本であった。

07/04 16:08
0255文字
モルク
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「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の山本幡男さんのご長男顕一氏の書。顕一氏が父幡男さんと生活したのは1944年小学3年生の時までだったそうである。家庭内では怒鳴り散らし、酒乱ぎみな父。母や祖母に迷惑をかけ、子供たちは萎縮する。「ラーゲリ…」の書から受ける印象は温厚、まわりを気遣うあたたかい人であるが、息子から見るとこんなにも違うのか。その父の死後57年目で顕一氏はようやく父の墓参にハバロフスクを訪れる。そして墓前で慟哭する姿にこちらも涙を誘われる。半分は優秀な顕一氏の半生が描かれている。
0255文字
uniemo
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「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の山本さんのご長男が父親の思い出や自分の人生を描いた作品。父親への思いも興味深いですが、優秀な学者だったと思われる本人の若いころの半生記の部分も面白かった。
0255文字
mogomogo
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ネタバレ「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の主人公である山本幡男氏のご長男である顕一氏の半生、兄弟、母、そして父との思い出と父に対する思いを綴った著書。 著者いわく、幼い頃の思い出の中の父は気が短く、怒鳴り散らしてばかりで、母や祖母を度々困らせていたそうだ。招集され終戦になり再び一緒に暮らすのかと思うと気が沈むほどだったという。 父が病魔と闘いながら書いた遺書。心打たれる内容だが、著者はこの遺書の重圧から解き放たれたのは40歳を過ぎてからだという。意外だった。もし父が帰還出来ていたらこの親子は(コメントへ続く)
mogomogo

うまくいっていただろうか、という疑問さえ浮かんできた。だがしかし、40歳を過ぎて、その重圧から解き放たれてから父を理解しようと自分自身の生活も変わっていく姿はこちらもほっとさせられるものがあった。父なき後、家族が助け合い生きてきた姿を父はどう見守ってきただろうか。そして巻末の父の遺書。きっと言いたかったことの何百分の一にも満たないだろうが、心を打たれるものがある。

04/14 12:08
0255文字
fubuki
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【図書館本】映画主人公のご長男の書。この本自体は、父への回顧録だけではなく、むしろご自身の半生の書。子供目線での父と、戦場での幡男氏があまりにも違っていたことに、ご本人も驚かされたよう。戦後に俘虜となり、筆舌に尽くしがたい労働と刑罰を受ける。これは日本政府の怠慢なのでは、と思わずにいられない。何故、俘虜引き渡しのことで、ソ連との交渉が進まなかったのか、無知な私には分からないが、多くの人たちが「寒い国」の凍土に今なお埋められているという事実は忘れてはいけない事だと痛感する。映像以外でも心が痛くなった。
0255文字
ちっち
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映画「ラーゲリより愛を込めて」の山本幡男さんの長男・顕一さんの著書。
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佐倉 海人
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巻末に収録された遺書。教科書に載せてもいいくらいです。
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諭吉
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ラーゲリより愛をこめて。 ラーゲリからきた遺書 の2冊を読んだ流れで ラーゲリより愛をこめての主人公の息子さん目線からを知りたくて読んでみた。 息子さんが淡々と父親のことを書いているので 他で書かれている父親の姿との違いに少し驚いた。 読んですぐ感想を書きたかったが、本が登録されておらず数年経ってからの記載のため詳細が出てこないのが残念
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