形式:単行本
出版社:集英社
形式:文庫
形式:Kindle版
だと思う。こういう複雑な経緯のあるお話に一人称は向かないと思う。状況を説明しなければいけないが、説明を多くすると説明口調が目立ってテンポが悪くなるし、また不自然になるのでそれを作者の方でも控えてしまい、結果的に大筋がどこにあるのか分からなくなる。背景がかなり複雑だし、登場人物もやや多め。芯がしっかり通っているわけではなく、ふらふらしている(過去と未来に話が飛ぶのも軽率で、結局腰が据わっていない状態で、華やかな立体性を持たせようとするから、余計分かりにくくなる)。一人称にするならお話のスケールを一気に下げて
ただひたすら目に見える景色に起こる物語を書いていく方がいい。宣伝されている「筆力」なんていうのは、分からなかったし、どちらかというと構造や傾向の方が問題である。ただ多分、あの頃の時代考証と風景描写が細かかったから、それで「筆力」と言われたのかな。それは十分すごいけれど、物語の本質とは関係ない。ガイドブックを読んでいるわけではないのだから。ある時は状況描写や文化の説明がくどすぎてテンポが悪いと感じた。短文でパッと現在地点を説明して、あとは物語の方向性を提示したうえで、それを追いながら細部に触れていけばいい。
三善武吉。著作「巴里にきた名探偵馬村」松尾芭蕉のやしゃごがパリで探偵をしながら、詩吟やとんちでルパンと対決する。
どんなマニアですか(笑) ドロドロしたのも確かに面白いけど(笑)
そりゃ色んなマニアやん(笑)
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